花火(hanabi)エノコログサ(狗尾草)一色

2009年08月23日

ポール・スミザーのナチュラル・ガーデン

ポール・スミザーのナチュラル・ガーデン
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■庭の周りを見て歩く
...今も時間を見つけては、山野を歩いている。
「でもね、日本の庭はあまり見てない。庭の周りを見て歩くんだよ。京都でもね、そうだったよ。お寺の庭園より、川の周りや、周辺の山を歩き回ってた...(略)山に入って野草を見る時間がいちばん長かったね」
その土地に多くある植物は、そこの環境に合っているということ。だから、丈夫で元気がいい。
「そこにあるものを使って作る形や色彩は、そこの空気に溶け込んだ自然で気持ちいいデザインになるんだと思う」

■どうして日本なのにイングリッシュガーデン?
...土地が変われば、山野の植生も変わる。なのに日本は、同じ形、同じ色の家が、全国どこでも見られる。
植物はそれぞれの土地で個性豊かな表情を見せているのに、どうして家はみんな同じ顔になっていくんだろう。
...洋風の家を建てる。家に合わせて庭も洋風にする。庭仕事をガーデニングと呼びイングリッシュガーデンの本を参考にしてつくる。
「取り入れるのはいいけれど融合がないと浮く。英国種の植物を買ってきて植えて、花が咲いて、それがイングリッシュガーデンと思ったらつらいよね。冬寒くて、夏暑い日本本土の気候は海洋性で穏やかなイギリスとはかなり違うんだ。それも、もっと細かく見ていけば、地域ごとの違いもある。その場所その場所で作る庭、その土地で構成する植物、松山なら松山に、長野なら長野に、合う植物で庭を作っていかないと長続きしないと思う」
...イギリス人だから、イングリッシュガーデン作れよって言われるのがいちばん困るよね。

■なんちゃってレンガの憂鬱
...なんちゃってレンガと僕は呼んでいるけれど、レンガを積むわけじゃなく、ただ模様として貼り付けるレンガがあるよね。それを貼ったイギリス風の家ということだった」なんちゃってレンガに止まらない。なんちゃって石積み、なんちゃって自然石、なんちゃって自然木、今や家の壁や塀には何でもありだ。
...イギリスにある日本庭園を日本人が見たときに『何か違う』と思うでしょ。それとイギリス人である僕が、日本のイングリッシュガーデンという看板が立つ庭で『イングリッシュガーデンというガーデンはないんだけどな』と思うのとは、似てるよね。
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常々、「その土地の気候風土に合った植生に適う風景はない...」と、私も思っていますが、どことなく、耳の痛い話ですね(苦
まあ、なんでわが国がそうなるのかと、原因をつきつめていくと「消費」ということに尽きるのではないでしょうかね。
ポール・スミザーさんが日本での仕事で多く用いるススキやチカラシバ、つまり日本のその辺りでふつうに見かける植物では、「消費」に結びつかない。商売にならないんですよね。
だからスミザーさんのいうところの『イングリッシュガーデンというガーデンはない...』はずのイングリッシュガーデンを、せっせと「消費」してゆくことに、わが国と消費者の目的がある...かのごとくにね。
そろそろ商業主義と、コマーシャリズムに惑わされないことも大事かな、と思います。


...どんなにありふれていて、見慣れた植物でも、植え方、組み合わせひとつで、印象が変わるんだよ

...日本の庭がみんな日本庭園じゃないように、これがイングリッシュガーデンだというのもないんだ
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myokasyo at 21:24│Comments(4)TrackBack(0)

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この記事へのコメント

1. Posted by nageire   2009年08月23日 21:51
ポール・スミザー,TVで園芸番組を見た事があります。イングリッシュガーデンでも無く彼のその場の
雰囲気に合わせた庭作りは素敵ですね。自分も自然の庭ならぬ庭が好きです。そんな庭を持ちたいと憧れています。
2. Posted by ichi   2009年08月23日 22:48
>nageire さん

TVでやってましたか?最近、TV見ないので〜...
今日、はじめてグラビアで見ましたが、
上手いですね〜...
何がちがうのか、細部までよく見てると、ちゃんと「イングリッシュガーデン」!
3. Posted by jamagin   2009年08月25日 00:42
庭、これほどうつろうものはありませんね。
悲しいほど毎年変化してしまいます、そんな中で憧れる景色を再現したいと思う気持ちの方向がまた千差万別ですよね。

やはり一番いいのは、すぐれた借景だと、常々憧れています。。。。
4. Posted by ichi   2009年08月25日 12:56
>jamagin さん

おはようございます。

>やはり一番いいのは、すぐれた借景...

同感です。
借景に恵まれる...というのが理想的ですね。
最近では、せっかくの借景も道路工事で山が削られたり、
有名庭園の池に後ろに高層ビルが建設されて庭園の建物を飛び越えて池の水面に映ったり、
借景も後天的に条件が変わり、なかなか難しそうです。
借景...ほんとうにぜいたくな話で...
今や「本当のぜいたく」だと思えます。



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