よもやまばなし

2011年02月18日

焼き物に花、一期一会のコラボ

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明日… もう今日になりましたが、
某会社経営の社長さんの焼き物コレクションに華道家3人が花を生ける… という、
いまどきのご時勢なかなかぜいたくで、楽しい企画です。
生ける場所が会議室なんで、多少、殺風景ですが、その焼き物コレクションがかなりの名作、逸品揃いなので見モノ。
特別に、3月に行われる石の花器も数点登場します。

生け込み時間が器、花材の搬入も併せて3時間しかなく、すべて、なげいれ。
数時間後には撤花ということで、まさに一期一会のコラボですね。

3人の華道家ですが、
ひとりは日頃からお世話になっている草月流のK先生
もうひとかたが、はじめてお顔を会す、大阪未生流…?未生大阪? …の、A先生。
そして、なにもない流の私です…
さて、どうなりますか…?

なにもない流で、しかも3人の中でも一番若輩なので肩身が狭いのですが… がんばってきます



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2010年08月08日

ひぐらしが木霊(こだま)す…

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夜通し本を読んでいると、
とつぜん、蜩(ひぐらし)の第一声が聞こえてくるのです。

枕元の携帯で時間を確かめると午前4時45分。
窓の外を見ると、空は濃い青インクを水に溶かしたような色。

夜明けの第一声とともに、少しづつ奏でる声の数が増えてゆき、
四方を山々に囲まれているこの辺りは、少しづつ… 
やがて全山を覆うような蜩の声の奏でる交響曲となります…

夕方に聴く蜩は、他の蝉の声や車の騒音などに混じって、いかにも疲れて聴こえますが、
早朝は、ほとんど… 澄みわたる山の空気に蜩の声だけが木霊し、一段と格調高く聴こえます。

時間を追って、やがてほかの種類の蝉も鳴き始めるので、
蜩の交響曲を愉しめるのは30分程度かな…


そして、鳥も囀りはじめ… 

夜から朝の境のおわり…
一曲の終わり…

朝と一日のはじまり…







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2010年08月07日

親ばか話で恐縮ですが…

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Octavo Congreso Internacional de Mayistas

ただの親ばか話で恐縮ですが…

娘が、マヤ文明の国際研究会議で研究論文を発表するというので、そのお知らせです。
8月8日〜11日と4日間あって、発表は8月10日の9:00〜11;30の間ってことかな?
スペイン語のプログラムなのでさっぱり分かりません。
読める人、教えてください。
親父は行けませんので、どなたかお近くにお越しの節はぜひお立ち寄りを。
(※尚、会場にお立ち寄りできるかどうかは不明…)
独り、異国の地の娘に加護を…





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2010年06月28日

【transfer】

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京都・七条というのは、
子どもの頃からなぜか縁のある街で、

商売をやっていた私の父親は、毎年大晦日近くになると、
京都伏見のお稲荷さんにお参りに行くのが年中おきまりの行事...
私が子どもの頃の一時期、毎年それにくっ付いて行きました。

なぜ、初詣に行かず、暮れに参拝に行くのか?
亡父の話によれば「お願いに行くのではなく、お礼に行くのだ」ということらしく...
年始には初詣の人出で賑わう伏見稲荷も、年末には参拝者の人出も閑散としていて、子ども心には、出店も少なくて寂しかったのですが、これから年末と年始を迎える街の気ぜわしさや、正月準備している姿など、歳末の街の表情が伝わってきたことをいまもよく覚えています。

参拝の帰途は、休憩所で蕎麦やきつねうどん。雀の焼き鳥を食べるのが楽しみ...
伏見から七条に至るエリアは、子どもの頃の「異領域」を感じる、ちょっとした「近くで遠い」冒険と思い出のあるところ... でした。

大阪から伏見稲荷に向かうには、京阪・淀屋橋から特急電車に乗り、途中、下り普通電車に乗り換えて三つほど後戻りするのが時間的に合理的。それがここ京阪・七条なんですよね..

あの頃、上り下り線の駅のプラットホームが別々で、乗り換えには、わざわざ道路を挟んだ向こう側に渡らなければいけなかった。冬場のプラットフォームには、防寒用のガラス張りの部屋。中にはだるまストーブ... ホームの外には鴨川と川柳...

今、駅は地下鉄になってしまい。地上はツルンとした道路だけ。鴨川もきれいに護岸工事され、なんだか愛想ないね。

今、書き出すと、ほかにもいろいろ思い出してきました...

小学生のとき、結んで残してきた「おみくじ袋の孤独感(コレについてはまたいずれ項を改めて...)」。生まれてはじめて、一時、脅迫神経的にストレスを感じたのもきっかけは、ここだったよな〜...
学生時代、その頃の彼女と初デートしたのもこのへん... 三十三間堂...

よけいな前置きが長くなりましたが…

ここ五、六年前から毎年同じ時期に、ここ七条を訪れる用があるのです。

人生って不思議なもので、どれだけ綺麗な景観のところでも一回きり、一期一会の場所ってのは多い。
また、自分が選んだわけでもないのに、好むと好まざるに関わらず、自分の生活とはまったく何の関連も脈絡もなく、何の変哲もない場所に、それでも、吸い寄せられるようにして、人生の節目節目にふたたびみたび立つ場所がある。

そんなとき、「もしかしたら、何かの力に呼ばれているのかもな〜..」なんて思うのは、最近の私の考え方です...

そして... 
「人」といわず、「場」といわず、「モノ」といわず。
そんなことを自覚しながら、今後の物事を考えてゆくってことも...



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2010年06月23日

古墳のある街

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大阪南部にはいたるところに古墳が点在するんですよね。
...で、
住んでる方はどうかというと、そんなことをあまり意識していない。

自分が住んでいる都市の生活空間の真中に、水辺に囲まれて、古代の原生林がぽっかり浮かんでいるこの不思議さを...
故意に、
見るな... 触るな... 不可識(しるべからず)...と、歴史上封印されたこの地域の不思議さを...


今日は朝から伊賀上野行だったのですが、会合と昼食で通されたところは館内といわず、食事処といわず、花の一本もなく、
スベスベした人造大理石とコケ脅しのハリボテ。
原価計算に基づいて「ここに緑が欲しいナ〜」という色彩感覚には「緑色のゼリー寄せ」を...
「お客様のニーズ...」を掴んだ「当世流行」の... すみからすみまで「コンセプト...」で統制されたお料理に、腹は膨らむが心が癒されない...
相手の意図を見抜いたにも関わらず、空腹に負けて、食えば食うほどに、これらの食品を栄養として肥え太ってゆくであろう自分が虚しい...

伊賀の焼き物を何か...という物欲も、立ち寄った場所に目ぼしいものはひとつもなく、これも果たせず...
名品逸品の数々は、手の届かぬガラスケースの中に鎮座ましマス...
たとえどんなに高名な美術館といえど、ガラスケースの中の逸品などにさらさら興味のない私は...
出かければ何かを撮ってくるデジカメも、今回ばかりは出番ナシ。
伊賀上野が悪いのではない...ひとえにコンサルしたKISHIDAさんのせいだ...


心の逃げ場がナイな〜...

...と、思っているところに、ひとつ飛び込んできたのは、
針ICで出合った茅の白い綿帽子、ブタクサの花、ヒメジョオン、種別不明の枯れ草など、白、黄、黒、緑のコントラスト...
ああ、これで少しは救われたかも... と思いつつ、

高速を降り、帰りに立ち寄った、コーヒーショップの駐車場から見る古墳の緑にやっと心が解放された...

古墳... イイよね...






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2010年06月21日

蛍火の明滅

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なぜ蛍火の明滅に郷愁を感じるのでしょうね?

いつか、子どもの頃に見たから懐かしさや、郷愁を感じる?

でもだって、私たちの子どもの頃ならまだ少しは飛んでいたけど、
今なら、子どもの頃に蛍火を見ないで育った大人の人なんて大勢いるでしょ..

めずらしいから?

ある時期、日本中の農村から蛍自体が、いたるところで一時、消えていたでしょう?
懐かしさや郷愁はいちがいに、人の経験則にもとづくものばかりとはかぎらない。

いま、農家でも強力な農薬や除草剤が使われなくなってきて、
ふたたび、日本中のいたるところで蛍火のうわさ復活...

頼りなげな蛍火の明滅は、まるで魂が脱け出して浮遊しているよう...
このゆるやかな明滅...

なにもかも早くなって、明るくなって... 強烈になって、目まぐるしくなって... 
「確実」や「正確」さが要求されるようになって... 「厳格さ」や「統制」が要求される... 

そんな時代になって... 
でも、そんな時代だから... 
頼りなげで、儚げで... ゆるやか〜な明滅に、心惹かれるのかもしれないですね...


環境と共存...? 自然と人との共生...? 
ゆるやかで、やさしくて、
しょせん人生なんて儚〜いもんで、
物事も人の一生も、何事も不確実でたよりな〜いもんだ... と、
みんな悟ったころ...

ゆる〜くて、やさしくて、儚げ〜で、たよりな〜い光が、
ふたたび人里恋しくて、また戻ってくるものなのかもね〜...




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2010年06月13日

青陰(せいいん)

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「このあたりはね〜
焼き物(立杭焼)と肉(三田牛)は有名ですけど、名所って少ないんですよね〜」

「ああ、私は窓から道端の草見てるだけで飽きませんから...」

「はあ...?」

バス旅行で丹波路に出かけた私と、そのバスの添乗員との会話でした。


げんに、目的地に向かうバス車窓からは、
野草の茅(ちがや)、ブタクサ、植栽されたであろうフレンチマリーゴールドらしき黄色い小花が群生し、
国道の道脇の土手といわず、分離帯といわず...白、緑、黄色と、あちこちに絶妙のバランスで大きな「面」を作っていて...

「こういうの油絵で描くとすると、どういうテクニックになるんだろう?」

「印象派かな?」なんて...

過ぎてゆく景色見ながら、一人でぼんやり考えているのが楽しかった...


帰途に立ち寄った播州清水寺。
社殿への参拝を済ませて、一人境内を散策する...

なかでも、保元2年(1157)平清盛の生母と伝えられる祇園女御が建立したという大塔の跡...
明治40年まで現存していたというが焼失...
その後、大正期に再建されたものの、昭和期の台風でふたたび大破ということ...
現在は跡だけを遺す...
生命力の象徴ともいえる周囲の新緑の息吹に比して、
ぽっかりと大塔跡だけが、無残な土塁と礎石だけの姿をさらしているのが、なんとも空虚さ漂う...


祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり
沙羅双樹の花の色 盛者必衰のことわりをあらわす
おごれる人も久しからず ただ春の夜の夢のごとし
猛き者もついには滅びぬ ひとえに風の前の塵におなじ(平家物語)





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2010年04月07日

春の休日、京都遊山

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一年を日本で過ごし、昨年帰国したスウェーデン女学生が、
無事、本国での進学が決まったらしく、今度はお遊びで再び来日。
本人たちの希望もあって、春の京都を散策してきました。

訪れた金閣寺も清水寺も桜は満開。
天候もよく、平日にも関わらず、すごい人出。
彼女たち、教えた通りちゃんと蹲と柄杓、使ってます。

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いままでも何度か春の京都を訪れていますが、
昨今、日本国が主張する「観光立国」構想が功を奏しているのか、
はたまた、欧米圏のイースターの休日と重なって旅行者が多いのか。
世界中からこれだけ旅行者が来るんなら、こりゃ日本もまだまだ捨てたもんじゃない...と思いました。
欧米、東南アジア、中国、韓国、台湾...あらゆる国と人種の観光者が集まっていて、
清水寺参堂の茶碗坂や五条坂も、車と人、人、人...さながら人種の坩堝。昔行ったモンマルトルみたい。
もしくは『ブレードランナー』みたい。ややカルチャーショック!


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京都でのしめくくりは前回と同じ...
「かねよ」ですね。

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2010年03月12日

記憶が頼り...

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大仕事...
ほぼ今週末で一段落です。

いままで溜め込んでいた資料、
探すときには出てこないもので、ほとんど役に立たない。

例えば妙喜庵「待庵」の天井の竿縁がどうなっているか、とか、
嵐山の有名料亭の透かし彫りの欄間の千鳥の彫りがどうなっていたか...だとか、
何かのグラビアで見て切り取っておいた、「ざっくり」とした丁鉈なぶりの柱...の写真...とか、

関連するものは出てきたけど、肝心の資料は、本や今までさんざん溜め込んだ資料の中に埋もれて見つけ出せなかった。
あんまり自分が目当てにする資料ばかりが出てこないので、途中であきらめて、悟った。

要は... 
「これは試されているな...」と、

とどのつまりは、
自分が今までに見て、「これが良い」「これが好き」という、
自分の好みの記憶の中にInputされたものしか出てこないということ。
Inputされた、「記憶」だけが頼り。
記憶を頼りに頭の中で絵を描いてゆく。

花を挿すときに、ほんの数度の傾きのちがい...を気にするように、
こだわる」ところは「こだわる」けど、「抜く」ところは「抜く」。
あまりに何から何までを「こだわり」過ぎると、「息が抜けない」窮屈なものになってしまう。
花の序破急と同じ。
残すところは残し、新調するところは新調する。
いま自分が出来る範囲の全力全霊を傾けてプロデュースしました...
これもまた作品。

生け花が、生きている花ならば、
木造建築もまた、「生きている」ので。






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2010年02月06日

夢二の夢

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昨日は仕事で岡山県とんぼ帰りです..

先の「廃屋」で紹介した建物も、大正時代の創建、昭和初期の移築で、仕事の一環ですが、
昨日、岡山に行った仕事も大正・昭和と関連する仕事で、
ここのところ、なんとなく「大正〜昭和初期」をキーワードにシンクロニシティというか..

訪れたのは大正・昭和のはじめを代表する挿絵画家・竹久夢二の作品を収蔵する「夢二郷土美術館」。
学芸員の方に解説していただき、詳しく拝見させていただきました。
夢二のオリジナル作品を見るのは今回はじめて。
関連しているようで、まったく別々の仕事ですが、当時の風潮や空気をつかむのには互いに参考になる要素はあります。

ところで、大正〜昭和初期って、私の中で、歴史の中でもあんまりよく知らない部分なんですよね...
夢二の作品は好きなのでよく見ますが、その時代の空気となると、どうもよく分からない。
世は平穏だったのか、キナ臭かったのか?

大正浪漫、レトロ、懐古趣味...
丸髷の着物姿にアンブレラ...
日本と西洋文化が出会い、最初は明治の官主導で推進された擬洋風が、
大正時代になってようやく、庶民の間に浸透し、混在し始めた時代... そんな感じかなぁ...

せっかく岡山まで来たので美術館の隣にある後楽園や岡山城見学でも...と思ったのですが、
まあ...仕事で、相手もいることなんで、どっちも余裕なかったですね...


資料...たくさん仕込んできたので、 空気... 吸い込まねば...





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