靴のケア用スプレーがなくなったのを機に、靴磨き用の道具を見直すことにしました。

今まで使っていたのは、2種類。汚れ落とし(ムース)と、艶出しスプレーです。

それ1本スプレーするだけで革表面に保護膜を形成し、汚れ・キズ・水・カビを防ぎツヤが得られるという夢のようなスプレーは、手も汚れず大変便利でした。

しかし、これは商品特性上仕方のないことですが、ものすごくそう有害な感じがすること、したがって屋外で、しかも下に新聞紙などを敷き詰めてから実行せねばならないことがネックでした。

強風だったり、雨が降っていたりするとできません。天候と自分両方のコンディションをクリアする必要があるとはなかなかハードルが高いです。

そして使うのが億劫になり、当然のようにほとんど使わない、という状態に。

大変恥ずかしい話ですが、ムースとスプレーを使ってケアをするのは数か月に一度。普段は靴箱の中にあるよくわからないブラシで適当にホコリを払い、薄汚れたタオルで適当に拭くのみ…「これじゃいけないよなぁ」と思いつつ、何年もこんな感じでした。

今度は、スプレー式ではないものにしたい。どうしようか?

そもそも、「靴の正しい磨き方」を知らないのですから道具も選びようがないわけで…。

まずはネットで靴のケア方法を学習しました。
自分に必要な道具を明確にした上で、シューケアセットを検索。最もシンプルに思われた、M.モゥブレイの初心者向けセットを購入しました(できれば日本の気候を熟知している国内メーカーのものがよかったけれど、適当なのを見つけられなかったので。)。
IMG_4716
【内容】
・M.モゥブレィ シュークリームジャーブラック(50ml)
・M.モゥブレィ ステインリムーバー(24ml)
・クリーム塗布用ペネトレィトブラシ
・ホコリ落とし用ミニブラシ(馬毛)
・磨き込み用ミニブラシ(化繊/黒毛)
・ステインリムーバー用クロス(白)
・クリーム塗布/乾拭き用クロス(ベージュ)
・仕上げ用グローブクロス
IMG_4717
小さな箱にコンパクトに収まったシューケアセット。見ているだけでもワクワクしてきます。
特に、立派なハンコみたいな形のペネトレイトブラシ。プロっぽい!
早速、学習したとおりの手順で「初めてのちゃんとした靴磨き」に挑戦しました。


【使用手順】
1.馬毛のブラシで全体をブラッシングし、ホコリを落とす。

2.ステインリムーバーをよく振ってからクロスに取り、靴を撫でるように拭く。

3.ペネトレィトブラシにクリームジャーを少量(米粒2~3粒程度)取り、素早く全体に塗り広げる。

4.化繊のブラシでクリームを全体に馴染ませる。マッサージするように。ブラシを使うことで、艶が出る。

5.乾拭き用クロスで全体を拭いて余分なクリームを取る。

6.グローブクロスで乾拭きをして仕上げる。

7.防水スプレーをして終了。

※普段の手入れは、1.と6.のみでよい。

【感想】
・これまでの「靴磨きもどき」と、仕上がりの差は歴然。こんなに美しくなるのか、と呆然自失。
色が、輝きが、たたずまいが違う。放つ気配が全然違います。
ああー、乾いていたんだね。カラカラだったんだね、君たち…。悪かったなぁぁ。靴たちにひどい仕打ちをしていたことを猛省しました。

・順を追ってひたすら黙々と手を動かすのは無心になることで、まるで瞑想のようでした。

・最初は2足だけのつもりでいましたが、気持ちよすぎてやめられなくなり、追加に次ぐ追加。結局全ての黒い靴を磨き上げました。ちょっと靴磨かせて!見違えるから!と、人のまで磨きたくなるほど。

・あまりに素晴らしい仕上がりは、自分に特別なスキルが備わったのかと錯覚するほどでした。正しい知識と適切な道具の大切さをしみじみ感じました。

・ブラシが小さすぎるという口コミもありましたが、私の手にはちょうど良かったです。靴は平面ではないので、ブラシが大きくてもメリットはあまりないような気がします。

・ステインリムーバーは小さすぎるせいか中身を出すのが大変なので、早々に使いきって大きいサイズのものを買いたいです。

・このセットでひとつだけ残念なのが、磨き用ブラシが化繊なこと。少し高くなってもいいから、豚毛のものにしてほしかったです。

靴磨き学習のきっかけは艶出しスプレーを使い切ったことでしたが、先日読んだばかりの「向田邦子 おしゃれの流儀」の影響も大きいです。
向田さんは、どんなに忙しくても疲れていても、靴だけはピカピカに磨き上げていないと気が済まなかったそうです…。

磨き上げた靴は輝かしく美しく、一旦無になった心も頭の中もスッキリ晴れやか。

「おしゃれは足もとから」。耳にタコではありますが、真理です。

足もとに自信が持てるのは大切なことだ、と大変遅ればせながら気づかせてもらいました。

【関連記事】
「向田邦子 おしゃれの流儀」を読みました



↓ランキングに参加しています。よろしかったら押していただけるとうれしいです。
ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村