中国の北京へ旅行した時に、ツアーの一環で、天然石店に行きました。とても、安いツアーで、不思議なくらいでしたが、そういう宝石店や、大きなお土産店に観光客を連れて行くことで、ツアーにお店から資金が出ているのかもしれないと思いました。

北京は昔から天然石がたくさん掘り出される地域で、美術品としても財産としても貴重がられてきた歴史があります。特に水晶は高価なものとされ、昔から皇族やその周辺でも珍重されたようです。その天然石のお店でもたくさんの工芸品がありました。
その中で小さな2羽の鶴の水晶の置物に目が止まりました。向かい合せになっている2羽の鶴の置物です。価格は3万円ほどということで話を聞いていると、中国らしく、それが縁起がよいことを力説していました。福を招くということについての中国の古くからの意識は相当なものがあります。
2羽の鶴は綺麗な水晶だったのですが、「値段が高くてちょっと買えない。」という話をすると、「それなら1羽でもよい。」というので、「1羽というのは片割れになるから縁起が悪いのではないか。」と言うと、「そんなことはない。」といろいろ説明していました。結局、その鶴は買いませんでした。しかし、その店もそうですが、ツアーで回るお店には日本語が流暢な人が結構たくさん居て、 感心しました。