2011年03月
2011年03月14日
中村天風 『一日一話』
中村天風一日一話 元気と勇気がわいてくる哲人の教え366話PHP研究所(2005-08-06)
販売元：Amazon.co.jp
クチコミを見る
P28
【２月１日：苦しみを微笑みにかえて】
苦しいことやつらいことがあった時、すぐ悲しんで、つらがってちゃいけないんだよ。そういうことがあった時、すぐに心に思わしめねばならないことがあるんだ。
それは何だというと、すべての消極的な出来事は、我々の心の状態が積極的になると、もう人間に敵対する力がなくなってくるものだということなんだ。
だから、どんな場合にも心を明朗に、一切の苦しみを微笑みにかえていくようにしてごらん。そうすると、悲しいこと、つらいことのほうから逃げていくから。
P84
【５月１２日：不断の心がけ】
ちょっとでも不満や不平を心に感じるようなときは、よりいっそう、それを感謝に振り替えることに努力するよう習性づける。
この心がけをいかなる場合にも不断のものとするべきである、とあえて痛烈に勧奨する。
P157
【９月２０日：無私無我の生活】
現代のような物質偏重の時代であっても、人生の根本哲理は、自我を本位としない生活こそ真の人間に与えられた最高至純の合理的なものであるということに、なんの変わりもないのである。
いいかえれば、人間は無私無我の生活を本位として活きてこそ、本当の人間としての幸福ー健康と長寿とよき運命ーを求めなくても与えられるというのが、この世ある限りいささかも変わることのない、人生に賦与されている宇宙真理なのである。
P159
【９月２４日：宿命統制に必要なこと】
良い運命の主人公として活きていきたかったら、何をおいてもまず、心を積極的にすることに注意深くし、始終自分の心を監督していかなければならない。
そしてまた、宿命統制にもう一つ必要なことがある。それは常に、心の中に感謝と歓喜の感情をもたせるよう心がけることである。習慣として、何でもいいから、感謝と喜びで人生を考えるように習慣づけよう。この心がけが、宿命統制にすこぶる効果があり、さほど困難ではないと悟れることと思う。
P176
【１０月２６日：潜勢力という偉大な力】
多数の人々は、人間には生命の奥に内在する微妙にして優秀な潜勢力なるものの実在を意識せず、また信念していない。
何をおいても、人間には、人生のすべてを立派に解決して、万物の霊長である資格の発揮を完全にしてくれる頼もしい潜勢力というものが、自分自身の生命の内奥に減として実在しているという自覚意識に目覚めなければだめである。
P200
【１２月５日：本来使命の遂行】
人間は宇宙創造の原則に即応して、この世の中の進化と向上とを現実化するという使命をもって生まれてきたのである。
人間として生まれがいのある人生を作るには、つねに自分の生活目標を、本来使命の遂行におくと同時に、自己の生命に実在する潜勢力の発現を、現実化することを怠ってはならない。そうしなければ、決して人間として享受し得る人生の幸福というものを絶対に我がものにすることはできないのである。
P203
【１２月１１日：信念の力】
現代の人間は、良いことを聞いても、良いなあと思って感激はしても、それが、本当に自分の心のものにならないのは、心の中に大事な信念というものが、知らず知らずのうちに欠如しているからなのである。欠如しているというより、むしろ下積みになっていると言おう。
ともあれ、信念の力というものは、実に諸事万事を完全にする基本的な要素なのである。
P205
【１２月１５日：恐怖のない人生】
人間が色々のことを恐怖するのはその心の使い方が肉体本位に偏っているからである。真我を本位として考えるとき、それが何ものにも犯されない絶対的のものだから、いささかの恐怖感も感ぜぬことになる。
われわれがこの荘厳なる消息を正しく信念するならば、今まで心に感じていた「恐怖」は消え去り、かわりに勃々たる勇気が心にみなぎってくるのは必然である。西哲も「恐怖を感ぜざる人生は神の世界に生きるに等しい」と言っている。
運命を拓く (講談社文庫)著者：中村 天風
講談社(1998-06-12)
販売元：Amazon.co.jp
クチコミを見る
←文庫
運命を拓く 天風瞑想録著者：中村 天風
講談社(1994-01-20)
販売元：Amazon.co.jp
クチコミを見る
以下、『運命を拓く』より引用
P245
考えてみよう。どんな精神統一の下手な人でも、「おっかないなあ、怖ろしいなあ」と思ったときは、本人自身は気がついていないかもしれないけれども、その恐怖の程度が深まれば深まるほど、恐怖観念が発動して、その観念は知らず知らずの間に確実に集中されるのである。だから、「おっかないなあ」と思った事柄は、どんな物覚えの悪い人間でも、たとえ思ったときは瞬間であったとしても、終生忘れていないであろう。
さあ、そこで考えてみよう。
一生忘れないような深刻な記憶に出来るくらいに、瞬間的でも、観念が集中されたとすると、それが宇宙霊の力を受け入れる″鋳型�瓩�用意されたことになる。そのとき出来上がっている″鋳型�瓩箸いΔ發里�、良かろうと、悪かろうと、極めて確実な�爐垢�た�瓩�出来上がったことになる。そうすると、その恐怖している事柄が、やがて事実となって現実化してくる。否、むしろ、そうなることが当然である。
P41
「甦りの誦句」は極めて大事な誦句であり、毎朝目覚めたとき、厳かに、自分の心に自分自身で口ずさんで植えつけていく。こうして、本当に、この誦句を自分の心のものにしなければならない。そうすれば、いま、�爐い里銑瓩�なくなるような、健康上の危急に直面しようと、運命がどうなろうと、即座に、その運命が開かれ、その健康が回復される。さあ、わかりましたね。それでは誦句を唱えよう！
【甦りの誦句】
我は今、力と勇気と信念とをもって甦り、新しき元気をもって、正しい人間としての本領の発揮と、その本分の実践に向わんとするのである。
我はまた、我が日々の仕事に溢るる熱誠をもって赴く。
我はまた、欣びと感謝に満たされて進み行かん。
一切の希望、一切の目的は、厳粛に正しいものをもって標準として定めよう。
そして、恒に明るく朗らかに、統一道を実践し、ひたむきに、人の世のため役だつ自己を完成することに、努力しよう。
※誦句(しょうく)とは、真理を言葉にしたもので、これを何度も唱えることで自己の潜在意識に積極的な考えを植え付けるものである。つまり、潜在意識を浄化するために考案された一種の自己暗示のための言葉。
2011年03月06日
引き寄せの法則
引き寄せの法則 奥義篇―あなたの願望を実現する超メンタルパワーの使い方著者：ウィリアム W.アトキンソン
徳間書店(2008-04-26)
販売元：Amazon.co.jp
クチコミを見る
うーん。これは面白い本ですね。
僕があれこれ言うよりも、例のごとく、差し障りのない程度に抜粋しますので興味ある方は本屋さんで購入するなりしてくださいね。
P117
(大衆を洗脳し支配する見えない念波から、自己を防衛するためにはどうしたらいいのかというテーマで話が進められている。)
詳細に入る前に、まず、教えのすべてに共通する原則を知りましょう。誰においても、存在の中心、不滅の「自己」の中心に、「霊の炎」が存在します。それは、「在る」(I AM)の意識、個としての自分を教えてくれる意識であり、宇宙大生命とのふれあいから芽生えるものです。部分と全体との接点がここにあります。
さらに、自己存在の感覚と共に、聖なる生命力の炎から来る火花が、そこに存在します。それが「内なる意志」です。これを「人間的な意志」と混同してはなりません。それは欲望や頑固さとたいして変わりありません。
内なる意志は真の力であり、ひとたび自覚すると、無尽蔵の供給源になってくれるものです。密教の先達は、この内なる力を育成して、自在に使っています。それは何年もの行と正しい生活と正しい思想の賜物ですが、それでも、誰もがこの内なる力の源に頼り、人生に役立てて、低い次元の念波を打破できるのです。
その存在を知り、念じ、瞑想し、応用し、日々それを自覚し続けることによって、この意識を育成することができます。この行を読んでいるあなたは、今まさにその存在に注意を向けているのです。それだけで、新しい力が内に感じられてくるはずです。しばし心を静め、今まで自覚したことのない力が内から出てくるのを感じてください。この内なる何かを日々自覚し続けることによって、ますますその力が出てくるようになります。必要とあらば、「恐れるな。私はここにいる」という激励の言葉と共に、それがあなたを助けに来てくれます。
あなたを操作しようとたくらむ者には、「自己」にみなぎるその力を思い出し、「私は自己の意志を使う不滅の霊である」と断言する(無言で自分に言い聞かせる)だけで、相手の攻撃から身を守ることができます。この態度を保つと、あらゆる方向に難なく悪影響をはね返せるようになります。相手は混乱してあなたから離れようとするでしょう。
