2007年12月03日
伝える力が共感を生む
竹内です。
起業講座も第4回。
テーマは、「地域の資源、資金源を生かす事業計画」。
資金源にはいろいろありますが、その中でも市民事業・コミュニティビジネスならではの資金調達の方法として挙げられる「寄付」「会費」。
講師の山下さんは、民間企業でコンサルタントとして活躍後、渡米、ニューヨーク大学でファンドレイジングプログラムを学んだ経歴の方です。
帰国後、起業。現在は介護関連のお仕事をされながら、社会貢献・ボランティア・CSRのポータルサイト社会貢献.netを運営されています。
冒頭「いつもは土曜日はジャージ姿で、介護施設で介護予防体操の先生をしているんですよ」という現場に実を置きながら、いつ眠っているんだろう…と思うほど、フル回転のお仕事をされている方です。
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ファンドレイジングの取り組みは、日本では、まだ未開拓な分野ですが、関心も高まっています。
市民事業では
「達成したいこと」
「解決したいこと」
のビジョンを、できるだけ平易なことばで伝えることができるかどうか、伝える力が強ければ強いほど、人は共感し、資源を集めることにつながりますが、では、「具体的にどうすれば…」という点について、戦略的に取り組んでいるアメリカの非営利団体の事例やツールを見せていただきながらの講座でした。
スポンサーを巻き込んで制作費をまかないながら、支援者に販売するメッセージ性のあるTシャツやピンバッジ、寄付・会員へのアクションにつながるDMの工夫などなど、実際見せていただくなかで、今後のイメージが湧いてきました。
途中、二人一組になって、自分の活動、ビジョンをどう伝えていくか、ディスカッション。
その後、短い言葉でビジョンを伝える表現を一人ずつ発表しました。
次回はいよいよ具体的なプランを発表します。
プラン作成は宿題ですが、プラン作りに関わる相談は、メール・対面、いずれの方法でも受け付けながら、受講生の皆さんとご一緒に思いの実現の第一歩を考えたいと思います。
以下はアンケート、メールより
- 資金集めはいかに人の共感を得るかということだと思います。「わくわく」する夢が広がる新企画をいかに提供するか、
模索していきたいと思います。 - アメリカ的と言えばアメリカ的なお金の集め方もあるものだと思いましたが、上手くアレンジすると充分日本人向けになりますね。
- チョットしたグッズを添えて+αのお金を頂くとか、おまけ好きな日本人にも応用が効くな〜、と感心しました。
- さまざまな資金集めの方法を説明していただき、面白かったです。
- アメリカの事例はとてもタメになりました。考え方で見習う点が色々あると思うし、触発されました。
- ファンドレイジングの話がとても興味深かったです。一人一人の生き方、ライフスタイルにまで関わる活動ができれば、とてもすてきだなと思います。
- 資金調達、金銭管理の具体的な話をもう少し詳しく聞きたかったです。また日本の現状なども知りたいです。
- 情報がたくさん。特にPR商品については、これまでの講座になかったので面白かった。
- アメリカ社会のファンドレイジングについては、日本と対照的な、社会、文化面での違い(寄付金文化、チェックによる支払い、ボランティア活動・助け合い活動の普及等々)を強く感じましたが、これらもことも意外に早くアメリカナイズしていくのかもしれません。
クルマ社会、スーパーでの買物スタイル、カードの普及・・・、これらも多分多くの人の予想をはるかに超えたスピードで普及したように思います。