流山ユー・アイネット

2007年02月28日

NPOの心意気

代表 竹内です。

助け合い事業活動からスタートし、今ではさまざまな活動を先駆をきって展開しているNPO法人流山ユー・アイネットさんにお話を聞いてきました。

成功事例として学校の教科書や白書でも紹介されている全国的にも知られているNPO法人の流山ユー・アイネットさん。

米山さん
ただでさえ多忙なのに、この年度末の忙しい時期に、駆け出しの見ず知らずのMystyle@こだいらのヒアリングを、果たして受け入れてくれるだろうか…と、どきどきのアポ取りでしたが、快く承諾してくださって、代表の米山さん(写真左)ご自身が、じっくり対応してくださいました。

ほんとうに、ここまで情報開示してくださってよいのですか、といいたくなるほど、たくさんの情報をいただきました。

歩き始めたばかりの後輩NPOを育てようという思いを感じながらの、感謝のヒアリングでした。
詳細は報告書にまとめますが、深く伝わったメッセージは、NPOとしての心意気。つねに原点にかえるということを学びました。

助け合い事業からスタートしたユー・アイネットですが、やがて介護事業も手がけるようになり、事業規模は1億を超えています。
そうしたなか、現在も助け合い事業をとても大切に続けています。

ユー・アイネットで働くヘルパーさんは、介護保険の適用事業だと時給1200円。一方、助け合い事業だったら半分の時給600円にしかなりません。
でも、働く条件として、助け合い事業も担当するということを貫いているそうです。そうした理念をしっかり受け止めたヘルパーさんがそろっているということです。

広間
駅前の商店街の一角に、介護事業の余剰金を使ってコミュニティスペースを作っています。
最初の改装費用と、その後の月々のランニングコストはすべてユー・アイネットで負担して収益を地域に還元しています。

近くの小学校の子どもたちも立ち寄るスペースとして、まちのひとたちの交流の場になっています。
ここに立ち寄ることは「道草ではない」と、学校も認めているそうです(^^)

子どもの居場所がなくて安心してすごせる場所が求められている今、こうしたスペースがあることは親としてもとてもありがたいことです。

ポケット
隣には知的障害者の皆さんが売り子さんとして店頭に立つお店ポケットもあります。
内職的な仕事が多く、人との接触がない作業所の仕事とは違って、多くの人とのふれあいがあるポケットの店先に立つことはとてもよい効果をあげているということです。

野菜
ここでは、近隣農家が、朝採り野菜を値付けして持ってきて販売し、その一部がお店の収益にもなっています。

NPOは事業規模が小さくて運営資金に困っているところが多いですが、例外は介護事業を営むNPOです。億を超える事業規模のNPOはたいていは介護保険事業をてがけています。
やがて介護事業しかしなくなるNPOも増えているといいます。

そうなると、公益性を担うNPOとしての存在意義はどこにあるのか、他の一般的な介護事業者とどこがちがうのか、以前から疑問だったのですが、
事業だけに走ることなく、いつも設立の理念に立ち返るありかたを見せていただいてNPOの心意気を感じて、うれしくなりました。

花
ポケットの店先の春の花たち。
もっとご近所だったら買って帰りたかったのですが、残念でした。





ランチ
おまけ写真=ランチ。
駅前のセルフのカフェのランチですが、ちょっと感動だったのでご紹介。
サンドイッチと飲み物、スープ、サラダのセットが630円。
このお値段にも感動だったのですが、さらにうれしかったのが写真左手前にある「パンの耳」。

サンドイッチで切り落としたパンの耳をすてないで、トーストして、好みのトッピングをつけて出してくれるんです。

生クリームやジャムなど数種類ある中で、私はメープルシロップのセレクト。

こういう食材を大切にする思いがなんだかほのぼのしていて、流山、好きになりました(^^)。
そうそうサンドイッチの野菜も、とってもフレッシュでした♪

mystyle_kodaira at 22:40|PermalinkComments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加