【ここに注目!】
引用商標は、単に文字と図形とを上下又は左右に単純に併記したような構成の商標とは異なり、文字部分と図形部分とが有機的な関連性を持つように構成されていることが優に認められ、全体として一種の紋章のように看取されるものというのが自然であるから、その構成全体をもって一体的なまとまりのあるものとして看取、把握されるものである。

そうすると、引用商標は、
その構成中の「ICC」の文字部分が、他の構成部分と比べて、強く支配的な印象を与えるものということはできずことさら該文字に着目して、これから生じる称呼をもって取引に当たるとはいえないから、引用商標からは、「アイシイシイ」の称呼は生じないというのが相当である。

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【実務への応用】
「構成的な一体性」→「ことさら文字に着目して取り引きされるとは言えない」というパターンで立論されています。

紋章であればそこから一部の要素を抜き取って取り引きに用いるとは考えにくくなりますので、全体が紋章のようになっているという主張がよかったのではないでしょうか。

【適用条文】
4条1項11号