【ここに注目!】
特定の観念を有しない文字商標においては、観念において商標を記憶できず、称呼において記憶し、これを頼りに取引にあたることが少なくないというのが相当である

以上によれば、本願商標と引用商標は、その外観、称呼及び観念によって、取引者、需要者に与える印象、記憶、連想等を総合し、上記取引の実情を考慮すると、両者の外観が相違するとしても、観念において比較できず、取引上必要な役割を果たす称呼を共通にするものであるから、役務の出所について誤認混同を生じさせるおそれのある類似の商標と判断するのが相当


【実務への応用】
造語商標同士を総合観察した審決です。

本件では「観念が生じない」⇒「観念で商標を記憶できない」⇒「称呼で記憶する」という流れから、観念で対比できなくても出所混同を生じさせるおそれがあると判断しました。

全く逆の場合も多くありますので、これはもう「そういうもの」として受け容れるしかありません。

観念が生じない事案で類似の結論に持って行きたいときに使える審決です。

【適用条文】
4条1項11号