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商標一筋、実務経験15年目の中堅弁理士が「使える審決・判決」を実務目線でピックアップ。いざ意見書を書く際に自分自身が使いやすいように体系化していきます。

カテゴリ: その他

随分と更新をサボってしまいましたが、どうにかバタバタの年度末を乗り越えて新年度スタートです。

とはいえ、年度末の忙しさで先送りしていた案件が溜まっており、お花見どころではありません。

で、何をやっているかと言いますと、昨日・今日の更新内容からお分かりのように、「ハウスマーク+ペットマーク」 の商標について「ペットマーク」部分が引用された案件の意見書を書いております。

こうして都度の事案に合せて調べた審決・判決をアップしていけば、そのうちどのような案件にも対応出来る審決・判決データベースができるのではないかと期待しています。

時間はかかりそうですがね。。。 

ここ数日まったく更新ができていません。というのも、この業界、年度末は非常に忙しいのです。

どうか、企業の皆様、予算は計画的に消費して下さい。

と言うわけで、おそらく3月中はここは放置せざるを得ないと思います。読まなければならない審決も溜まっているのですが、仕事を溜めるわけにはいきませんので。

 また落ち着いたら審決紹介を再開します。

先日、数年ぶりに歯医者さんに行ったときのこと。

その歯医者さんは近所では腕がいいという評判の歯医者さん。

確かに、何かをする前には色々細かく説明をしてくれますし、 動きもテキパキとしていて、「できる」感が良く伝わってきました。もちろん、痛いとか不快な思いもしませんでした。

ただ、一つだけ残念なことは、全てが歯医者さんペースで進んだこと。

色々説明してくれるんですが、いかんせん、久しぶりの歯医者でキンチョウしている私には話の内容が頭に入ってこない。使われている言葉もあまり日常ではお目にかからない言葉ばかり。

結局、会話の最後の「よろしいですか?」という言葉に「はい」と答えるのが精一杯。もちろん、その「はい」は納得しましたの「はい」ではなく、「よく分からないけど、まあお任せします」の「はい」です。

治療行為自体には何ら不満はなかったのですが、後味として「やらされた感」が残ってしまい、あまり気持ちのいいものではありませんでした。


そんなことを考えながら帰る途中で頭に浮かんだのは、「果たして自分の仕事はどうだろうか?」ということ。

企業の知財部の方ならいざ知らず、初めて商標出願をしますというお客様にとってはそもそも特許事務所自体が未知の世界。こちらがどんなにかみ砕いて説明したつもりでも、初めて聞く単語や説明が続けば、それをいきなり正確に理解しろというのは土台無理な話。そう、歯医者での私のように。

きちんと相手の土俵に乗って、相手の知りたいことを相手が分かるように話す。決して相手を自分の土俵に引き込まない。

これはどの業界で必須のお客様対応なんですね。

歯医者さんでそれを痛感したというお話しでした。

 

意見書は、過去の近似した事案の審決や判決を引用しつつ主張を展開すると成功率が高くなります。審査官も独自の理論を振りかざして主張されるより、先例があった方が判断しやすいのでしょう。

しかし、審決や判決であれば何でもよいとは思わない方がいいでしょう。特に判決については裁判官の個性がかなり出ますので、一般化してよい規範なのかどうかよく検討する必要があります。

このブログでも幾つかの判決を紹介していますが、今話題の判決や学術的に価値がある判決はまったく登場しません。 そういう判決は他に解説してくれる方がたくさんいますし、何より、意見書で使えるかどうかの評価が定まっていないからです。

では、意見書で使える判決かどうかはどう判断しているのか?

実は至って簡単です。

私は「審決で審判官が引用する判決」 を意見書で使える判決と考えています。特許庁が自ら判断する際に念頭に置いている判決なのですから、いわば特許庁のお墨付きの判決となります(下級審が上級審にお墨付きを与えるというのも変ですが)。

審決の中で引用された判決があれば、その判決を確認する。そしてその判決を引用する他の審決を確認する。

この作業の繰り返しが、実務的な知識の蓄積方法として自分に合った方法になっています。 

前にも書きましたが、そもそもこのブログを立ち上げたのは実は自分のためだったりします。

意見書を書く際に、既存のデータベースで近似した事例の過去の審決を探すのですが、どうもその分類が自分に合わなくて、いつも困っていました。

そこで審決をうまく体系化できないかと思っていたところ、ブログの「カテゴリ」分類機能が目に入り、これは使えるかも・・・ということで始めました。

今日は朝から意見書を作成していまして、本来ならここで審決を見繕って意見書に反映させたところですが、まだまだ蓄積不足なので、意見書で使った審決をここにアップするという逆の展開になっています。

連続アップしてますので、意見書の内容は明々白々ですが、「ローマ字2字+数字の組み合わせ」に5号が通知された案件です。

勝てる意見書に仕上がったつもりですが、さて、結果はいかに。 

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