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商標一筋、実務経験15年目の中堅弁理士が「使える審決・判決」を実務目線でピックアップ。いざ意見書を書く際に自分自身が使いやすいように体系化していきます。

カテゴリ:識別力 > 図形・ロゴ

【ここに注目!】
本願商標の構成中、中央の図形部分は、顔を横に向けた人体に、複数の臓器とおぼしき図形を、細線で単純化して描いてなり、さらに、この図形部分の左右及び上部に、11個の長方形を、人体の周囲に正方形を作るかのように整然と並べ、そのうち9個の長方形からは吹き出し線が人体の図の鼻や臓器へと伸びるよう描かれているものであり、図形部分全体としては、特徴的な外観を有するものといえる

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【実務への応用】
図形についてもありふれた構成の場合は3条1項3号や6号の対象になります。図形商標の出願となると識別力については注意が疎かになりますが、念のための検討を忘れないようにしないといけません。

【適用条文】
3条1項3号


【ここに注目!】
本願の指定役務の業界において、「そば」の文字を変体仮名で表したり筆文字風に表すことは普通に行われている

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【実務への応用】
普通の態様か否かは取引の実情を踏まえて判断されますが、本件ではそば屋の暖簾では毛筆書体がよく用いられることを前提にこの程度のロゴ化は普通に用いられる範囲内と判断しました。

ロゴ化されているから大丈夫と簡単に判断すると痛い目にあうという事例です。

【適用条文】
3条1項3号

【ここに注目!】

本願の指定商品「たばこ」を取り扱う業界において,上記のようにデザイン化された書体からなる3桁の数字が,商品の品番・等級等を表示するための符号・記号として類型的に使用されている実情を見いだせない一方で,数の商品について,3桁の数字からなる標章が商品の出所識別標識として採択,使用されている実情が見受けられる


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【実務への応用】

まずデザインに着目して「視覚上、看者に強い印象を与える」とした上で、指定商品の取引の実情まで踏み込んで判断したもの。


「たばこ」については3桁数字が実際に商標として機能していることの主張・立証がなければ、おそらくデザインだけで「普通に用いられる」域を脱したと判断することはなかったのではないかと思われる。


出願商標だけでなく、「似たような商標」が市場でどう認識されているかを述べることが有効に作用した例。

【適用条文】
3条1項5号 

【ここに注目!】
本願商標は、黒色の長方形がありふれた図形であるとしても、その中に配置された文字部分は、左下方にあって、その上方及び右方に広くスペースを有し、特徴的な構成のものとして看取される」


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【実務への応用】
「MC」について極めて簡単でかつありふれた標章、背景の黒塗りについて普通の輪郭として、全体として識別力なしとした原審に対するもの。

配置をもって「特徴的な構成」とした点には注目の価値ありかと思います。

ちなみに、文字と背景図形の結合商標として扱っているので適用条文は6号になっています。 


【適用条文】
3条1項6号 

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