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商標一筋、実務経験15年目の中堅弁理士が「使える審決・判決」を実務目線でピックアップ。いざ意見書を書く際に自分自身が使いやすいように体系化していきます。

カテゴリ:類否 > 長音・促音

【ここに注目!】
両称呼は、第2音における「ル」の長音の有無に差異を有するものである。そして、本願商標の称呼は、3音構成であることから、各音が平坦に発音されるのに対し、引用商標の称呼は、4音構成にあって、長音の前に位置する「ル」の母音「u」が強調されるように発音されるものであるから、比較的短い音構成である両称呼において、上記の差異が称呼全体の語調、語感に与える影響は決して小さいものとはいえずそれぞれを称呼するときは、互いに聞き誤るおそれはないというべきである。

【実務への応用】
長音の有無のみが相違点であるときは、全体の称呼長が長い場合は類似に、短い場合は非類似になる傾向があります。

本件は3音対4音ですから、長音のみとはいえ、その違いが評価されました。


【適用条文】
4条1項11号


【ここに注目!】
,語尾における長音の有無に差異を有するところ,両者は3音ないし4音という,いずれも比較的短い音構成からなるものであるから,上記の差異音が称呼全体に与える影響は決して小さいものとはいえず,それぞれを称呼するときは,語調,語感が相違し,互いに聞き誤るおそれはない

【実務への応用】
語尾については基本的に聴別し難いとされますが、本件は、その語尾において長音の有無しか相違がない両商標について非類似と判断しました。

ただし、称呼長が3音または4音と短いことが前提ですから、この審決を5音以上のものに使っても「事案が異なる」と判断されるおそれがありますので注意が必要です。


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