【ここに注目!】
本願商標に接する取引者、需要者は、該文字を「カーボンオフセットの仕組みを取り入れた板状の建築専
用材料を取り扱う役務」であることを表示したもの、すなわち役務の質を表示したものと認識するにとどまるというのが相当であるから、自他役務の識別標識としての機能を果たし得ない


【実務への応用】
小売等役務の識別力の考え方は少し複雑のようです。

まず、小売等役務そのものの方法なり内容を表わすものは識別力が認められません。たとえば「岩塩詰め放題」や「SELF STYLE(セルフサービス方式のお店の意味)」等です。

次に、「お店の種類」を想起させるものも識別力が否定されます。「Kutsushitaya」や「遠近両用眼鏡工房」等です。「靴下を扱っているお店」「遠近両用眼鏡を扱っているお店」以上の観念は出ないということでしょう。

そして、小売等役務の取扱対象商品について識別力がない語もNGのようです。単に「そういった(品質の)商品を取り扱っているお店」を認識させるに過ぎないからです。本件の他、「佐世保バーガー」も同じ理由で拒絶されています。

結局、小売等役務について識別力を認めさせるためには、まず商品について識別力を認めさせなければ難しいようです。


【適用条文】
3条1項3号または3条1項6号