天秤座にある月は太陽の真向かいに入り、
満月の刻を迎えます。
残念ながら、ジャスト満月は日中の時間帯。
13日の夜に昇る時には既に欠け始めてはいるものの、
それでも、丸く美しい姿を見せてくれるでしょう。
アメリカの先住民は4月の満月をピンクムーンと呼ぶそう。
ちょうど地上では北米原産のフロックスが
可憐なピンクの花を咲かせる頃。
フロックスは和名をクサキョウチクトウといい、
日本でも60種類以上の品種を見ることができます。
中でも、お馴染みなのはシバザクラ。
公園一面、あるいは丘一面に咲き揃う光景は
まるで花の絨毯を敷き詰めたよう。
樹木の桜とはひと味違う、足元のお花見を楽しめます。
さて、天秤座満月の話に戻りましょう。
満月時のホロスコープを紐解いてみると---
何より目を引くのが月と太陽に割って入る蟹座の火星。
天秤座の月、牡羊座の太陽、それぞれとスクエアを組み、
かなり好戦的に見えます。
反面、魚座と牡羊座の境界線ギリギリにある星たち
=水星、金星、土星、海王星とはトライン、
牡牛座の天王星とはセクスタイルで結ばれて
火星本来の情熱や闘志がプラスに発揮されそうです。
天秤座は本来、調和やバランス、平等、契約、
1対1の人間関係、パートナーシップ等を示す星座。
そこに満月が宿るということは
ビジネスにおいては双方が納得できる契約の締結、
恋人同士であれば幸せなハッピーエンドが考えられます。
が、一方で、互いの将来のための関係解消、
あるいは、すったもんだの末の念願の決別というケースも。
というのも、通常はひと星座に2ヶ月弱しか滞在しない火星が、
途中、獅子座に先行移動しつつも
なんだかんだと半年以上も蟹座に滞在して
いつもと違うエキサイトの仕方をしていたのです。
火星にとって居心地が良いとは言えない
水の星座・蟹座での長逗留はまさに苦行だったはず。
昨年9月以降、とんでもないトラブルに巻き込まれた…とか、
無謀とも言えるケンカを吹っ掛けてしまった…とか、
思い当たる人も多いのではないでしょうか。
その火星もようやく18日には獅子座へ抜けますから、
今回の天秤座満月はその餞とも言えるもの。
結ぶにしろ、離れるにしろ、
次のステップに向けての実りある完結となりますよう。
天秤座は金星を守護星に持つ、愛と美の星座でもあります。
ファッション、コスメ、アートなど
人の手による美しさに囲まれた時
天秤座はそのパワーを最大限に発揮できるとか。
天秤座満月が見守るこの日
春らしいおしゃれをしてお出かけしては。