Aprilis 〜4月の星読み＆月読み。

4月の英語名・Aprilはラテン語のAprilisから。
これはローマ神話のウェヌス、
一般にはビーナスと呼ばれる
愛と美の女神のエトルリア名・Apruが
語源になっていると言われます。

そう、4月はビーナスに捧げられた月。
地上では美しい花が咲き乱れ、
瑞々しい緑が心地よい風に揺れています。
家の中に閉じこもりがちだった人々も
陽気に誘われて活動的になり、
恋のひとつもしたくなる頃。
まさに、愛と美を謳歌する時期です。

3月に紹介した軍神・マルスをはじめ
ビーナスの恋のお相手も数知れず。
その中の一人、アンキセスは人間の男性で
二人の間に生まれた子供が
ローマ建国の祖となるアイネイアース。
数々の名言を残した皇帝カエサル(シーザー)は
ビーナスを祖神として、また
一族の軍神としても崇拝したと言われます。

星の世界にあっては金星を意味するビーナス。
ちょうど今、日の入り後の西空には
宵の明星＝金星が輝いています。
新月から2日後の4月18日には
細い月の右下方向に金星、
上方に牡牛座の赤い星・アルデバラン。
これから桜が咲く北の国なら
満開の桜ときらめく星の共演が
楽しめるかもしれません。

4月下旬から始まる牡牛座の守護星は金星。
ビーナスに因むバラの花を
ラッキーフラワーとしています。

              

月は4月16日、牡羊座で新月に。
月末の30日には蠍座で満月となります。

12星座の先陣を切る牡羊座での
月の生まれ変わり。
社会的には4月1日が物事のスタートですが、
心の区切りや真の意味での切り替えは
16日になるかもしれません。

3月21日より牡羊座を運行中の太陽は
4月20日から牡牛座へ。
牡羊座内で逆行していた水星は
4月15日に順行へ戻ります。
金星は自らの守護星座・牡牛座にあり
4月25日には双子座へ。
火星は山羊座。
木星は蠍座で逆行中。
土星は山羊座で4月18日から逆行。
天王星は牡羊座、
海王星は魚座、
冥王星は山羊座にあって22日から逆行。

いつもの4月なら牡羊座色が濃厚で
スピーディーかつパワフルに
物事が進んでいくところですが、
逆行する水星と
緊張角にある守護星・火星、
さらには土星と冥王星のブレーキで
計画は少々難航しそう。
年度始まりというのに準備不足だったり
引き継ぎがうまく行かなかったり
様々なところで混乱が予想されます。
ここさえ切り抜ければ、
中旬からの数日間でバリバリ巻き返せると
私自身は踏んでいるのですが。。。

牡羊座は元気の良さがアダとなりがち。
最初はまごついても最後は大団円に。

牡牛座は目立たずにいるのが人徳。
下旬からの活躍期に備えパワーチャージを。

双子座は奇想天外な策が奏功しそう。
これまでの常識にとらわれないで。

蟹座は長いものに巻かれてしまって吉。
窮屈感がやがて快感になるかも。

獅子座ととにかく攻める、攻め続ける。
停滞していたことにも活路が。

乙女座は後ろ髪を引かれるのも案外楽しい。
ただし、去り際はかっこよく。

天秤座はかなりドラマチック。
悲劇でも喜劇でも主役を狙う心意気を。

蠍座はネガティブに陥りがち。
自分には強運がついていると開き直って。

射手座は筋が通れば要求も通る。
頑張った後には楽しいことがいっぱい。

山羊座は自信を持ちすぎ。
悪くはないのだけど…　浮かないように。

水瓶座は考えるより先に行動。
予期せぬハプニングが追い風になることも。

魚座は春らしい麗らかさ。
人と比べずマイペースで楽しみを追求して。

 

天秤座の満月 〜蒼き時、満ちて。

3月31日　午後9時半過ぎ　
月は天秤座にあって満月となります。 
これは3月2日に続いて
ひと月に2度巡り来る満月。
「ブルームーン」と呼ばれるものです。

2018年は1月にも2回あったかわりに
2月に満月はなく、3月に再び2回。
こう説明すると頻繁にあるようですが、
実は、次回のブルームーンは2年後の2020年。
ロマンチックでもあり、スペシャルでもある、
心に留めておいてほしい満月なのです。

今回、月が宿る天秤座は
愛と美の星・金星を守護星に持つ星座。
調和、バランス、パートナーシップ、
契約、約束などを司ります。
天秤座に主要星が巡る時は
人と人、だけでなく、組織と組織、国と国、
相対するものの関係性が問われたり、
立場の逆転など変動が起きやすくなるもの。
木星が滞在していた昨秋までの約1年間、
人間関係をはじめとする変転を経験した人も
多かったのではないでしょうか。

ジャスト満月時の宙模様を見ると
対岸の牡羊座に水星と天王星、
緊張角の山羊座に火星、土星、冥王星。
天秤座本来のエレガントさを微塵も感じさせない、
ハイテンション、ハイリスキーな配置です。
しかも、旧年度から新年度へ切り替わる
区切りの1日。
まさに満を持して何かを終わらせる、
はたまた、決せざるを得なくなる、
そんな勢いも感じます。

天秤座のラッキーフラワーは
守護星の金星にちなんで華麗なバラ。
青・・というよりラベンダーに近いのですが、
「ブルームーン」というバラを見つけたのでご紹介。
 

サクラサク 〜春とともに。

芦屋の打出天神で桜が咲き始めました。
・・・と言っても、見つけたのは先週。
今頃は7〜8分、
いえ、もう満開になっているかもしれません。

 
神戸の東灘にある酒蔵、
酒心館ではしだれ桜がこのとおり。

門越しに見える裾のピンク、
野点傘の緋色がなんとも鮮やか。
春生まれで良かった〜と思う瞬間です。

けふまでの　日はけふ捨てて　初桜　　加賀千代女

今日までの日々のことはすべて過去
きれいさっぱり捨て去って
再び新しく生きよう！
咲いたばかりの初桜のように。

今はまさにこの句のような心持ち。

魚座の新月 〜帰するところ。生ずるところ。

3月17日22時13分、
月は魚座にあって新月となります。

魚座は12星座のしんがりを務める星座。
水のエレメントにして柔軟のクオリティ、
すべてを受け止め、受け入れて
春分から始まる新たな一年のサイクルを
牡羊座に引き継ぐ役割を果たします。

ゴールであると同時に、
スタートの要素も内包する魚座。
それはちょうど冬から春へ、
雪や氷が溶けて水となり、川となって
再び大地を潤し巡る……
季節の情景とも重なるよう。

水が万物の原点であること、
生命の源であること、
改めて、その想いを強くする
魚座の新月です。

太陽と月が重なる瞬間のホロスコープを見ると
火星とのスクエア、木星とのトライン
実にきっぱりしています。
一見、ほんわかと幸せそうだけど
闘争意欲と情熱もふつふつと燃えていて
そのバランスが絶妙。
酸いも甘いも、熱いも冷たいも、
どちらも持ってこそ次へ進めることを
示唆しているのかもしれません。

ちなみに。
魚座の特性・特技のひとつに
“境界をなくす、取り払う”
言い換えると“一体となる、同化する”があります。
他者の痛みや想いを我が事のように感じたり、
意識ある現実を超えて無意識の世界と通じたり。
魚座生まれに著名なヒーラーや
スピリチュアリストが多いのも納得です。

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3.11 〜寄り添うこと。

病いの辛さは
病いをした人にしか分からない。

ケガの痛みは
ケガをした人にしか分からない。

人を亡くした悲しみは
人を亡くしたことがある人にしか分からない。

地震の恐さは
地震を経験した人にしか分からない。 

被災生活の苦しさは
被災生活を送った人にしか分からない。

慰めも励ましも
時には心を重くするだけと知っているから
人は人に寄り添うのかもしけない。 

ただ寄り添うこと。
ひたすらに寄り添い続けること。

東北の春はまだまだ遠いのでしょう。
でも、長い長い冬を耐え
いくつもの冬を乗り越えてきた人々だから。
あの頃の春とは違う
また別の春の温もりを感じる日が
きっとやってくると信じています。

今日、庭の福寿草が咲いたことに
ようやく気づいて。
そんなふうに思いました。 

同じ被災者として。
大切な人を亡くしたひとりとして。 

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乙女座の満月 〜雛祭りの前日に。

3月2日9時52分、
月は乙女座において満月の相に。

各地から暴風や吹雪のニュースが届いていますが、
昨日、今日とまさに春の嵐。
どうか明日の雛祭り、桃の節句には
穏やかな空が広がりますように。。。

雛祭りの起源には諸説あり、
そのひとつが身の穢れを人形にたくして
川や海に流す「流し雛」です。
今、月がある乙女座も
身を清めること、きれいにすることが
大変得意な星座。
何かを減らしたり、手放したりするには
満月を契機にするといいと言いますが、
そうした点からも浄化や断捨離の
絶好のタイミングでしょう。
 
月と真向かいにある太陽は海王星と、
水星は金星と、
それぞれ重なって離れていこうとしています。
心の整理がついたり、
人間関係のドラマがひと段落したり、
ごちゃごちゃした“穢れ”が
すーっと遠ざかっていくイメージ。
身についてしまった余計なお肉や脂肪、
悪縁、腐れ縁、良くない習慣などとも
すっきりサヨナラできそう。
本来なら自分の強い意志で
相当な労力を使ってやらなければならない浄化が
無理なく自然にできるかもしれません。

Martius 〜3月の星読み＆月読み。

3月の英名＝Marchは
ローマ神話に登場する戦の神・Mars
マルスに由来するもの。 
マルスの月を意味するMartiusから取ったと
言われています。 

古代ローマのユリウス暦では
3月は1年の最初の月。
寒い冬が過ぎて農耕が始まる一方、
軍隊を動かし始めるこの時期は
戦の神であると同時に農耕の神でもあった
マルスにふさわしい月だったのです。

天体においてマルスは火星のこと。
男性を示す記号「♂」は
火星・マルスを表す記号でもあります。 

軍神ともいわれるマルス。
ローマ神話とギリシア神話には
同一視されている神々が多数登場し、
大半は同じような性格や伝説を持ちますが、
マルスだけはかなり違うよう。
ギリシア神話における戦いの神・アレスが
粗野で残忍で嫌われていたのに対し、
マルスは誰からも尊敬される
勇敢な戦士として描かれてきました。
ただ、どちらの神話でも共通するのは
相当なイケメンであったこと。
不倫の恋ではありましたが、
美の女神・ヴィーナスとはまさに美男美女のカップル。
絵画のモチーフとして
多くの画家たちが取り上げています。

マルスのエピソードが長くなりましたが、
・・・そんな3月。
宙の世界を見上げてみると
なかなかドラマチック。 
何と言っても1月に続き満月が2回巡る
ブルームーンの月となります。
さらに、太陽が春分点に達して
占星術における新しい年がスタート。
この春分時のホロスコープこそ
2018年全体の動きを見る重要な星配置。
社会情勢から政局、経済の動き
文化や流行など様々な特徴を表しています。
春分図のお話はまた改めてするとして……

太陽は現在、魚座を運行中で
3月21日に牡羊座へ。
水星は6日に魚座から牡羊座に入り、
23日より逆行。
金星は7日に魚座から牡羊座に移り、
月末31日には早くも牡牛座へ。
噂のマルス・火星は射手座にあり、
18日から山羊座へ。
木星は射手座にあって9日から逆行。
土星は山羊座、天王星は牡羊座、海王星は魚座、
冥王星は山羊座、これらは全て順行中です。

社会生活を表すハウスに集中していた星たちが
ぼちぼち個人のハウスへ移り始め、
改めて“自分”への意識が高まる兆し。
自分が本当にしたいこと、やるべきこと、
さらに自分の志や思いを大事にしようという
傾向も強まってくるでしょう。
 
            

牡羊座は流されていた自分を引き留める。
そして、しっかり手を挙げる。

牡牛座は初めてのことをしてみる。
すると、新しい仲間ができる。

双子座は縛られている自分を自覚する。
制約の中でもしっかく動く。

蟹座はもっと遠く、もっと高く、目を向ける。
自然と体がついていく。

獅子座はこっそり後ろを振り返る。
そこで思いがけないものを見つけてしまう。
 
乙女座はとりあえず全部キャッチする。
その中で必要なものを選び取る。

天秤座は断捨離する。
またほかを受け入れるスペースができる。 

蠍座は想像して、創造する。
意外な才能や楽しみを発見できる。

射手座は自分の足元を見る。
戻る勇気も、進む力もそこにある。

山羊座は軽くなった自分を素直に喜ぶ。 
すると、もっと自由になれる。 

水瓶座は季節に会いに行く。
見て、聞いて、感じて、楽しく過ごす。

魚座は少し速く歩いてみる。
勢いがつくと実力以上の力が出せる。