「殿春(でんしゅん)」とは3月の異称。
和名では「弥生」が広く知られていますが、
こんな異名もあるのです。
陰暦における春は1月から3月まで。
春を締めくくる月ということで
最後尾を意味する殿(しんがり)をつけて
殿春となったよう。
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現在の3月は卒業と旅立ちのシーズン。
中旬を過ぎれば桜前線も日に日に北上して
別れのシーンを美しく飾ります。
咲いて良し、舞って良し、吹雪いて良し、
桜の花ほど眩しい青空に映えるものは無い・・・
そう感じている人も多いでしょう。

さて、3月の夜空は・・・というと
2月から引き続いて惑星の共演が見もの。
彼方では冬の星座たちが深夜を待たずに西へ傾き、
代わりにレグルスを擁するしし座や
スピカを抱くおとめ座など春を代表する星座が
東から昇ってきます。
3月5日までは日の入り後の西空に注目。
競うように輝く2つの星は
宵の明星こと金星(マイナス4等)と木星(マイナス2等)です。
中でも2日は満月一個分ほどの間隔まで
接近するのでお見逃しなく。
24日には月と金星が最接近。
九州の南西部や南西諸島では
金星が月に隠れる金星食も見られます。
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占星術上の星の動きもまたドラマチック。
星の重鎮とも目される土星と冥王星、
そして、時にトラブルメーカーとなる火星も
いよいよ座を変えます。
占星術における元旦・春分の日の配置も含め、
3月は重要なタームとなるに違いありません。
現在、魚座にある太陽は春分の日・21日に牡羊座へ。
水瓶座にある水星は3日に魚座へ、
さらに19日には牡羊座へ。
牡羊座にある金星は17日に牡牛座へ。
双子座にある火星は25日に蟹座へ。
木星は牡羊座で順行中。
水瓶座にある土星は7日に魚座へ。
天王星は牡牛座で順行中。
海王星は魚座で順行中。
山羊座にある冥王星は23日に水瓶座へ。
月は7日に乙女座で満月に、
22日には牡羊座で新月となります。
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牡羊座はスタートorリスタートに向けての大事な準備期。
断捨離や模様替えで一足早く心の切り替えを。

牡牛座は真っ向勝負でケリがつかなければ戦略を変えて。
違う視点から見れば思いがけない攻略法が。

双子座はリスキーなノルマを課せられるかも。
冷静かつ堅実に、降りかかる火の粉をくぐり抜けて。

蟹座は苦手意識のハードルが一気に低くなる兆し。
思い切ってチャレンジすれば難題も乗り越えられるはず。

獅子座は暗中模索、モヤモヤした毎日に。
探している道は自分の前ではなく後ろにある場合も。

乙女座は吉が凶になったり、黒が白になったり。
その方程式でいくと最悪のピンチは最大のチャンスに。

天秤座は枝葉にとらわれて本幹を見失いがち。
パニくる前に一度原点に立ち返ってみるのもアリ。

蠍座は楽しいことを最優先して。
春の恋、春の旅、春の遊び、すべてやったもん勝ち。

射手座は独りよがりになりがち。
自分が良いと思うものは相手もきっと・・は大間違い。

山羊座は走り出したらどんどん加速。
背中を押す人、手を引く人、みんなに助けられそう。

水瓶座はほっとできる空間と時間を大切に。
一緒にくつろげる人がいれば、ますますハッピー。

魚座はまわりが押し上げてくれるとき。
応えようと頑張るうちにいつしかみんなの夢が自分の夢に。