幸せ、さがそ。幸せ、さかそ。〜Myuのhappy diary

ある時はコピーライター・中村美夕紀。 またある時は占星エッセイスト・みつみゆう。  “好き"を仕事にすればどんなに苦しくても幸せの種は見つけられる・・・ そう信じて。

雪組

宝塚雪組「ONCE UPON A TIME IN AMERICA」 〜渋かっこいいっ!

宝塚大劇場で上演中の雪組公演
「ONCE UPON A TIME IN AMERICA」。
大評判だった2018年の花組「ポーの一族」以来、
久々の小池修一郎氏の一本ものとあって
チケット入手は至難の技。 
ですが、なんとかS席をゲットし、
高鳴る胸を押さえつつ行ってまいりました。
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ご存知の方も多いと思いますが、
「ONCE〜」は元々1984年に制作された
ロバート・デ・ニーロ主演の映画。
禁酒法時代のアメリカを舞台に、
貧しい移民の少年が裏社会でのし上がり、
手に入れた栄華と贅沢、
やがて訪れる悲しく切ない運命… 
ともすると、暗くて血生臭いだけになりがちな
ギャング映画の世界ですが、
小池氏は見事、ザ・タカラヅガ調に仕上げてくれました。
今の宝塚きっての歌うまコンビ、
男役トップの望海風斗くんと娘役トップの真彩希帆さんが
主役とヒロインを演じるとあって
どの曲、どの歌もとことん聞き惚れてしまうし、
演技も踊りもまさに円熟期の感。
もともと望海さんは大人の男が本当に似合う方なので、
スーツの着こなしからグラスやタバコの持ち方まで
板につきすぎていて怖いほど。
それでいて、ヒロイン・デボラへの愛の貫き方など
ピュアで少年ぽいところもあって
胸が締め付けられました。
あと、私が目を見張ったのは男役でありながら
妖艶な美女を演じた朝美絢くん。
月組にいた頃も時折オンナになっていましたが、
今回は本当にセクスィ〜でチャーミングでした。
それに、歌声もナイスっ!
望海さんの圧倒的な声の伸びや奥深さ、
真彩さんのオペラ歌手ばりの声の透明度、
お二人とはまた違う声質で、実に魅力的でした。

ストーリーと雪組生ひとりひとりの個性が
絶妙にマッチして
最高にクールでスタイリッシュ!
まさに渋かっこいい舞台となっていました。

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大劇場の西隣、以前は広い駐車場だったところに
現在建設中の新しい宝塚ホテル。
すでにエントランス付近は完成間近のよう。
春のオープンが楽しみです。


 

Rose Garden 〜薔薇が運ぶ思い出。

バラ。漢字で書けば、薔薇。
薔はミズタデ(沢蓼)、薇はゼンマイの意で、
音読みして“ショウビ”と称することも。

愛と美の象徴として
女神ヴィーナスの花とされるバラ。
ヴィーナス=金星を守護星に持つ牡牛座と天秤座、
それぞれのラッキーフラワーともされています。

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我が家では白い八重咲に
大輪のオレンジ。
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どちらも触れなば落ちん・・花盛り。
もう一本、濃いピンクのミニバラも咲き始めて
いよいよ初夏の庭らしくなってきました。

宝塚でバラといえば
何と言っても「ベルサイユのバラ」。
・・ですが、
他にもバラのつく舞台は名作揃い。

映画でも話題の『美女と野獣』をベースにした
月組の「バラの国の王子」。
現代物だった宙組「薔薇に降る雨」。
雪組のバウホール公演だった
「シルバー・ローズ・クロニクル」や
月組「薔薇の封印」は
ヴァンパイヤを主人公にしたもの。 
年にひとつ・・とまではいかないものの、
近年を振り返っただけで
これだけの舞台名が集まります。

でも、私にとって忘れられないのは
轟悠さんと月影瞳さんのラストステージ 、
雪組の「愛燃える」同時上演の
ロマンチックレビュー「Rose Garden」。
この舞台をもってトムさんは専科へ移り、
 グンちゃんは退団されました。
どの章もバラをテーマにしたもので
イギリスのバラ戦争があり、
70年代の名曲「ローズガーデン」あり。
圧巻はトムさんが歌った
ベッド・ミドラーの「ローズ」。
今でも「Rose Garden」のテーマ曲と
トムさんの歌声は心の中に響いています。

現雪組トップコンビ
早霧せいなさんと咲妃みゆさんの
ムラでの退団公演も今日明日限り。
もう宝塚ではバラは散り際でしょうか、、、
ふと15年前のサヨナラ公演を
バラの香りと共に思い出しました。 

宝塚雪組『幕末太陽傳』 〜笑うほどに悲しく、切なく。

宝塚大劇場 雪組公演
 ミュージカル・コメディ 『幕末太陽傳』、
 Show Spirit 『Dramatic“S”』 。

久しぶりのムラ(本拠地・宝塚)で
観劇してまいりました。
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 本公演は、トップスター・早霧せいなさんと
娘役トップ・咲妃みゆさんの退団公演。
100年以上あるタカラヅカの歴史の中でも
観客動員率100%越えの記録を塗り替えてきた
最強・最高トップコンビ、
ちぎ&みゆのラストステージとあって
チケットは入手困難必至!
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S席A席はすでに完売してしまい、
立ち見の当日券を求めて
連日長蛇の列ができるという
超・超人気の公演となっています。
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原作はフランキー堺さん主演の映画。
さらに元を辿れば落語がベースになっている
江戸情緒たっぷりの人情物のストーリーで、
「和物(日本物)の雪組」にふさわしい演目。
・・とは言え、
トップコンビのサヨナラ公演なのに
コメディというのはどう!?
正直、そんな思いも抱えつつ
ご縁でつかんだ貴重なS席シートへ。
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この日は星組の生徒さんも観劇していらして
座席も大変華やかでした。

ネタバレになるので
細かなストーリーはご紹介できませんが、
とにかく軽妙洒脱。
早霧さんの着物(羽織)のさばきも絵になって
“粋”を舞台にするとこうなる!! という
見本のようなお芝居でした。
ただ、ちぎ・みゆの和物では
『星逢一夜』という大傑作があっただけに、
筋が散漫で感情移入が難しい・・
二番手の望海さんの高杉晋作の立ち位置が
ちょっと中途半端・・
と、いろいろ惜しい点はありました。
でも、笑えば笑うほど
もうこんな楽しい舞台は観られないのか〜とか
こんな素敵なコンビがいなくなるのか〜とか
悲しく切ない思いがひしひしと。
全くの私感なのですが、
最後、袖に引っ込む二人の道行は
杜けあきさんのサヨナラ公演
『忠臣蔵〜花に散り雪に散り〜』の
「これで思い残すことはござらん」の名台詞を
彷彿とする雰囲気。
大石内蔵助の重厚さのかわりに、
軽さの中にも覚悟がある
町人の心意気が垣間見える幕引きでした。

かわって、ショーは
華やかで煌びやかな中にも
サヨナラの趣向がそこここに。
ちぎ・みゆのラストダンスはもちろんのこと、
退団する組子さんがフィーチャーされる場面も多く
心がじーんとなりました。
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でも、何より感動したのは
これが初舞台となる103期生のロケット。
初々しくて微笑ましい〜というのが
これまでの定石だったのですが、
今回はまさに「S wonderful」
構成も、踊りも、素晴らしかった!!
 あまりの美しさと完成度の高さに
思わず涙ぐんでしまうほどでした。

トップスターの退団は
タカラヅカにとっては魅力を保つのに
必然の新陳代謝。
分かってはいるのですが、
やはり淋しいもの。
それを敢えて涙ではなく笑顔で〜というのが
何よりも心憎い趣向。
こんなお別れのカタチもまた
タカラヅカならではかもしれません。

ローマの休日・雪組 〜夏の涙、再び。

宝塚の5組の中でも
日本物で知られる雪組。

その真骨頂と賞賛された
「星逢一夜」で大号泣したのは
昨年の夏のことでした。

あれから1年
今度は映画史に残る不朽の名作
「ローマの休日」のミュージカル化。

中日劇場で幕を開け
東京は赤坂ACTシアター、
そして、大阪の梅田芸術劇場にて
千秋楽を迎えます。

トップ就任から足掛け3年
今、ノリに乗っている
早霧せいなさんと咲妃みゆさんの
ちぎみゆコンビ。

一部の批評家さんからは
舞台装置やストーリーの整合性などについて
厳しい意見も出されていましたが、
シンプルに宝塚の舞台を楽しみたい
一人のファンからすれば
今作もファンタスティックな出来!!
大いに泣かせてくれました。
 

久しぶりに訪れた
大阪梅田の阪急インターナショナル
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ガラス天井の(まるでパッサージュ)
プロムナードを抜け、
いざ、梅田芸術劇場へ。
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夏の日盛り
クマゼミの大合唱の中でも
なお涼やかな雪組トップの二人
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「ローマの休日」ポスターに
劇場へ足を踏み入れる前から
早くも心は踊ります。

ストーリーは誰もが知るところ
王女と新聞記者の
ロマンティックで儚い1日だけの恋。

先の展界、次の場面
おおよそ分かってはいるものの
涙が溢れて、溢れて・・
二幕目の序盤からハンカチが大活躍。

有名な船上バーの乱闘シーン
雪組版ではジャズバーとなっていましたが、
ここでも笑いながら、泣きながら。

終盤の各国記者を招いての
謁見シーンでは
わずかなセリフの行間に込めらた
二人の清々しくも切なく、悲しい心情に
胸が締め付けられました 

早霧さんはもともと現代劇のスーツ姿が
この上なく似合う男役さん。
星逢〜、るろうに〜と和物もすっかり
自分のものにされている感ですが、
やはりスーツの着こなしはピカイチ!
“水を得た魚”・・というのもヘンですが、
実にイキイキと演じられていました。 

対する咲妃さんも
実に愛らしいお嬢さんぶり。
今回は姿そのものより
声の可憐さで聞かせて、魅せたよう。
A・ヘップバーンの印象が強いだけに
それを払拭するべく
可憐な奮闘ぶりにもまた涙・・でした。

この日は舞台上はもちろん
客席には雪組の別働隊
「ドン・ジュアン」チームの生徒さんや
月組の生徒さんも団体でいらしていて
客席もまた煌びやか。

ひと舞台で二度おいしい、
本当に素敵なひと時を過ごせました。 

星逢一夜 〜雪組ならではの和物の傑作!!

「ムラ」
本拠地・宝塚大劇場(周辺も含めて)のことを
宝塚ファンは親しみと愛着を込めて
そう呼びます。

確かに東宝(東京宝塚劇場)は素晴らしいけれど
ずっとムラ組だった私にとって
タカラヅカと言えば、やはりムラ!
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阪急の西宮北口で乗り換えた時点で
気持ちは早くも観劇モードに
切り替わります。

久々に訪れた大劇場は
ずいぶん様変わりしていて
すっかりウラシマ・・
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以前ゲート横にあったチケットセンターは
劇場内に移り
開放的だったエントランスも
何やら城壁のよう。

でも、館内はいつも通り
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煌びやかで
訪れる人も皆キラキラして見えます。
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夏の炎天下とあって
いつもは賑やかな中庭も人影はまばら。

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改札を抜けて
さぁ、いよいよ開幕です!!

今回の舞台は大好きな雪組公演
お芝居は「星逢一夜」
ショーは「ラ・エスメラルダ」
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今は昔・・のお話ですが
宝塚はそれぞれ組ごとに特色があって
スターの月組、ダンスの花組
コスチュームものの星組
そして和物(日本物)の雪組
と称されていたことも。

昨年トップに就任した早霧せいなさんは
GACKT似と評判の
クールビューティーな男役。
どちらかというとスーツ姿が決まる
現代物のお芝居向き・・と思いきや
和物も板について何とも凛々しいっ!
相手役の咲妃みゆさんも
おきゃんな村娘から
しっとりした女性、しっかり者の母まで
可憐に演じ分けられる芝居巧者。
そして二番手の望海風斗さんは
これまでアクの強いダンディな印象でしたが
今回は一途で、素朴で、本当にイイ人。
この3人のバランスが絶妙でした。

ストーリーや人物設定に
所々???はあったものの、
単なる悲恋ものとは一線を画す
実によく練れた心を揺さぶる展開で
私も涙、涙、涙、、、
客席のあちこちでも中盤前から
すすり泣きの声が早くも漏れるほど。

星逢=七夕の名の通り
天文の話が散りばめらていたところも
星好きの私のツボにピンポイント

個人的には
今やトップ・オブ・トップとなった
イシさん(轟悠さん)時代の
「春櫻賦」や「浅茅が宿」を彷彿とする
雪組和物の傑作の感!
隣に控える望海さんの姿が
タータン(香寿たつき)さんとだぶり
これまた胸が熱くなりました。


ショーは・・ザ・雪組っ
しっとりしたお芝居とは真逆の
ラテン系ゴージャスが大炸裂
めいっぱいのきらきらゴールドの中、
雪組の組カラーがグリーンだったことを
今更ながらに思い出したりして

静から動
日本から南米
渋から派手
どれも美しく華やかに魅せてしまう
タカラヅカならではの3時間
たっぷり堪能しました

プロフィール

みつみゆう

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