【ブランドHP】クロシェット

【概要】
海沿いの「玉津江町」は近代化が進む海側の玉津江と
昔ながらの風景を残す山側の「神楽谷」にの2つの地方が混在する地方都市
双方の地域にはそれぞれ海の神と山の神が祀られた神社が存在しているのだが
現人神「山神水緒里」が神楽谷で盛大に祀られるのに対して玉津江では
長く神様が不在の状態が続き、神様への関心も非常に薄くなっていた
そこに派遣された海神は、山の神と同じく少女の姿をした現人神「春ヶ崎叶」

神となり日が浅い叶は未熟で自分の思うように力が発揮できないほどだった
しかし、山の神の兄である「山神立貴」に見つめられ名前を呼ばれることで力を発揮
とはいえ、まだまだ未熟であることから、雷神「幡上芽衣」がお節介にやってきたり
山を降りられないはずの水緒里が依頼を受けて水緒里が叶の修行をつけるため下山する

叶を中心に神様や妖怪が集う状況で、サポートに徹していた立貴だが
立貴には神が祀らてみたいと思わせる「神殺し」の素質があるとわかり
周囲の神様達を中心とした女性陣に意識されることになってしまい……


【システム/仕様】
・画面比率は16:9
・キャラ別音声設定あり
・前のシーン、次のシーンへのジャンプ

文字や演出速度や、細かい音量の設定などが可能になっています
タイトル画面でマウスをうろうろ動かしているとフリーズしたり
システム的には多少不安定なところがある気がします

ヒロインは5人、特に攻略制限もなく最初から全員攻略可能となっています
道中の選択肢で2回ずつヒロインに関わる選択肢があり正解を選択すると分岐可能です
一応同時攻略が可能となっており、条件を満たしていれば分岐で全員分の選択肢が出ます
サブヒロインルートや複数プレイが可能なハーレム的なルートはありません


【評価ポイント】
○サブキャラ含め各キャラクターにしっかりとスポットが当たったシナリオ
サブキャラ含めてどのキャラクターもキャラクターが立っていました(男キャラ除く)
サブヒロインも攻略したいというキャラも多く、メインだけなのが残念なところです
逆にサブに割くぐらいならメインにもっと尺を割いてほしかった部分もありますね

△神様の設定が中心となるシナリオ
山神、海神、雷神……実際はもう一柱でますが、神様がヒロインに多く
それだけあってシナリオが神様という性質に引っ張られるシナリオが多いです
個人の問題を越えてやたらスケールの大きい話になることが多い印象ですね
ヒロインとの関係を重視したい場合は、ここで尺が取られるのは引っかかるかなと

△山場となる展開が多くシナリオが長く感じられる
だいたい山が三段階あります、結ばれるまで、個人の問題、立場の問題
どれも結構な尺をとるので、設定などは丁寧に回収されるのですけど
軽めの作品と見紛うと、予想以外に長く感じられダレるかもしれません



【ヒロイン】
■春ヶ崎叶
玉津江の新たな海神として派遣された少女、最初は自分一人では力も発揮できなかった
立貴に祀られることで初めて神の力を発揮し、それが縁で手伝うことになっていく
素直で頑張り屋な性格で、周囲に応援されながら神としての力を目覚めさせていく

くっつくまでの流れはシリアスなのかギャグなのか判断に困る流れでは有りますね
立貴は妹のことが有り、神様とは一線をおいているみたいなのは他ルートでもありますが
明確に取り沙汰されて話題に上がるのは此れぐらいで、多少大げさすぎるきらいも有り
その一方で山神における偏見に満ちた男性講座が完全にギャグになっています
あと妙にバカっぽいシモネタ多いですけどライターの流行のネタか何かでしょうか

人と妖怪との共存を目指す話がメインでしょうか、妖怪との交流とかが多い印象
とはいえたたりぼっけ辺りが山場で後は順風満帆に進む感じになってますね
他のルートでは常に余裕を見せる別院先輩が裏で悩んでいる雰囲気がありましたが
多少周囲に悩み相談したものの気づいたら自己解決していた感じになっていまして
分岐があるような作品ならサブヒロインとして攻略できたのかなーと思いつつ


■山神水緒里
立貴の妹で二代目山神、先代の力をほぼ引き継いでおり、その力は非常に強い
その立場から山に降りることは出来ないが、特例を用いて学園に通うことに
基本その習性が引きこもりのそれなので、知識などがネットに偏っていたりする
氏子の悩みや素性を事細かに把握しているなど神様として優秀ではあるが
プライベートではだらしない部分があり、付き人である依子が頑張っている
神としての性質から非常に濡れやすい体質になっているびしょびしょである

妹との関係塔のは本人たちが多少悩む程度で、周囲はあっさり受け入れるタイプ
代わりに要所要所で暴走してしまうことになり、意外とシリアスの尺が長めの娘
すったもんだの挙句、最後は先代から妹をはらませろと言われてしまう始末に……

叶が人と妖怪という玉津江町のこれからを描くお話であるのに対して
水緒里は、立貴との関係や先代山神、先代海神について語られる過去のお話です
設定が多くて疲れますが、マイペースに甘えてくる水緒里の可愛さで癒やしましょう


■松房英麻
町の和菓子処の娘、玉津江側の人間だが、幼馴染の関係もあり神にも理解がある
世話焼きで誰とでも仲良く慣れる気質の持ち主、あだ名は短い読み方を好む
福の神や雷神も笑顔で受け入れて、一般人ながら神さま部の面々をサポートしてくれる

一般人代表としてなんとか立貴の役に立とうとして何かと空回りするお話
深く踏み込んでいない場合のサポート役は卒なくこなすので意識した時とのギャップが肝
基本は器用に記を回せる娘だけに自分と立貴とのことになると上手くいかないのが可愛い
明日海すらも妖怪に憑かれて神へと覚醒していくため、THE一般人はこの娘という感じ

結婚ネタは他でもありますが、このシナリオは最後の山場としてかなり尺を取ってます
英麻の場合はくっつくまでがシナリオの本番ぐらいの力配分になっている感じで
結婚ネタはウイニングランぐらいのほのぼのした雰囲気で、多少メリハリが欲しかった印象
どのシナリオでも結構重要なポジションの望都先生ですけど、このの立ち位置位が好きですね

■幡上芽衣
不甲斐ない海神の話を聞きつけて、頼まれてもいないのに駆けつけた雷神
誰にも祀られたことのない海神と大差のない程度の経験の浅い神様となっている
生真面目で真っ直ぐすぎるぐらいに真っ直ぐな性格であり、海神に成り代わろう
とする腹づもりでやってきたはずが、気づけば本当に助力する立場になっている

恋愛関連の山場が一番長い娘だと思います、同時に雷神の力を否定してしまう
という終盤にかかる流れもあって、同時進行していると言えなくもないですが
凹んでいる姿が可愛い娘ですが、この娘はやたらとそういう目に合わされますね
戦闘ではあまり功績がないのに、周囲に迷惑をかける頻度は一級品です

基本は壁にぶつかって凹みながらもなんとか前進しようとする小動物的な可愛さが
チャームポイントで、その健気さは丹菊あたりも首を突っ込んでしまうほど……
とりあえず、何事にも一生懸命な芽衣を生暖かく見守る感じです、主に胸のあたりを


■伊吹明日海
立貴とは同学年の少女、過去の事件から海神に対して否定的な態度を取っている
わだかまりが解けてからは少し悪戯な性格が見え隠れする相応の素顔を見せてくれる
飲み込みが早く胴に入った態度から、新米神様よりも堂々と振る舞う姿を見せる

素直クールって昔ありましたねという感じで、照れが入ったりするものの
普段通りの態度で好意などを示してくれるヒロインとなっており割りと順風満帆
クジラとの別れが山場と思いきや神になって母との軽いすれ違いがあってと盛りだくさん
最後はまた海からやってきた妖怪を退けたりと、一番神っぽいことをしているお話

全体的にめまぐるしいシナリオですが、共通ルートの中盤を再度なぞるような展開で
ある意味本作の一番美味しいところをもらっている印象のあるヒロインでした
余談ですが風神のコスチュームが好きだったので、最後に力を失うのは残念でした



【Hシーン】
・春ヶ崎叶:5
・山神水緒里:5
・松房英麻:5
・幡上芽衣:5
・伊吹明日海:5

一人あたり5回ずつ、複数プレイなどはなし
手や口や胸はもちろん、足や脇などのプレイも有り前戯は全体的に充実している
プレイはノーマルなものばかりだが尺としては長めで卑語などは多めとなっている
終盤は3回戦まであるなど長期戦のプレイが多く、萌エロの範囲では濃い目の印象


【まとめ】
全体的に丁寧な印象のシナリオ、結ばれるまで、個人の立場の問題、個人の内面の問題
という感じで山場が3つぐらいある印象になっており、どれもそこそこに尺が取られる
ヒロインとの関係だけでなく街やサブキャラも含めしっかりと描いている印象があり
それゆえに全体的に長く感じ、またヒロインとイチャラブする比が下がっている印象あり

過去作も、設定として作り上げた街を熱く語るシナリオなどを用意していたりと
この世界が好きだという空気が非常に出ているのですが、ヒロインとのイチャラブを
求める場合は多少展開が冗長に感じてしまうのが正直なところかなと思います

サブヒロインも丁寧に書いただけに魅力的なのですが、攻略できないのですよね
500歳超えの耳年増人魚はとてもいいと思います、基本年上勢はいいキャラなんですよね
要はここまでサブキャラを描いたなら攻略させろぐらいの意味しかないのですけども

ただ、攻略対象のヒロインとイチャイチャしたいだけの目的ならば雑音が多いかなと
神様の設定とかは丁寧に作られているので、そういった世界観に浸ることができれば
サブキャラとの交流や、シリアス部分の展開なども楽しめる作品かと思います