【ブランドHP】Parasol

【概要】
主人公「美野里咲臣」が通っていた「青陵学園」が経営難を理由に突然の姉妹校である
「白帆女子学園」と統合になり、実家を離れ学園の街にある寮で過ごすことになる

寮で一緒に暮らすのは生徒会メンバーとして共に活動した生徒会長の「桜浦紗枝」と
年下幼馴染の「三郷みお」に、今年から白帆に通うことになった妹の「美野里巴」と
顔見知りの女の子ばかりで、気心知れた女の子と一つ屋根の下で暮らすことになる

最近共学になったばかりの女子校だった青陵学園と女子校との合併ということもあり
男女比率は極端になり、咲臣はクラス唯一の男子となり、青陵学園時代からの存続である
「水泳部」でも唯一の男子となってしまい、周囲が女性に囲まれた日々を送ることになる

しかし、誤解から白帆女子学園の水泳部員である「八潮沙保里」に警戒されてしまい
新しい学園での水泳部の活動はどうもギクシャクしてしまうことになり……


本作は2015年12月に発売された作品でおおよそ一年半前の作品となります
やたらと遠回りした設定の末、女性に囲まれたクラス、部活動、寮生活がポイントで
環境が与えられて目的与えられないタイプの作品ですね、要は恋愛しろってことです



【システム/仕様】
・画面比率16:9
・キャラ別音声設定

メッセージスキップ系の便利機能はないです、とはいえ分岐自体は非常にシンプルで
攻略対象のヒロインは5人、途中選択肢があるものの、共通最後の選択肢1回で分岐します
クリア後におまけシナリオが開放され、追加のHシーンが見られるシステムとなっています
このおまけHシーンは、パッチで追加されるので公式サイトから最新版を落としましょう


【評価ポイント】
○:充実したHシーン
アップデートパッチまで当てると最低でも6シーン、ヒロインによっては8シーンと
イチャラブゲーとしてみると一人あたりのHシーン数が充実している作品となります

△:ヒロイン毎に異なる絵師の採用
本作はヒロイン5人に対してそれぞれ原画が異なっています
どの原画家さんもレベルの高い方なので絵が悪いということではないのですが
塗りである程度緩和されているものの、多少の違和感は避けられないでしょう


△:分岐点が共通であるゆえの急な展開
共通シナリオの最後の選択肢で一度に分岐するタイプで、一部唐突な展開の娘がいます
共通のクライマックスが、一部のヒロインにフォーカスが当たる展開となっている為に
個別に分岐して、いざヒロインとの関係となると過程を飛ばしたような印象を受けます



【ヒロイン】
■八潮沙保里
白帆女子学園の水泳部に所属していた後輩、本作では珍しい真面目な部員である
溺れていたところを主人公に助けられるが、行き違いから逆に警戒される立場に
部長である「守谷亜美」とも折り合いが悪く、合併後の水泳部に最初は馴染めずいる

本作の顔的な役割のようなそうでないようなヒロインとなっています
あらすじやOPを見ると彼女との出会いがすべての始まりぐらいの勢いですけども
主人公たちは元よりみおの付き合いで水泳部には所属するつもりでしたでしょうし

印象に残るのも人工呼吸で助けてもらった当事者なのに、誤解して険悪になった所で
本作の中心に添えるには微妙に弱い部分のあるヒロインという感じになっています

誤解が解けた後のデレ具合は大きいのでギャップという面では光るヒロインですが
この転換期が共通ルートですし、それだけを理由に分岐直後告白というのも性急で
特別扱いしているつもりが、逆に本作の構成の割を食らっている感じになっています

個別に入ると特に障害もなく順風満帆に付き合います、周囲に打ち解けるのがメイン
元より人とのコミュニケーションが苦手という部分があるヒロインですが
不器用なりに精一杯好意を示してくれる様は素直に可愛い部分であるとは思います


■桜浦紗枝
青陵学園で生徒会長を務めていた、優等生で住む世界が違う感じのお嬢様
主人公は生徒会のサポートとして動いており、桜咲コンビとして教師の間では有名
咲臣の願いを聞き水泳部に所属しているが、部活には参加できず最低限泳げる程度
紗枝から咲臣への好意はわかりやすく表に出て、積極的なアプローチを見せている

生粋のお嬢様ということで、家の因習に巻き込まれててんやわんやする話ですが
主人公を否定するよりも、紗枝自身の資質を問うような展開となっており
それにしっかりと条件を提示して立ち向かうなど、変に引きずらない展開となります

沙保里を強化合宿に送るための資金集めにに行動するという流れなどもあり
沙保里シナリオよりも沙保里を掘り下げているような感じもする話になっています
しかし、スポーツを振興したいなら学園側がそのあたりを補助するべきなのでは……
と、理事長のアレさを改めて再認識するシナリオにもなっています、今更ですね


■守谷亜美
白帆女子学園の水泳部の部長、合併後も部長となる、ハイテンションマイペースな部長
楽しく遊ぶという非常に自由な方針のもとで活動しており、結果的に部員が逃げたという
真剣に記録に取り組んでいるストイックな面のある沙保里とは相性が悪かった様子
沙保里を助けるために率先して動いた姿を見て咲臣に惚れて、その後アタックしてくる

分岐後すぐ告白ヒロインですが、亜美からはともかく咲臣って脈ありましたっけという
そんな部分は気になりますが、積極的にアタックしつつもカウンターに弱かったり
ふざけているようで、彼女なりに部活のことを考えて行動している部分が見受けられて
亜美の魅力が詰まった、素直に亜美の可愛さに浸れるお話になっていたと思います

とはいえ、水泳における亜美の弱点はちょっとネタすぎて引っ張るほどかなと


■三郷みお
水に浸かるのが好きな年下の幼馴染、咲臣が水泳部なのは彼女の付き合いという部分がある
飄々としてどこか掴みどころのない性格で、付き合いの長い咲臣たちも扱いあぐねる部分も
からかうような言動が多いが、親しくなった相手を非常に大切にしているのは見て取れて
咲臣の手の届かない部分でしっかりとフォローをする一面などが見られる

そんなからかい上手な幼馴染が個別ルートになると恋人ごっこになってしまうという……
恋人ごっこといつつやることはやって実質恋人同士じゃないみたいな関係ではあるものの
オチとして、やはりどこかで心から互いを信頼し合うような関係になっていなかった
という、コレが一段回目の山場ならば良いのですが、悲しいことにオチであるが為に
素直に幼馴染同士遠慮なく甘え合う展開が結局見られずに終わる点がなんとも不満です


■美野里巴
青陵学園の合併と同時に白帆女学園の新入生としてやってきた咲臣の妹
その結果、寮の同じ部屋の下で暮らすことになる、兄離れに失敗した妹である
アニキという呼び方とツンケンした言葉で、反抗的な態度を見せる部分もあるが
傍から見ればじゃれ合っているようにしか見えず、咲臣自身も受け入れている

個別後即告白ではないですが、受け入れるまでは割と早い段階で来ます
看病のシーン辺りからはもう好きだらけでお兄ちゃん大好きな可愛い生物です
変に恋人を意識せず妹として純粋にお兄ちゃんが大好きな妹という感じです

周囲の友人関係も2人を祝福してくれるので思う存分イちゃつける
と思いきや、理事長が本作最大の空気の読めなさを発揮、この為だけにいるのか
というぐらい悪い意味での存在感を示してくれます、基本役立たずですね……

とは言えこんなイベントも地を固める為の雨にすぎないんだよということで
適度に山場を作りつつも、巴の可愛さを堪能しするシナリオになっています


【Hシーン】
八潮沙保里:7
桜浦紗枝:7
守谷亜美:8
三郷みお:6
美野里巴:6


一人最低6回、バージョンアップで追加されるEXTRAなども含んでの回数ですが
本編中のシーンでは5回はあったりと、しっかり本編に盛り込まれています
Hシーンはイチャラブの域でマニアックさはありませんがそこそこの尺はあり

舞台の設定上、水着と制服によるシーンが多くなっており、学園もモノしています
ヒロインはバストサイズが大きくてもBカップと昨今の作品で考えると小さめです
胸に挟んでもらうようなプレイはもちろん、足はあるも特殊なプレイは少なめです


【まとめ】
最初に舞台は与えられているけど目的はないみたいな感じで書きましたけど
水泳部という舞台が活かされたのは水着でのHシーンを除けば一部ですし
合併した学園という設定もあまり意味が無いように見られ中途半端な印象

共通終了後一気に分岐する構成も上手く活かせていないように感じられ
もう少し過程がいるだろうという娘がサラッとくっついてしまったり
しっかりくっついたあとが見たい娘が逆に振り切れない展開だったり
と、ヒロインの素材自体は非常にいいものが揃っているのに勿体無い印象でした

上手く回っていたのが巴と亜美かなというところでこの2人がお気に入りですね
亜美も結ばれるまでの過程が欲しいヒロインではあるのですけども
強引な性格と強引な展開がうまく作用した感じで違和感は少なかったです

ヒロインとしてお気に入りで言えばみおが非常に気に入ったのですけども
恋人ごっこで遠周りはまだ良いとして、そこから解決後すぐ終わる打ち切り展開が
キャラが非常に気に入っていた娘だけに、悲しい結果となってしまいました

ヒロイン自体はどの娘も可愛いのですシナリオで活かせているものと
活かせていないものが別れてしまい、色々と明暗を分けたと思わされる作品でした

ネット上の知り合いが熱心に勧めていた巴は納得の可愛さでした
禁断の関係を期待すると弱いですが、素直に甘えてくる姿が非常に良かったです