【ブランドHP】アトリエかぐや

【概要】
「捻巻颯太」は立場の弱い精神科医で病院内の有力者である女性達に虐げられていた
そんな颯太の前に見に覚えのない看護師の「江坂菜月」が現れ、接触してくる

菜月は未来からやってきた人間で、この病院の有力者達により作成される「EXP細胞」
が将来の大きな厄災を巻き起こすものでその完成をなんとしても阻止するために
颯太がもつ「曲げる」超能力が必要なのだと協力を仰いでくることになる

颯太は子供の頃スプーン曲げの超能力を持ち、一時期はもてはやされていた
ある日を境に力を失い、そこから人生が転落したこと経験を持っていた
そんな苦い思い出のある超能力は、菜月とベッドをともにすることで復活を果たし
その能力はスプーン曲げに収まらず人の心すら「曲げる」事ができる能力だという

要は催眠術のように人を自由に操れることがわかると、普段自分をバカにしている
病院の有力者(=未来のEXP細胞開発の中心的存在)に復讐できるということで
未来のためという建前の下、自分の復讐心を満たすため、行動することになる


【システム】
・画面比率16:9
・シナリオロックあり
・キャラ別音声設定
・Hシーンの選択肢固定

ヒロインは4人、エンディングは各2つ、ハーレムもあり
ヒロイン選択画面で目当てのヒロインを選択するだけのシステムとなります
ゲージがあり、1度選択毎に1つ溜まり、全て貯まると目当てのヒロインに分岐します
ヒロインの個別終盤にEDが分岐あり、これにより催眠で完全に落とすか否かが選べます

ハーレムは一番最初から分岐可能というかなり変わった構成になっています
復讐対象の3人を攻略することで江坂菜月ルートが攻略可能となります
菜月ルートクリア後にトゥルーシナリオが選択できるようになります


【評価ポイント】
△催眠モノとしてはライト
催眠で自分の言うことを聞かせ好きにする展開がメイン、相手を壊すのは一部展開のみで
やることはやりますが、比較的ライトなシチュエーションになっているかと思います
催眠で徹底的にヒロインの心や常識を壊したりと蹂躙してみたい人には向きません


△トゥルーありきの構成
本シナリオはトゥルーシナリオありきとも言えるシナリオ構成となっています
この為か各ヒロインのシナリオが割りとスッキリしない結末となっています


△全体的にすっきりしない展開
トゥルーに付随して、トゥルーすら完全無欠のハッピーとはいえない展開で
妙にシコリの残る内容となっています、そのあたりが引っかかる部分があるかと



【ヒロイン】
■香坂美千留
女性ながら院長を務め内科医ともしても優秀で、多くの人間の尊敬を集める人物
研究によってEXP細胞を完成させる人物で、努力型の天才と颯太とは対極にある
自分にも厳しく、周囲にも厳しいため、自堕落な宗太には特にきつく当たっている

EXP細胞の研究にこだわる理由を知り、それを応援するか復讐を果たすかが分岐点です
本作のヒロイン自体誰も、悪い人間はおらず、結果的に主人公と折り合いが悪く
また菜月の知る未来の悲劇を回避するために催眠のターゲットとなってしまいます
結果的に、復讐をやめ応援すると結ばれるもの、菜月の方面で後味が悪くなります


■本城都
病院に多額の献金を行っている社長の娘、将来の夢は医師で両親のコネでバイトしている
医療現場では当然のようにお荷物なので、基本的に仕事が精神科の颯太が面倒を見ることに
都は颯太を子分か何かと思っているようで、雑用や宿題を押し付けられたりしている

どのシナリオも両親に関連することが原因で、それを応援するかという話になりますが
それに加えて都シナリオでは、颯太のトラウマの原因となった父親方面の解決もあります
そういう点においては、他の催眠対象の2人よりも重要な役どころと言えるかもしれません


■森宮涼音
外科の天才医師、クールな性格で、孤高の態度をとっておりとっつきにくい
外科医療にプライドを持っており、精神科医の存在に対する心象はよくなく
それに伴い、精神科医の颯太に対して冷たい態度をとり見下している節がある

例によって親関連が彼女の医師としての原動力です、この共通点は故意でしょうか
サポート方面に分岐すると嫉妬深い一面が見られて可愛いヒロインに変貌します
とはいえ、分岐は催眠にしろ応援にしろシナリオの終盤も終盤なのですが


■江坂菜月
明るく元気で医師たちからも信頼される優秀な看護師、颯太にも分け隔てなく接する
EXP細胞によって生まれるウイルスで破滅する未来を阻止するためにやってきた
宗太をパートナーとしてEXP細胞の中心人物を思い通りできるように支持する傍ら
病院の評判を下げる裏工作を仕掛けるなどなりふり構わない行動を取っている

他の3人の分岐直前ぐらいにまで催眠を薦めた状態というところでしょうか
信頼されているものの、劇的な関係の変化まではいっていないというハーレム手前
颯太を利用しようとしたもう一つの未来の組織を利用して菜月を救ったつもりが……

他のルートでも割りと酷い結末が多い菜月ですが、自身のルートでも変わりません
そんな救われない彼女を支え、そして救うためにトゥルールートへ向かいます
問題は解決したのでしょうが、未来関連はやたら後味悪い展開ですよねこの作品


■ハーレム
ハッピー方向ではなく超能力を悪用して好きなようにするダーク方面のルートです
分岐も非常に早く、、結末も非常にあっけなく、明るい結末を期待すると戸惑う展開
良くも悪くも本作のなんとなく振り切れない展開を象徴してしまっているような
微妙に現実に引き戻されるような展開になっていました、ノルマをこなす感じです


■トゥルー
問題は解決を見たが、最後に大きなトラウマを負った菜月を救うルート
今までは能力によって結果を得ており、結局として自堕落なままだった颯太が
精神科医として成長するシナリオになっています、菜月のエピローグ的な扱い
但し、このルートも成長の為か、割と中盤に引っかかる暗めの展開が存在します
Hシーンはエンディング後の1シーンのみで、全体的にお話重視の展開になります

【Hシーン】
香坂美千留:15
本城都:15
森宮涼音:15
江坂菜月:7
ハーレム:5

メイン3人は15枠、大半が催眠になっており、ラブラブHというわけではないです
かといって、陵辱的なプレイかというと、個別の分岐で復讐する方面を選んだ場合位で
基本は野外露出調教ぐらいのレベルで収まるようになっており、きつめのプレイは少なめ
復讐方面の分岐も代わる代わるに相手をさせて、妊娠させても相手をさせというプレイです
十分酷いとは思いますが、徹底的に痛めつける辱めるプレイなどは存在しません

真のヒロインとも言える菜月については基本的に、催眠をかけないプレイとなります
互いに思い合ってのプレイという点では、他の3ヒロインよりも充実しているといえます

ハーレムは先に語ったとおり、催眠で従わせているダークな方面のハーレムであり
ヒロインたちが積極的に迫ってくるというたぐいではない点については注意が必要です


【まとめ】
いつものバカ設定を勢いで押し通るネタゲーと思ったら違いました
バカで済まさず、一応陵辱的な方面のプレイもある、割とシリアスよりの設定でした
本作のヒロインは復讐対象ですが、嫌な性格ではあっても誰も悪人ではありません

人一倍強い意志や思いを持った人物ばかりで、自堕落な颯太とは対象的な人たちです
普段の態度をバカにされたからという理由で復讐し、催眠術でねじ伏せることもできますし
その能力を使ってヒロインを助けることもできるということが同時に示されています
しかし、その先に待つのは菜月の言うとおりなら世界滅亡の引き金となるEXP細胞の誕生
その未来を阻止するために命をかけている菜月はそれらの結末では悲惨な末路を迎えます

菜月を救うのは心すら曲げる能力ではなく、精神科医として成長した颯太自身の力です
結果的に、能力ではなく医師として菜月を救うところでお話は完結することになります
結局、本作は颯太の成長物語であり、菜月をすうくう物語だったということでしょうか

スタッフロールが流れるのもココだけで、主要キャラが誰も不幸にならないという点から
どうしてもそこ以外が踏み台になっている感じもあり、全体的にスッキリしない所でした
催眠かけて弄んでおいて、どの面下げてという点もありますが、もう少し他のルートでも
後味のわるくない結末というのを見たかったというのが、正直なところでした

個別のあっけなさなやハーレムの適当具合から、別チームの作品ではありますが
年下限定ヌキ×2シェアハウス!に似た適当さみたいなものを感じてしまいました
4チーム体勢になって久しいですが、また息切れしているんじゃないかなと
余計な心配をシてしまう作品でした、本作は構成が特殊なだけかもしれませんが
先の「年下限定~」と合わせてしまうと一種の危うさを感じてしまうのですよね

思わぬシリアスに戸惑いますが、催眠としては軽めのほぼ独占プレイで
屋外プレイ中心と、ライト向けな内容かと思いますので、そういうのが好きな方向けかと