【ブランドHP】UnN/A

【概要】
少し前までは全寮制のお女様学校だった学園に転入することになった「月島優牙」
クラスは当然女子ばかりでその家庭環境から年頃の男子に慣れていない娘ばかり
その様子を見てか、予め用意していたのかクラス担任は男子に慣れる為として
優牙が指名した女子のリクエストする恋愛シチュを演じるという恋愛ごっごを提案する

「恋愛教室」と名付けられたその催しにはクラス全員どころかクラス外からも参加して
そんな中最初の恋愛ごっこの相手として優牙が指名する相手は……


投票で上位入賞したヒロインが攻略対象になるという企画が特徴的だった本作
個性豊かなヒロインが多数登場して、恋愛ごっこも色々とルールなどが複雑そうですが
攻略対象となっているのは4で人、最初のごっこ相手に選択したヒロインに分岐します


【システム/仕様】
・画面比率は16:9
・キャラ別音声設定あり
・回想閲覧なし
・CGの差分閲覧でバグあり
・音楽閲覧なし

致命的な不具合があるので、最新版の修正ファイルを適用しましょう
ヒロインは4人、正解のない細かい選択肢が道中あるものの1回の選択肢で決定します
スターターパックのような存在の2人はともかく、人気投票は3回あったはずでは……
ということで第3回の投票1位を取ったヒロインは現在(今後も?)攻略できません

機能がないと列挙するのはあまりないのですが、この時勢に回想閲覧なしは流石に……
また、CGも特定条件下で差分が見られなくなるというバグも確認できます
(起動時であれば差分を確認することも出来ます、だからなんだと言えばそれまでですが)


【評価ポイント】
△恋愛教室の影が薄い
本作のタイトルたる恋愛教室ですが最初の相手に選んだヒロインのイベントが終わると
軽いダイジェストが流れて、最初に選んだヒロインが一番よかったと結論付けられます
ただのヒロイン選択の節目にしかなっておらず、予め語られたルールなど無いも同然です
当初の作品の規模などから大幅に縮小したのかと思わせる肩透かしの展開になっています


✕投票で決めたヒロインだけど……
発売までに3回の投票が行われました、最初から決まっていた「ステラ」と「歌恋」
という枠についても多少の疑問はありますが、セドナの扱いには納得が行かない部分があり
最初からヒロイン4人程度で収める仕様なら第3回の投票など必要なかったでしょうし
あるならば社内推薦枠が2人はいるのは比重が大きすぎるように思えますね


✕シーン回想すらないシステム
最新バージョンでも回想モードがありません、画面レイアウトを見ると枠はあるのですが
致命的なバグを回避する1.10の発表後は続報もないので、修正で登場する目処もありません
関係のない話ですが必須ではない機能に問題が存在する時、仕様に無いから機能を消す
非常に消極的な対応が世の中にはあります、流石にそれはないと思いますが、現実には……


【ヒロイン】
■麻雛ステラ
学園長の孫娘であり、男子反対派の最先鋒、クラスでは席が隣になる
言葉の端々から面倒見の良さや優しさを見せる反面、きつく当たるチグハグな面がある

基本は悪い人ではないとしつつも、何だかんだと最初は優牙を拒んでいたのですが
個別に入って特に大きな展開もなく、心変わりもわからないまま、告白されます
ヒロインの変化という点での魅せばはメイドの娘のほうが印象に残るぐらいでしたね

シリアス要素としては両親との不和とか学園の経営方針がおおきく変わってしまってという
面倒くさそうな話が突然湧き上がってくるのでっすが、次のシーンでは完結しています
割りとあっさり解決したというでもなく、端折られただけに見える微妙なオチが付きます
あと、学園にいられなくなる理由もなんとなくわかるようなわからんような……


■天之宮歌恋
男子受け入れ賛成派の最先鋒とも言える娘、少し世間知らずな部分のあるお嬢様
異性である優牙に興味津々で、大胆に迫るが、性に対して無知であるがゆえの部分もある

コテコテの厳格に育てられたお嬢様ネタといいますか庶民の文化に感動してくれます
基本的には食べ物とか食べ物とかですね、歌恋は歌恋で、親しんでいる食べ物を披露したり
と、基本的にシリアス部分以外は料理とか食べ物とかの話ばかりをしていたと思います
とは言え、些細なことであってもえらく感動してくれる姿は可愛いと思いました

シリアスはやたらと自由になれない身分だけど、自由になりたいなという定番路線ですね
お見合いの話などが浮上しますが、俺の恋人だから直談判すると即決する熱い展開があり
その結果は……その展開直後のスタッフロールを挟んで何事もなく丸く収まり終わります、
ちなみに上手く言った理由は「どういうわけか」らしいです、どういうわけですか?


■月島和羽
優牙の実妹で、病弱なため学園に通っておらず、優牙が学園に転校した理由でもある
本人はそのあたりを気にせずマイペースに、優牙の帰りを待ち家事を取り仕切っている
優牙も大概にシスコンであるが、それ以上に重度のブラコンで、隙あらば男女の関係を狙う

互いの思いを確認してからは恋人ごっこという建前を使ってなし崩し的に男女の関係に
他のシナリオと同じく非常にあっさりしたルートですし、クラスメイトも登場しないため
家に引きこもってイチャイチャして、あっさり終わる単純なお話になっています

ただ、妹のわがままをしっかりと汲み取ってやり、彼氏として兄として振る舞ったりと
妹を思う姿にブレはなく、シチュエーション的にはヒットする部分もありました


■早川彗
ノリが良く立ち回りが上手い、人付き合いを得意とし、優牙とも直ぐに親しくなった
普段は余裕を覗かせており、優牙に対してきわどい発言をしたり誂うような態度を取る
いざという時には、恥ずかしがったり余裕がなくなるなど、素の部分が見え隠れします

友情から恋愛に発展する話としては一番しっかり書かれていた話かなと思います
互いに思わせぶりな態度を見せてからかい合うも、惹かれていく過程が割りと丁寧でした
都会に憧れる女の子にささやかながら夢を叶えてあげるという展開も非常に細やかながら
展開が飛ぶことなく描かれていました、作品のテーマが一番活かされたヒロインだったかと


■セドナ・C・オールト
見た目は幼いが、れっきとした同級生、天才少女で飛び級によるものと想像できる
言動などは年相応で妹や娘のような可愛さがありクラスのマスコット的な存在
頭を撫でられるのが好きで、少し変わった帽子の被り方をしておりイカっぽく見える

第三回投票で1位を獲得したがヒロインの座は獲得できなかった、つまり非攻略対象
今後ヒロインに昇格するか、何事もなかったように消えるかはメーカー次第(死亡フラグ)


【Hシーン】
・麻雛ステラ:3
・天之宮歌恋:4
・月島和羽:3
・早川彗:3

回想モードがないので個人的な判断基準のカウントになります、回数自体は並程度
シチュ的には胸や口などの前戯があります、胸を強調したプレイが比率的に多めです
絵は良いですが尺は短めですし、最近のキャラゲー路線と比較しても薄めに感じます


【まとめ】
本作にはシステム周りや仕様でいくつか致命的な問題を抱えていました
そこについては擁護できる部分もなく、それだけでも色々と引っ掛かりのある作品です

シナリオの殆どが一本の物語というより、シチュエーションの集合体のように見えます
ヒロインとの告白やイチャラブの核となる部分は描かれているのですがそれ以外の部分が
殆ど書かれず、軽く仄めかしたと思ったら次のシーンには終わっていることがザラです
イチャラブのシーンとHシーンの最低限のつなぎ以外はなく、非常にあっけない印象です

そのシチュエーションの中には光る部分や、惹かれる部分もありましたが
全体としてみると物足りない、満足度はあまり高いとは言えないものになっていました

彗シナリオは、恋愛教室から始まる2人の関係が比較的丁寧に描かれていました
他のヒロインもせめてこれぐらいの尺を割いてくれたら印象が違ったような気がします

元よりユーザー(予定)の投票で勝利したヒロインが攻略対象という企画ですから
変に凝った展開をせずに、用意したヒロインたちにお約束のシチュエーションを乗せて
ヒロインの可愛さを魅せるという手法をとるつもりだったのではないかと思うのですが
固定枠と思われる2人より、投票で決定したヒロイン枠の方が丁寧というのが皮肉ですね

(私の捉え方に過ぎませんが)シチュエーション集という魅せ方も一方ではありかなと
変に凝った展開をしてもやり方を間違えるとマイナスに働くことも少なくないですし
セリフ付きCG集等が一定の指示をえている世でし、無駄を省きまくる方法も或いはあり
……かどうかは個人の好みとして、商業でに出す以上システム周りはしっかりしてください

と、システム以外にも色々足りないと思わされる作品になっていました
CGも60枚とこの価格帯には控えめですし、シナリオのボリュームもかなり控えめになります
(共通の非攻略対象ヒロインも1枚ずつあるのでヒロイン枠は平均12枚程度となっています)
ヒロインが拡張されるなどの措置があれば、その点での評価は覆るかもしれませんが
現状を見てそれを期待するのは酷というか、コレを買ったお花畑な私でも厳しいと思います

夢のある企画でしたが、現実は厳しいというか、夢を現実にするには力不足というか
そもそも夢を実現する気はあったかというか、企画倒れと言わざるを得ない作品かと
今後の展開次第ではもしかしたらが……もう夢は見ずに傍観することにしますね