【ブランドHP】インレ

【概要】
忠臣蔵に続くテーマは新撰組……ということで幕末の日本を舞台にした女体化モノ
前作同様に登場する主要人物が女性化しているという状況ながら描写はハードで
死ぬときは容赦なく死んでしまうシビアな世界は相変わらずとなっています

前作は未来からやってきた主人公が、女性化している面々に驚くのですが
今回は同じ時代の人間であり、女性化した面々に特に違和感を覚えません
そういった、独自解釈やオリジナルの展開は可能な限り押さえられています

ちなみに私はChuSinGura46+1はプレイ済みですが武士の鼓動は未プレイです
よって、本作で時々語られる直刃云々についてはよくわかっていません


【システム/仕様】
・画面比率は16:9
・キャラ別音声設定あり
・シナリオ制限あり

シナリオは基本一本道で、本編シナリオの終盤付近で分岐が入ります
また、一通りの本編にあるルートをクリアした後により大胆なIFシナリオが登場
それもクリアした後に最終シナリオが登場するという2段階のロックがあります
一応個別の結末があるという点では主要ヒロインの7人+最終の8ルートが存在
ただし、個別自体の尺は全体的に短いので本編のオマケぐらいの印象があります



【評価ポイント】
△史実に沿ったシナリオ展開
本作は土方を中心として史実に沿って物語が進み戊辰戦争までが描かれます
そこに独自の解釈の入る余地はなく、新撰組に待っている運命は過酷なものです
救いのある展開もあまり無いため、幸福な結末を期待すると厳しいです


×主人公の扱い
主人公は新撰組の誰かと置き換わった人物ではないオリジナルキャラです
未来から来たわけではなく、その時代を生きる人間として描かれます
新撰組には最初こそ所属する理由は書かれているのですが途中から失われます
特別な力を持っている設定なのですが、基本は戦闘要員かつ傍観者になります
主人公が物語に何か作用する存在であることを期待すると厳しい面があります




【ヒロイン】
■土方歳三
メインヒロインというよりメインキャラ、主人公というべき人物
一応プレイヤーの視点ともなる「見田健」の能力を見初めたという点でも重要
個別シナリオが史実ルートで、如何にもヒロインに出来ない部分はありますが
いさみんの為に、鬼となって行動する裏で弱さを見せてくれる場面もあり
見せ場の多さはさすがメイン格ですが、ヒロインというより主人公ですね

最後に登場する「光の道」では漸く主人公の玉の力の正体が意味を持ちます
この偉人の多くが女体化した世界というのはブランド的に地続きということで
その為に、本シナリオでも度々話題として言及していたのだとは思うのですが
これは正直、反応に困る要素でしたね、本編で完結して欲しかった所です

あと、前作に続いて登場の一魅さん、この人の存在は劇薬だと思うんですよね
ChuSinGura46+1でも割と小さくない影響を与えたキャラクターでしたけども
世界をぶち壊すようなことを平気でしてくれるので、慎重に扱ってほしいなと



■近藤勇
新選組の間違いなく中心人物でヒロイン紹介もトップですが、象徴的な扱いで
肝心な部分の意思決定の多くは土方側が持って行ってるので印象が薄いです
健が加入する以前の馴れ初めエピソードでは存分に輝いてくれるのですが
健が土方預かりであることからか、どうも距離を感じるヒロインでした
松平容保との関係を描くエピソードが多く、最後もそこに着地していますね



■沖田総司
不思議ちゃん枠、コメディ部では斎藤一とセットで動くシーンが多いですが
キャラクター的にも多少被った部分があるような印象を受けましたね
武士の鼓動でも登場していたようで、微妙なフォローが入っていたりします
個別ルートでも結局死は避けられませんが、こちらでは戦って死ぬという点が
少なくとも沖田?にとっては大きな違いがあるのかもしれません


■斎藤一
キャラ的に沖田と被るのですが、こちらの方はお姉さん属性がある気もします
病気などのトラブルもなくIFルートもジュンスにヒロインと結ばれるお話ですので
あっさりと退場する中で安心して見ていられるヒロインとなっていたかと思います
基準がおかしいですけど、本作は退場するときはそれぐらい容赦がない世界です


■山南敬助
新選組のバランサーであり、本作の癒し担当でいやらし担当ともいえる人
史実がある以上、あらかじめわかっていた話ではあるのですけども、途中退場
山南さんが退場してからは新選組が転がり落ちていくように悪い方に流れます
メタ的にも新選組を支えていた感じもある、物語的にも非常に重要な人物でした



■藤堂平助
土方に気に入られて鳴り物入りで新選組に入った主人公を最初認めないものの
永倉さんと並んで美少女ゲームやっている気分になる要因の藤堂さんですね
典型的なツン何とかムーブを見せてくれますが、史実だとやはり悲惨な目に
死に際やその前後含めて演出的にはおいしいポジションとなっていますので
ヒロインとしての扱いはよいといえばよいヒロインなのかもしれません


■永倉新八
ムードメーカー兼コメディリリーフな存在、度々好意をアピールする場面もあり
本作がエロゲーであることを、意識させてくれる存在、Hシーンは結局終盤ですが
シリアス一直線に進んでいく面々の中で、安心してみていられる日常的存在です
逸話などから新撰組でもトップクラスの強さとして知られている人ですけど
目立った活躍シーンはなく、基本は、日常部分を盛り上げる要員という印象でした



【Hシーン】
・土方歳三:2
・近藤勇:2
・沖田総司:2
・斎藤一:2
・山南敬助:2
・藤堂平助:2
・永倉新八:2

各ヒロイン2シーンずつ、攻略対象でないサブキャラなどは対象になりません
非攻略対象でも一緒にお風呂に入ったり、遠慮なく脱いだりと裸は見られますが
ほぼ終盤で漸くHシーンという感じで、Hシーンはおまけ位のノリですね
山南さんがその困った性質から軽く自慰シーンを見せてくれますが
基本的には20時間ぐらいは軽くHシーンがお預けになる焦らし仕様になります


【まとめ】
新撰組の馴れ初めから終焉までを書いた大作ではあると思います
相変わらずの熱量ですが、本作に求める所がそこか否かで評価が分かれそうです
時代小説としても新撰組や幕末は人気のテーマです、有名な書物もあります
この作品で何を期待するかですが、個人的にはエロゲとしての+αを期待しました

キャラクターの大半が女性になっていますが、今回は特に言及すらされません
世の中の中心となる人物の殆どが女性という女性社会ですが触れられません
風呂にはいる場合などにヒロインが照れたり、アプローチする場面はありますが
それがシナリオの重要な部分に影響をあたえることはなく、女性というだけです
Hシーンも終盤になって漸くであり、華やかにする為だけの措置にしか見えません

シナリオ中に大半のヒロインに気に入られるという状態になるわけですが
そういった日常としてのハーレム描写を除いてしまえば恋愛要素があるでもなく
終盤の分岐後漸くというお行儀の良さと回数の統一具合は思うところがあります

IFシナリオについてはあくまで史実に則った上で、ヒロインに魅せ場を作る形で
前作のような大筋に影響を与えるような分岐を期待すると物足りないでしょう

あくまで史実ありきで描かれたお話ということで、逸話含めて1本にねじ込んだ
新撰組よりのお話ということで、大胆な新解釈や新展開を求めないのであれば
ボリュームも有り、楽しむだけのエネルギーを持った作品であるとは思います