【ブランドHP】シルキーズプラス

【概要】
「白織市」は逸脱した心理に起因する犯罪に悩まされていた
警察だけでは手が足りず「学生捜査員」という制度を設けて、学生も借り出して
事件の解決にあたっており、「遠野圭介」が所属する市立白織学園の昆虫美食部こと
通称「ムシクイ」もその一つで、次々と起こる猟奇事件の解決にあたっていた

季節は春となり先輩である「氷室千歳」が卒業して3人となったムシクイの前に
新たな事件が舞い込んでくることになる、遺物から死の遠因を探ることができる
「バタフライシーカー」の能力を持つ圭介は、捜査で今までにない光景を見て……


同ブランドより3月に発売された「Butterfly Seeker」のファンディスクです
本編のとあるルートの後日談となっており、本編のプレイが前提となります
また、ファンディスクと名売っていますが、本編ヒロインとの後日談を描く
というよくある需要に答えたタイプでないということは先に明記しておきます


話題になっているので下品とは思いつつここで値段について語るのですが
本作はファンディスク本編とドラマCDとキャラソンCDがついて5800円です
「景の海のアペイリア」のFDにあたる「カサブランカの騎士」と同じ形式です
(あちらの場合はキャラソンではなく主題歌やEDという違いはあるのですけども)

パッケージにもドラマやキャラソンの同梱が記述され、それらを含めた料金体系
前作の本編のヒロイン要素もドラマCDに入れられているというスタイルになります

カサブランカの騎士の場合は2ヶ月後にダウンロード版が単体発売しました
本編のみとなっており、この場合の値段は2800円となっておりボリュームで言えば
ある程度納得できる感じの価格設定になっているのではないかと思います

本作も同様の流れと思われ、特に購入を急がず、ドラマCDなど不要であれば
2ヶ月程後にリリースされるダウンロード版に手を出すというのが良いでしょう


【システム/仕様】
・画面比率16:9
・キャラ別音声設定

ルート分岐なしの一本道です、Hシーンがある娘も一人分岐で取り逃しはないです
途中で事件の推理に関する選択肢、ミニゲームがありますが何度間違ってもよく
今回はそれをスキップする機能もついたようです、基本的に読んでいくだけですね


【評価ポイント】
△:Hシーンが少ない
本編からしてHシーンが薄い作品でしたが、本作は更に少なくなっています
しかも本編にいなかった新キャラのシーンのみという豪快な仕様となります
さらに言えば回想は2枠ですが、前戯(フェラ)と本番の分割仕様です実質1シーン

X:全体的に突貫工事な印象を受ける半端な演出
本編から5ヶ月後に発表された作品ということもあるのですが半端な部分があり
分かりやすいのがOPテーマが流れるシーンでキービジュアルを加工した止絵のみ
オマケ要素とも言えますが遠野圭介の立ち絵がいきなり出るのは違和感があり
終盤の推理シーンでは凝った画面もなく通常の選択肢を延々と選んでいくだけと
色々と半端に見えます、個人的に評価したBAD分岐もありませんし、物足りません


【シナリオ】
シナリオは一本道となります、重大なネタバレをするといわゆるTRUEルート後の話
「蜘蛛」による連続猟奇殺人事件の真相が明らかになったことが前提となります
このルートでは透子についての思いを圭介は自覚しており、ただし透子は塀の中です

上記前提があるためヒロインたちの距離間も信頼できる部員位のものになっています
本編ではぐいぐい来た「天童優衣」も自身のスランプに手一杯でヒロイン力は無し
早乙女羽矢は本編でも割と急だったので特にいつもどおりという印象なのですけどね

新ヒロイン?として登場するのは「音無凛子」、新入生でどちらかというとクール系
事件と間接的に関わる関連死亡者の捜査の全てに現れたという奇妙な符合があり接触
ムシクイのことを知っているような奇妙な言動を見せるなど不思議な一面を見せる

今回は事件が分岐しないため、最初から事件につながっている内容になっており
終盤の推理で殆どがつながる様はなかなか気持ちの良いものになっていました

とはいえ、この事件を可能にしている犯人のあれは正直反則の部類と思いますが
まともに推理するのではなく、バタフライシーカーで見た光景がどのようにして
事件の真相に収束していくのかを見るのが本作の醍醐味と思っていますので
思い出してからは、すんなりと受け入れることができるようになっていましたね

凛子の能力のバタフライシーカーと対を成すような性質で、その辺りは
個人的に本作が本編に対する「劇場版」といった印象を受ける一因となっています

ヒロインとしてはただクールなのではなく抑え込んだところのある年下ヒロイン
と割とストレートな属性なのですが、可愛いヒロインと見る前にお話が畳まれますし

このルートは先に書いた通り透子ルートなので、凛子も早々に諦めてしまい
飛び道具でHシーンを挟むみたいな感じになり、本作のツッコミどころになります

対して出番は少ないながらも透子と圭介の互いを思いやる関係はしっかり書かれて
ファンディスクがあるとして見たいシーンの一つだったのでそこは満足でした


【Hシーン】
音無凛子:2

同ブランドのアペイリアのカサブランカからなんとなく気づいた人もいるでしょうが
本編ヒロインとの本編ではかけなかった過激なHシーンなどというものはありません

今回の新ヒロインのみが対象ですし、そのシーンもまさかの2回というストイックさ
しかも前戯と本番を分けてなので一般的には2回戦あるHシーンが1回という計算です

本編からしてヒロインのおっぱいが大きくて魅力的なのにHシーンは物足りないレベル
Hシーンに期待してこのブランドの作品に手を出す人はいないとは思うのですけど
ロープライス枠とはいえHシーン1回ずつ(ヒロイン一人なので全体でも1回)とは……


【まとめ】
コストについては先に語った通りファンアイテムを除いた2800円と考えれば
CG枚数やボリュームについては不満はなく、内容も本編と同じノリで楽しめます
現在買えるのはオマケ要素抜きがないので、そこを許容できるかですかね
事件から解決の流れで言えば一貫性のある本作のほうが話はまとまっている
と思いました、好みの面もありますしBAD ENDがないので物足りなさはありますが

ただ、気になるのは本作をそれほど急いで出す必要があったのかということ
「急いだ」と思うのは先に書いた通り、一部に半端な要素があったからです
分かりやすいのが1枚絵が静止したままのオープニングになります突貫過ぎます

「遠野圭介」の立ち絵については、半分難癖みたいなものもありますけど
最後に凛子視点があるとはいえ圭介の立ち絵の必然性は感じませんでした
元から表情がないとはいえCGとのギャップも大きく違和感がありました

最後に推理をまとめるときに、大量の選択肢が出てきてただ選ぶものがあります
今までは専用の画面が出て軽いミニゲームみたいな演出がなされていたのですが
今回はそんなものはなく、正解の選択肢を2つ選ばされるなどシンプルです
凝ったというほどかはともかくそういう演出をする余裕もなかったのかと感じました

Hシーンについては流石に……本編からネタにしていますが、絵が魅力的ですし
Hシーンのビジュアルも映えるのでもう少し頑張って欲しい部分でしたね……

ということで、成長したメンバーの新たな事件というネタは好みですし
本編同様に楽しめたのですが、そこかしこに見える突貫工事の後が気になりました
もちろん、私の思い込みもあるでしょうが、主題歌の演出は流石にアレですし
発売スパンから考えて、足りない部分は省いたと思っても仕方ない部分かなと

本作は割と話題になった作品と思いますし、鉄は熱いうちに打てかもしれませんが
ここまで急ぐ必要があったのかは正直疑問です、大人の事情は察しないことにします
ユーザーとしてはせっかく話題作なのですから、ファンディスクによって
作品をもっと盛り上げてほしかったのが正直なところだったのにというところです

これは、1ユーザーの勝手な失望なのかもしれませんけども……