【ブランドHP】Chien

【概要】
委員会の委員会による委員会の為の「界嶺学園」に転入してきた「隠野玖郎」
転入初日に学園で発生した爆破に巻き込まれ炎に包まれた学園から逃げ延びるために
その場にあった防具を着込み脱出した結果金髪のウィッグがついたガスマスクに
女性モノのボンテージと如何にも変態な姿を学園生に目撃されて周知されることに

そんな変装した玖郎の衝撃なデビューをチャンスと見たのは幼馴染の「高城麟瞳」
学園の理事長代理でもある麟瞳は爆破事件を始めとした最近の学園で起きている
騒動について何者かが裏で手を引いていると予想しており、その調査をするために
有名人となった変装した玖郎の立場を利用することを提案するのだった

かくして「仮面カンサー」と名乗り変態的な格好で夜な夜な学園を調査をすることに
そして、調査を続けるうちに各委員会の所属する女の子たちと仲良くなっていき……


【システム】
・画面比率16:9
・キャラ別音声設定
・用語集

ヒロインは6人、ルートも6つです、選択肢は最大でも2回あり
1回目の4択で誰も選ばないとしばらくして3択が登場する、基本的には一発分岐
どのヒロインに分岐するかは選択肢背景にヒロインのフェイスがある為判断が容易
基本的に攻略制限はないが、幼馴染の麟瞳が真相に近いことは念頭に置くと良い

このシリーズではおなじみらしい用語集があります、砕けた説明があるものの
図などはなくただの文字だけの説明のため、コレ系では少し寂しく感じますね

用語といえば本作では「ヴィラン」という存在が当たり前に受け入れらています
用語集でヴィランを調べても作品外の一般的なことしか書かれていません
この作品ならではの内容を書くのが用語集の役目ではないのでしょうか……


【評価ポイント】
△:展開の幅の狭さ
基本的に学園を混乱に陥れる黒幕を追うというのがメインのお話となっており
ヒロインによってどこまで事件が深掘りされるかという深さの差はあるものの
ヒロインによって思わぬ展開という幅は殆ど無い為、展開の幅が狭い部分があります


X:各ヒロインとの付き合う描写が薄い
ヒロインが6人という点で最近の作品と比して多い部類に入るのもありますが
先に書いた通りメインの展開がかぶることもあり、ヒロインとの関係はその傍らで
付き合ってイチャイチャするぐらいの部分しかなく、その尺も長くないです
個別分岐後には割とすぐ良い仲になる展開の急さもあり描写が全体的に薄いです



【ヒロイン】
■高城麟瞳
調停委員会の委員長であり、学園長の孫で現在代理で学園も管理している
普段は猫をかぶっているが玖郎などの親しい相手の前では高飛車な性格が垣間見える
学園の裏で騒動を巻き起こしている存在がいるのではないかと疑っており
幼馴染の玖郎に調査を依頼してくることになる、半ば強制されたようにも見えるが

玖郎の前では高飛車で自己中心的な言動が飛び出すがその裏では色々と配慮しており
更には素直になれない言動をする自分に後悔するという面倒くさい性格をしている
個別では麟瞳の弱さや優しさなども垣間見えるなど比較的丁寧に描写されていて
その辺は幼馴染というかメインヒロインの面目躍如というべきでしょうか

メインシナリオの展開も最後までしっかりと書かれるシナリオとなっており
最初にやっていると他のシナリオが中途半端な印象となってしまう恐れがあります
メインっぽいので最後に残しておく派に有利なヒロインとなっていたかなと


■診撚縁
保険委員会に所属する女の子、穏やかな性格でカンサーの姿の玖郎も心配している
いざ治療となると人格が変わったように鬼軍曹を彷彿とさせる言動に変わることも
治療に奔走するあまり自分のことが疎かになってしまうほどに仕事熱心である

ヒロインとしてはメインに関わることがないヒロインという感じですね
大きな傷を受けた仮面カンサーの治療をするために仮面を外して正体に気づく
というヒロインがヒーローの正体を知ってしまうネタがメインなのかと思います


■啓・ファンズワース
委員会無所属の新入生、言動は見た目や年齢以上子供っぽいが工業分野では天才肌
今回の事件に巻き込まれてしまい、仮面カンサーの正体を知る数少ない人物となる
仮面カンサーの装備を暇を見ては改造してくれ、玖郎の助けとなってくれる

子供っぽくわがままな性格でありながら、頭は回る為、玖郎をやたら罵倒する場面も
可愛げがあるというより鬱陶しいの域に入っている印象があり好みがわかれそう
またケイはポジション的に麟瞳についで登場機会の多いキャラクターになっています


■メアリー・ジョルジニ
報道委員会の委員長、イギリス人の貴族だが日本語については堪能である
公正な報道をモットーにしているが委員会全員を統率できているわけではない
爆発事件や仮面カンサーに興味を持ち事件を追っていくことになる

メインルートの終盤で活躍があるため、ケイに次いでヒロインとしては目立つ
どのルートでもメアリーはこの事件についてある仮説を立ててくることになる
真相を知ってしまうと、それ言いたかっただけだろうという感じになるのですが
バイクに乗っておりライダースーツを着るのがある種の見せ場になっています


■凪司
風紀委員会に所属する剣術の達人、委員長の座を蹴って現場に出ている
その戦闘能力は作品随一で狂犬と恐れられるスカリーですら一蹴するほどである
頑固な性格が災いして言い分を聞かずに問答無用で攻撃してく厄介さもある

個別ルート以外はやたらとこちらに執着してくる面倒くさいお邪魔キャラです
仲間になるとそこまでではないけど、敵とのときだけ的確に邪魔する人いますね

正義感が強く、カンサーも警戒対象の為、正体をバラすまでは割とこじれがち
昼は仲良くしつつも夜は敵同士というこちらも定番ネタがメインですかね


■虎木スカリー
学園では珍しい委員会は無所属の女の子、夜な夜な暴れまわるヴィランに苛立ち
持ち前の怪力で暴れた結果「狂犬」としてヴィランや委員関係なく恐れられている
転入初日から何かと縁があり、気づけば互いを知る関係となってしまうことに

最初に抱きかかえられたビジュアルから重要に見えるが全然そんなことはなかった
メインルートにはほとんどかかわらず、戦闘力でも司に劣るため魅せ場があまりない
ヒロインとしては寂しがり屋な一面を見せ依存ヒロインとしての片鱗を見せてくれる


【Hシーン】
・高城麟瞳:4
・診撚縁:4
・啓・ファンズワース:4
・メアリー・ジョルジニ:3
・凪司:4
・虎木スカリー:4

Hシーンは1ヒロインに3,4シーン、昨今の平均レベルはあるぐらいでしょうか
制服を着た状態でのシーンもあまり多くなく全裸でのHシーンが多い傾向です
メアリーだけ少ないことに特に理由はなかったと思います、貴族だからね


【まとめ】
ヒロインが多い事に対する懸念事項がそのままでてしまった印象のあります

メインルートとなる学園の騒動を起こしている存在を調査するという展開が
ほとんど同じで、どこまで相手を追い詰めるかぐらいしか差がないために
残るのは昼のヒロインとのイチャイチャぐらいしか差がないのが辛いところ

ヒロイン個別もHシーンはそこそこありますがボリューム的には控えめで
一応きっかけのようなイベントはあるものの昼に数回一緒にあうだけで
仲良くなっており全体的にあっさりな印象を受けてしまった部分もあります

個人的な部分で、学園の夜に起きる騒動を解決する為の調査ということに
ほとんどモチベーションを感じられず、モブ含めてキャラが好き勝手暴れる
のを眺めるパートに感じてしまったのが少々つらい部分ではありました

もう少しプレイヤー視点で、この事件を解決しないとまずいと感じる位の
差し迫った状況や学園内での描写があれば、共感もできたのですけども
ヴィランと名乗る覆面をした生徒などが暴れるだけの存在ですし
その土壌となっているのが学園における委員会のシステムでしょうが
設定があるだけで存在感を示せているような存在が殆どありません

シナリオに含ませているメッセージ的なものは所々に読み取れるのですが
全体的に尺の都合か描写が希薄な部分が多く、言葉や設定ばかりが
先行してしまっており、唐突に出てきた印象が強かったように思えます

委員会云々については過去シリーズにも同じ様な題材があるので
そこの含蓄があるかどうかでかなり印象が変わるのかもしれませんが
シリーズが初ての私には、なんとなく思わせぶてり程度の印象でした

ヒロインは個性的ながら本編の事件と殆つながらないのも引っかかります
各々の立場を活かして違う角度で事件が見えたり違う結末になったり
という感じでヒロインと本編を絡めてくれたらまた印象も違ったのでしょうが
事件を追うときは展開が収束してしまうので、一度種が割れてしまうと
シナリオごとの解決度合いは違えど全く同じことの繰り返しになります

上記から個別+共通の本編ということで物足りなさが勝つ印象でした
結果的にヒロインが6人もいると個別が薄いのではという懸念事項について
意図したか否かはおいてもろに当てはまってしまっているように思えました