【ブランドHP】きゃべつそふと

【概要】
芸樹が何より重んじられる不思議な町で目を覚ました「シュウ」は記憶を失っていた
オーロラと呼ばれる壁に囲まれ外から遮断され町でシュウは学生として過ごしていく
シュウは町の独自の文化に戸惑いをお覚えつつも学園の仲間たちと仲良くなっていく
そして、学園の成果物の発表会が行われるクリスマスの夜に悲劇が起きることに……


【システム・仕様】
・画面比率16:9
・キャラ別音声設定
・攻略制限あり

攻略できるヒロインは4人、とはいえかなり特殊な攻略スタイルとなっています
共通ルートを超えると複数のエピソードからどれを見るかという流れになります
そのエピソードの途中でヒロインについては分岐が発生し、個別エンドに発展します

いわゆる脱落式というスタイルに近いですが、この段階でのエンドは中途半端です
スタッフロールまで出るEDをみたあとに登場するアフターシナリオをプレイして
個別ルートらしい展開になるという本ルートからそらさせすぎない構成になります



【雑感】
シナリオの構成が特殊と先に語りましたが、その理由がなんとなく察せる程度に
本編の展開が凝っており、同時にリソースが割かれている作品だと思いました
ヒロインの個別はその点で煽りを食らっているように感じられる部分もありました

体験版などプレイすればキャラゲーの類ではないというのはわかるレベルですが
ヒロインとの関係をメインに各作品としてみるとその辺が弱い部分に感じました
作品が合う合わないの判断には体験版をプレイしてみるのが良いかと思います


【ヒロイン】
■本編シナリオ
ひとまずこのシナリオを終えないとしっかりと個別EDを見ることもできない訳で
メタ的に見ればこの時点でサクヤの扱いだけおや?と思う構成になっていますね
他にも違和感を覚えた部分とかで、その辺り予想が合う合わないは半々位ですが
話の到るところに仕掛けが施された作品となっていましたので
例えサクヤが怪しいとなっても話の半分もわからない感じではあるのですけど

ループシナリオで見るヒロインとの日々が個別の前半戦となっている部分があり
その点で言えばシナリオの仕掛けとして組み込まれたユネやサクヤの印象が薄く
少し外れた場所にいたコトハやキリエの方が美味しい立ち位置だなと感じました
純粋にキャラの濃さ的にもキリエコトハコンビのほうが美味しいキャラですよね

あくまでキャラゲーとしてみた場合の視点でシナリオメインのヒロインと見れば
ユネやサクヤのほうが見せ場が多いのですけど、そこは個人差ということで

■ユネ
記憶喪失になったシュウを保護してくれた少し天然気味の少女
絵や彫刻という形に残る作品が評価されがちな中で歌をメインにしている
ピアノを演奏する適正があったことで、伴奏として付き合うことになる
最初のクリスマスの悲劇のあとシュウとともに事件を突き止めるパートナーとなる

メインヒロインということですが、全体的に巻き込まれ体質の受け身ヒロイン
ユネはユネで大きな伏線なりがあるのですが、本編のメイン部分にあたる
アポカリプス関連では外様な感じが強いヒロインと成っている部分もあって
最後の最後で負債だけ背負わされた感じもあるので割と可愛そうな立ち位置です

パートナーとしても、りんごの仕様上要所要所しか出られない部分もあり
陰ながら苦労し続けたのはわかるのですけど如何せん印象薄いのですよね


■サクヤ
ユネやキリエの後輩であり、その関係からシュウと付き合いが生まれる
シュウを先輩と呼びしたい変態扱いしつつも思わせぶりな態度を取ってくる
ユネ同様にメインストーリ無とはいい難い服飾をメインに作品作りをしている

本編のヒロインとも言える美味しいポジションのヒロインに成っていました
ユネルートに行くにもサクヤルートに行くにも彼女の思いは知られるところですし
流れ的にユネに行くのはどちらかという消極的な選択肢に見えたりしますね
サクヤの行動などはシナリオで散々語られており、クリア後に照らし合わせると
色々と行動の理由付けがわかったので改めてみても面白い扱いの娘でした

少し毒舌気味の後輩という感じだったり、寝間着がおかしかったりしますが
インパクトという面ではやはり後述の二人に比べると薄く感じましたね


■キリエ
ユネとは同級生にあたる、小柄だけど態度は大きい少女
芸術は爆発だがモットーで作品作りとして映画監督をやっており周囲を巻き込み
独自な味のある映画を作っているが、監督としての評価はあまりよろしくない
しかし役者としての才能は非常に高く、その演技力は思わぬ場面で発揮される

可愛さとかっこよさが同居した良い娘でした、ヒロインとしては一番好きかも
映画の演技でのラブシーンでも許せなくなって嫉妬してしまうなどコテコテですが
普段のキャラとのギャップも相まって非常に可愛らしい良いキャラとなってました

そこにとどまらず終盤に思わぬ魅せ場があったことも大きな加点要素ですね
基本的にはコメディ担当ですが見せるところは見せる美味しいキャラでした


■コトハ
賞をもらった経験もある学園きっての優等生である油彩画専攻の先輩
穏やかな性格でありシュウにも優しく接してくれるが少しずれた部分もある
黒サンタとよばれる存在にさらわれ姿を消した「リンカ」の親友でもあった

その事件周辺の出来事についていろいろと知っている様子を見せる部分があり
この町の陰の部分にもある程度察している様子を見せ、ただの優等生ではない

キリエ同様にヒロイン以外でも見せ場はあるのですが、ヒロインとしての魅せ場は
とりあえず裸を見られたり、裸を見せてくれてりとい印象になりますね……
優等生タイプと思ったらまさかのエロ担当でしたというオチがついてくる人です
ヒロイン選択画面でもおっぱいをしっかりアピールしてきてくれる素敵な先輩
本来のおっぱい担当であるサクヤが食われてしまった気がしないでもないです


【Hシーン】
・ユネ:4
・サクヤ:4
・キリエ:4
・コトハ:4

バランスよく4回ずつサブヒロインなどのシーンはありません
基本後半集中型になりますし、シナリオメインの二人はおまけに全部集約するため
連続で詰め込んだような印象を受ける配分に成っているように感じました
あたりまえのようにリンカのHシーンはありません、リリィ先生は別に……


【まとめ】
先に書いたように本編ありき、ヒロインと本格的いちゃつくのは謎を解いてから
という大胆な構成ですね、潔いといいますかなんといいますか痛し痒しな部分も
個人的に言えば、本編中にでも分岐できた二人はヒロインとしての印象が強く
メインを張った二人はどうしてもシナリオの舞台装置となってしまった感があり

勿論、ユネもサクヤもヒロインとして駄目だったという感じはないのですけども
シナリオの構成とあと二人のキャラの濃さに完全に食われた印象がありました
本編のインパクトもあって燃え尽き症候群みたいなものもある気がしますね
ユネの見せ場もこのアオリを受けた感じがあり、何かと不憫なヒロインでした

終盤はご都合主義な部分もあり、何でもかんでも仕掛けになるのは良くも悪くも
でしたが、やっぱりループ時点で色々推理しながら進めるのは非常に楽しく
そこは熱心に読み進められただけでも、十分満足感が得られたとは思います

逆に先に語ったとおりヒロイン目当てで進めると物足りなく感じる可能性もあります
やはり体験版プレイで展開が気になるかどうかが一番のポイントでしょうかね