【ブランドHP】NanaWind

【概要】
「春音アリス*グラム(以下「本編」)」のファンディスク的ポジションの作品
本編メインのアフターと「瀬真梢」の個別シナリオからなる「ヒロインルート」
外伝的要素の強いお祭り的存在の「アナザーデイズ」をの2つをメインとして
攻略対象外であるサブキャラのショートエピソードを描いた「ショートストーリー」
小粒な一発ネタで構成される「しろぐら劇場」を加えた4つのコンテンツで構成

なぜか本編の共通ルートが収録されていますが、個別ルートは登録されていませんし
メインコンテンツの多くは本編個別クリア後の話のため、本編プレイ前提です


【仕様/システム】
・画面比率16:9
・キャラ別音声設定
・前の選択肢へジャンプ/次の選択肢へジャンプ
・バックログジャンプ
・お気に入り音声登録
・シナリオロックあり
・インターネット認証なし

今回は本編と違いインターネット認証はなくなりました

システムは基本的に揃っています、プレイする上で不便に感じることはないかと
シナリオは基本エピソード別に別れているために攻略要素は殆どありません
ただ一部に周回が必要な要素もあるので、ジャンプは助かる部分があります

本作の良くも悪くもの特徴なのがシナリオロックで、割とややこしいです
ヒロインルートの新攻略対象である「瀬真梢」は何故か本作に収録された
本編「春音アリス*グラム」の共通シナリオをクリアする必要があります
(個別は収録されておらず、全スキップ可能、但しスキップ時はCGが埋まりません)

ヒロインルートを攻略すると対応したショートストーリーとしろぐら劇場が開放
ショートストーリーを一つでも攻略するとアナザーデイズの「永遠の白編」が開放
「永遠の白編」をクリアすると「桜雲旅行編」が開放
「桜雲旅行編」をクリアすると「悠久の異世界編」が開放
「悠久の異世界編」をクリアすると「悠久の異世界H編」が開放
これは悠久の異世界編にHシーンを見る選択肢が追加されるだけです

タイトル画面の露出度が高すぎる水着は「桜雲旅行編」で登場するものです
ちなみに現状は立ち絵だけでその水着を活かしたスチルやHありません


【雑感】
内容だけ見ると色々と詰め込んだファンディスクという内容になります
一応ヒロインルートとショートストーリーとしろぐら劇場だけ見れば
本編と同じハイプライスということを考えれば素材が足りないという程度ですが

アナザーデイズではヒロインルートで感じていた違和感が明らかになります
特に顕著なのが最初の「永遠の白」編です……正直意味のわからないお話です

他のシナリオも水着の立ち絵だけ用意して特にスチルやHがない部分も含めて
トラブルがあったとはいえ延期に次ぐ延期で3月に発売された理由が察せます
5月に追加アペンドがでるようで、現状は未完成と結論付けざるを得ません

こういう状態なのに最後におふざけシナリオの悠久の異世界編が登場するのは
人によっては怒りが増幅される構成になっているのではないかなと思います

あきらかに未完成で3月に間に合わせた箇所があるというのを覚悟の上で
キャラのアフターストーリーを見るファンディスクと割り切れる人向けですかね


【内容】
「ヒロインルート」と「アナザーデイズ」だけ語ります
ヒロインルートは前作ヒロインは「10章」と「11章」の2章構成となっています
前作が9章までだったのでその延長という意味合いを持っている感じですね
10章がイチャラブメインで11章が新しい問題を受けての新展開という感じです

新規ヒロインである「瀬真梢」は7章と8章の2章で共通(6章まで)からの分岐
という構成になっています、だから共通ルートをプレイすることに意義がある
理由としてはかなり弱いですね……とりあえず新規でも梢ルートは楽しめる
という感じでしょうか、その配慮にどれほどの意味があるのかはわかりませんが


■白羽優理
少女の行方不明になった飼いネコ探しを経て優理のトラウマを克服する話ですね
優理に限らずですが一番の山場をクリアした後のアフターという形ですので
全体的に軽めの山が用意されてという感じでこぢんまりとして話になります

Hシーンは裸エプロンがあるのですが最初のスチルで胸がはだけていました……


■久遠寺一葉
本編でも主人公達を苦しめた敵役「役員」(立ち絵がシルエット固有名なし)が登場
もう一人のシルエット男とともに主人公たちに復讐を誓い襲ってきます
主人公の父親と関係があり、主人公関連では一番因縁のあるルートなのですけども
いかんせん敵役がシルエット且つ名前がなしという適当仕様で反応に困ります
Hシーンは2回目のブルマが一応のウリという感じでしょうかスチルが1枚ですけども

アーケンは多分「ALIA'S CARNIVAL」からやってないと宙ぶらりんなのですよね
春音アリス*グラムのときから追っていてもいまいちよくわかっていない要素です
よってこの関連をメインに添えたシナリオはいまいち乗り切れない感があります


■神咲エリサ
エリサは本編が駆け足気味だったことを受けてか設定補足多めの後日談です
本編シナリオでキーとなった懐中時計の話をきっかけにエリサと共に
街中にいくつも存在する不思議な力を持つ「変遺物」を探す冒険に出ることに
しかし、その中偶然手に入れた懐中時計のねじ巻き鍵を狙う襲撃者が……

襲撃者は相変わらずのシルエットで日本語+語尾に「デース」とつけるような
昭和のギャグ漫画の外国人描写のような喋り方をする相手という気の抜けっぷり
このシナリオは基本的に肩の力を抜いて楽しめということでしょうか

最後に死んだはずのZEROの生存がほのめかされ含ませる内容もあったり
国へと戻ったエリサを追って数カ月後エリサの国へ行って再会したり
と相変わらず設定を詰めすぎて最後に怒涛の展開になるのは本編同様です

Hシーンは泡プレイが一応特殊なプレイの枠でしょうかおとなしめですね


■凛堂耶々
アンセム機関から派遣されたリリエトが黄昏部を無駄として廃部しようとする
なんとかリリエトに黄昏部の意義をと活動しながら親交を深めるお話です
真面目が故に失敗をしたリリエトの尻拭いを耶々が解決してという筋書きです
話として活躍するのもイチャラブがあるのも耶々ですがメインはリリエトですね

コスチュームで特殊なプレイはないですがお尻を攻めるプレイが存在します


■藤乃雪
本編は悠久の世界で色々こじれたましたがアフターはキャラの掘り下げメイン
料亭の娘としてわりと気ままに生きていた雪が成長するエピソードになります
あくまで雪がメインとして集中できるお話になっていていかにもなアフターです

特殊なプレイとしては料亭用のコスチューム(浴衣?)でのHシーンでしょうか


■瀬真梢
お兄ちゃん大好きを公言するハイテンションな妹ヒロイン
兄妹なのにという互いに悩むお約束の展開から恋人同士にという流れで
悩んでるのは本人ばかりで周囲はむしろ後押しをしてくれるパターンですね
他と違い前半が真面目で後半がゆるくなるような構成となっています
ちなみに梢シナリオは8章他のメインヒロインのように9章まではありません



■永遠の白編
新年度を間近に控えた3月末日のこと、成稜学園は大雪に見舞われていた
激動の一年を振り返りつつも新年度に思いを馳せる颯太郎
そんなある日、夜遅くなった帰り道で颯太郎は突然後ろから何者かに刺され……

リリエト関連を片付けるシナリオだと思いますが、プロローグだけで終了します
刺されたあとは場面転換をしてコンビニの前に何故か佇んでおり…という所で終了

シナリオの紹介には
「もしその解明を望むのなら、より密度の高い情報と時間が必要になります」
とあります

延期して未完成なのをかっこよく紹介しようとするとこうなるんでしょうか


□リリエト
凛堂耶々のアフターで登場した新ヒロインであり本作のキーキャラ
……だと思われますがメインとなるであろう永遠の白編が未完結であり
現状は耶々アフターで突如現れたサブヒロインの枠を超えていません
本作の現行バージョンの問題点を体現する存在となっていますね
永遠の白編以降は耶々アフターの話を通過したようで普通に登場します



■桜雲旅行編
前シリーズである「ALIA'S CARNIVAL」の舞台「桜雲学園」の春祭りへ参加
「ALIA'S CARNIVAL」からのファン向けのシナリオという感じの内容ですね
メインキャラ勢揃いでワイワイ騒ぐお話になっています

パッケージ絵にもなっているやたらと露出度の高い水着はここで登場
エロゲー好きの教師(女性)が用意した水着ですが、アーケンの能力によって
本人と主人公以外には普通の水着に見られるというよくわかない設定です
とはいえスチルになるわけでもなくHシーンもないという困った立ち位置です
このシナリオ自体現時点ではSD絵と過去作品の流用スチル以外ないのですが……

代わりに?前シリーズのヒロインや主人公が登場するあたりがサービス内容?
基本的には前シリーズのファンに向けたおまけシナリオという感じですかね


■悠久の異世界編
ファンタジーと言うよりRPGのような世界で元の世界と瓜二つの仲間たちと大暴れ
完全にコメディ路線のシナリオですね、おまけに近いポジションでしょうか
悪乗り成分が強いので公式とはいえキャラいじりをどこまで許容するかな部分も
一周目はHシーンがないのですが魔物に襲われてヒロインが脱がされるシーンあり
このシーンも人によってはNGとなり得る部分ではないかなと思います
イベントとはいえ水着を大勢の前で晒している時点であれなんですけども


【Hシーン】
白羽優理:3
久遠寺一葉:3
神咲エリサ:3
凛堂耶々:3
藤乃雪:3
瀬真梢:2

メインがヒロインルートで2シーン、悠久の異世界編で1シーンと言う構成で
梢がヒロインルートの2シーンのみという内容、特にエロ推しではないですね

優理と耶々がHシーンのスチルは7枚と多めですが
この二人は本編と同じCGの差分が流用されているという問題点を持っています

胸が大きいヒロインがあるだけあって胸によるプレイは完備されています
素股や手コキやアナルなどキャラゲーにしてはわりとマニアックなプレイが多め

回数については本編より減っていますがボリューム上仕方ない部分はありますけど
本編と同じ値段たいと考えるとその部分はパワーダウンという感じもしますね


【まとめ】
年度中にひとまず出せるように無理やりまとめた感じが拭い去れない作品
被災したことを考えるとなんとなくこうなった経緯も察せますし
いろいろと運が悪かったとか時期が悪かったという事も言えるのですけど
作品としては発売されたものを評価することしかできないのでありまして

キャラクター個別の話で見れば内容的にそこまで駄目というわけでもないです
一部のバトル描写はもうちょっとどうにかならないのかという思いはありますけど

アナザーデイズも永遠の白編を除けば楽しめる部分もあるかなと思います
但し、本編と同じ価格帯のハイプライスながらCGを中心に物足りないボリュームで
未完成のシナリオもあるというのは非常に中途半端で割高な印象を強めました

無料アペンドで補填される部分もある(織り込み済みだったのでしょうが)
ようなので急がないのならその評価を待ってもいいかなというレベルですかね
ファンのための作品と言うよりファンがブランドのためにどうするか
というのを試されている作品になっているように見受けられました