【ブランドHP】ユメミル

【概要】
将来の夢に悩む「久里詠斗」は物語にのめり込んでしまう癖のある学生
進路希望調書が書けず図書館で悩んでいると気づけば見知らぬ世界にいた
そこで不思議な少女「テイル」と出会いなぜか懐かれてしまうことになる
そして再び場面は転換し、学園の図書館とは違う図書館にいることに気づく

館長を名乗る「イストーリア」の補佐を務める司書「琴葉詩織」曰く
ここは現実世界のあらゆる書物がデータとして蔵書されている図書館であり
このデータに問題が起きると現実世界の物語にも影響を及ぼしてしまう
それを保守する役目を担う新しい「司書」として詠斗は呼び出されたのだという

詠斗は本が好きなこともあり2つ返事で司書としての仕事を受けることになる
司書の主な仕事とは物語を食べる虫の退治や壊された物語の修復作業にある
その言葉は比喩ではなく実際に物語世界(リブレット)に向かって
物語を巣食う虫を退治して、虫に恐された世界を修復する作業が必要であった

世界中で親しまれる物語の登場人物(プリマ)と管理者(レジスタ)がいる物語世界
詠斗が司書になった矢先に様々な物語で虫が大量発生を始める事件が起こり
……果たして詠斗は物語世界を守ることができるのだろうか?


【システム】
・画面比率16:9
・キャラ別音声設定
・バックログジャンプ
・シーンスキップ

システムは機能的に不満はありませんが全体的に動作が重い印象を受けます

シナリオは基本的に一本道です
各物語世界の問題を解決する毎にその世界(とヒロイン達)にフォーカスした
サイドストーリーをストーリの進行度に応じて見ることが出来るようになります
サイドストーリーを見るタイミングは自由でメインクリア後でも選択可能です

メイン及びサイドストーリーをすべてクリアするとおまけシナリオ的存在が登場
おまけシナリオのみシーン回収のための分岐があるぐらいでシナリオに影響はなく
基本は難しいことを考えず読みたい話から好きに読んでいけるスタイルとなっています



【雑感】
有名な物語の登場人物をモチーフにしたヒロインが多数登場してイチャイチャする話
恋姫系の作品などをはじめBaseSon系列ではおなじみともいえるスタイルですかね

有名な物語は多数登場しますが、一般的な知識や理解の話が語られるだけであり
物語に対する深い理解や知識に裏打ちされた物語が展開されるわけではなく
あくまでもみんなが知ってるレベルのキャラクターや逸話をベースとしています
逆にマニアックな知識を要求されるわけではなく気軽に楽しむことが出来ます
そもそも登場人物が全員女性であることから突っ込むだけ野暮な気もしますけど……

ヒロイン全員に手を出せる豪快な仕様ですが、ヒロインが多いこともあって
一人当たりの掘り下げはそこまで深くなく、Hシーンはほとんどが1シーン
メイン格のオリジナルはある程度描かれますがそれでも比較的多い程度ですね

お話もキャラも深い内容を求めると物足りない内容かなと思います
見た目気に入った娘に好かれていくというライトなハーレム展開が好きな人向けかと


【ヒロイン】
□オリジナル(メイン)
物語の元ネタがないオリジナルの面々、本編クリア後に物語が解放される
また、アフター的存在のインマウスの影でもこのメンバーがメインとなる

■テイル
大図書館に呼ばれる前に詠斗が出会った記憶喪失の少女
詠斗を王子様と呼び慕いずっとついて来ることになる
物語世界でも詠斗のパートナーとして虫退治を手伝ってくれる

詠斗を慕う純真無垢な記憶喪失の少女というべたべたなポジション
グリモワールが管理する物語世界のプリマという設定は重要そうですが
それがヒロインの造形に繋がることもなく始終マスコットでした
グリモワールやイストーリア関連は全体的に設定が先走りしている気がします


■琴葉詩織
詠斗の先輩にあたる司書、元は作家だったがその夢は断念してしまっている
ぐうたらなイストリアの代わりに大図書館を取り仕切っている実質的な管理者
戦闘能力も下手すれば館長より高いのでこの人一人でいいんじゃないかなな人
新人の司書である詠斗をサポートする役割を主に担っており面倒を見てくれる

プロローグの話の流れや詠斗の悩みに深く関わるヒロインであり重要ポジション
詩織以外人間がいないので結果的にそうなった気がしないでもないのですけど
話の始めと終わりだけを見ればメインヒロインはこの娘としか言いようがないです


■イストリア
大図書館を管理する館長、小柄だが身分上は偉い人
見た目どおり性格は子供っぽい部分が多く、仕事に対しても適当な態度を見せる
基本はぐうたらで無気力だが虫退治などの腕前は高い……詩織の方がたぶん上

結果的に見れば事件の大元にあたる人、混乱のもとですね、良いところなし
立ち位置的にはちょろいロリババァ的な感じの扱いになるのかなと思います


■グリモワール
各物語に現れては虫を放って物語を混乱させ、物語のページを奪っていく謎の女
後手後手に回る詠斗達を翻弄する一方、裏では何か焦るような言動を度々見せている

館長であるイストリアが生み出した物語世界のレジスタで本当の名はイリス
イストリアが人間でなかった為不完全な物語世界しか作ることができずに
弱り消えてしまったはずだったが、知覚できずに生きながらえていた
実際は存在が残っており虫に乗っ取られ、グリモワールとなり暴走していた

なぜかグリモワールの設定掘れば掘るほど館長がアレになるという罠が待つ
こんな親ではあるがグリモワールにとっては館長は依然として絶対の存在である

解放後はイストリアの下で真面目な司書としての仕事をこなしていくようになる
少しばかり性格がきつい面もあるが、なんだかんだと面倒見がよい部分も……
悪役ポジションだったためか多少口の歪み方が悪者っぽいのがポイントですね


■虫子
物語を大量に食べたことで人格を得た虫、小柄な少女の姿だが非常に力が強い
グリモワールを慕い尽くそうとするが、グリモワールにとっては想定外の存在であり
あまりまともに相手してもらえずに、負の感情をため込んでしまうことになる

似たもの親子二代によるネグレクトの連鎖の結果ラスボスと化してしまう
グリモワールすら館長との関係で完結する登場人物であるというのに
そのグリモワールとしか因縁のないキャラクターをいきなりラスボスにしても……
元を糺すとこの話はだいたい館長が悪いことになるが、その最大の被害者である


各リブレットにはレジスタとプリマで最低二人以上ヒロインがいる計算ですが
メインとなるのはその作品の主役のプリマでそれ以外はその中でもサブです
中には殆どキャラとして語られることなくHシーンするようなヒロインもいます
特にキャラが成熟している大人っぽいヒロインはその傾向が強い印象ですね


□マッチ売りの少女
■マッチ
ビッチな少女みたいなダジャレを考えたのが本作のスタート地点だと思います
他のキャストより一般的に想起されるビジュアルからかけ離れた褐色貧乳少女
露出度も高くお金や権力が大好きな快楽主義者で人生を大いに楽しんでいる

虫の影響で変わってしまった部分もあるが本作では基本的な部分はそのままである
見た目があれですが初めての相手は詠斗というあたりは言うまでもないことかなと
周囲のキャラをからかったりする場面が多く話を動かすのに便利なヒロインですかね


■アンデルセン
マッチとは対照的に真面目な性格のレジスタ、ドジでおっちょこちょいな部分もあり
マッチや他のプリマやレジスタにからかわれる場面が何度となくあるいじられキャラ
マッチに引っ張られるように詠斗のことを意識するようになり……3Pがある枠です


□不思議の国のアリス
■アリス
真面目な性格で融通の利かない部分のある委員長気質のプリマ
だらけ切った不思議の国のアリスの世界を矯正しようと奔走している
虫退治では手甲で相手を撃破する武闘派な一面もあり怒らせると怖い

詠斗に対して好意的な態度が垣間見られるが、恋心に自覚はなく
周囲のお膳立てでようやく結ばれるという王道ともいえる展開でした


■ハート
ハートの女王のプリマ、アリスとは対照的にマイペースな女性
体も日に焼けてるのかギャルっぽい小麦色の肌をしており性格もギャル風
詠斗ともさっさと関係を持つが別に経験者というわけではなかった


■ルイス
アリスとは対象的にいつもぼんやりして怠けてばかりのレジスタ
小柄な少女の見た目ながら、掴みどころがなく人を食ったような態度を見せる



□怪盗ルパン
■ルパン
前向きで努力家だけどドジで結果が伴わない未熟者な部分があるルパンのプリマ
未熟な怪盗で師匠であるモーリスやガニマールにフォローをしてもらっている
前向きに頑張っているがプリマとして未熟な自分に焦りを感じている部分がある

失敗しながらも周囲のサポートもあり一人前のプリマとして成長していきます
片方は本番なしですがHシーンが2枠あるというプリマでも割と特別な枠です


■ガニマール
ルパンの逮捕に情熱を注ぐがまんまと逃げられる警部のプリマ
実際は未熟で失敗だらけのルパンをフォローする役割を担っている
真面目なタイプの女性でルパンを気にかけてる苦労基質、割と服がすごい


■モーリス
ルパンの物語世界のレジスタ、スマートな出で立ちはイメージするところの怪盗
男装の麗人的なクールなお姉さんで、プリマとは反対に余裕のある大人の女性
ルパンの師匠として、失敗続きの弟子をフォローしながら成長を見守っている


□西遊記
■孫悟空
自由気ままに暴れまわる、見た目通り子供っぽい性格のプリマ
やり過ぎた場合はレジスタの呉承恩によって懲らしめられている
プリマとしての自覚はないがそれが悟空らしさとも言える存在

悟空の元気さに振り回されながらもだんだん懐かれていく感じですかね
全体的にあっさりと話が進んでいくドタバタな日常モノみたいなノリです


■呉承恩
西遊記のレジスタ、仏のような姿だが常に悠然とかまえる姿はまさに仏
自由気ままでいたずらな部分が目に余る場合は躾をして説教することがる
説教の対象は悟空だけにとどまらず他のプリマにも及ぶ場合がある

プリマとの力関係的にも一番レジスタらしいことをしている気がする
こんないかにもな容姿をした大人の雰囲気を持つ女性ですが処女です


□竹取物語
■かぐや
ぐーやチャンネルを開設してYumeTuberとして配信活動をする今風の少女
活動に理解がない蓬莱とは折り合いがついておらず、心配させている

ひたすらYumeTuberとしてバズるためにどうするかを試行錯誤する話
果たしてかぐや姫でこの話をやる必要があるのかというとよくわからない
別の作品のかぐやの影響を受けているのではないかと思わせるキャラです


■蓬莱
心配性でかぐやに対して過保護な部分がある竹取物語のレジスタ
考え方が古風な部分があり新しいものに対しての理解があまりない
和解後はなんとか歩み寄ろうとしてかぐやに巻き込まれてしまう
呉承恩と並びすごく大人びた容姿の女性ですが当然のように処女です



□ファウスト
■ファウスト
怠惰で無気力なプリマ、例によって女性だが女性を抱くことだけが生きがい
モテているのはメフィストの力という部分があり女性を口説く力はあまりない
色々いいますが別にファウストが他の女性に手を出すが有るわけではない

メフィストだよりだったファウストが自分の力でなんとかしようとするお話
ファウストはプリマもレジスタも各々好き勝手やっているような感じですね
話としてきれいに落ちないですがなんだかんだ皆いい所あるよなノリです


■メフィスト
ファウストの欲望をかなえる悪魔、常にファウストにべったりしている
無気力になり全く願いを言わなくなったファウストに不満を持っている

全く悪気もなく人の願いをかなえたくて仕方がない構ってちゃんである
蓬莱さんのような見た目大人な女性すら処女な中でさすがに非処女である


■ゲーテ
ファウストのレジスタを務める少女、常に刺激を求め人の欲望が渦巻く様を見たい
ファウストがどのように変わるかという興味から虫に取り憑かれるのをスルーした
ある意味でファウストやメフィスト以上の危険で一番の曲者である


□インスマウスの影
メイン及び各物語のハッピーエンドを迎えると登場するおまけシナリオ
アフターシナリオ的存在の水着回、話の元ネタは言うまでもなくアレ

ここではプリマがサブどころかモブなのでレジスタがメインとなっています

■ラヴィ
頭に謎の触手生物の被り物を乗せたレジスタ
人見知りで旧知の中であるらしい館長を除けば面と向かって話せない
人前でなければかなりハイテンションでしゃべる振れ幅の極端な娘

寂しがり屋なのでお友達を求めている、今回のバカンスもそれが狙いで……
話としては1エピソードで終了なので事件が起きて仲良くなる感じですね




【Hシーン】
・テイル:2
・グリモワール:2
・詩織:2
・イストリア:2
・虫子:1
・テイル+グリモワール+虫子:1
・マッチ:1
・アンデルセン:1
・マッチ+アンデルセン:1
・ハート:1
・ルイス:1
・アリス:1
・ルパン:2
・ガニマール:1
・モーリス:1
・悟空:2
・呉承恩:
・かぐや:1
・蓬莱;1
・ファウスト:1
・ゲーテ:1
・メフィスト:1
・ラヴィ:1

プリマはおろかレジスタも手を出せてメフィスト以外は処女
キャラが多いのもあり一人あたり1~2シーンなので初体験して終わりが多い
複数プレイも有るが多くのパターンを網羅してるわけではい

目当ての娘のシーンをピンポイントに望むと物足りなく感じるかなと思います


【まとめ】
有名な物語の登場人物をモチーフにした恋姫系のお話
各物語世界の問題を解決しながら虫を操るグリモワールを追う本編と
各物語世界に登場したプリマやレジスタと仲良くなるサブという構成

本編は幾度となく虫と戦う流れがありますが可愛いデザインの虫を
作業的に倒していくだけで敵も数押ししかせず緊張感はありません
あくまで各プリマの悩みを解決していく話がメインというところです

サブのシナリオはキャラクターと親しくなる部分がメインとなります
この話はこの作品におけるキャラクターの掘り下げという部分が強く
元ネタを掘り下げるような部分はないのでそちらを期待していると弱いです

アレンジ要素もマッチ売りの少女のインパクトが強いですが
それ以外はあまり印象的なエピソードはないというのが正直なところ

キャラクターは各物語世界の主役級のプリマが気に入れば
ある程度は掘り下げられるのでミニシナリオ程度には楽しめますが
レジスタやサブのプリマについては非常に軽く触れるだけです

いずれにしろHシーンが1,2回ずつから想像できる通りに
濃厚なシナリオを期待すると物足りないと感じてしまうかと思います

ヒロインを見て複数気に入る娘がいればありかなという感じで
個々を掘り下げるよりもいろんな娘を楽しみたい方向けの作風ですかね