【ブランドHP】tone work's

【概要】
学生時代のスクール編と社会人時代のアフター編の2つの世代を股にかけた物語
スクール編で出会ったヒロインとの関係はアフター編でも続いていくことになる
過ぎ去ってしまったスクール編での出来事は当然やり直すことができない
しかし、過去に影響を与えることができる手段を手に入れたとしたら……
という感じでメインシナリオでは少しSF要素のある作品となっています
普通にアフター編での出会うヒロインはそういう話とか全く無いですけども



【システム/仕様】
・画面比率16:9
・ヒロイン別音声設定

「スクール編」と「アフター編」からなる2部構成のシナリオ
攻略制限などはなく最初からどのルートも見ることは可能です
攻略対象は7人、シナリオの本筋に絡むメイン3人とサブ4人となります
サブは従妹の「倉橋聖衣良」を除いてはアフター編にしか登場せず
攻略は新谷灯華ルートのアフター編での分岐のみとなっています

バックログでの音声再生はできますがバックログジャンプはありません


【雑感】
前作の銀色、遥かと比べるとかなりボリュームは落ち着いてはいますが
メイン3人については結構な長丁場となっていたかと思います

本作は3人のメインヒロインのシナリオでSF的な仕掛けが存在しています
ライターがそれぞれ異なることもありヒロインごとに雰囲気が異なります
この部分が人によっては好みが大きく分かれる部分かもしれません

サブヒロインは「倉橋聖衣良」のシナリオは多少ボリュームはありますが
アフター編のみ登場のヒロインはかなりあっさりした構成のお話になります
その分、ヒロインの魅力がわかりやすく展開となっているかと思います

メインについては変化球が多めの作品なのでそこに少し注意が必要ですね
ストレートに2世代にわたる恋愛を期待すると引っかかりを覚えるかもしれません

【ヒロイン】
■新谷灯華
一年の終わりに編入してきた転校生、前の学校で問題を起こした為と噂される
遅刻早退居眠りが当たり前の不良生徒でありクラスでも浮いた存在
創作ノートに書き留めた奏汰の作品を素直に褒めてくれた読者第一号となる
それ以降、縁が生まれて偶然が重なって距離がだんだんと縮まることのなる
本人は意外と感情豊かで気さくな性格、突拍子もない行動が誤解を生むことも……

最初はうぐいすに惹かれていた奏汰が、灯華とのからみで関係を誤解されていき
いつのまにか奏汰としても灯華に惹かれていくというのが基本的な流れです
この流れを自然と受け取れるか、こういう娘得意じゃないとなるかがポイント

シナリオ構成が大胆で実験的な意味合いもあったのでしょうか
灯華との物語はスクール編がすべて、アフター編は傍観的な立場となっています
アフター編では、サブヒロインにも分岐できるルートとなっていますし
ヒロインが登場するまでかなり空白の期間がかなり長いヒロインとなっています

スクール編の思い出をどこまで強く持ち続けるかで印象が変わるかと思います
要は灯華に惚れこまないとどんどん話に置いてけぼりにされる話となります
またアフター編の奏汰という視点にこだわるとこの面でも引っかかりを覚えます

同時にスクール編の奏汰ってここまでガキだったっけ?というのもあります
小中学生ぐらいの落ち着きのなさで、アフター編の奏汰がエンデュミオンで
動かすのに都合がよい存在になっている印象、うぐいす編も同じですけども

プロローグの扱いや仕掛け的にメインもメインのポジションではありますが
仕掛けにこだわり過ぎて、灯華との物語が素直に受け入れにくい気がしました



■日紫喜うぐいす
文藝部の部長、文章書きとして本格的に取り組むきっかけとなった憧れの先輩
文章を書かないが、読むことについては熱心であり、部室で常に本を読んでいる
奏汰は最初は、うぐいすに憧れており、彼女に告白するために色々と行動します

ヒロインとしては非常に魅力的でした、学生編のあこがれの先輩としての姿や
恋人となった後の甘い態度など、イチャイチャしている期間は楽しかったです

スクール編の比重が大きいシナリオとなっていましたHシーンもスクール編が多いです
シリアスパートはスクール編でも登場し、こちらだけでも割と短く纏まっています

アフター編の前半はまさにアフターシナリオで勝ち組人生を楽しめます
自然と惚気てくるうぐいすの可愛さはこういうのでいいんだよとなります

灯華シナリオでは8年後のアフター編がうぐいすシナリオでは6年後なのは……
ということで、所謂主人公と結ばれることで病状が他より悪化する系ですね
助からないことがわかってしまい仲間と共に笑顔で送ろうとする暖かいお話
……で、終わらずうぐいすの死の喪失からの復活、真実を知っての再度の失望
と気分を落す展開がてんこ盛りで、ひとまずの完結を見ようとします
医療の発展とか現実的には助けられる問題がライターさんらしい展開です

しかし、漸く復帰したと思ったところで見つかる灯華のエンデュミオン
ここまでした以上という部分もあり逆に流れを台無しにするのかという部分もあり
どちらに転ぶにしろ非常に好みが分かれそうな展開であると感じました

干渉すれば救えたかもしれないけど今を生きることを決めた雨音とは対照的です
それ以上に、都市伝説を信じていきなり過去の自分にひたすらアプローチをする
奏汰の行動は違和感が強くあり、すこし白けてしまう部分でもありました
個人的には展開の都合というものを何度となく感じてしまうシナリオでした



■佐倉雨音
雨音(レイン)と読む、父親がアメリカ人母親が日本人のハーフの少女
高いIQを誇り勉強は優秀、IT関連の技術については飛びぬけておりプロ並み
スクール編では小学生と勘違いされるネタがあるぐらい体に起伏がない
両親を亡くしており一人暮らしであるが、サービスで掃除洗濯を済ませており
料理もレトルトによるものがほとんど、所謂中二病的な設定やセリフを好み
家では自堕落にゲームなどをしながら過ごしている理想的なオタライフを過ごす

この娘だけイチャラブ系のキャラゲーから引っ張て来たのかと思う程
言動がマスコット的で、他との空気の違いに少し戸惑ってしまうかもしれません
SD絵の演出もあったり挿入歌があったりなんだか別世界なお話になります
ヒロインも告白してからはべたべたで最後まで付き合う糖質の高いお話ですね

基本的に気ぶりな態度を見せまくる世話焼き担当の親友もこのシナリオでは
対等に話したり一緒に馬鹿をやる描写が多く、全体的にキャラゲーのノリですね

シュトロン社のカリスマ的技術者存在「ポール・グレイ」の子供の唯一の実子
両親を亡くしており、母親を亡くしてオカルトにはまり込んだ父親を憎んでいる
「佐倉」は母親の旧姓であり本名は「レイン・グレイ」となる

父親の諍いはスクール編でほとんど解決しますので、アフター編は殆どイチャラブ
雨音が苦しむ原因となった両親の行動の意図はみたいな部分がありますけど
ある程度想像がつくところの答え合わせという感じもありますので驚きはなく
ただ、エンデュミオンについて原理的な説明があるのはこのシナリオであるため
メイン3人の中では最初にやったほうが設定はすっきりするかもしれません



■倉橋聖衣良
奏汰の従妹、両親は離婚しており母親とは二人暮らしで性格が早熟気味
知識はあるが疎覚えで慣用句やことわざを間違えてしまう癖がある
ファッションに興味がありおぼろげながら将来に向かって行動している
恋に焦がれる年頃で奏汰をデートに連れ出そうとしたりおませな一面もある

スクール編とアフター編に通して登場するサブヒロインポジションでしょうか
エンデュミオンに関わることもなくメインと同レベルを期待するとあっさりです
夢破れ、仕事に疲れを覚える奏汰に聖衣良のまぶしさが再び勇気を与えます

小さい頃から慕ってくれた女の子が成長して……という展開を楽しめるのは
この作品構成ならではという感じですね、一番設定を活かせてる気がします


■岬栞菜
アフター編で奏汰が編集を引き受けることになる少女漫画家
デビュー作が所属雑誌をお仕上げた程のヒット作であるため重宝されるが
現在はスランプ気味であり短期連載や読み切りが続いてしまっている

女子高出身で恋愛などしたことないため、リアリティがなかった
ということで実際に取材とかして作品に説得力を持たせよう
そんな間に栞菜のほうが強く惹かれていくというコテコテな流れですね

地味でネガティブだけど巨乳で初心な女の子に惚れられるのいいよね
というところで、漫画編集として成長していく奏汰も含めて
アフター編の中では若い方のヒロインならではな青臭い話ですかね


■松宮霧子
アフター編に登場する奏汰が編集を務める出版社の別部署の編集長
やりてのキャリアウーマンながら美人でスタイル抜群の大人の女性
アフター編では様々な形で仕事にお世話になることになる「35歳」

母親から結婚をせかされており仕方なく婚活イベントに出ることになるが
奏汰が担当する週刊誌の記事の婚活イベントの取材で偶々会ってしまい
……一応、敏腕な編集者としての有能な部分もしっかりと見せてくれますが
話的には奏汰に強く惹かれつつも、年の差などからすぐヘタレる恋愛弱者
仕事にも恋愛にも妥協しない大人な女の一面が見られます(妥協しかけた)

35歳はこれ系のゲームではあまり見ない年齢ですけど、肌とか含めて
年齢感じさせないヒロインですね、化粧のせいかきらりより若く見える


■月ヶ洞きらり
大学在学中にデビューした才能にあふれた女流作家、こう見えて29歳
処女作で新人賞を受賞した後も次々とヒット作を生み出すベストセラー作家
豪快で派手な性格はかなり人を選び、扱える編集者がかなり限られている

うぐいすシナリオなど要所要所でやたらかっこいいキャラクターになっています
基本は作家を志すもうぐいすシナリオ以外はまだまだ作家として活躍していない
奏汰に対して、雲の上のような存在なので当たり前ですが頼れる先輩ポジション

本人のルートでは、それだけではなく、おじいちゃんおばあちゃん子である所や
素直に女性として可愛い部分などきらりという女性としての魅力が書かれて
立場上控えるものの女性として惹かれていく姿描かれている感じですね

作家とのスキャンダルは岬ルートでも出てくる話ではあるのですが
取沙汰されるのはこちらのシナリオだというのは意外な部分でした
この人だからいままでそういったスキャンダルいっぱいあったでしょうし


【シーン】
新谷灯華:4
日紫喜うぐいす:5
佐倉雨音:4
倉橋聖衣良:4
岬栞菜:2
松宮霧子:2
月ヶ洞きらり:2

シーン数でいえばこれ系の作品なら不満は特にないぐらいですね
女の子が積極的になったり、胸でしたり、手でしたりというプレイもあり
授乳手コキもしたり、駅弁したり……流石に足をやるぐらいまではないですが
前戯など含めて割とHシーンのバリエーションに富んでいた印象があります



【まとめ】
メインシナリオはエンデュミオンの存在をどこまで受け入れられるかでしょうか
過去に干渉し、場合によっては大きく改編をする程の力を持った強力なこの存在は
メインシナリオでは各々別の役割を担っており、展開上の退屈はありませんでした
変化球気味な展開も多く、ヒロインとの関係を素直に楽しみにくい部分もありました

灯華とうぐいすについてはエンデュミオンの存在で生み出された過程あるいは結果が
好みの分かれる部分であるように感じました、個人的にうぐいすの最開については
流れが急かつ強引であり、今までの落す展開も乗り越えようとする展開も吹き飛ばし
変わってしまった世界でやり直す展開は、なかなか受け入れがたいものでした
スクール編とアフター編の長丁場と2回(3回?)の山場を超えた上でなかなか大胆です

灯華は先にサブヒロインルートに分岐して付き合い方を間違えた部分もありますが
個人的なヒロインの好みから最後まで嵌りきることもできず、外様な印象でした
作品の大元否定になりますが、雨音ルートの仕掛けぐらいで完結して欲しい存在でした

サブについてどのヒロインも満足でした、働く大人のなんとか事情的な話ですね
各々こういうシーンを書きたいというワンアイデアを元に書いたような印象ですが
山場は割とあっさりと乗り越えてくれて、メインるーとと比べてストレスはなく
その辺りが、現在の私の求めたものにあっていたのがよかった部分かもしれません

一番の売りであろうメインのシナリオが好みを分けやすいという印象ですが
恋愛して現実の問題を乗り越えるだけでなく変化球があってもいいというなら
ありかなと思いますハッピーエンドですし……それが引っかかる部分ですが