【ブランドHP】あざらしそふと+1

【概要】
職場の同僚の薦めでSNSアプリ「アイコトバ」を始めた「水上拓未」
最初はすぐに辞めるつもりだったがフォロワーの一人である「夜空」
に惹かれるものを感じて予想外にサービスの利用が続いていた

そんなある日、拓未は会社から仙台への中期の出張を命じられる
仙台は夜空が住んでおり出張を機会に会うことにする

しかし、「夜空」との待ち合わせ場所に現れたのは7年前の自然災害以来
親族の関係で引き離され別々に暮らすことになった妹「木下卯月」だった

二人は再会を喜ぶと同時に互いに兄妹以上の感情を抱いていることに気づく


あざらしそふとの低価格帯ソフトである「アイ〇〇」シリーズ(?)は
SNSアプリ「アイコトバ」をきっかけに再会した兄妹の恋愛模様が描かれます


【システム/仕様】
・画面比率16:9
・バックログジャンプ

エンディングが2つあり、シナリオも分岐地点により3つに分かれます
いずれもHシーンが存在するので、回数には一通り分岐を試す必要があります
ただしシーンスキップやバック機能はない為セーブでの管理が多少必要です
ヒロイン自体は1人なので音声における細かい設定などはありません


【雑感】
離れ離れになった兄妹が結ばれるまでの距離感を丁寧に描いた作品です
基本的にヒロインの方から迫る形になっているのに対して
主人公が兄妹という関係や社会人という常識的な立場から遠慮するタイプ

ヒロインの思いに乗ってしまえばいつものノリで楽しむことができますが
選択次第ではひたすら妹からの誘いを断る展開がしっかりと用意されています
こちらは人によっては主人公にイライラする内容となっているかと思います

分岐によって兄と妹の関係を2つの方向性で描いた意欲的な作品とみるか
どちらかのルートに尺を割くぐらいなら一方に注力してほしいとみるか
という何を求めているかで評価が変わりそうかなという印象がありますね

過去シリーズのどこかゆるい雰囲気とはかなり違っていますので注意が必要
「アイ〇〇」シリーズが好みだからで手を出すと困惑する作品かもしれません

【ヒロイン】
■木下卯月(HN:夜空)
7年前の事故で両親を失いそれぞれ別の親族に引き取られ生き別れとなった妹
SNS上ではセキュリティの面から「夜空」というハンドルネームを使っている

再会する前からアイコトバ上では互いに相性の良い相手として認識しており
拓未は「タクミ」と名乗っていたのでもしかしたら程度に思われていた様子
再会に際して兄としてだけでなく男性としての好きという気持ちも自覚する

最初は感情こそ漏れているものの、抑えられる程度に理性的ではあったが
「夜空」ならば「タクミ」に対してアイコトバのように接することができる
と考えて大胆な行動を徐々に見せてくることになり拓未を悩ませることに

「夜空」というSNS上で出会った相性の良い女性として甘えてくれる彼女の姿と
「卯月」という引き離された大切な可愛い妹の姿たの間で揺れ動いていきます

夜空との関係を受け入れるといつもどおりの少しHな一面を楽しむことができ
卯月として兄妹の関係を大切にすると立場と恋心に悩む健気な妹が描かれます
どちらにしても家庭的で可愛らしい年下の女性としての魅力はありますね

前者の方がいつものノリという感じですがどちらが良いかは好き好きですかね


【Hシーン】
・木下卯月:13

シーン数だけならロープライスの抜きゲーぐらいはあります
とはいえ自慰3回と初体験3回ベッティングだけなどのプレイも存在しており
実際はそれほどHシーンが重視された作品には感じないかもしれません

あくまで兄妹として接しようとするルート分岐では自慰や未遂を除けば
初体験しかHシーンがないという非常にストイックなルートになっており
最初から思いに応えるルートにシーンは回数、シチュともに充実しています
ただプレイ傾向自体はノーマルでディープなプレイに走ることはありません


【まとめ】
同ブランドの過去作「アイ~」シリーズの雰囲気とは大きく違う作品でした
今までは順風満帆に結ばれ、後はひたすらいちゃいちゃする一本道の印象でしたが
本作はそこからは大きく変わった、兄妹の関係が大切に描かれていました

ただ兄妹の禁断の愛とされていますが、分岐によってビターな結末があるでもなく
いずれものルートも最終的に結ばれる為、比較的マイルドな内容とも言えます
夜空として付き合うルートはいつものような感じでHシーン多めで楽しめますし

しかし分岐次第では焦れったい展開も存在し即断即決してくれない主人公が苦手
というタイプの人にはかなりイライラとする展開となっているかも知れません

尤も、妹として大切にするルートへ分岐する為にはヒロインのアプローチを
態と無視する様な選択を何度も選ぶ必要があり了承した上でのルートとも言えます
ジャンルがジャンルならバッドエンドだろうなみたいな気分でプレイしてました

本当に妹のことを大切に思うならという追体験をさせているシナリオでしょうか
早い段階でヒロインからのアプローチを受ければいつものノリで楽しめるかなと
兄妹としての関係を重視するならば逆に兄として妹に接する必要があるわけです

その辺は昨今の妹シナリオをうまく分岐として落とし込んだ作品かもしれません
ただ、終盤の展開は圧縮しすぎたのか主人公の正直な思いの吐露というよりも
ヘタレて見えてしまうのが難点でしょうか……その最後の詰めの甘さや弱さが
兄の妹に対する真剣さといえるかもしれませんが、この辺りは好みが分かれますね

良くも悪くも兄妹の関係の難しさや面倒くささを真面目に描いてくれた印象です
展開や結末が好みであるかはともかく試みとしては面白い作品だったかと……
卯月は安定してかわいい妹でいてくれるのでその点について問題ないと思います