【ブランドHP】Soiree

【概要】
演劇の才能を持ち国民から広く愛される「王女様」である「サルテ」
宰相との腹の探り合いや隣国との関係など綻びはあるが平穏な日々だった
そんなサルテは次の「ヴィスター演劇祭」をもって引退することを発表
親友である「マリー」を招待したその演劇祭は大事な舞台となる筈だった

「サルテ」は目覚めると安っぽいセットのある劇場のような空間にいた
サルテの前に「クルーン」と名乗る仮面で顔を隠した道化師現れる

道化師曰くしてサルテは何者かに殺され現在「生と死の間」にいるという
「死の理由」を思い出せばサルテは生き返ることも出来るという

サルテは理由が思い出せないが劇場に立つことに強い執着をもっていた
道化師の誘いに乗りサルテが死に至る物語を再度演じることになる


本作については一種のライター買いをしています
この為、他の感想を書いている作品とは傾向がかなり違っています


【システム/仕様】
・画面比率16:9
・キャラ別音声設定
・ダウンロード(DL)カード

パッケージ版もDLカードでDMMのページからダウンロードする必要があります
DLに関して初回版の場合は6月末までにダウンロードするよう書かれています
一度DMMにコードを入力すれば以降は期限なくダウンロード可能となります
(購入記事でDL自体に期限があるような書き方でしたが誤解を招く表現でした)

メインとなるのは女性視点、シナリオは一本道でBAD END分岐ありというスタイル
選択肢は基本的に2択で、BADに分岐する側の選択肢に仮面のマークが付いています
このヒント機能はON/OFFで切り替え可能な設定で最初はONとなっています
回避は簡単ですが、BADで見られるシーンがある為、回収には見る必要があります


【雑感】
話としてはサルテの死の謎をたどるミステリ仕立てのお話となっています
喜劇と書かれていますが、ラブコメディの類でないのは言うまでもありません

主な内容としてはサルテがモブに凌辱されるシチュがメインの抜きゲーです
基本的に合意でのプレイは存在せず無理やり犯されるシチュエーションです
BADルートに至れば体を痛めつけられる多少ハードなプレイも存在します
あまりグロデスクな表現はありませんが、耐性がないと厳しい人もいるかと

ただ、設定や仕掛けが多少凝っており抜き一辺倒のお話でもありません
あらすじとか雰囲気で惹かれる部分があれば手を出してみるのもありかと
とはいえ主な成分は抜きであることは念頭に置いた上でというところです


【シナリオ】
自分が誰にどのように殺されてしまったのか覚えていない女性サルテが
事件の数日前からの出来事を演じることで真相を明かしていくことになります

王宮に攻め込んできた隣国の兵士に凌辱されてしまうサルテ
国民の為に、国の王女として気高く潔く散ろうとした悲劇の王女ではありません
と一度は釘を刺されて必死に生き残りながら死因にたどり着こうとするサルテ
プライドをズタズタにされながらも、活路を見出すが、最後には殺されてしまう

そんな筋書きから死因にたどり着き、生き返ることができたと思ったサルテ
しかし、最初から前提が間違っていましたサルテは「王女様」ではなかったのです


「サルテ」は王女の影武者であり本来の王女「サロメ」が存在しました
という話の転換が本作の肝だと思うのですが、個人的には事実そのものよりも
だからこういう演出や描写をしたのかという逆算的な理解に意識がとられました
本作の一番の感情は感動や衝撃ではなく作品への関心みたいな部分が強いです


サロメという本来の王女の存在がいる真実のインパクトが弱く感じたのは
サルテが生きるというモチベーションがどうにも薄く感じた為でした
そもそも論としてこの作風で生き返ってハッピーエンドと思う人はないでしょうし

サルテの死因を探ることにもあまり関心が持てなかったというのがあります
もし、明らかに死ぬ状況じゃないなら何故死んだのかと関心を持ちましたが
導入部でいきなり王宮を占拠され生殺与奪権を握られているわけですから
下手をすればどうとでも死にますし、実際選択肢を間違うとあっさり死にます

本当の死因は、生きる条件となっているサルテにとっては関心ごとですが
話を追う身としては始終どうでもよい部分に感じてしまったのですよね
事実問題として真実の死因はどうでもよい不意の出来事になっていますし

ネタの都合上サルテ自身を細かく描写できないという制約もあるでしょうが
演劇に対して掛ける情熱みたいなのもそこまで強く感じなかったのです
強い情熱があるように読めれば舞台に立つことの熱意を誤読できたのですが

真実がわかってからのサルテの本音や演劇と絡めた描写は楽しめたのですが
そこの話に持っていくまでの牽引力が弱かったなというのが個人的な印象でした


【シーン】
・サルテ:14
・サロメ:1
・サルテ+サロメ:1
・マリー:3
・マリー+サルテ:3

基本はサルテがメインでマリーがサブのようなポジションとなっています
最初の名前の出てないシーンはサロメのシーンととして換算しています
相手は名も知らないモブ男ばかりです、サロメを攻めるシーンについては
一応サルテとサロメの名有りどうしのプレイですね、それぐらいないです

一応マリーとサルテが男を籠絡しようとして二人でパイズリするシーンが
あるんですけど基本は男に陵辱され、BADルートでは痛いプレイも存在します
どちらにしろHシーンは女性がひどい目にあうのがメインとなっています



【まとめ】
短編の作品としてはこういう仕掛け重視の作品もありかなという内容です
真実を知った上で再度読み返すと作品の意図するところなどが見えてきて
仕掛けを楽しむ作品と理解しましたが私の洞察力がないだけかもしれません

概要の欄で書いた通り本作はライターの名前を見て手を出しています
もとから割と幅の広いライターさんですが、昨今の作品と比較すると
Hシーンのシチュを含めてかなり毛色が違う作風なので注意が必要でしょう
OHPの雰囲気を見ればその辺りは察せるレベルではあると思いますが

作品全体の比率を考えると抜きゲーとしての側面が強いかと思います
シチュエーション的にもモブに輪姦されるプレイがメインとなっています
これらが楽しめるか否かの方が本作を楽しむウェイトとしては大きいです

絵自体は割と肉感的で好きなんですけど、シチュ的に好みの真逆ですから
その点は個人的にあまり楽しめなかったのは察していただけると助かります
とはいえその部分はあまり楽しめないと了承済みで手を出しています

Hシーンはともかく話自体は楽しめたので割と満足感のある作品でした
とはいえこの作風が続くと今後ブランドに手を出すかは迷うところですが