【ブランドHP】SMEE

【概要】
主人公(デフォルト名なし)は、大学の卒業が間近に控えている平凡な学生
何故か毎日家にまでやってくる腐れ縁の幼馴染「光」とバカ話をしながらも
最後の一歩踏み出せないヘタレな気質を発揮して進展しない関係を続けていた

光の内定祝いをする一方で、主人公は就職活動しておらず無職一直線な有様で
楽していきたい、人の言うことを聞きたくない、異世界転生したいと我儘を言って
光に呆れられていると、謎の光に包まれて光と共に見知らぬ世界へ運ばれてしまう

いかにもファンタジーな異世界に幼馴染の光と共に飛ばされてしまった主人公
何故か兵士に連行、パルエッタと呼ばれる国の宰相である「マルー」に促され
不思議な石に触れると反応を示した、それがパルエッタの国の王の証であるという

しかし、礎の石と精神が紐付けされた主人公は性的興奮と快感を得なければ
すぐに寿命が尽きてしまう……つまりハーレムを築かないと生きていけない体に
女性との恋愛に対してトラウマを抱えている主人公の運命やいかに……


【システム/仕様】
・画面比率16:9
・キャラ別音声設定
・バックログジャンプ
・次の選択肢へ、前の選択肢へ


ヒロインは5人、形式上はヒロインのルートではなくどんなハーレムにするかを選択
全部で5種類のハーレムに分岐するという一風変わったスタイルをとっています
一応、各ルートで設定を掘り下げられるヒロインが変わってくる部分もあるので
キャラ同士の関係はハーレムですが、実際には個別になっている感じでしょうか



【雑感】
個別ではなくハーレムのスタイルで分岐をするという特殊な構成です
ハーレムシチュありきのために、共通の時点で複数の女性と必ず関係を持ちます

ハーレムということで始終、ヒロイン全員とわいわい掛け合いを楽しめるのがポイント
どちらかというと個別に入って1対1の関係になってしまうのが寂しく感じる方向けです

各ルートに分岐後も大半はヒロイン全員と絡む展開となりHも複数プレイがメインです
ヒロインと1対1の関係でなければ誠実さに欠けるというタイプの方には向いていません

一方で、終盤にヒロイン個別の展開が存在するので徹頭徹尾ハーレムシナリオを求めると
少し終盤にかけての展開は肩透かしに感じてしまう部分もあるかもしれません

【ヒロイン/シナリオ】
本作ではヒロインの個別ルートではなく、どういったハーレムを築くかを問われます
各スタイルごとに属性で称され「火」「水」「風」「土」「俺」の5ルートに分かれます
火と水はわかりますが他は適当につけただけとも割れるので深く考えるだけ無駄です


■光
幼馴染で、少し暴力的で部分もある遠慮なく馬鹿を言い合える対等な関係の相手
女性との関係にトラウマを持つ主人公が唯一気兼ねなく話しかけられる女性でもある
基本的には主人公に対して茶化す言動は多いが、端々に主人公への想いも見られる

・火属性ルート
自分が一番だと正妻を争いあってほしいという、ヒロイン同士のバチバチがメイン
とはいえ、コメディの範囲であり、決定的な意味での出し抜きをするものではなく
別ブランドですがASaProjectの「恋愛借りちゃいました」個別のノリに近いです

終盤は主人公の失われた記憶や光の本名や生い立ちなどがわかるお話となります
何故主人公が女性について意気地がないのかなども判明することになります
共通で主人公がこちらの世界出身だったと分かった時点で光も異世界の住人だろう
と思い込んでいたので、改めて語られて明言されていなかったことに気づきました

他のルートでもですが終盤はHシーンもなくがっつりヒロインにスポットを当てた話
となるのでハーレムといいつつ個別の展開を最小限にして共通のネタを分散させて
終盤ぎりぎりまでやっているというほうが印象的には強いかなと思います


■ソフィーヤ
シアリーズ聖王国の第三皇女、シアリーズでは笑顔を湛えた平和の象徴的存在
自分の立場というものがただの象徴以上のものはないとコンプレックスを抱く
従者として「ルル」を連れており、ソフィーヤの障害には実力行使も持さない
明るい性格ではあるが、立場ゆえ自分を出すことを諦めていた部分があったが
主人公と出会うことで、少し子供っぽいお茶目な部分が顔を出すことに

・水属性
国の仕事で酷使され死にかけるのをヒロイン全員に癒やしてもらうというお話
割と最初からソフィーヤ推しで、ハーレム以前にソフィーヤルート感が強いです
もとよりポジション的にもハーレムの筆頭みたいな扱いなのもあるでしょうが


■シャルローネ(・ドーラン)
ソフィーヤと同じくパルエッタの嫁となるべくしてやってきた有力貴族の娘
年下ながら小悪魔的な魅力で女性になれな主人公をからかい転がしている
その一方で面倒見がよく、同じ年下のキキをフォローしたりと可愛がる面も
誰にも気を許さない態度を持つ一方で一度気を許すとかなり重い一面も見せます
厳しく育てられそれに答えたもののその裏では家族の愛情を求めています

・風属性
シャルロネーのリクエストである主人公がみんなを引っ張っていくハーレムです
ちなみにヒロインの並びはキキ→シャルローネですが属性の並びは風→土と逆です
みんなの望みを叶えようと部屋をつなげて共同生活を送るお話になっていきます
修学旅行みたいなみんなでワイワイ騒ぐ話というのがイメージしやすいですかね


■キキ
町で出会った奴隷の少女、異世界にきた時に兵士に追われたところ助けてくれた
その恩もあり主人公が無理を言ってキキを買取り従者として城に住まわせることに
異世界転生(正確には違いますが)といえば奴隷の少女を助けるというノリでしょうか
その育ちゆえに非常に控えめな性格、それが周囲の人間の庇護欲を掻き立てる様子
治癒術に優れた種族の末裔で、それが故に奴隷ながら傷物にされずに済んだとのこと
最初はその身分から恐縮してしまいますが、段々と打ち解け母性を発揮します


・土属性
ヒロインに引っ張ってもらう逆ハーレムという設定……そういう意味だっけ?
伴侶たちの判断に委ねる何も考えたくない……プロローグみたいなこと言ってる
話もいきなり舞台が日本に好きに行き来するようにしてと割とやりたい放題です
基本的にプロローグのダメ人間みたいなノリをそのまま持ってきたルートですね
現代社会での主人公のだらしなさを知ったことでキキのやる気が燃え上がります

少しヒロインのペットとなったりまじめにやったらMの人が満足しそうなシチュ
ですけど、あくまでコメディの域ですから主人公が奇行をしているだけですねこれ
大体は世間知らずのコンビをつかってショートコントしている内容になってます


■マルー(・アルトウィン)
若くして宰相にまで上り詰めた才女
剣の腕前も達者で国お抱えの近衛兵隊長が全くかなわないレベルの実力を持つ
ハイスペックな女性だが、王である主人公の思う通りにさせようと立ち回る
主人公の呼び方は「陛下」、共通では最後に打ち解けるポジションですが……
共通の終盤では種違いの姉とわかります、実の姉弟というある意味一番の挑戦枠です


・俺属性ルート
俺のやりたいようにやるというハーレム以前に、ライターの意思表明では
共通ルートで投げ捨てたスライムやチンチンやタピオカJKやらで遊ぶ話ですね

転じて気づいたら自分を投げ捨て王となる主人公のために尽くしてくれたマルー
しかし、マルー自身のやりたいことはなんなのかと今まで見守ってきた姉に問う
主人公のやりたいことに対して自分を殺していたマルーのやりたいことでしょうか


【Hシーン】
・光:3
・ソフィーヤ:3
・キキ:3
・シャルローネ:3
・マルー:3
・光+ソフィーヤ:1
・光+キキ:2
・光+シャルローネ:2
・光+マルー:1
・ソフィーヤ+キキ:1
・ソフィーヤ+シャルローネ:2
・ソフィーヤ+マルー:2
・キキ+シャルローネ:1
・キキ+マルー:2
・シャルローネ+マルー:1

分岐までにヒロインとの個別Hが3回ずつ、分岐後はすべて複数プレイとなります
どのルートも3Pが3シーンと6P1シーンという構成になっていますね
分岐すると個別のシーンがなくなるというのはある意味珍しいかもしれません


【まとめ】
全ルートハーレムルートというのは非常に挑戦的ですがやはり無理はあるなと
結局終盤の個別展開と分岐後の展開が特に関係性がないことが殆どのために
ハーレム部分が共通ルートの延長線上にしか見えないのが正直なところです

このブランドの作品は共通ルートのキャラ同士の掛け合いこそがメイン
というタイプの方にはこういったキャラがそろっての馬鹿話は楽しめるかと
一方でヒロインごとのいちゃらぶをじっくり楽しみたい人には弱いです

一応個別のシナリオはあれど基本は個人の問題解決がメインとなっていますし
シナリオこそ個別パートがありますが、恋愛やイチャラブという点で個別は弱く
イチャラブか掛け合いかどちらを求めるかが評価の分かれる部分かなと

Hシーンは後半が複数プレイになるので、5ルート総合すると多めです
これ系には珍しい複数プレイの充実度になっていますので好きな人には良いかと
逆にヒロイン個別での濃密なHシーンを求めると弱くなってしまいます

と、ハーレムメインとした上での強みと弱みがどちらもよく出ている作品
個別を濃く楽しみたい人には厳しく、みんなでワイワイが欲しい人にはあり
ハーレムというワードにある価値を見出せる人向けの作品かと思います