April 14, 2006
古書店に恋して
『チャーリングクロス街84番地』という映画を観ました。
ニューヨークとロンドン。貧乏女流作家と由緒ある古書店の店主とやりとりを描いた心温まる話。
詳しくはリンク先を読んで下さい。
私は古本が大好きです。この映画に出てくるセリフにひどく共感!
「他人の愛読個所が自然に開く楽しさ」、「献辞や書き込みのある本が好き。他人のめくったページをめくり、昔の人に注意を促されて読む楽しさ」を求めて古書店に出かけ、本を手にとる。
人のぬくもりや思いは物を通じて、時間や場所を超えて伝わることもある。実際に触れ合うよりも、熱く深い事もある。
そう思うと案外寂しがり屋かもね、私。この映画を観て、古書店に走ってしまうくらいだからね。まだ見ぬ大好きな恋人に出会うために。必ず出会える場所へ行きました。
以前にココで書いた古書店なんだけど、セレクトが絶妙で、店内に並ぶ本棚の先に私の本棚を並べたら、自然すぎるくらい。
前に初めて訪ねた時は店主と話はできなかったんだけど、今回はじっくりマニアックに話こんじゃいました。
私が手にする本や、リクエストから、正確に私を見抜き、オススメをいくつか出してもらいました。で、たくさん買っちゃいました!
だって、もう二度と会えないかも知れないんだよ。出会ったってことは、目利きの店主が薦めるってことは運命というより必然的に出会ったってことじゃん!いいわけ=正当化なんて思わないで(^_^;)
オススメのお店まで紹介いただき、地図まで書いてくれました。あらたなる世界への扉の地図を。
しかし、そんなに私って××××に見えたのかなぁ。まぁ間違いではないけど、紹介された店の客だと思われたってことは相当な気がする(^_^;)
でもこんなにも私のことを見抜いてしまう(受け入れる器が十分にある)店主にクラッときそうでしたw同じ価値観を持っているから、似たセレクトの本が並んでいるわけだし。
でも現実は…人との出会いに求めるものは…無意識に手を伸ばすものは違いを感じた新しいモノだったりする。違いを感じるからこそ、知ろうと努力するし、知って欲しいと懇願する。
知らない世界を、というより私の知らない、知りたい世界を知っている人に惹かれる。それは人に限らず、文学も音楽も同様に。
「人類は1巻の書物である。
一人が死ぬ時、1章が失われるのではなく、よりよい言葉に変容する。
どの章も変容せねばならない。
神は変容の道具として、時には年齢を、時には病気をお使いになる。
また、時には戦争を、刑罰をお使いになる。
だが、神の手で再び1巻の書物に
そして天の図書館に並べられる
開いたままで」(チャリング・クロス街84番地より、ジョン・ダンの詩)
ダンの詩ももっと知りたくなったけど、『自負と偏見』(オースティン)も読みたくなったなぁ。
古書店で何を買ったかは、また紹介したいと思います。
珍しく、写真集ばかり。ハンス・ベルメールとヤン・サウデック、ウィトキンを探しに行ったのに、結局全部違う写真集。
でも、どれも私好み。新しい出会いもありました!
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この記事へのコメント
私もすっごい話してみたいんだよね、あの店主さん。
ほんとは、すてきな本屋さんのそばでカフェやりたかった!
あるいは、KINO、コーヒーも飲める本屋に改造計画。
またじっくりお話きかせてもらえるの、楽しみにしてまーす♪
話しかけられたときは、すっごく嬉しくて、きたきた〜って思ったよw
まぁ、でも交わした話の内容はあんまり書けないというかwセレクトした本も一部のマニアしか手にしないモノだったからねぇ(^_^;)
kinoちゃんとだったら乙女トークに花が咲きそうだねぇ。同じフランス好きでも、私は対局する内容だから。
あの魔女の本、売れてしまっていたよ(T_T)
トランスセクシャルな人が声をあげて喜んで買っていったらしい。ま、そういう人の手に渡るなら本望かも。
本も読めるカフェじゃなくて、珈琲も飲める本屋なんだΣ(・д・)!!
楽しみ!本なら協力しまっす☆
あー、久々にcafekinoに行きたいなぁ。西尾にJR通らんかねぇ(^_^;)