東北大の井上明久学長の過去の論文に不正があったとして、同大の教授ら4人が12日、日本学術振興会に告発文書を提出した。同じ趣旨の告発を受け審査した同大と論文を掲載した日本金属学会はともに疑惑を否定している。

 告発したのは日野秀逸同大名誉教授ら。文部科学省で会見した同大大学院経済学研究科の大村泉教授らによると、不正があるとした論文は、93~07年に日本金属学会の英字誌に掲載された金属ガラスの作成に関する7本。異なる材料からガラス状の物質を作成した証拠とする二つのエックス線解析が酷似しており、実験データの使い回しの疑いがあると主張。同振興会に解明を求めた。

 同大は「すでに学術的な審査を経て論文の正当さは明らかになっている。告発を重ねられてもコメントはない。今後も学術的な慎重な対応を求めたい」とした。同振興会は今後、告発の受理を検討するとしている。【関東晋慈】

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