経営

August 03, 2008

カンブリア宮殿 7/28

HDレコーダーに毎週録画している番組のひとつに「カンブリア宮殿」がある。

前回7/28は、株式会社いろどりの横石 知二氏。

【カンブリア宮殿のバックナンバーより引用】
世界に冠たる高齢化社会ニッポン…
国会の泥沼化する“後期”論争を横目に、年間4000人視察団が殺到し、
来る者を驚嘆させる高齢化の町があった!
徳島県で高齢化率トップを“誇る”この町の高齢者たちは、なんと山に生えた「葉っぱ」を売って、年商2億6000万円を稼ぎだす。
80歳を超えるおばあちゃんたちが、パソコンを駆使し全国の市場情報を収集、自らマーケティングを行い、葉っぱを全国に高値で売りさばく。
中には、年収1000万円を稼ぐ強者や、過疎の町とは思えない豪邸を建てるものまで現れた。そんな“葉っぱビジネス”を起こし、ドン底の町を救ったのが、元々農協職員にすぎなかった、「いろどり」代表取締役、横石知二。
高齢者に革命を起こし、世界を変える社会起業家100人まで
選ばれた男が語る、高齢化社会の処方箋。


高齢者ばかりの過疎地で、そこで生きる人たちにとって必要なのは、「仕事」だと考え、行動した横石氏はすごい。

テレビなどを見ていると、高齢化や地域格差の議論の多くが、セーフティーネットをどう敷くかの議論に集約されるされることが多い。経済格差の議論もそう。彼らが守られるべきではないとは全く思わない。フェアネスや社会の治安を担保する為のセーフティーネットは絶対必要だ。

でも、無条件に彼らは無償で守るべき弱者であるという一方的な発想にはむしろ傲慢さを感じる。

その発想では、横石氏のアイデアは生まれない。お年寄りが、いきいきと楽しそうにパソコンに向かって、自分がいくら稼いだかを確認する、そんな街づくりは絶対に出来ない。

年齢や立場に関わらず、人には、やるべきこと=仕事が必要なのだと思う。

そうだ、葉っぱを売ろう! 過疎の町、どん底からの再生






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July 22, 2008

今になって理解できること

ボクは以前、ロームという半導体メーカーで10年近く働いていた。

この会社は1958年に設立され、今でも創業者である佐藤研一郎氏が社長をやっている。連結の売上が4000億円近い会社だ。

ロームでは、その佐藤社長が自ら作った企業目的や経営基本方針をとても大切にしている。憲法のようなものだ。

業界も規模も全く違うが、経営者となった今、改めてそれらを見返してみると、当時では分からなかった(というか考えもしなかった)社長の想いが行間から溢れて見える。そして、それらに経営陣がこだわっていた理由も。(もちろん推測の域は出ないけど)

勘違いと言われても反論するほどの根拠はないけど、そこで一生懸命働いた日々と、今の経営者としての経験の両方があるからこそ、腑に落ちる側面もあるのではないかと思えて、何となく嬉しい。

現在は業績も足踏みしていて、アジア各国の新興メーカーとの競争や世代交代など、いろいろと課題を抱えてはいると思うけど、でも良い会社で良い経験が積めたと改めて思った。あの会社には今でも大好きな人がたくさん働いている。ぜひ頑張って欲しい。

ローム株式会社 企業目的より引用
【企業目的】
われわれは、つねに品質を第一とする。
いかなる困難があろうとも、良い商品を国の内外へ永続かつ大量に供給し、文化の進歩向上に貢献することを目的とする。

【経営基本方針】
社内一体となって、品質保証活動の徹底化を図り、適正な利潤を確保する。
世界をリードする商品をつくるために、あらゆる部門の固有技術を高め、もって企業の発展を期する。
健全かつ安定な生活を確保し、豊かな人間性と知性をみがき、もって社会に貢献する。
広く有能なる人材を求め、育成し、企業の恒久的な繁栄の礎とする。

【品質管理基本方針】
社内標準化を全社的に推進し、データによる管理体制を確立する。
総合的かつ継続的な調査活動を行い、新技術、新製品の開発に努める。
企業活動のあらゆる分野において、統計的方法を積極的に活用する。
すべての工程において、品質保証の体制を確立する。
つねに生産方式の近代化を図り、製品のコスト低減に努める。
材料、半成品の購入に際しては、契約によって納入者に品質保証をさせること。
教育訓練基本目標経営者、管理者、監督者、一般従業員たるを問わず、絶えず新しい知識の吸収に努め、広い視野に立って科学的に判断できる人を育成する。
知識と経験を生かし、その道の第一人者としての仕事に徹する人を育成する。
逆境にあっても、つねに活路を見出し、積極的に目的を貫く人を育成する。
全体の個であることに徹し、チームワークとしての成果を優先する人を育成する。

【教育訓練基本方針】
全従業員は、あらゆる機会をとらえて自己の啓発に努力しなければならない。
あらゆる指導的立場にある者は、いかなるときも模範となる行動態度を自ら示さなければならない。
教育訓練は、直接上司が日常業務を通じて行うものを主体とし、あわせて職場外教育訓練を実施する。
各階層の長は、部下を正しく評価し、効果的な教育訓練を計画的かつ継続的に行う。
各階層の長の評価は、部下に対する教育訓練の効果の程度によって行われることを原則とする


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February 21, 2008

経営者の集まり@恵比寿5

今日は恵比寿で紹介制の経営者の集まりに出席。

誘ってくださったのは、ECホールディングスの井関社長。いつもいろいろな席にお誘いいただいている。本当にありがたい話。

今日もいろいろな出会いがあったが、一番印象に残ったのは、某大学の大学生。

経営者の集まりだが、ある繋がりから、この会のお手伝いをしてくれていた。

就職活動中で、なんと広告業界志望とのこと。とても真剣に就職活動に取り組んでいる姿勢が言葉の端々に滲み出ていた。

ボクが大学生の時とは大違い。こういう人には出来る限りの協力をしてあげたくなる。残念ながら、ボクなんかに出来る事は限られているけどね。

いずれにしても、ぜひ充実した就職活動をして、納得のいく就職先を見つけて、素敵な社会人になって欲しいなぁと思う。

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February 05, 2008

「考えること」と「行動すること」3

お世話になっている某社の経営者の方のブログを拝見し、まさに今考えていることに結び付いて、そうなんだよなーとまた頭を悩ませる。

雨ニモマケズさん「人間は考える葦である」

仕事をしている以上、頭を使わなくてはいけない。「考えること」は業種を問わず、重要だ。しかし、ただ「考える」だけではいけないのも当然。「行動」が伴って「考えること」は、初めて仕事になる。

例えば、「うちの会社は、こうすればもっと良くなる」とか思う事があれば、それを実現すべく行動に移さなくては、仕事とは呼べない。

一方で、「考えること」無しに行動するのも危険。それも仕事とは呼べない。

営業の尻を叩いて訪問件数をあげるというのは、日本の会社では比較的多く見られる傾向じゃないかなと思う。

それが、訪問件数が上がると受注に結び付くという根拠があれば、それも良い。訪問件数と受注との相関関係を考えずに、ただ訪問件数を増やすのは、非常に危険。

もちろん、こうかも、ああかもと考えてばかりでは行動が取れないので、どこかで「エイ!」と決める必要はある。

でも「エイ!」と決めた後も、その結果を更に検証する意識を持たないと、これまた危険。

良く社内でも言うのだが、仕事は「仮説」と「検証」の繰り返し。営業だけでの話ではもちろん、無い。

一生懸命考えて仮説を実行に移す。その結果を検証する。その結果を次の行動に移す。検証する。仮説を立てる。実行する・・。

「考えること」と「行動すること」どちらも重要だという当たり前の結論だけど、どちらかと言えば、「考えること」に比重を置きたいと思う。経験の少ないベンチャーだからこそ、それが重要だと思う。

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January 21, 2008

NOKIA、Facebookが提携?3

Tech Crunchで、「Nokia、Facebookと提携―投資も?」という記事を発見。

以前から噂はあったし、他にも多くの企業がFacebookに関心を示しているので、信憑性は"?"だけど。

日本では独自のキャリア主導の携帯文化だが、欧米はメーカーの力が非常に強い。特にノキアは別格。

携帯電話の販売台数は確かワールドワイドで10億台ほど。うちノキアは35%程のシェアを持っているはず。

記事にもあるが、もし実現したら、Facebookとしては、携帯市場進出の大きな足がかりにはなるだろう。






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January 19, 2008

エンロン3

JSOX法の適用が今年4月から始まる

言うまでもなく、このJSOX法はアメリカのSOX法に倣って整備された。

2001年に事実上の倒産をしたエンロン。売上高13兆円の巨大企業が粉飾会計をきっかけに、2兆円の負債と2万人の失業者を生み出した。

アメリカでは、これが契機となって、会計不祥事やコンプライアンスの欠如を防止するためのSOX法が整備されたわけです。

エンロン事件に関する書籍はは数多く出ていますが、取っ掛かりとしては、DVDも良い。

エンロン 巨大企業はいかにして崩壊したのか? デラックス版


歪んだエンロン~虚栄の崩壊~


これらを見ると、結局は経営者とその周辺プレーヤーには、強い倫理性が求められるという当たり前の事実を改めて実感できます。

逆に言うと、倫理感の欠如する経営者が複数で結託した場合、その不正を法で防止するのは困難だと言わざるを得ない。

そうした会社の犠牲になりたくなければ、結局は、株主、取引先、監査法人、証券会社、ベンチャーキャピタル、取引所、社員などなど、会社に関わる全てのプレーヤーが眼先の利益よりも、その会社の経営陣の人となりとその会社の社会的意義を各人の責任で判断するより他にはないのかも。

逆に経営者はそうした眼で判断をされるという緊張感を常に持たなくてはいけない。(自分への戒め)

上場を目指す目指さないに関わらず、経営者や経営者を志向する人は必見だと思います。

n2ublog-00045 at 19:51|PermalinkComments(0)TrackBack(1)