2008年12月

2008年12月25日

冬休み

ネタ(男?)探しに旅行に出ます。
2週間ほど。
どんな出会いがあるのか楽しみです。

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Sの男たち きっかけ−07

951f49b4.jpg僕が何を呻いているのか聞き取ってもらえたのだろうか。

彼の六尺を口にくわえたまま、彼のチンポをケツに入れたまま、六尺の中で果てた。恥ずかしい位にアっと言う間だった。窮屈な態勢で声をあげることもできないまま射精を迎える、嬲られている感覚は忘れられそうにない。そう強く感じた。

――シャワー浴びてこいよ。今度は、おまえが出したものはおまえの口で処理させるからな。

その目はSのままだった。

2時間後、二人は何食わぬ顔で店にいた。ただの客とマスターという関係で。しかし、僕の手首や腕、首筋にははっきりと縄の締め跡が残っていて、ポロシャツ姿では隠しようもない。Aさんはその跡に目を落とすたびに、微笑みかけてくる。他の人に気づかれそうで気が気でなく、まったく酒の味など感じなかった。

一度経験してしまえば、である。普通のセックスの最中に僕がちょっとでも物足りなそうな顔をすると、Aさんは、縛られたいんだろうと言って縄を出してくるようになり、僕もまた当然のように縛られるのだ。

それぞれに付き合っている相手がいることは周知の事実の二人。その二人が客とマスターとして、とても仲が良いのもよく知られたことだ。だからこそ燃え、他の何人かのお客さんと一緒によせ鍋をつついた ある冬の日の出来事をきっかけに、二人しか知らない関係は終わった。

秘密を持つのは楽しいことだが、秘密を守るのは辛いことだと学んだ。Aさんとの素敵な時間が幸せであればあるほど、それを誰にも話すことが出来ないのは心から寂しかった。

お互いの立場は分かっていたつもりだ。僕が飲みに行くことは、Aさんの職場に行くことに等しいのだ。その職場をAさんにとって不都合な雰囲気にするのは、してはいけないこと。Aさんを独占したい気持ちとの矛盾は、精神的には限界に近かったのかもしれない。お店では友達でさえ既に疎ましい存在になっていたし、そう思う自分のことも嫌になっていた。

誰にも気付かれずに、始まり、終えられてよかったのだ。好きという気持ちを持ったまま、一生Aさんの味方でいると誓えるまま関係を終えることができたのだから。

現実の世界で最大限に素敵な人間関係を築く努力こそが、その人自身を幸せにする。何億分の一の確率で知り合えた運命に感謝し、一度好きになったら何があっても精神的に寄り添い続けることは、人生の試練であり喜びでもある。<もう少し早く会っていれば…> などと言うのは愚かだとすら、今は思える。

客とマスターとしての良好な関係は現在も続き、彼が刻み込んでくれた僕のMの部分も消えることはない。


<「Sの男たち きっかけ」おわり>

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2008年12月24日

Sの男たち きっかけ−06

2c1afdea.jpgコンドームの使用を事前に確認していても、Sがその場の雰囲気で使いたくないと言ったらそれまでだ。生のモノを受け入れるしかない。Sがイク瞬間に、それを口に咥えさせられ汁を飲むことを強要されても、従うしかない。本当に辛くてもそれを感じ取ってもらえなければ、プレイは続くのだ。途中で人格が変わる人がいるかもしれない。

自分の命を預けることで得られる快感。その代償を払うことがあるとすれば、その割合はMの方が圧倒的に大きいのだ。

Aさんとは既にセックスを重ねている。人柄も分かっている。Aさんのなら、中で出されても、口で受け止めても構わない。あるいは結果として何らかの怪我を負うことになっても構わない。セックスとは全く違う覚悟がSMには必要だと感じた。

ローションなしの挿入が続く。

――――アッ、イタイ。ン、ンン。

――うるさい奴だな。

さっきまでAさんが締めていた六尺を口に押し込まれ、その上から猿轡をかまされた。腰を突かれながら背中の縄を引き寄せられる。激しい痛みとともにAさんのチンポをようやく受け入れた。休む間もなく、ピストン運動が始まった。掘られている震動が縄を伝って全身に広がる。

呻き声は、口の中の六尺に吸収されてしまう。

物として扱われているようなその一つ一つの行為や、一か所を引っ張られると連鎖式にいろんな所が締め付けられる感覚で、六尺にさらに大きな染みを作っていく。

自分の好きな体位になることも、そのお願いを口にすることもできない。全ては服従させる側の意思だ。

突然に体をひっくりかえされた。手足の自由が効かないまま体位を変えられるのは、思っていた以上に苦しい。でも、その様子を見た彼が興奮する姿を見て、さらに僕が興奮する。今まで感じていた男としてのAさんではなく、雄としての姿に、ガマン汁が次々と流れ出すのがわかる。

縛られた状態で掘られると、普段と違うところを突かれている感じになる。彼に突かれながら、僕のチンポは六尺の上から扱かれた。すぐにでもイッてしまいそうな感じがして、首を横に振る。まだイキたくない、そう目で訴えた。しかし彼の腰の振りも扱きも止まることはなかった。

――ほら、イケよ。

腰の動きも、扱きも、一段と強くなる。

――――あ、もうほんとにダメ。イッていい? ア、イク、イク

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2008年12月23日

Sの男たち きっかけ−05

9d4971bd.jpg人は見かけに、いや、見かけによる。Aさんは江戸職人顔というのか、和装の似合う雰囲気だ。これに短髪で髭。六尺で縄を捌く姿が、見かけから想像はつけやすかった。Aさんの新しい一面を実際に見ることができて、その相手として今 自分を選んでくれて、素直に嬉しい。

それにしてもだ。こんなにロープワークに長けていることまでは分からなかった。今までに、SMに関してどんな経験をしてきたんだろうか。これから先どんなプレイが待っているんだろうか。そんな思いで、Aさんを見つめてしまう。

――こういうことずっとされたかたんだろ。

何度も頷く。自分の意志では姿勢を変えることができない状態。支配されている感覚。憧れが現実のものとなった。

突き倒されるようにしゃがみこまされ、腰の位置で後ろ手に縛られたまましゃぶらされる。今まで何度も同じことをやっているのに、全てが新鮮だ。時々視界に入る自分を縛っている赤い縄が、興奮を何倍にも増幅させ、いつもより荒々しく咥えこんでいく。

――もっと奥まで咥えろよ

Aさんの手が頭にあてがわれ、そのまま腰に押しつけられた。Aさんのちんぽが僕の喉ちんこにあたる。むせいだ。ウサギ跳びのような不安定な姿勢で手の自由も効かない。Aさんが手を離してくれない限り、僕はそのちんぽを口から抜くことができないのだ。

喉の奥に深く突き刺されたまま、時間が過ぎた。匂いと味が染みつき、太さと熱さが口の中に広がった。

――これ欲しいんだろ。

ベッドへと引きずられ、うつぶせに寝かされた。

手首の縄を解かれたようだ。このまま仰向けになって掘られていると手がしびれるからな。そう言いながら、自由になった両手を首の後ろで再び縛り直す。そして、いきなりの挿入。僕の唾液がついているものの、激痛が走る。恋人同士のような甘いセックスではない、服従させる側とする側のプレイだ。痛い、思わず声を上げてしまう。いつもなら…。しかし、どんどん入ってこようとする。

―――――イタ、イタ、イタイッ。

SMとはこういうものだと自覚した。縛られてしまえば、そのあと何をされても逆らうことはできないのだ。

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2008年12月22日

Sの男たち きっかけ−04

56890db0.jpg縄が前に後ろに行きかい、Aさんの手が背中に回ったり股下をくぐったりしている。シュルッ、シュルッ。縄と縄の摩擦音が耳を刺激する。結び目を作るたびに縄が体を締め上げる。日焼けしていた肌が熱く擦れて痛い。次第に息が苦しくなってきた。息を吸おうとすると、縄が食い込むのだ。縛られている、そう実感した。

――初めてだからって、手加減しないからな。

いつも聞いている声なのに、別人のように低く冷たい声に聞こえる。

しばらくして、胸も腿も完全に締め付けられたようだ。後ろ手に縛られた手首は痛い位だ。ちょっとでも姿勢を変えようとすると、肩や股間に縄が食い込む。身体の中身が、今の身体よりも一回りも二回りも小さい別の身体におし込められたように感じる。

――おら、似合ってるよ。

と、乳首に電気が走った。なんだこの感覚は。何かが乳首の先にちょっと触れただけのはずなのに。脇腹を触られても、ケツを触られても、ただ触れられただけなのにすごく感じる。見えないからなのか、縛られることで肉体的に何かが起こっているのか。とにかく、ケツにチンポを初めて入れられた時のように体中が敏感に反応する。

――さっきから濡れっぱなしじゃねえか

目隠しが外された。僕の正面には大きな鏡が立てかけられていた。初めて見る自分の縛られた姿。体にじゅうにめぐらされている赤い縄が、非現実的に綺麗な模様を描いていた。

興奮した。

普段、鏡を見ながら自分で処理することなどない。自分の体に発情するようなナルではない。そう思っていた。しかし今、自分で自分をみて頭に血が上っている。

Aさんが僕の六尺に手を伸ばし、勃起の先端部分を指で押す。下を向くと、そこにはシミが湧き出していて、離した指と六尺との間に糸が引いた。

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2008年12月19日

年下の男−16

0405f715.jpgティシュで丁寧に拭き取ってくれる彼は、「タノシカッタ」「スゴイネ」「キモチイイ?」そんな言葉を繰り返している。恥ずかしさとともにとてつもない疲労感が襲ってきた。

僕は手首を縛られたまま、…彼に背中から抱きかかえてもらいながら、…時間を、気にしながら、…乳首をいじられ……ながら、……再び眠りに、おちた……。

みたびケツに入れられたのは、夢の中でのことだったと思う。



ひと眠りの後、身支度を整え、彼の運転するバイクにまたがり駅へと向かう。

小学生の集団を追い越しながら、軒先で野菜や魚を売る店が並ぶ小さな路地を走るバイク。デコボコの多い路面は、バイクを振動させ、まだ閉じきっていない僕のケツをリズミカルに刺激する。

ごく平凡で平和な日常と、その中を通り過ぎていく僕のケツの非日常的な痛さ。同級生の女の子と無邪気に手をつなぐ男の子と、一年越しの夢をかなえてくれた彼にしがみつく僕。これから太陽の下元気に走りまわる彼らと、月夜の下淫密な時間を過ごした僕たち。あらゆる対照が誇らしい。

彼の首筋の匂いを嗅ぎながら微笑む僕の笑顔は、この小学生の笑顔くらい天真爛漫なのだろうか。熱い一日を予感させる湿った風は、小学生たちにも僕たちにも等しく吹いていた。



その日の仕事を終え、空港へのバスに飛び乗る。まだ今朝の疲れが抜けていないようだ。足もだるく、スーツケースがやけに重く感じる。もちろん心は爽快。

最終便の飛行機の中で台湾啤酒を飲みながら、彼に手紙を書き始めた。


X君。こんにちは。
再び会うことができてうれしかったです。
バイクの後ろにまたがって台北の夜の街を走り回り、
夜市に遊びに行ったりすることはずっと憧れでした。
夢がかなってうれしいです。
もちろんX君の家に招いてもらえたのも光栄に思っています。
そのうえ一緒に夜を過ごせて、幸せな時間でした。



13か月前、やはり飛行機の中で書いた彼への手紙の内容は、今でもはっきりと思い出せる。


X君。こんにちは。
知り合えてよかった。
一緒に酒を飲んだ時間は楽しかったよ。
X君のことが可愛いと思ったのも、友達になりたかったのも本当。
一緒に夜を過ごしたいと、真剣に考えてホテルにも誘いました。
二人の関係を大事にしたいと思ったから、彼がいることも正直に話したんだよ。
X君のことを大切にしていきたいと思っています。



そして、この両方の手紙の最後は、


我在飛往東京的飛機上写着。
我真不愿意離開你住在的台北。
一定再会!


                               今、東京に向かう飛行機の中でこれを書いています。
                       あなたの住んでいる台北からは離れがたいと心から思っています。
                                               必ず、また会いましょう!

<「年下の男」おわり>

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2008年12月18日

年下の男−15

42e2d07f.JPGMの目というものがあるのだろうか。きっと僕はそんな目で彼を見つめているのだろう。

ケツから抜いた張り型を口に入れられる。顎が外れそうなくらい太く、苦い。容赦なく喉の奥まで突きたてられ、えずき、涙を浮かべる僕に「スキデショ?」と聞いてくる彼の目はSの目だ。

手首の紐が解かれ、口から抜かれた張り型を手渡される。そして、自分で動かしてみて、とパンツとTシャツを着たままの彼はベッド脇のソファに座ってしまった。

穴がよく見えるように向きを変え、言う通りにする。自分で乳首をいじれ。そんなジェスチャーにも素直に応じる。空いている方の手で乳首を抓む。自分の手なのだから加減をすればいいものを、本気で抓ってしまう。たまらず自分の竿を扱き出すと、〔勝手なことするな〕と、再び手首を縛りあげられた。

彼は張り型を乱暴にいじり出し、乳首を噛む。歯に力を込められた瞬間、全身に走ったシビレがチンポに向かった。

〔もうイキそうだから、チンポ入れてくれ〕と懇願しても、彼はニコニコしながら抜き差しを止めてくれない。〔トコロテンしてみせて〕 そう言われても簡単にできるものではない。普通なら。

しかし状況の非日常的な感じからか、異様に興奮している僕は、そのままイキそうな感じが押し寄せてくる。〔このオモチャでイッてよ〕彼は一層激しく動かす。

〔お願いだから、入れて〕
〔だめ。今日はコレでイッて〕
〔お願い〕
〔だめ〕
〔なら、咥えさせて〕 
〔だめ〕
〔コレきもちいいでしょ?〕
〔気持ちいいけど、Xくんのが欲しい〕
〔だめ〕
〔もうイキそうだよ〕
〔いいよ。早くイって見せて〕
〔そんな、ア、ア〕

張り型を一番深く突き刺された状態でねじられた瞬間に、射精した。

僕を見下ろしながら、「キモチヨカッタネ」と彼は満足そう。噛まれた乳首に精液が染みる。

もし、もう一度彼のチンポが欲しければ、また遊びに来いということなのか…。

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2008年12月17日

年下の男−14

d83f26ae.jpg正確には夜ではない。シャワーを浴びて、眠りについて、まどろみの中抱き合い、キスを交わし、再び眠りに落ちた朝方。されている気配で目が覚めました。ケツの穴に何かが出入りしている。手を伸ばすと、既に濡れている僕の穴に彼の指が入っていた。

ようやく気付いたの?という顔で僕を見下ろす彼。ローションをつけられたのか、ケツの中に残っていた昨晩のローションが寝ている間に漏れ出したのか。いやそんなことより、指を入れられてなお寝ている自分が恥ずかしく、完全に僕はされるがままの立場にる。

僕が体を起こすと、彼はおもむろに立ち上がり、机に向い、引き出しを開ける。取り出したビニール袋から出てきたのは張り型。かなり大きいものだ。何をするつもりなのだろう。混乱した。そして差し出された寝起きのr。寝込み、いや、寝起きを襲われるとでも言うのだろうか。

僕の目の前で張り型にローションを塗り、おもむろにケツに先端をあてがってきた。いきなりは無理だ。彼のモノより一回り、いや、二回りはデカいそれを、起きてすぐは。いや、起きてしばらく経っていても、昼でも、夜でも、いきなりは…。フラフラの頭でそう思い、両手で張り型を退けた。じゃ指からね、などと言ってくれるのを期待して。

しかし彼の行動は予想外だった。足もとからネクタイのような幅広の紐を取り出すと、僕の両手首を頭の上で縛りあげてベッドに括りつけ、とどめにrを含ませたティッシュを口にくわえさせたのだ。試合終了。正常な思考回路はどこかにいってしまった。

彼は容赦なく張り型を突き付けてくる。昨晩の名残でほぐれているとはいえ、きつい。と、乳首をかじられた。僕の弱点を完全につかんでいるようだ。きつく噛まれ、口を離される瞬間、僕の穴が緩む。そのタイミングで張り型を押しこんでくる。

これを何度か繰り返されるうちに半分以上入ったようだ。「キモチイイ? キモチイイ?」と聞かれると頷くしかない僕。彼は、脚の間に割って座り込み、一段と開脚させて状態で、さらに奥まで張り型をねじ込んできた。腸をこじ開けられるような感覚。僕はうめき声を上げながらも1cmづつ受け入れ、そしてついに、張り型の玉の部分がケツについた感触があった。

完全挿入。ものすごい圧迫感だ。彼は「ココ、キモチイイネ」と笑いながら抜き差しを始める。半分抜いて突っ込むといったものではなく、一度完全に抜き取ってから最深部まで突き刺される。長さが長い分、奇妙な感覚が続く。抜きとられる時には、そのまま腸が引っ張り出されるのではないか、入りこむときには、そのまま口から出てくるのではないか。そんな感じだ。

身が自然によじれる。〔チンポが欲しい〕と言っても彼は首を横に振るだけ。咥えさせてもくれない。延々と続く出し入れ。冷静な彼の眼に、僕のM心がくすぐられる。

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2008年12月15日

年下の男−13

642f05b7.jpg彼が仰向けになった。僕は素直にまたがり、自分の乳首に手をやる。一転して彼はまったく動かない。僕は自ら腰を上下に激しく揺らすしかなかった。

彼は自分の手を頭の下で組み、冷静な目で見上げている。腰の動きを止めようものなら、顎で続けろと指図をする。そして、無言で手渡される小瓶。これ以上吸ったらイッてしまいそうだ。しかし、これを手にして吸わずにいられるほど冷静ではない。

吸った次の瞬間には、自分でも驚くほどの声を上げながら腰を深く付き下ろし、穴を押しあてた。彼の陰毛が穴の縁をいやらしくくすぐる。

そのまま上半身を伏せしがみついた。この体位で感じる、チンポが抜けそうになる感覚が実は好きだ。抜けないよう、自分でケツをしっかり締め続けることに、ウケの喜びを感じるのだ。結合したまま、僕は唇を首筋に這わせ乳首を舐め、彼は力強く突き上げる。

顔も、胸も、腕も、腹も、脚も、互いに体を最大限に密着させる。体温も、鼓動も、匂いも、僕の中に確実に染み込んでくる。きつく抱きしめ、お互いの気持ちを言葉にした。

彼は、胡坐をかく態勢へと体を起こした。僕はその彼にまたがって抱きつく格好になり、さらに、自分が仰向けになった。腰は彼の膝の上で、背中と頭はベッドについている。チンポの先端が前立腺を刺激する。

彼が突くたびに、チンポから汁が自分の腹に垂れてくる。彼はその汁を人差し指で拭き取り、僕の口に入れる。
〔イキそうだよ。〕
〔イキたいの? いいよ。出してみせて。〕
そいう言って、一層激しく深く突き上げる。

僕は自分の手で扱き、果てた。口元にかかる勢いで。彼も、すぐさま僕のケツから引き抜き、自ら扱く。そそして「イク、イク」と叫びながら、僕の体に大量の汁を降らせた。初めは乳首の辺りに。次は首筋に。そして両手で二人分の白濁を混ぜ合わせ、僕の陰毛とチンポにこすりつけた。

彼はそのまま僕に覆いかぶさり、腹をこすりあわせてきた。ヌチョヌチョというスケベな音とともに、精液の匂いが立ち込めてくる。国が違うからか、気候が違うからかは分からないが、今までに嗅いだことのない、奥歯に沁みるような匂いだった。

〔会えて良かった〕そう呟く。

彼との夜はこれだけでは終わらなかった。

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2008年12月13日

年下の男−12

5b199476.JPG彼の先端が僕の最深部にあたるたび、あえぎ声が出てしまう。そんな僕の顔を覗き込みながら、彼は、「キモチイイ? キモチイイ?」と聞いてくる。そしていつの間にか手にしていたrを僕に見せる。

大好物だ。瓶を見ただけで興奮し、キャップを開ける音を聞いただけで欲情し、嗅げばもう何をされてもいい、の境地だ。差し出されるr。一瞬にして体中に退廃的、動物的な淫靡さが駆け巡る。いつもこの瞬間、人生初めてのハッテン場でのもちろん初めての乱交を経験した、あの夜を思い出す。

暗闇で5−6人が絡み合っている。自分が誰とどうつながっているのか分からない。口も手も乳首もチンポも穴も誰かに触れ、また誰かに触れられている。rの臭いと、唾液の臭いと、生乾きのようなタオルの匂いが混ざり、前からも後ろからもキスの音、しゃぶる音、扱く音、掘る音が聞こえ、まさに動物のようなうめき声がこだまする。あの夜を思い出して、今の自分の理性が吹き飛ぶ。

目の前にいる彼にしがみつき腰を振った。彼も僕に見せつけるように大きくrを吸うと、一層激しく突いてきた。さっきまでの激しさは彼にとってお遊びだったようで、それを見抜けなかった僕をあざ笑うように猛然と。チンポの長さが倍になったようにも、太さが倍になったようにも感じる。

僕は繋がったまま四つん這いに姿勢を変えようとする。彼もぴったりと腰を押しつけたまま僕の足首を持ち回転させ、それをサポートする。挿入されたままバックの態勢になったので、腸がねじれている感覚だ。それがまた気持ちいい。

僕の腰をしっかり持ち、僕の意思とは関係なく、僕の腰を動かす。一定ではないそのリズムに、首がガクガク揺れる。

パーン、と音がした。ケツを叩かれた。反射的に穴の中が収縮した。こいつ確実なタチじゃんか。「キモチイイヨ」彼は、そいう言いながらさらに叩く。僕も彼にキモチイイと言わせたくて腰を振る。彼は、ぼくの乳首を抓りながら、一度抜く。穴がちゃんと塞がっていない感じだ。中の方まで空気が流れ込んでくるのがわかる。

彼はその穴の入口をいじりながら「キモチイイネ、ココ、キモチイイネ」と。再び仰向けにさせられ、片足を担がれ、再び挿入。何の抵抗もなく最深部に届く。チンポが先頭となって彼の体そのものまで入ってきそうな勢いだ。

まずい。イキそうだ。そう彼に伝えると、チンポを抜き「マダダメ」と言いながらそのチンポを僕の口に突っ込んできた。頭を押さえられて尺八をする時の堕ちている感は、そのチンポが自分のケツに直前まで入っていた時に、より一層強まる。激しく出し入れされながらも、雁の部分や尿道の部分にも舌を這わせた。咥えたままrを吸わされる。これも屈辱的で好きだ。そして、むせかえるほど奥へ咥えこむ

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2008年12月12日

年下の男−11

e205a59d.jpgあの晩、もし自分が嘘をついて、彼がホテルに来て、一夜を過ごしたとしたらどうなっていたのだろう。嘘をついたまま、その後も彼と会う機会を作っていただのだろうか。嘘をついている申し訳なさから連絡をとるのを止めてしまったのだろうか。

やはり正直に話して正解だったのだ。

受け取った手紙の返事として、後日、彼からのメールが届いた。ホテルに行けなかったことを詫び、手紙を受けっとってびっくりしたと同時に、とてもうれしかったと。次に台湾に来ることがあったら、絶対に時間を作って一緒に過ごしたい、と。

お互いの事情がわかった上で、こうして再会できたことはとても幸せだ。そんなことを考えなら、僕のケツに指を入れている彼の顔を見る。

乳首を舐め、竿を扱き、空いている手を僕の口に突っ込む彼。乳首が完全に起ち、先走りを流し、親指をしゃぶる僕。

彼に抱かれながら、僕の視点だけが中に浮いた。幽体離脱? 僕を抱き責める彼の背中が見える。その視点はさらに上昇し天井を突き破り、4階建てのアパートが見下ろせた。さらに視点は上がり街全体が見渡せる。それでも僕たちのいる部屋だけは透けて見えている。

間違いなく台湾にある台湾人の住む部屋で、僕は裸になり、やはり裸の台湾人に抱かれ、悶え、乱れている。どんなに視点が上空高く上がっても、双眼鏡、いや、顕微鏡を使っているかのように細部まで見て取れる。自分を第三者の目で見たことによって、ベッドの僕は僕ではなくなってしまった。何も取り繕う必要はないのだ。

とにかくぶち込みたいという彼の気持ちと、はやく繋がりたいという僕の気持ち。彼の雄の部分を僕の雌の部分にあてがった。もう、ストップとは言うまい。

彼は遠慮することなく入れてきた。普通は雁の部分が通過すると太さの問題は解消されることが多い。後は奥行きの問題だから。彼のチンポは竿の真ん中の部分も膨らんでいるので、雁が通過した後にもう一度穴が広がる感じがする。ここさえ入ってしまえば後は快楽が待っていると思い、二度目に広がる瞬間を我慢した。竿の膨らんだ部分が入ると、あとは根元まで一気に突き立てられ、すっぽりと収まった。

この瞬間の感触がたまらない。相手との完全な一体感、体の凹凸すべてがうまく組み合さった爽快感。セックスとはこれから後のことを指すのだといつも思う。

単調な、しかし強い抜き差しが始まった。覚えたてのコのようなガッツリ感が、新鮮でそそられる。遠慮を知らないのか、彼なりの努力なのか、突くごとに最も奥まで入れてくる。入口も奥の方も熱を帯びてきて、敏感になってきた。

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2008年12月11日

年下の男−10

970d07cb.jpg正直が一番だ。国際問題に発展してもこまるし。

僕は日本に彼がいることを話した。

すると彼は今までとは違う態度で〔彼氏、いるんだ〜。ふーん。しらなかった〜〕と言ってテーブルを離れてしまった。…後悔。その後何度かテーブルにやってきても、僕とはあまり会話をすることなく、そっけない態度に。二人だけになっても会話がなくなってしまった。

〔彼がいるのは本当だよ。〕
僕から切り出した。
〔…〕
〔君に嘘をつきたくなかったから本当のことを言ったんだ。〕
〔…〕
〔可愛いと思ったもの本当。年下にこんな気持ちになったは初めてというのも本当のこと。〕
〔遊びでしょ?〕
〔ちがうよ。遊びじゃないよ。〕
〔でも、日本に…。〕
言葉は続かなかった。僕もそれ以上何も言えなかった。ただ、
〔何時まででも待っているから〕
そう言ってメモを渡すのが精いっぱいで、バーを後にした。

ただひたすら部屋で待つ時間は長い。テレビもつけず、本も読まず、水も飲まずにベッドにただ腰かけ、ドアがノックされるのを待った。

彼と会ったのは、つい二日前。でも笑い声や笑顔が次から次へと浮かんでくる。大笑いした話を思い出し、そして、彼が僕の肩に乗せた手の感触を思い出した。

もし来なかったとしても、ただそれだけの事。台湾に来る前と何も変わらない。そう自分に言い聞かせる、が、寂しさや言いようのない不安がすぐに広がる。嘘ついときゃよかったかな…。でもそれは彼を傷つけることになるし…。友達になろうとする人達に初めから嘘をついていては、その関係そのものがウソになってしまう。嘘から始まる関係などいらない。

彼の仕事終りの時間がとっくに過ぎても、来ない。

気配がすると、ドアに近寄ってみる。ひょっとして、ノックをするのをためらっていたりして、と。ドアを開けても誰もいない。来てほしい。もう一度ちゃんと話がしたい。

仕事が終わった後、友達と食事に行くかもと言っていたから、まだかも…。

眠くなってきた。三日分の疲れが一気に押し寄せてくる。いつ来るか分からないし、ノックをされた時に布団の中で寝ていたら気付かないかもしれない。頭がドアに近くなるように向きを変えて、ベッドの上でうつ伏せて、待った。

廊下を誰かが通るたびに、心臓が高鳴る。

しかしとうとうそのままの格好で眠ってしまったようだった。

起きた時には7時を回っていた。もしかしてドアの下に手紙やメモが挟まっているかも、そう思いドアに近寄ってみるが、それらしきものは何もなかった。

ふられちゃったな。

朝食をとる気にもなれず、チェックアウトぎりぎりまで部屋で過ごし、そのまま空港へ向かった。これほど賑やかな町なのに、僕の耳には無音しか聞こえなかった。

日本へ戻る飛行機の中で、彼に手紙を書いた。

そしてその後、日本に戻ってからも、出張先から、旅先から、折に触れ手紙を出すのだった。

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2008年12月10日

闘牛−02

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2008年12月09日

闘牛−01

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2008年12月08日

Sの男たち きっかけ−03

sm4僕がAさんにそうお願いしたことはない。Aさんから尋ねられたこともない。今までの二人の時間の中から見抜かれていたのだろうか。野外や始発の電車の中、そんなスリリングな場所で要求される尺奉仕や露出を拒否したことはなかった。荒々しいセックスもごく自然に受け入れていた。そして何より、二人を結びつけてくれたOさんのバーは、SMの要素も含むバーだ。

緊縛。惹かれる響きだと思う。雑誌やビデオで見る、縛られた、吊るされた姿に、他のどんな痴態よりも興奮もする。ある種の憧れさえ感じる。

その一方で、無防備な状態にさせられることへの恐怖も存在していた。さらに言ってしまえば、SMって変態じゃないの? 踏み込んだら、ノーマルなゲイではなくなるんじゃないの? 少数派の中の多数派ではいたい気持ちもあった。

過去にはSMハッテン場に足を向けたこともある。でも、果たして初心者の僕にちゃんと手加減をしてもらえるのだろうか…、そう思って扉を叩かなかったのだ。

そして今日、信頼できる人になら縛られてもいい。その覚悟でAさんの家に向かっている。

家に着くなり、タオルと六尺を無言で手渡すAさん。いつもと雰囲気が違う。

言葉を交わすこともなく、浴室に向かう。シャワーを浴びても、これから起こるだろうことを想像して、完全に勃起状態のままだった。治まらないまま赤い六尺を身につけ、寝室に入った。クーラーがやけにきつく感じる。

部屋に入ってすぐAさんと向き合う。やはり無言で、後ろ手に持っていた手拭いで目隠しをされた。いきなり奪われた視界。いよいよ始まる、違う世界に一歩踏み出す、そんな期待と恐れが入り混じる。猿轡をかまされ、首に縄が掛けられた。

初めての感覚に皮膚が反応し、鳥肌が立った。もちろん歓びのだ。六尺の中身はキツク勃ったままだ。

――元気がいいな、縛り甲斐があるよ。

n3103 at 18:25|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 「Sの男たち」 

年下の男−09

tpe電車日本でも台湾でも、こんな日にこそ来る客がいるようだ。静かに飲めそうだからと思ってくる客が。多くの場合、お店にとっても“いい”客なのかもしれない。

我々がプチ破廉恥飲み会を続けていると、雨の中、ちらほらと客がやってきだした。隣の店にも客がやってきて、彼は、また後でと僕の脇腹をさすりながら席を立ち去ってしまった。残りの二人はそんな僕たちの今までの様子を見て、親指を立てながら、「Good guy!」とニコリとする。

いいコだと、僕も思う。口数は少ないけど、楽しそうに人の話を聞いてくれる。僕が、聞き取れないでいると、すぐにノートに書き取ってくれる。笑い方も可愛い。年下相手にこんなにドキドキしたのは初めてだ。

Nさんの予想に反し、その後は客が途絶えることはなく、僕が彼と話す時間もなかった。隣の店に移ればいいだけの話だが、Nさんの手前それも出来ずにその日は終わった。帰り際、〔僕は明日休みだから〕とNさん。明日は隣りの店でごゆっくりどうぞ、という意味で言ったのだろうか…。

あっけないほどあっさりと台風が過ぎ去り、午後には晴れ間ものぞいた翌日。滞在最終夜。晩飯を済ませると、もちろん広場へ向かい、彼のいるD店のテーブルに腰をおろした。

すぐに彼がやってきて〔今日は隣じゃなくていいの〕と聞いてきた。〔今日はずっとここにいるよ〕と僕。注文したビールを持ってくると、そのままテーブルに座る。僕はおもむろに紙とペンを出し、〔仕事が終わったらホテルにおいで〕といいながら、ホテルの地図を書き始めた。彼も頷きながら紙を覗きこんでいる。と、タイミング悪く、彼の友人らしき人物が僕の隣の席にいきなり座ってきた。

何やら話しているのだが、喋り方が早くてさっぱり分からない。そう思って初めて、彼は今まで自分に合わせた速さで話してくれていたことに気付いた。

その友人に対してはちょっとムッとしながらも、彼の気遣いにうれしくなっていると、〔彼は?〕〔友達。日本から遊びに来ているんだ。〕と話題が振られたようだ。友達と言ってもらえたことに舞い上がりつつも、友人の視線が僕の手もとに落ちる前に、ホテルの名前を書いていた紙を隠した。

彼は人気者なのだろう。僕たちの座っているテーブルには、彼を見つけた人たちが入れ替わり立ち変わりでやってくる。もちろん彼は仕事中なので、テーブルにずっといる訳ではない。彼がカウンターの中にいる時、僕は彼の友人たちと時間を過ごすしかなかった。

しばらくたって彼がテーブルに戻ると、同じテーブルにいた一人が〔彼氏はいるの?〕と僕に聞いてきた。僕を見る彼の眼は、“そう言えばまだ聞いてなかったけど”という眼だ。一瞬の迷い。嘘をつくかどうか。

n3103 at 11:15|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 「年下の男」 

2008年12月05日

Sの男たち きっかけ−02

sm2なるほど、年上が揃うその店は、たとえ会話に入っていなくても雰囲気だけで十分に楽しめる。今まで行ったことのあるどのお店とも違う、落ち着いた感じの客層だ。店内は11人座れば一杯になる。場所がらか、ほぼ全員がスーツだ。靴は履いたままだった。

僕の会社には、この年代に相当する上司はいない。自分よりも年上に囲まれる新鮮さと、それが全員ゲイであるという安心感にすぐにハマった。

しばらくして、土曜日にも店に顔を出すようにった。同じメンツの私服姿。これがまた萌え〜なのだ。女房と子供二人、通勤片道1時間半、一日の小遣いは600円。そんな疲れたお父さんの休日風は誰もいない。

ギラギラしていない会話や振る舞いは、勉強になることが多い。一番年下であることもあってか、何かと面倒を見てもらえるのも楽しい。桜が咲く頃までには、飲みに出る前の食事に誘われたり、別の飲み屋に連れて行ってもらったり、そんな年上の友達がずいぶんと出来た。

しかしどんなに仲良くしてもらっても、僕が友達と思っていても、彼らとの年の差は埋めがたいものであり、早く、彼らの40代、50代に追いつきたいと感じてもいた。ゲイとして楽しそうに、そして充実した日々の生活が想像できる彼らの世代は、人生を謳歌する輝く世代に見えるのだ。

Aさんも、そんな人たちと一緒に遊んでくれた、一回り以上年上の世代の人だ。特に一目ぼれというのではない。しかしそのお店で、毎日家に帰るまでのほとんどの時間を過ごすようになり、次第に、確実に惹かれていった。

出張先からお土産を持って帰り、旅先から絵ハガキを出す。その絵ハガキを額に入れ店の壁に掛けておいてくれる。看板まで店に残り、後片付けを手伝い、途中の駅まで一緒に帰る。

いつの頃からか、二丁目で二人で朝まで飲んでいたり、飯を喰ったり、温泉に行ったり、プールに行ったり、家に行ったりするようになっていた。

マスターと客という以上の気持ちでかなりの時間を過ごし、そしてセックスも自然に重ねていた。開店前や閉店後の店内、始発に乗る前の駅近くの駐車場、温泉宿の露天風呂ですることもあった。

その日も、家に遊びに行く予定だった。しかしいつもと気持ちが違っていた。前日に、明日は縛ってやるからな、とひとこと言われていたから。

n3103 at 17:41|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 「Sの男たち」 

年下の男−08

tpe黒リン2秒の時間は二人の距離を、物理的にも精神的にも近づけた。

Nさんが戻ってきた後も、僕らは手を握り続けた。客の背中側の壁は、なんでも見通せそうな大きな鏡が貼られているので、カウンターの中からは手と手の絡ませあいは丸見えだ。Nさんはその行為を口にすることなく新しい話題を提供してきた。僕は相槌を打ち、聞き取れないNさんの言葉があると、彼は筆談で説明をしてくれた。

僕は調子に乗って絡ませていた指を伸ばした。まだ見ぬモノが収まる膨らみに触れた。思わず彼の顔を見た。膨らみは暖かく湿り、そして堅かったのだ。嬉しかった。異国の男が自分に対し起立させていることが。

触れた左手を彼からそっと離し、カウンターの上に乗せ、グラスを持つ。代わりに右手をカウンターの下にくぐらせ彼の右手を握り、自分の股間の膨らみにあてがった。熱く固くなった部分に。…この後、どうしよう。

〔あ、○○くんが来た。〕

注意を促すかのようにNさんが店の外を見ながら言った。

僕らは手を離し、体を離し、外を見た。話に夢中だったためか、広場を打ち付ける雨の音にも、吹き抜ける風の音にも、テーブルのすぐ外まで振り込んでいた雨の冷たさにも気付かずにいたようだ。

やってきた客は二人。昨日会った人達だ。

〔やあ〕
〔こんにちは〕
〔昨日はあの後、何時まで飲んでたの?〕 
〔2時間くらいかな〕 
〔今日は雨の中わざわざ来たの?〕
〔だって3泊の滞在だからね〕
〔そりゃお疲れさん。そうだ、こっちで一緒に飲もうよ〕

そう誘われ、我々二人とやってきた二人がテーブルに着いた。

僕と台湾人3人の間には共通の既成事項がない。これは便利なようでやっかいでもあった。何を聞いても聞かれても全てが真新しい。逆に、彼ら3人の日頃の話題になると途端に置いていかれた。そんな時も彼は僕をさりげなく気遣ってくれた。

僕が会話を聞き取れないでいると筆談をしてくれ、膝を叩いて笑うような時は、自分の膝ではなく僕の膝を叩く。こっちもおいしそうだね、と言って僕のグラスを口にする。ずっと前からこの店を知っていたのではと錯覚するような暖かい時間だった。

お店には閉店後に降ろすシャッターがあるだけで、営業中に外と中を仕切る扉などはない。間口がそのまま開口していて、外からは中が丸見えの作りだ。

台風前夜。恐ろしいほど重量感のある雨が、そのまま空を引きずってきそうな圧迫感をともなって降っている。外空間と繋がっているのに、この雨ではもう誰も来ないし、今は誰も帰れない。開かれた密室だ。この状況は我々の気持ちをさらに近づけ、Nさんもテーブルに交わり、話題が濃いものへと抵抗なく移行していった。

台湾では、親との同居や友人とのルームシェアを行う人が多い。彼らからすると、日本人の一人暮らしには多少の興味があるようだ。もちろん互いの国のゲイライフ事情などにも知らないことは多く、話題は尽きない。誰にも見られていない安心感から、誰かの家で飲んでいるかのような気持ちになっていた。

前に座るうちの一人が、こいつ乳首感じるんだぜと言いながらそこを摘み、よがらせている。いい体してるよね、といって腕を触る。毛深いよねといわれ、腕を触られる。他も部分も見る?と聞いてシャツを捲り上げる。触ってもいい?と彼に聞かれ、胸や腹を触らせる。

何やら、みんなのスケベ心にスイッチが入ってしまったようだ。言葉が完全に通じなくても、エロ話は成立するもので、そして通じないからこそ、身振り手振りがエロくなっていった。

もちろん店内でしないくらいの常識はあるものの、でも何故か僕のナニだけが二人組によって引きずり出され、披露することとなってしまった。隣に座っている彼は反応しかけの僕のモノをキャーキャーいいながら触ったりもした。あと30秒で完全勃起だった。しかしここで起立させてしまったら、「この間変な日本人が来て、勃たせてったよ。」などと言われかねない。ぐっと堪えて、短パンにしまい込んだ。ここで彼の股間に手を伸ばせない度胸のない自分には、お楽しみはまた後で、と言い聞かせた。

n3103 at 08:59|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 「年下の男」 

2008年12月04日

Sの男たち きっかけ−01

僕が初めて縛られたのは、もう10年も前のことだ。当時足しげく通っていたバーのマスターAさんがその相手だった。

このバーを紹介してくれたのは、別なバーのマスターOさん。脱衣系(?)のバーである。あんたフケ専なんだし、いいお店紹介するから行ってみれば。アタシくらい いい男がやっている店よ、と。

更に遡ること一年前。Oさんの店に連れて行ってくれたのは、Rさんだった。近所のハッテン公園で知り合った人だ、ナイスミドル系おぢさま。なんだかすごく気が合うと感じて、知り合ったその日に自分の部屋に招いてしまった。いや、招いたというより、かなり酔っていたRさんがどうしても君の家に行きたい、と着いてきたのだ。

後々 このことをRさんに言うとえらく落ち込むのだが、Rさんはその時、自分の名刺や免許証まで見せて、絶対に怪しくないから、本当に怪しくないって、と部屋に上がり込んで来たのだ。その後の数年間、僕は、既婚者Rさんの愛人(?)として過ごすことになった。

Rさんと僕は、酒を飲むペースや量、酔い方に至るまで似ていた。飲むと、飲まれるのだ。今日は三軒回ったら帰る。終電で帰る。そんな誓いは毎回のように、且つごく簡単に破られ、僕の部屋や、ホテルや、奥さんが帰省中のRさんの家で夜を共にしていた。そんな夜遊びの中でOさんの店を紹介された。

その店の名前は知っていたが、マニアックかつ敷居が高いような気がして訪れたことはなかった。Rさんから、お店のマスターOさんとは以前からの知り合いだと聞かされて、なんだか得をしたような気分だった。

Oさんは、僕のような年下には興味がない、と公言してはばからない人だ。若い人は若い人同士で勝手にどうぞ、と。もちろんマスターとしてのウケ狙い含みの会話だし、どんな人にも公平に接してくれる温かい人柄が顔からにじみ出ている。ただ、Rさんと一緒に店に行くことで、年上の人たちとの会話にスムーズに入れてもらえていたのは確かだ。僕の真性フケ専が広まるまでに、そう時間はかからなかった。

今年も終わりだね、そんな言葉が聞かれるようになったある日、Oさんから紹介された店のドアを開けた。彼と古い仲の人が開くお店なら、靴を脱いで入るスタイルなのかな? そんなことを考え、新品の靴下を履いて。

n3103 at 17:05|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 「Sの男たち」 

年下の男−07

tpe1坂不安になる暇も与えない速さで、彼は僕の穴にローションを塗り、指を入れてくる。不覚にも、あっさりと根元まで受け入れてしまった。

彼はニヤリと笑いながら、指を引き抜く。と、僕の唾液でまみれているチンポを穴にあてがい、一気に体重をかけてきた。
「Stop, stop !」
思わず、声をあげてしまった。しかし彼は、
「I know, I know」
といって意味深な笑いを向けてくる。 
〔何を知ってるんだよ。〕
〔ココ好きなんでしょ。僕の指、簡単に入っちゃったじゃない。ほら。また簡単に入った。一本じゃ足りないでしょ。〕
〔ん、そ、それは…〕
〔気持ちいいんでしょ。もう二本入ってるよ。〕
なんて奴だ。

僕の中に芽生えていたSの部分はもうない。彼の手首をつかみ、その二本の指先を自ら中へと押し込み、気持ちいい、と首を縦に振った。

噛まれる乳首。握られる玉。

数分前まで、甘い息を漏らしていた僕よりも年下の彼は、年上を責めよがらせるのにアガる野郎になっていた。こんなの、好き。もてあましている若さを全部受け入れるつもりで、彼にしがみつく。

僕が彼とこうなりたいと本気で願ったのは、去年のあの2秒のキス後だった。

n3103 at 10:36|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 「年下の男」