2008年12月22日

Sの男たち きっかけ−04

56890db0.jpg縄が前に後ろに行きかい、Aさんの手が背中に回ったり股下をくぐったりしている。シュルッ、シュルッ。縄と縄の摩擦音が耳を刺激する。結び目を作るたびに縄が体を締め上げる。日焼けしていた肌が熱く擦れて痛い。次第に息が苦しくなってきた。息を吸おうとすると、縄が食い込むのだ。縛られている、そう実感した。

――初めてだからって、手加減しないからな。

いつも聞いている声なのに、別人のように低く冷たい声に聞こえる。

しばらくして、胸も腿も完全に締め付けられたようだ。後ろ手に縛られた手首は痛い位だ。ちょっとでも姿勢を変えようとすると、肩や股間に縄が食い込む。身体の中身が、今の身体よりも一回りも二回りも小さい別の身体におし込められたように感じる。

――おら、似合ってるよ。

と、乳首に電気が走った。なんだこの感覚は。何かが乳首の先にちょっと触れただけのはずなのに。脇腹を触られても、ケツを触られても、ただ触れられただけなのにすごく感じる。見えないからなのか、縛られることで肉体的に何かが起こっているのか。とにかく、ケツにチンポを初めて入れられた時のように体中が敏感に反応する。

――さっきから濡れっぱなしじゃねえか

目隠しが外された。僕の正面には大きな鏡が立てかけられていた。初めて見る自分の縛られた姿。体にじゅうにめぐらされている赤い縄が、非現実的に綺麗な模様を描いていた。

興奮した。

普段、鏡を見ながら自分で処理することなどない。自分の体に発情するようなナルではない。そう思っていた。しかし今、自分で自分をみて頭に血が上っている。

Aさんが僕の六尺に手を伸ばし、勃起の先端部分を指で押す。下を向くと、そこにはシミが湧き出していて、離した指と六尺との間に糸が引いた。

n3103 at 09:05│Comments(0)TrackBack(0) 「Sの男たち」 

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