2009年01月17日

Sの男たち はってん−07

10a7818e.JPGなんだか奥が深そうな世界だ。これはハマるな。そう思いながら部屋を出た。受付にいたマスターの脇を通り過ぎる時、小さく頷きながらマスターが微笑みかけてきた。まるで、さあ、ようこそいらっしゃい、とでも言うように。

その後もやはり、この店には何度か足を運ぶことになった。

縛られたい、甚振られたい。そんな欲求で体がはちきれそうになると、抑えきれずに足が向いてしまう。

いろいろなプレイを経験した。その人たちによって、僕のMの部分はまさに発展をしていくのだ。

吊るされたまま掘られたり、蝋燭を垂らされたり。ガスマスクを被せられたまま、あるいは「オレの臭いを覚えろ」と言われて強烈な臭いのケツ割れを被せられたままされたりもした。店内の道具を使った責め、あるいはSが持参した道具での責めを、僕はたいていの場合勃ちっぱなしで受けていた。

Sの人はみな、僕が相手をしてもらった人はだが、見た目の大人しい、優しそうな人が多かった。それがプレイになると目つきが変わるのだ。その瞬間にくるゾクッとした感がたまらない。

待ち合わせて店に行くようなことはなかったので、たいていの場合その人とは一度きりだ。時間も長くて2時間といったところか。

いろんな人とプレイするころは楽しい。縛る行為一つでも、縛る人によって微妙に違う。太い縄を選ぶ人、長い縄を選ぶ人、短い縄を組み合わせる人。縄の最後が首のあたりに来る人、そうでない人。出来上が模様の細かい人、大きい人。普通のセックス以上に個性が出るように思う。しかし、毎回毎回、その人が信用できるかどうかで不安になるのは、プレイの本質とは別なような気がする。

プレイを重ねるに従って、一人の人にじっくりと、寝ても覚めても責められたい。まさに身も心も任せられる人に調教されてみたい。次第にそんなふうに考えるようになっていた。人間の欲望とはすごいものである。

ノーマルな彼氏の居る身としては派手な行動をとることができない。というより浮気は禁物だし、もちろんしてもこなかった。ただ、プレイとしてのSMを彼氏に求めることができない以上、SMのハッテン場に年に数度通うことは、許されるのではないか。もちろん身勝手な考えだが、そう思っていた。

ところが、身体を満足させるためのSMを重ねるうちに、心を繋げられるSの人が欲しいと思うようになると話は別である。誰にも打ち明けられない思いに、新たに悩むことになった。

<「Sの男たち はってん」おわり>

n3103 at 10:00│Comments(0)TrackBack(0) 「Sの男たち」 

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