2013年07月01日

“好朋友”な男−3

期待を膨らませながらPへ向かう。友達と一緒に来たことはあるが、一人は初めてだ。ちょっと緊張しつつタクシーを降り、開場待ちの列に並んだ。昼間ベストを買って正解だった。夜11時前。短パンにポロシャツだけでは、もちろん六尺は締めてるけど、かなり肌寒かった。

IDチェック・ボディチェックを受けてから金を払い中に入る。まだそれほど混雑しておらず、ロッカーの空きにも余裕があった。先ほどまで長ズボンにジャンパーだった子達も、一気に露出度の高い格好へと着替え始める。だんだんとアガってきた。

Fb上で互いの写真は何枚も見てる。もしその段階でNGなら、一緒に遊ぼうとも、ましてやパーティにおいでとも言わないはずだ。でも不安が残る。写真と現物がだいぶかけ離れていた経験はあるはずだ。会ったとたんに態度が変わったりして・・・。

そんな不安を吹き飛ばすように、彼は僕を見つけると走ってやってきて、ハグを求めた。

「ようこそようこそ」
「はじめまして。よろしく!」
「こちらこそ。これはオレの彼氏D」
「こんにちは。会えてうれしいです。どうぞよろしく」

D君も写真で見ていた通りの人懐こい笑顔で握手を求めてきた。

よかった。よさそうな人たちじゃん。さぁ、遊ぼう。

しかし、様子が変だ。入口にはあんなにたくさん開場待ちの人がいたのに、あまり入ってこない。音楽が止み照明も明るくなってしまった。ん?臨検?そうつぶやくと、

「多分ね」
「ったく始まる前から勘弁してほしいよ」
「まぁ、盛り上がってから来るよりはいいか」
「確かにね」
「こうなると1時間近くは無理だね」
「でもまだ人数少ないからそんなには・・・案外早く終わるんじゃない?」
「パスポートある?」
「うん、大丈夫。何度か経験してるし」
「そっか、ま、適当に待とう」

なりゆきまかせで僕らは時間をつぶし、その間、彼らの知り合いにも紹介された。今までにここで見かけた人もいれば、西門で見かけてた人もいた。点と点が繋がったような気がして嬉しくなる。名前は覚えられなくても、目が合えば互いに認識をする、そんな人がホール内にたくさんいると思うと、今までとは違うワクワク感が込み上げてくる。

そんな僕たちのもとにも警官はやってきた。

n3103 at 16:05│Comments(0)TrackBack(0) 「好朋友な男」 

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