鹿児島県阿久根市の竹原信一市長(51)が掲示した張り紙をはがしたとして、懲戒免職処分にされた元係長の男性(45)が処分の取り消しを求めた訴訟で、鹿児島地裁(牧賢二裁判長)は9日、元係長の主張を認め、市に処分の取り消しを命じた。

 元係長を支援する市職員労働組合が原告となった訴訟も含めると、竹原市政を巡る三つの訴訟すべてで市長側が敗訴した。

 元係長は竹原市長が庁舎各課の入り口に張り出した、各課の職員給与総額が書かれた紙をはがし、09年7月末、竹原市長から懲戒免職処分を受けた。

 元係長は8月に「処分は裁量権の逸脱・乱用で違法」として提訴。同時に判決確定までの間、処分の効力停止を申し立てた。

 地裁は10月「処分が不適法と評価される余地がないとはいえない」として、処分の効力停止を決定。元係長はその後出勤したが、決定に従わない竹原市長が就労を拒み続け、出勤と早退・自宅待機を繰り返している。

 竹原市長は「元係長が現場に戻れば市政運営に悪影響が生じる。人事は首長の専権事項であり、裁判所はその適否を論じる資格を持たない」と請求棄却を求めていた。

 地裁は10年3月、決定後も元係長に払っていない賃金を支払うよう市に命じたが、竹原市長は応じず、地裁川内支部が市の預金口座の差し押さえ命令を出し、今月6日、元係長に約220万円が支払われた。

 市職労の事務所使用を拒否した市長の処分取り消しを巡る訴訟は09年10月、地裁が処分取り消しを命じたが、竹原市長は「裁判所は神ではない」と発言。司法を否定するような態度を取り続けている。【川島紘一】

【関連ニュース】
阿久根市長:「大会出場禁止変更せよ」県立高校長に迫る
阿久根市長:司法との対決姿勢、広報紙で鮮明に
阿久根市長:賃金未払い 地裁支部が市の口座差し押さえ
阿久根市:市長要求で市職労の事務所移転
阿久根市長:賃金不払い容疑で元係長の弁護士が告発

33歳男を指名手配=佐世保の警官刺傷-長崎県警(時事通信)
外国人看護師研修 15%が「指示伝達に支障あり」(産経新聞)
ワゴン車全焼、3歳と1歳救出=両親買い物「室内にライター」-宮城(時事通信)
<火祭り>燃え上がれ、みこし…岐阜・手力雄神社(毎日新聞)
<2児死亡火災>意識不明の重体だった祖母も死亡 川崎(毎日新聞)