学校の教師か、塾講師か。授業がうまいのは誰だ――。

 同じ会場で模擬授業をして、教え方の“腕前”を競うコンテストが大阪で繰り広げられている。名称は「teachers(教師)」の頭文字を取って「T―1グランプリ」。若手漫才コンテスト「M―1」などにヒントを得て、来場者の投票で優勝者を決める。厳しいバトルに見えるが、切磋琢磨(せっさたくま)し、指導力をアップさせるのが狙い。主催者は「先生だって競い合うべきだ」と挑戦者を募っている。

 大阪府枚方市の塾講師、別宮(べっく)孝司さん(47)らが「学校と塾は、同じ子供を教えながら交流も批判もない。オープンな場でぶつかり合えないか」と、知人の学校教師や塾講師にインターネットなどを通じて呼びかけ、今年1月、英語の授業で第1回のコンテストを開催した。

 同市内で今月14日開かれた第2回大会では、高校教師3人と塾・予備校講師3人の計6人が数学で挑んだ。

 「合コンで、女の子が固まらないようにするにはどうするか。これはそういう問題だよね」。愛知県の予備校講師、小倉悠司さん(25)は軽妙な口調で語る。問題は「男性3人、女性2人が一列に並び、女性が隣り合わない並び方は何通りか」。身近に感じる話題に例え、授業を進めた。

 北海道の私立高校の教諭、下郡啓夫さん(38)は「間違いが偉大な発見につながる。正解を教えるだけが、教育ではない」と熱弁。京都大の入試問題で、生徒の間違いをあえて取り上げ、正解とは別の高度な素数の話に展開し、会場をうならせた。

 小中高校いずれの学年向けでもOKで、持ち時間は20分。賞金はないが、この日優勝した下郡さんは「話す機会が少なかった塾の人たちとの交流が一番の収穫」と満足した様子。観客は、ネットなどで開催を知った教師や講師、保護者ら。兵庫県の予備校講師(27)は「競い合いは授業の向上につながるはずだ」と語る。

 今後、理科、社会、国語の大会を順次開き、11月に各優勝者が集まるグランプリ大会を行い、年間最優秀教師を決める。別宮さんは「真の敵は向上心のない先生」と主張し、自らも社会の授業に出場予定だ。

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