N


瞼に落ちる唇の熱を感じた瞬間わたしはもう駄目だった。
溶けてしまう前に降伏するしかない、お手上げだ。
ぐるぐるぐるぐる、バターになる前に。


降伏の予感
















ピンポーン。
玄関を開けるとカメレオンが居た。
このカメレオンがチャイムを鳴らしたんだろうか。
疑問に思ったと同時にパッションピンク色の舌がヒュロロロロとこちらに伸びてきた。
舌の上には鍵が乗っている。
私に受け取れと言っているのか。悩む。

そんな明日が明日こそやってきますように。 

キツネに抓まれたい女












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