アンタッチャブル

違法薬物を販売することで　大きな収入を得る裏社会。
正規ルートで購入が出来なくなった法で禁じられたモノは　
結果として　裏社会では　ビジネスチャンスになるのです。

かつて　アメリカでは禁酒運動の圧力により
憲法を修正し　国家禁酒法が成立しました。

だが
禁止されたからと言って　全く飲めなくなったわけではなく
合法的には家庭で作られる　低アルコールのワインなどや
法施行前に売買された酒は飲むことができるとともに
違法な酒場も数多く存在し　法を強制する手段も意思もなかったといわれます。

しかし
法で禁止された以上　これに目をつけるのが　裏社会。
近隣の国々から酒を密輸したり

密造酒を作ったりと

酒を元手に　大きな財産を築く手段となりました。

そして
禁酒法の時代に
シチリア島出身ではないので　マフィア本流にはなれなかったものの
ギャングのトップとして　密造酒製造・販売、売春業、賭博業などを組織し
犯罪組織の統合近代化を果たした
イタリア系アメリカ人　アル・カポネ。



表舞台では　街の有力者としてふるまいながら

金と暴力で街・警察・裁判所まで支配し
歯向かうものは　容赦なく葬るアル・カポネ。


そんな彼に　怒りを覚えるモノはいなかったのか？

いや
いたのです。
この混沌とした街を清浄化するために現れたのが
アメリカ合衆国財務省捜査官エリオット・ネス。


ネスはカポネに立ち向かうヒーローとなり得るのか？


久しぶりの　連作シリーズの幕開けである。

※映画『アンタッチャブル』に影響されて書きます。
　ネスの自伝『アンチャッチャブル』を元に映画化されたので
　実際よりもだいぶ脚色されているのは仕方ないことです。