第2弾は、趣旨です(*・ω・)ノ

趣旨の勉強法のコツは2つあります

1つ目

まず、趣旨にはパターンがある

と思ってください

ストーリーは大体3つのパターンのいずれかに属します

1.法目的から始まるもの

2.改正前⇒改正後に流れるもの

3.一つ前の条文から始まるもの


1.には、例えば、新規性が挙げられるでしょう

法は、発明の保護と利用のもと、産業の発達に寄与することを目的とする(1条)。

ここからスタートします。新規性なんかもそうですね。

2.には、意匠法の多くの規定が存在します。

例えば、去年の論文本試験で出題された、10条に規定する関連意匠制度なんかもそうですね

平成10年改正前は類似意匠制度が存在した

ここからスタートします

そして、改正前の不都合を解消するために、改正したというような流れになります

3.には、例えば、30条に規定する新規性喪失の例外や、65条に規定する補償金請求権なんかが挙げられますね

新規喪失の例外は、一つ前の(厳密には29条2項がありますが)、29条1項の新規性からストーリーは始まり、補償金請求権は、(厳密には64条の2がありますが)64条の出願公開からスタートします

そして、その規定の不都合を解消するために、この規定を設けたというようなストーリーです


まず、趣旨を理解し、覚えるときには、このパターンを意識することで、

正確性

定着化

を担保することができます

その先に勉強することとなる、「要件」は全て趣旨に根付くものですね

ですから、なぜその要件があるのかということについては、趣旨を理解してはじめて、説得力が増すということですし、記憶に定着することによって、条文に「強く」なることができます

まさに、短答の勉強に直結ということです

例えば、上記の例で言えば、補償金請求権の趣旨というのは、一つまえの条文64条の出願公開による出願人の不利益の補填というのが趣旨です

だからこそ、補償金請求権の要件に「出願公開」があるのです

趣旨から勉強するということは、要件の真の理解につながるということを納得してもらえると思います

定義もそうでしたが、趣旨も、それに根付くはずの要件も、「丸呑み」では、味気なく勉強が面白くないです

また、

不正確な知識となる、記憶が定着しないというような弊害が生じやすいです

キーワード先行で、キーワードをつなげて覚えるというような勉強法は断じて間違っています(`・д・´)

1st ストーリーパターンを意識しながら趣旨を理解する

2nd 自分の言葉で説明できるか、説明してみる

3rd 自分の言葉をキーワードに置き換える

ここで、判例の勉強法でも全く同じことですが、

2ndを抜かさないことが、とっても大事です

これをすることによって、理解が深まり、キーワードを正確に使えるということにもつながりますし、記憶が定着します

逆に、キーワード先行の暗記をした結果、キーワードの使い方を誤るということにつながり、現にそういう答案がいくつも見られます

3条の2の趣旨が問われた年の再現答案でも、「権利の錯綜」の使い方がおかしい答案が結構ありました

それは、「不理解の露呈」につながります

書いたつもりなのに評価が悪い

原因の多くはここにあります


是非、ストーリーパターンを意識することから始めて、上記を実践して覚えてみてください


コツの2つ目

問題点の指摘をしっかりする

上記のコツ1つ目でも言及したとおり、どのストーリーにも存在するのが、「問題点(不都合性)」です

つまり、1.であれば法目的から見て、その規定が存在しないことの不都合性

2.であれば、改正前の不都合性

3.であれば、一つ前の規定がもたらす不都合性

それがあるからこそ、その規定が存在するということになります

ですので、ここまでくればわかると思いますが、

趣旨の問題が出たとき、どこに点数がつくと思いますか?

つまり、どこに配点が高く振られていると思いますか?


問題点(不都合性)の指摘部分

そこなんですね


去年の論文本試験では、意匠法が一番難易度的には低いように見えました

けれども、蓋を開けてみると、意匠法だけがダメだったという受験生が意外に多かったという現実があります

そして、BやC評価という数点足りなかったのではなく、D評価以下だったという方も多いのです

でも、なぜその評価なのかわからない

そうおっしゃる受験生はとても多かったです

趣旨も書いたし、項目落ちもないと思う


では、どこで差がついたのでしょうか?

項目挙げたけど、要件の検討不十分などの完成度の問題

これもあると思います

けれども、意外に1問目の「関連意匠制度の趣旨」

これで失敗している方も多いのです

ああいった、皆が知っているような制度だからこその完成度

そのポイントは、

問題点(不都合性)の指摘がしっかりと出来ていたか?

そこにあると思います


これは趣旨の勉強だけではなく、全てにいえることですが、


「得点を採る答案を作る」


直前期だからこそ、意識して実践して欲しいと思います

そのための論文直前答練の解説でもあるので、解説を聞く際にも
その点に注目してくださいね


では、最後の一日まで皆さんを全力で応援しています

(*・ω・)ノ