July 12, 2007

JAXAシンポジウム2007に行ってきた

JAXAシンポジウム2007・その17月10日に開催された「JAXAシンポジウム2007」に行ってきました。
「JAXAシンポジウム」は毎年行われてるようで、今年は、来月打上げの月周回衛星「かぐや(SELENE)」と先日決定した宇宙日本食の話題。
更に、その宇宙食の試食があるとな!

話題も聞きたいし、試食もしたいし…。
ちょっと悩んで、折角なので申し込み。うきうきと出発(ぉ

開催地には幾つかの駅から行けるのですが、自分の降りた三田線の芝公園駅前や道中では、JAXAの方々が案内札を持って立たれてました。悪天候の中、お疲れ様です(汗
1000人も参加(事前登録有り)だからかな?とも思ったのですが、実際、分かりにくい場所だったので大助かり。

さて開会。理事長のご挨拶が終わったら、まずは「平成18年度JAXA活動レポート(ビデオ上映)」やっぱりH-IIA204型の勢いは凄いw
その上映後に、司会進行役で楠田枝里子さん登場し、トークセッションスタート。
さすがはベテラン。司会進行も合いの手も上手く、そして「かぐや(SELENE)」の話他、月に関する話題、宇宙日本食の話も。自分には楽しいあっという間の2時間でした。

で。間違えてはいけないのが「JAXAシンポジウム」はJAXAの運営内容発表の場であり、宇宙日本食試食会ではない事
近くの方が「お腹すいた」等々、一緒の人に漏らしてた。
でも、興味ある物はしかたないかなぁwでも、満腹になるほど食べられるとは…考えてないよね(汗
そして副理事長の「来年は試食会は無いでしょうが、またお越し下さい!」で会場はわいてw終了。

その後は人数制限もあり、席前の方から案内にしたがって試食会場へ。その待ち時間には、スクリーンにISSから映し出された地球の映像。
地球の映像は、スペースシャトルをNASA TVで追っかけてる自分にとっては見慣れた感もあったのですが、大きな画面、またクリアな画質はまた新たな感動が。
先日JAXA iに行った際、ミニシアターでも配信されてたので、もしかしたら見れる可能性があるかも。
現在JAXA iでは(7月2日(月)〜7月31日(火)まで)宇宙日本食の展示もされているようです。

さて。試食会場は大賑わい。各メーカーの方々が大忙しで振舞ってました。
先にどんな食品が選ばれたのか知ってましたが、驚いた事に大半が「市販品」!
包装や状態の調整(細かくしたり等々)で、この度、宇宙食をパスした模様。
缶詰やレトルトは元から長期保存を目的として作られてますが、日頃食べている食品は、安全な物が多いんだなぁと改めて実感。

来年は宇宙食試食は無いでしょうがwまた参加したいなぁと思いました。


会場は、自分が入った所は裏手のような場所で(汗
正面に廻ったら、物凄く立派な場所だと言う事に気付きました…。
今まで、あちこち参加してきましたが、これほどの場は初めてかも…1000人も一般から招待する為もあったでしょうが。

JAXAシンポジウム2007・その3受付では登録後配信のメールをプリントアウトして…とあったので、それを提示すると、クリアホルダーを頂きました。
よく見ると、クリアホルダーに「かぐや(SELENE)」が、しかも裏には月が印刷されてると言う手の込みよう、宇宙開発好きには涎モノ(ぉ
受付には一般用とプレス用が。と言うことは1000人以上の参加者(?)がいるんだなーとぼんやりと思ってみたり。

JAXAシンポジウム2007・その2会場前の通路ではクリアケースに囲まれた宇宙日本食の展示。
29の宇宙日本食…とは言え、大半銀色のパッケージに包まれてて、どれがどれがぱっと見分からず。でも、これだけの食品が仲間入りしたんだと思うと、やっぱり嬉しい。

会場では「前の方から詰めて座って下さい」の声がしきりに飛んでた。これは良くある案内だけど、試食会の為だったのかと後で気付いてみた。

シンポジウム開催
オープニング映像Σ(・∀・;)
CM程度の長さでしたが。なんと言うか、手が込んでると言うか(主観)

その後、理事長のご挨拶。
昨年は打上げラッシュだった等々話されてました。で、打ち上げ内容がH-IIA3機にΜ-V1機。
あれ?2006年は合計6機だったはず…と思うも、帰りがけに「18年度」の話だった事に気付く(遅

平成18年度JAXA活動レポート(ビデオ上映)
H-IIA・F10の映像から始まり、打ち上げたロケットと衛星についての内容が主。
でも…でもやっぱり、他と同じように映しているけど、204型の勢いは凄いよw映像見ながら、笑いたくなる自分(ぉ
ロケットと言えば、観測ロケットS-310の内容も。
また、マイクロラブサット等、小型実証衛星や、航空機制作で重要な、騒音対策の実験研究が行われてたレポ等。
今後の話もあり、「かぐや」打上げから 超高速インターネット衛星「WINDS」 温室効果ガス観測技術衛星「GOSAT」 HTV(宇宙ステーション補給機)について。今回初めてHTVがISSにドッキングする方法を知った、と言ったら怒られるかな(汗
そして、「きぼう」日本実験棟建造について。
3回に分けて持ってく話、そしてそれに日本人宇宙飛行士が多く関わる話等。
あと、ペンシルロケット記念碑も流れ、そう言えば1年立ったんだよなぁとしみじみ。

トークセッション1 「『かぐや』が解き明かす月の起源と進化」
司会の楠田枝里子さんが登場し、月に関する話題から。
「TVで見たアポロ計画の月面映像には衝撃でした。この中でその時に見られた方は?」
そう問いかけに、さささっとあちこちから挙手が。自分は違います(何
楠田さんも「かなりいらっしゃるんですね」と、ちょっと驚きな声色で言われてました。かなりの宇宙好きが集まっていると見た(ぉ
そして、説明下さる加藤先生の登場ですが、加藤先生はスプートニクの方が衝撃だったとの話。さすがは研究者w
でもそこで「スプートニクですか!」との言い方に、あれ?もしかして楠田さん、本気で宇宙好きなのかもしれないと思い始める。
いや…何故、司会進行役なのか調べてなかったのですがillli orz illli前打ち合わせはあったでしょうけど、進行上の突っ込み等々、本気さが伝わってきました。

「何故、今、月を調べるのか?」そんな話題も。でも、月は近いが知らない(形成経路も全体の素材も構造も)興味が行くのは自然な流れだと加藤先生。
ひいては有人月探査や月面基地建築も…で、日本としては、目標として2025年には月へ日本人宇宙飛行士を、そう考えているよう。
また「かぐや」に搭載されてる機器について等。
「大きさはマイクロバス程度」と分かりやすい例えがさりげなく。マイクロバス(程度の大きさ)が月を調べる…凄くリアリティのあるイメージになりました(てか、自分がかい(一人突っ込み)
そして機器はハイビジョンカメラを除いて、大きくは5つの観測に分けられるとのお話。
その内訳は「かぐや」サイトでも見れる…と思って、括りしかメモってこなかった…見つからない(´・ω・`)
SELENEプロジェクト」サイトにそのあたり書いてもらえたら、あと「観測ミッション」その各機器ページ見出し等々、色分けとかしてもらえたら分かり易いなぁとか、勝手な事思ってみるテスト

あと「月」の表と裏は様相が違ったり、裏にも地名が付いてたりな話。
楠田さんの隣に、なにやら白い球が…と思ってたら月球儀。
そこにカメラを当てて、地名をズームアップ、スクリーンに映してくれました。
地名は地上の地名他、世界中の有名な科学者や著者の名が付いていて、日本人の名も。

そして、まとめに入ったな、と思ったら予定時間に終了。
さすがはメディア前線で司会をされてる楠田さん、そして学会等々発表の場に出られてる加藤先生、凄いわーと思わずノートにメモしてみたりw

トークセッション2 「日本の有人宇宙活動は新たなステージへ」〜宇宙のくらしと宇宙食〜
休憩を挟み、トークセッション2へ。
「きぼう」日本実験棟の建設計画とかどんな実験を行うかなど、福田先生による説明から。
そして、今回特別!星出宇宙飛行士若田宇宙飛行士からのメッセージ!
星出宇宙飛行士が最後、右手を振られていたのに楠田さんが突っ込み…どうも「なるほど!ザ・ワールド」だった模様w
そんなユーモアのある星出宇宙飛行士は、今「星出宇宙飛行士ジャーナル"Tsukuba, Station, S/G1"」という1J(STS-124)ミッションまでのBlogを公開中。
ISS組立ミッションに「JAPAN」の「J」が付く…やっとと言うかなんと言うか。でも、ここまできたら、ミッションコンプリートを是非!
初めて(ぇ「きぼう広報・情報センター」の「JAXAの宇宙飛行士」ページを見ましたが、この全員のショットは凄い「うはーw」な気分になりますなw
あと余談で。「きぼう」組立ミッションのロゴ可愛い。


続くは、ISS内での生活に軽く触れて、そして宇宙食の話。
最初は固形マズー('A`)な物から、だんだんと開発、美味しい食品に変化した様子が写真と共に。
食事にはフォーク、スプーン等のカトラリー他、パウチの袋を切るはさみが必需品だと強調がwそりゃ、無かったら食べられませんなw
今はレトルト、缶詰の他、生鮮食品も飛んでるらしいです。ただ、生鮮食品は2日ぐらいしか持たないのでシャトルで。それも船内で食べてしまうらしいです。
シャトル内には冷蔵庫を設置する場所が無いので…orz
でも、美味しい食事はミッションへのやる気、「噛む」事による脳への刺激等々、地表と同じ生活が離れた宇宙上では重要だとの説明もありました。
逸話で、NASAが冷凍庫を初めて上げた(でも研究用)時、折角なので中に一杯のアイスを詰めたそうw
皆大喜びで、ロシアクルーと山分けしてあっという間に食べてしまったらしいですw
誰でも思いつくでしょうが、積載重量は増える。でも乗せちゃう。そういう所は好きだなぁw

さて。今、宇宙食はアメリカで約200種、ロシアは約100種、そこに日本が29種参入…と福田先生が話されてる中、宇宙日本食が登場。
今、クルーに人気はカレーで、日本のカレーのようなとろみのある物だとの事。NASAではトルティーヤに付けて食べたりしてるらしいです。
何それ!超旨そうじゃないか!!今度やってみよう、地上だけどw

登場した宇宙日本食に、元パッケージ見本を希望してたが付いて無いと、エンターテイメントな突っ込みを楠田さんがされてましたw
そして、コメントしつつ、幾つか試食。
ラーメンは固形的、汁がこぼれないよう、また一緒に食べられるように固まった形で作られてて、フォークで挿して持ち上げられる!と宇宙食ならではの特徴を見せてくれました。
また、ようかんが認定されたけど、外国の方に受けるかどうか…と福田先生。大丈夫です、海外の方にもようかんは大人気

ちなみに味は、何故か宇宙に行くと濃い目が好まれる(理由は科学的に分かってない)ようです。
その辺りの話はJAXAクラブでも取り上げられてました

また、匂いを抑える技術が使われてるとか(納豆は匂い他、粘りが目に入ったりすると大変だから認定は難しいらしい。でも、持って行った人がいたそうな(名前聞き忘れ…)
あと、おにぎりは海苔無し。パリパリした海苔は、粉がどこ行くか分からないので。ISS上じゃ、粉塵でも危険ですからね。でも、内側に巻く海苔巻き型ならいけるかも!?とか盛り上がってましたw
寿司を宇宙食にしようとしてる会社もある(ますのすしかな?)宇宙日本食開発はまだまだ続く。ロシアの100種は越したい!との事w

ちなみにアルコールは禁止。ミニチュアワインを持っていったフランスの方がいたのですが、飲むわけでなく持って帰ってから周囲に配った(宇宙を飛んだワインとして)らしいです。
日本では土佐宇宙酒と、酵母が宇宙を飛んだお酒が…。
そういや昨年(時期遅くに)買った。飲んだ。
吟醸酒なので毎年作られてて、もう今年分は販売されてる…買いたいなぁ。

そして。時間がきたので、閉会のご挨拶を副理事長より。
でも試食会が待っているので、長くはなりませんとw
ペンシルロケットから50年強、今後も日本は宇宙開発を頑張ります!とのお言葉。応援して下さい!とおっしゃられてました。

特別企画 宇宙日本食試食体験
待ちに待った時間が来ましたが。試食会場に行く前に、衝撃の事実発表。

「今回、ラーメンとカレーは抽選です」
Ω ΩΩ<な、なんだってー!?

騒然とする会場内。
で。抽選とは、試食会引換券が「青」の人はラーメン、「黄色」の人はカレーとの事。自分はラーメンを頂くことに。
「ピンク」もあったようですが、こちらはフリーズドライ製品を貰えたようです。

試食会。
画像を別を使って載せようと思ったのに、登録手間取ってorz
後日載せますillli orz illli
※7/13追記
会場内展示/試食内容の画像を、同じLivedoorサービス「PICS」にあげました。
07/07/10 - 日本宇宙食 試食会
ここまで

なんだかんだ言っても、これも目的で今回参加したので、うきうき移動w
会場は、各メーカーのブースがコの字型で並べられてて、各食をバイキングのように取っていくスタイル。ようかんの隣にお茶は、とても素敵な配置でしたw

宇宙食用なので、わかめスープは、チューブを通るように粉砕されて青海苔のようだったし、たまごスープのたまごも、小さく丸くなってました。
また、先にも記載しましたが「市販品」が多数。
日本宇宙食内で今回頂いた『マヨネーズ、白がゆ、 野菜飲料ゼリー(ニンジン)野菜生活100のむゼリーでした、ケチャップ、ソース、サバの味噌煮、サンマの蒲焼、赤飯、山菜おこわ、機能性飲料(アミノ酸ゼリー)VAAMでした、小倉ようかん、栗ようかん、黒飴、ミントキャンディー』これらすべて「市販品」
各会社さんが、いつも品質に気を配られてるのが分かります。頂いてない物でも「市販品」はあるでしょうね。
そして「市販品」の試供品が幾つか持ち帰り出来る形になってたので、まるで食品会社の見本市のようでしたw

かい摘んで幾つか。
・トマトゼリーは宇宙食の為に開発。でも市販されるかもよ。
 →野菜生活風の甘みがある味。美味しかったw
・マヨネーズはハーフでもなんでも無い、普通のだった。
・イワシのトマト煮は宇宙食用。魚系は外国の方に受けるか…と福田先生おっしゃられてたけど、このトマト煮は洋食的でもあって、凄く美味しかった!市販化希望(ぉ
・赤飯等の尾西食品さんは、元から非常食を作られてる所。アルファ米だった。
・ようかんのパッケージは4層。
 →強度の為(ようかんは確かに潰れやすい!)
   汁が出るのを防ぐ為(確かに、温度上がると汁が出る!)
   光からの遮断等々…が理由。
・ようかんは元から賞味期限は1年。でも10年後でも品質に変わりない事は実証済み。
  ※でも賞味期限は1年ですよ!と念を押されたw
・粉末緑茶は市販されてるけど、その中に(製品加工上)少しお茶の葉が入ってしまう。それを無くし、宇宙食用に。
JAXAシンポジウム2007・その4・ラーメンはプルプルと言うかモチモチと言う食感。そして麺と汁、一緒に絡んで…
 超ウマ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(n*‘∀‘)η゚・*:.。. .。.:*・゜゚・* !!!!!
 市販化しても売れる〜手間がかかるかもしれないけど〜。
 画質悪いですが、携帯で撮ったこれが一番”浮いてた”ので…(汗

美味しく楽しく頂いて、会場を後にしました。
先にも書きましたが、来年は試食会無いかもですよw

トラックバックURL

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔