2005年09月26日

奥の細道

帰国してもう一週間がたった。

時差ぼけもほぼ治り、帰国後すぐやられてしまったのどの痛みも治まってきた。
そうすると現金なもので、もう次の海外出張のことを考え始め、成田が恋しくなる。

“いづれの年よりか、片雲の風に誘われて、漂泊の思ひやまず”など、芭蕉を気取るわけではないが、成田に着地した瞬間から、またすぐ離陸したくなるのは何時ものことである。

初日にオーバー・ブッキングで宿に振られたことも、無理して日にちをあわせて飛んでった編集会議が二日後に延期になって、けっきょくは出席できなかったことも、インターネットのつながりが悪く往生したことも、都合悪いことはすべて忘却のかなたに消え去り、今は唯、シュツッツガルトの旧市街で食べたソーセージの美味しかったことや、最後にヒースロー空港のオイスターハウスでキリッとしたシャブリと一緒に流し込んだ生牡蠣や、薄いトーストに載せた北海サーモンのタルタルのとろける様な味わいだけが、彷彿と沸き起こってくる。

学会で友人たちと旧交を温めたことも、ラグデール・ホールでスパを体験したことも、楽しい思い出ではあるが、まず、食い物のほうに想念が行くのは、飢餓線上を彷徨した過酷な幼児体験を持つ昭和一桁でないと分かるまい。

さて今日は、エステ工業会の滝川理事長に昼をご馳走になった。
唯の昼食ではない、元来は月曜が休業日のはずのお気に入りのお寿司屋さんを叩き起こしての、おもてなしである。

いや旨かった
食べるのに夢中で、言いたいことの半分も言えなかったような気がしないでもないが、トロ雲丹と丸茹でのと、その他モロモロでそんなことはどうでもよくなってしまった。

滝川会長は見事な江戸っ子である。
こちらが何も言わずとも、エステティックを正道に乗せてくださる事は間違いない。


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