2014年07月15日01:24メールマガジン「突撃!★中学伊単語」バックナンバー一覧
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メールマガジン「突撃!★中学伊単語」は「中学卒業時に覚えている英単語に相当するイタリア語単語を覚えること」を目標に、単語集や読み物などを掲載していました。
こちらではその「突撃!★中学伊単語」のバックナンバーのリストを掲載しています。各号のリンクをクリックすると内容が表示されます。
中学校の授業にイタリア語があったら習いそうな単語を集めた「中学伊単語帳」と、前回までの伊単語帳をテスト形式で復習する「中学伊単語テスト」、そして特別企画のコーナーで構成されています。

号・発行日中学伊単語帳特別企画
発刊準備マイナス2号(1999/12/09)ホームページに「問題」として掲載されている伊単語見本号
発刊準備マイナス1号(1999/12/16)---新聞記事から知る単語使用頻度順位表★拡大版 その1
発刊準備0号(1999/12/23)---新聞記事から知る単語使用頻度順位表★拡大版 その2
創刊号(1999/12/30)動物イタリア語の発音は簡単すぎ? その1
単語から見た、おもしろイタリア語表現
第2号(2000/01/06)日用雑貨と家具イタリア語の発音は簡単すぎ? その2
第3号(2000/01/13)自然イタリア語の発音は簡単すぎ? その3
第4号(2000/01/20)町の風景イタリア語の発音は簡単すぎ? その4
第5号(2000/01/27)世界の国々(特別企画をお休みして、前回記事のフォロー)
第6号(2000/02/03)食べ物・その1PDIC 用イタリア語辞書
第7号(2000/02/10)食べ物・その2(おやつ果物)単語から見た、おもしろイタリア語表現
第8号(2000/02/17)10 までの数と12ヶ月日本語がぺらぺらで良かったぁ
第9号(2000/02/24)11 以降の数新聞記事から知る単語使用頻度順位表
第10号(2000/03/02)時間新聞記事から知る単語使用頻度順位表
第11号(2000/03/09)家族単語から見た、おもしろイタリア語表現
第12号(2000/03/16)やりたくないけど『ちょっとだけよ文法』(名詞編)
第13号(2000/03/23)家具・雑貨類と食器やりたくないけど『ちょっとだけよ文法』(名詞編)
第14号(2000/03/30)身分と職業やりたくないけど『ちょっとだけよ文法』(名詞編)
第15号(2000/04/06)陸海空の乗り物単語から見た、おもしろイタリア語表現
第16号(2000/04/13)曜日と太陽系の惑星日本語がぺらぺらで良かったぁ
第17号(2000/04/20)反対の意味を持つ名詞のペアPDIC 用イタリア語辞書
第18号(2000/04/27)身につけるもの単語から見た、おもしろイタリア語表現
第19号(2000/05/04)政治と選挙---
第20号(2000/05/11)住居"Cuore" から知る単語使用頻度順位表
第21号(2000/05/18)essere と主格の代名詞、不定冠詞日本語がぺらぺらで良かったぁ
第22号(2000/05/25)スポーツ単語から見た、おもしろイタリア語表現
第23号(2000/06/01)そこそこよく使う形容詞やりたくないけど『ちょっとだけよ文法』(形容詞編)
第24号(2000/06/08)とてもよく使う形容詞やりたくないけど『ちょっとだけよ文法』(形容詞編)
第25号(2000/06/15)特殊な形容詞(primo, questo, mio)やりたくないけど『ちょっとだけよ文法』(形容詞編)
第26号(2000/06/22)愛と勇気と友情PDIC 用イタリア語辞書
第27号(2000/06/29)教育と学校単語から見た、おもしろイタリア語表現
第28号(2000/07/06)定冠詞と高価な品物やりたくないけど『ちょっとだけよ文法』(定冠詞編)
第29号(2000/07/13)前置詞とお天気単語やりたくないけど『ちょっとだけよ文法』(前置詞編)
第30号(2000/07/20)鳥と虫単語から見た、おもしろイタリア語表現
第31号(2000/07/27)文化と芸術、音楽新聞記事から知る単語使用頻度順位表(ジャンル別)
第32号(2000/08/03)使いそうな形容詞---
第33号(2000/08/10)言葉に関連ある単語新聞記事から知る単語使用頻度順位表(ジャンル別)
第34号(2000/08/24)4つ組の名詞らいむのフィレンツェ滞在記1
第35号(2000/08/31)持つ物とする事(avere e fare)やりたくないけど『ちょっとだけよ文法』(動詞編)
第36号(2000/09/07)あまりによく使う動詞10らいむのフィレンツェ滞在記2
第37号(2000/09/14)結構よく使う動詞10単語から見た、おもしろイタリア語表現
第38号(2000/09/21)これまでの動詞・一人称単数らいむのフィレンツェ滞在記3
第39号(2000/09/28)副詞・前編---
第40号(2000/10/05)副詞・後編らいむのフィレンツェ滞在記4
第41号(2000/10/12)身の回りの品々PDIC 用イタリア語辞書
第42号(2000/10/19)形容詞いろいろらいむのフィレンツェ滞在記5
第43号(2000/10/26)自分の動作(動詞)---
第44号(2000/11/02)自分の動作★その2日本語がぺらぺらで良かったぁ
第45号(2000/11/09)植物らいむのフィレンツェ滞在記6
第46号(2000/11/16)代名詞(直接&間接補語)やりたくないけど『ちょっとだけよ文法』(代名詞編)
第47号(2000/11/23)補助動詞(可能、義務など)らいむのフィレンツェ滞在記7
第48号(2000/11/30)"piacere" と再帰動詞やりたくないけど『ちょっとだけよ文法』(再帰動詞編)
第49号(2000/12/07)算数・数学と度量衡---
第50号(2000/12/14)この1年で取りこぼした単語たちらいむのフィレンツェ滞在記8
第51号(2000/12/21)まだまだ形容詞「突撃!★中学伊単語」の秘密
第52号(2001/01/04)すっっかり日本語な「カタカナ英語」らいむのフィレンツェ滞在記9
第53号(2001/01/11)少々抽象的な単語単語から見た、おもしろイタリア語表現
第54号(2001/01/18)いろいろな人々らいむのフィレンツェ滞在記10
第55号(2001/01/25)文法用語---
第56号(2001/02/01)(お休み)---
第57号(2001/02/08)フィレンツェイタリアにも歴史があるよね★フィレンツェ
第58号(2001/02/15)宗教---
第59号(2001/02/22)(お休み)単語から見た、おもしろイタリア語表現
第60号(2001/03/01)よく使われる形容詞の残り---
第61号(2001/03/08)行動を表す動詞やりたくないけど『ちょっとだけよ文法』(過去分詞編)
第62号(2001/03/22)体の単語★part2---
第63号(2001/03/29)食べ物!マンジャーレ・ベーネから知る単語使用頻度順位表
第64号(2001/04/05)旅行---
第65号(2001/04/12)(お休み)---
第66号(2001/04/19)なんとなく使いそうな形容詞---
第67号(2001/04/26)仕事・会社単語から見た、おもしろイタリア語表現
第68号(2001/05/10)イタリアの州と州都お役立ち!★イタリア語お勉強本
第69号(2001/06/14)抽象的な名詞---
第70号(2001/07/05)動詞---
第71号(2001/07/26)形容詞PDIC 用イタリア語辞書
第72号(2001/08/16)"Pinocchio" 第1章(1)
第73号(2001/09/06)"Pinocchio" 第1章(2)
第74号(2001/09/27)"Pinocchio" 第1章(3)
第75号(2001/10/18)"Pinocchio" 第1章(4)
第76号(2001/11/15)"Pinocchio" 第2章(1)
第77号(2001/12/06)"Pinocchio" 第2章(2)
第78号(2001/12/27)"Pinocchio" 第2章(3)
第79号(2002/01/24)"Pinocchio" 第3章(1)
第80号(2002/02/14)タイピング★イタリアーノ紹介
第81号(2002/03/07)"Pinocchio" 第3章(2)
第82号(2002/04/18)"Pinocchio" 第3章(3)
第83号(2002/07/25) 単語から見た、おもしろイタリア語表現


2014年07月15日00:02イタリア語メルマガ「突撃!★中学伊単語」バックナンバー 第83号 (2002/7/25 発行)
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3ヶ月ぶりに発行し、「いずれまたどこかの木曜日に発行させていただきます」と締めて終わるこの第83号がそのまま最終号となってしまいました。きちんと最後の挨拶をしなかったのが、今でもちょっと心残りですね……。


 お久しぶりです! 「突撃!★中学伊単語」のお時間がようやくやって参り
ました……

 前回発行から早3ヶ月。ほんと〜にごぶさたぶりでした(汗)。
 ゴールデンウィークなどどこ吹く風で、休日返上、朝から翌朝まで働き続け
ておりました〜
 そうこうしているうちにワールドカップも始まって終わるわ、梅雨も始まっ
て明けるわ、と月日ばかりすばやく流れていく日々。
 いったん発行を中断してしまうとなかなか再開のペースもつかめず、ずるず
るすっかり発行をさぼってしまいました。

 この3ヶ月発行を待っていたくださった方、新規登録してくれたのに全く届
かずなんなんだこのメルマガは〜と思われていた方、ほんとうにすいませんで
したです。


 お詫びといっては何ですが、イタリア語を覚えられるタイピングゲーム「タ
イピング★イタリアーノ」の長年の懸案であった、単語登録数を拡張。
 早速動詞を追加しました。
 ホームページにて遊んでいただけますので、気が向いたらまたぜひお越し下
さい。

 今後、要望の多い形容詞も順次追加していく予定です。お楽しみに!


◆ ◆ ◆


 さて、今回は本来ならピノッキオの第4章をお届けしなければならないとこ
ろなのですが、まだちょっとそいつをやっつける余裕はなく……

 と、読者のある方から「おもしろイタリア語表現」の7号、15号、18号、
22号、27号、59号掲載分にて、「宿題」として紹介されていた表現の解
答が、次号にもどこにも載っていないよ〜とのご指摘をいただきました。

 え? 「おもしろイタリア語表現」って何かって? そーいえばここ最近こ
のコーナーもご無沙汰でしたねぇ。
 これはイタリア語の辞書からとっっってもおもしろ〜い表現を見つけ出して
は紹介するというもの。そうですね、久しぶりに一つ新しい表現でも紹介して
みましょうか。


Cadere dalla padella nella brace.


 "cadere" は動詞「倒れる」「落ちる」。"padella" は「フライパン」。
 "dalla" は前置詞 "da"(〜から) + 定冠詞 "la"、"nella" は前置詞 "in"
(〜の中に) + 同じく定冠詞 "la" で、そして"brace" は「炭火」。
 というわけで直訳すると「フライパンから炭火に落ちる」となるわけですが、
はてさて、一体これにはどういう意味があるのでしょう?

 火を使った日本語の似たような表現としては「火中の栗を拾う」とか「心頭
滅却すれば火もまた涼し」とか思いつきますが、どちらもちょっと違う感じで
すよねえ。

 ひとしきり考えてみましたが、わかりそうで微妙にわからず。しかたありま
せんから、小学館「伊和中辞典」の "cadere" の項を引いてみました。すると
例文にこのような記述が!

Cadere dalla padella nella brace.
一難去ってまた一難

 なるほどー。日本語だと「泣きっ面に蜂」ってところですなー。


◆ ◆ ◆


 本題に戻って。
 こういった表現をいくつか紹介するコーナーをこれまでに10回くらいやっ
たわけですが、毎回必ず最後の表現は「解答」を次号に回すという気を持たせ
るというか、セコいというか、そういうことをしていたのですが……
 いやぁ、1回や2回ならともかくそんなにたくさん載せ忘れているなんてこ
とがあるはず……と思って調べてみたら、もー本当でした(恥)。

 というわけで、今回はちょうどい……じゃなかった、お詫びを込めて、これ
ら解答紹介し忘れ「おもしろイタリア語表現」の再紹介をさせていただくこと
で、配信再開のリハビリとさせていただきたいと思います。



┏┓単語から見た、おもしろイタリア語表現
┗┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


 さてさてまずは第7号にて、 "scuola"(学校)を使った次の表現を宿題と
しておりました。

bruciare la scuola

 "bruciare" は動詞で「燃やす」。つまり直訳は「学校を燃やす」!
 なんとも過激な文章ですね〜。もちろん意味が「本当に学校に火を付けて燃
やすこと」だなんてことだったら落ちにも何にもなりませんから、なにか別の
意味があるはずです……
 というわけで、辞書で "bruciare" を引いてみると、次のように書かれてお
りました。

bruciare la scuola
ずるやすみする

 いや〜、気持ちはわからんでもないけど、休みたいからってさすがに火を付
けるのはどうかと思うぞ……

◆ ◆ ◆

 15号では次の表現を取り上げていました。

avere il pelo sul cuore

 "avere" は動詞「持つ」。
 "pelo" は「毛」。
 "sul" は前置詞 "su"(の上に)+定冠詞 "il" ですね(面倒なので、ここ
から先はこのタイプは説明略)。
 そして "cuore" は「心臓」「ハート」でした。

 というわけで直訳は「心臓に毛が生えている」となります。
 あー、これは日本語でもありますね。ずうずうしいとか厚かましいとか度胸
があるとかそういう感じの意味ですから、きっとイタリア語でも同じような意
味になるんでしょうねえ。
 え!? 違うの? 本当だ、まるっっっっきり全くすっかり違う。
 ううむ、これも文化の違いって奴ですか〜。

 もったいぶるのはこれくらいにして、答えを見てみましょう。
 伊和中辞典の "pelo" の項にこの例文は掲載されています。

avere il pelo sul cuore
冷酷な心の持ち主である

 日本語では「毛が生えている」=「守られている」ということから「何を言
われても平気」「ずうずうしい」という意味が生じたのでしょうが、イタリア
語では「毛が生えている」=「寒さに備えている」ということなのでしょうね。
 実に不思議。

◆ ◆ ◆

 お次は18号。

vendere fin la camicia

 "vendere" は動詞「売る」。以前の『おもしろ表現』にて

vendere il sol di luglio
7月の太陽を売る=誰にでも入手できるものを提供する

 なんてのも登場してましたね。
 "camicia" は「シャツ」。女性の「ブラウス」なども含みます。
 "fin" は「〜まで」の意味を持つ前置詞 fino の語尾切断形。
 "la" は例によって定冠詞。

 というわけで直訳は「シャツまで売る」という意味になります。
 ふむ、これはなんだかわかる気がしますね。先は長いので、さっさと辞書で
"vendere" を引いちゃいましょう。

vendere fin la camicia
財産を使い尽くす

 ふむ、日本語だと……主客転倒かつ少々お下品ですが「××の毛までむしる」
と言いますが、その感覚ですね!(違う?)

◆ ◆ ◆

 ううむ、ちょっと息切れがしてきたかも。以前はうんと長〜いメルマガを毎
週書いていたものだが……リハビリリハビリ。

 さて、22号でも次の表現を紹介しっぱなしでした。

Non sa tenere la lingua a casa.

 "casa" は「家」、"lingua" は「舌」。
 "sa" は 動詞 "sapere"(知る、わかる)の三人称単数形で、"Non sa 〜"
の形で「〜することができない」「〜する方法を知らない」の意になります。
 "tenere" は「持つ」とか「引き留める」という意味があります。

 動詞 "sa" が三人称単数形であることから、「暗黙の主語」は「彼、彼女、
あなた」になりますよね。
 というわけで直訳は「彼(彼女・あなた)は家に舌を引き留めておけな
い」です。
 要は「舌がじっとしていない」ということですよね。というわけで "casa"
を調べると次のように。

Non sa tenere la lingua a casa.
彼は舌が止まらない

 ん? うーん、ちょっと欲求不満ですねえ。ほとんど直訳のままじゃあない
ですか。
 もちろん「彼はおしゃべりだ」ということなのでしょうが……

◆ ◆ ◆

 27号にては次の表現。短いですね。

E` tutto pepe.

 "E`" は "essere"(〜です、〜だ)の三人称単数形ですので、主語は「彼は」
にしておきましょう。
 もしかしたら「彼女は」や「あなたは」であるかもしれません。そのあたり
は文脈を見て臨機応変に。
 この場合はたった3語なので文脈もへったくれもありませんが(苦笑)。

 "tutto" は「ものすんごくよく使う形容詞」の1つ、「全ての」ですね。
 "pepe" 「コショウ」です。

 ということでこの文章は「彼はコショウ全てだ」……意味わからん。「あい
つ、コショウだらけだ」とか「あのひと、すっかりコショウね」ってとこかし
ら。ますますわかりませんねー。
 コショウだらけ……くしゃみ連発ってこと?(苦笑)

 やっぱりコショウは日本古来からある調味料ではないので、あんまり発想が
広がりませぬ。さっさと正解を拝むといたしましょう。
 辞書で "pepe" を引くと、次のようにありました。

E` tutto pepe.
彼は元気いっぱいだ

 コショウは「元気の源」ってことでしょうか。どちらかというと日本人には
ニンニクの方が「元気の源」というイメージにしっくり来るような気が。
 それとも、大航海時代には金より高いと言われたコショウを手にしていると
いうことで、力強さに結びつくのか……ってのはちょいと考えすぎかな。

◆ ◆ ◆

 さあて、最後です。59号から。

E` come lavare la testa all'asino.

 これも直訳は簡単なんですよ。
 "lavare" は動詞「洗う」、"testa" は「頭」。
 "asino" は動物の「ロバさん」です。ヨーロッパでは、なんともかわいそう
なことに、「お馬鹿な生き物」の代名詞としてロバの名前が使われることが多
いです。イエス・キリストがもっぱら乗ったのは我々ロバなのに、なんでこん
な扱いを受けるのだ、と憤慨しているに違いありません。
 "come" は「〜のように」「〜のような」と比喩的な表現で頻繁に用いられ
ます。

 ともかくも、これで「ロバの頭を洗うようなものだ」という直訳がひねり出
されました。
 日本ではあまりロバという生き物に馴染みがないので、役割的に近い動物を
思い浮かべると、やはりここは「馬」でしょうか。
 馬にちなんだ言葉といえば「馬耳東風」とか「天高く馬肥ゆる秋」とか「馬
子にも衣装」とか、結構いろいろあります。そうそう、「馬鹿」というのも馬
でしたね。その意味ではイタリアのロバと通ずるものがあります。

 と、こねくりまわしても、全然意味が見えてこないですねえ。
 あるいは「ロバの頭」になにか象徴的な意味があるのかもしれませんが……
 まあしばらくあれこれ考えて楽しんだので、そろそろ観念して辞書を引いて
みましょう。この表現は小学館伊和中辞典の "lavare" の項に載っています。

E` come lavare la testa all'asino.
馬の耳に念仏;何の役にも立たない

 馬といえば、そういえばそんな言葉もありましたねえ。
 というわけで、ロバの頭は洗っても無駄、が正解でした。なるほど。
 それにしても人間って生き物は、洋の東西を問わず、こういった位置づけの
動物に似たような意味を与えたがるものなのですねえ。


◆ ◆ ◆


 3ヶ月ほうったらかしだったにもかかわらず、なぜか読者数は増えていまし
た……ありがたいやら、申し訳ないやら。
 しかし、今後は以前のように定期的に……というわけにはまだまだ行かず。

 というわけで次の号はまだいつになるやらちょっとわかりませんが、いずれ
またどこかの木曜日に発行させていただきますんで、それまでお元気で!


2014年07月14日21:00イタリア語メルマガ「突撃!★中学伊単語」バックナンバー 第82号 (2002/4/18 発行)
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 さて、今回はピノッキオの第3章をなんとかかんとか最後まで御紹介するこ
とができそうです。
 しかし残念なことに、それだけで全ての力を使い果たしてしまいました……。
というわけで前振りのしょ〜もないお話はお休み。いきなり本題へと入ってい
くのです……


┏┓中学伊単語テスト!
┗┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


 前回までの伊単語帳からのテストです。等幅フォントでご覧下さい。

| 日本語 | italiano
--+------------------------+--------------------
1| 今や;すでに |
2| | condurre
3| | calcio
4| 家 |
5| | tardo
--+------------------------+--------------------
6| 値する;価値がある |
7| それに引き替え;反対に |
8| 逃げる |
9| 地域;区域;面積 |
10| 動かす;移動させる |
--+------------------------+--------------------
11| 歩く |
12| | correre
13| 通り抜ける;差し入れる |
14| | raggiungere
15| 通り |
--+------------------------+--------------------
16| | contadino
17| 着く |
18| | finche'
19| 跳ぶ;ジャンプする |
20| | paio
--+------------------------+--------------------
21| | sapere
22| | singolare
23| [場所]の後ろに |
24| | finire
25| きみ |
--+------------------------+--------------------
26| 第1の |
27| ドア;門 |
28| | pavimento
29| 返す |
30| ウサギ |



┏┓中学伊単語帳( "Pinocchio" でも読もうか!)
┗┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


 いつものように、今日のパートで使われる新出単語から見ていきましょう。


|日本語 |English |italiano
--+---------------------------+----------------+--------------
1|タイトル;肩書き |title |titolo
2|章 |chapter |capitolo
3|主人;所有者;雇い主 |owner |padrone
4|カラビニエーレ;警官 |policeman |carabiniere
5|牢獄;刑務所 |jail |carcere
--+---------------------------+----------------+--------------
6|牢屋;刑務所 |prison |prigione
7|心;精神 |spirit:anima |animo
8|理由 |reason |ragione
9|大急ぎ;激高 |(hurry;rush) |furia
10|遠い |far |lontano
--+---------------------------+----------------+--------------
11|いくつかの |any |alcuno
12|固有の;自分の |proper |proprio
13|能力のある;有能な |capable |capace
14|勇敢な;元気の良い |courageous |coraggioso
15|好奇心を持った |curious |curioso
--+---------------------------+----------------+--------------
16|信じる |believe |credere
17|戻る |return |tornare
18|忘れる |forget |dimenticare
19|止める |stop |fermare
20|妨げる;邪魔する |disturb;impede |impedire
--+---------------------------+----------------+--------------
21|付け加える;言葉を添える |supplement |soggiungere
22|植える;突き立てる |plant |piantare
23|詳しく語る;物語る |tell;narrate |raccontare
24|取る;つかむ |catch;hold |pigliare
25|起こる;生ずる |happen |accadere
--+---------------------------+----------------+--------------
26|向かわせる;導く |lead |avviare
27|〜が問題だ;問題は〜である |- |trattare
28|後ろへ;遅れて |behind;after |indietro
29|わざと;ことさら |purposely |apposta


 ここまできてもまだ半分くらいは過去の中学伊単語帳で紹介済みの単語だっ
たりします。
 そのくらい単語が見えてわかっていれば、辞書をガシガシ引かなくても結構
読めたりするもんですよ〜。わかんない単語が多少あっても、前後の意味から
類推することで、なんとかわかったつもりになれますし。
 ちゃんと訳すとなるとそういうわけにはいきませんが……。

◆ ◆ ◆

 んでは、ピノッキオのお話の続きを読んでいきましょう。
 ジェッペットじいさんがピノッキオを作り上げ、歩き方を教えた途端、家か
ら飛び出して走って逃げていった……というところからでしたね。

 ちょっと今回は各段落の説明文も短いです。ごめんなさい……

----------------------------------------------------------------------
- Piglialo! piglialo! - urlava Geppetto; ma la gente che era per la
via, vedendo questo burattino di legno, che correva come un barbero,
si fermava incantata a guardarlo, e rideva, rideva e rideva, da non
poterselo figurare.

「つかまえて! つかまえてくれ!」ジェッペットは大声で叫びました。しか
し通りにいた人々は競走馬のように走るこの木の人形を目にすると立ち止まり、
じっと見てから、笑って笑って、笑いころげました。そんなの、想像したこと
もありませんでしたから。
----------------------------------------------------------------------

 "e rideva, rideva e rideva" と "ridere"(笑う) の半過去が3つも並んで
います。しかしそのまんま「笑って笑って笑いました」ではいくらなんでも変
なので、「笑いに笑い、とにかく笑った」とか、「笑って笑って笑い通した」
とか、なんか律儀に「笑」を3回使わねば! とずいぶん色々考えてしまいま
した(笑)。
 なんかこの段落、「笑」が多いな(苦笑)。


----------------------------------------------------------------------
Alla fine, e per buona fortuna, capito` un carabiniere, il quale,
sentendo tutto quello schiamazzo e credendo si trattasse di un puledro
che avesse levata la mano al padrone, si pianto` coraggiosamente a
gambe larghe in mezzo alla strada, coll'animo risoluto di fermarlo e
di impedire il caso di maggiori disgrazie.

 やっとのことで運よくお巡りさんに出会いました。彼はこの騒ぎをすっかり
耳にして、てっきり主人の手から逃げ出した子馬が引き起こしているのだろう
と思いこんでました。これ以上ひどいことにならないために騒ぎを止めようと
いう決意の元、勇敢にも道の真ん中に足を広げて仁王立ちになったのです。
----------------------------------------------------------------------

 "carabiniere" は、ここでは「お巡りさん」と訳していますが、本当は「カ
ラビニエーレ」とそのまま読みを書くか、せめて「憲兵」としなきゃならない
ところです。国防を担う軍人でありつつ、治安維持といった警察的なお仕事も
する人たちなのです。
 無理矢理今の日本で近い存在を探すと……「自衛官」? ちょっと違います
よねー。あーでも、「自衛官」と訳しちゃったりなんかすると、結構おもしろ
かったりするかも(笑)。

 この "carabiniere" さん、イタリアの一般市民からは、まあ残念なことに
あまり好かれているとは言い難いご様子。よく揶揄や悪口の対象になっていた
りするようです。
 実際、イタリアのジョークを集めたサイトに行ってみたりなどすると、
"amore" とか "politica" という分類に混じって、必ず "carabiniere" とい
うコーナーがあったりします……



----------------------------------------------------------------------
Ma Pinocchio, quando si avvide da lontano del carabiniere che
barricava tutta la strada, s'ingegno` di passargli, per sorpresa,
frammezzo alle gambe, e invece fece fiasco.

 しかしピノッキオは、道をすっかりふさいでいるお巡りさんに遠くから気付
いて、驚きふためき、お巡りさんの足の間を懸命に通り抜けようとしました。
が、かえって失敗でした。
----------------------------------------------------------------------

 "carabiniere" さんが両手広げて立っただけで「道をすっかりふさいでいる」
だなんて、ずいぶん狭いところですね。でも……

 "fiasco" はトウモロコシの皮などが胴に巻いてある細い瓶のことらしいで
す。そーいえばそんな感じになっているワインボトルも結構ありますよね。
 しかし「失敗」という意味もあって、ここではそちらの意味で使われます。
どうしてそんな瓶が「失敗」の意味になるのかは、不明。


----------------------------------------------------------------------
Il carabiniere, senza punto smoversi, lo acciuffo` pulitamente per il
naso (era un nasone spropositato, che pareva fatto apposta per essere
acchiappato dai carabinieri), e lo riconsegno` nelle proprie mani di
Geppetto; il quale, a titolo di correzione, voleva dargli subito una
buon tiratina d'orecchi. Ma figuratevi come rimase quando, nel
cercargli gli orecchi, non gli riusci` di poterli trovare: e sapete
perche'? Perche', nella furia di scolpirlo, si era dimenticato di
farglieli.

 お巡りさんは、全くぴくりとも動かずに、あっさりピノッキオの鼻を捕まえ
ました(まるでわざわざお巡りさんに素早く捕まえられるために作られたかの
ような巨大な鼻でした)。そしてジェッペットの手へと引き渡しました。
 ジェッペットは、処罰として、すぐにも耳を思い切りひねりあげてやろうと
思いました。しかし彼に耳を探し、うまくみつけられなかった時、どんなに呆
然としたか想像してください。どうしてだかわかります? なぜなら、大急ぎ
でピノッキオを彫ったため、耳を作ることを忘れていたのです。
----------------------------------------------------------------------

 4行目の "titolo" はそのまま「タイトル」という名詞ですが、"a titolo
di 〜" になると熟語で「〜として、〜の形で」。

 次の5行目、"tiratina" は辞書を引いても載ってない! こういうときは
その近くの単語をつらつら眺めて回ります。
 "tirata"(引くこと) という名詞と "tirano"(引っ張った;伸びた) という形
容詞がありますねぇ。どちらも明らかに "tirare"(引く) という動詞の派生語
ですが……あ! あった!!
 "tirata" の項の中に「 dare una tirata d'orecchi 耳を引っ張る;叱る;と
がめる」という例文があるじゃあないですか。
 というわけで "tiratina" は "tirata" の縮小辞だったってことですね。

 "-ino/-ina" や "-one" で終わる単語は、辞書に載ってなくてもこうして案
外簡単に見つけられるので、がんばって探しましょー。


----------------------------------------------------------------------
Allora lo prese per la collottola, e, mentre lo riconduceva indietro,
gli disse tentennando minacciosamente il capo:

- Andiamo a casa. Quando saremo a casa, non dubitare che faremo i
nostri conti!

 それで、首根っこをつかみ、後ろに引き戻しつつ、脅すように頭を振りなが
ら言いました。
「家に帰るぞ。家に帰ったら、ただでは済まさんから覚悟しとけ」
----------------------------------------------------------------------

 最後の表現、"non dubitare che faremo i nostri conti!" は、ちょっとお
もしろいですよね。

 まず "non dubitare" は否定の命令文。
 命令文の否定は、"non + 不定詞(動詞の原形)" でしたよね。簡単。
 だから「疑うな」とか「確信しろ」いうことなのですが、日本人はあんまり
そんなこと言わないですね。
 で、ちょっと困りつつも、「覚悟しろ」にしておきました。

 ついで "faremo i nostri conti"。
 "faremo" は "fare"(する) の一人称複数未来形なので、「私たちの勘定を
するだろう」が直訳。
 それも日本語ではあんまり言いそうにないって? いやいや、「このツケは
きっちり払ってもらうからな」とか、「ただでは済まさんぞ」とか、「過去の
清算」とか、「この前の失敗を帳消しにする」とか、このタイプの言い方なら
日本語にもたっっぷりありますとも。


----------------------------------------------------------------------
Pinocchio, a questa antifona, si butto` per terra, e non volle piu`
camminare. Intanto i curiosi e i bighelloni principiavano a fermarsi
li` dintorno e a far capannello.

Chi ne diceva una, chi un'altra.

 ピノッキオはこのほのめかしに、地面に身を投げ出し、一歩も歩きたがろう
としませんでした。そのうちに野次馬と遊び人たちがそのまわりに立ち止まり、
人垣を作り始めました。
 ある者が何か言えば、またある者は別のことを言うのです。
----------------------------------------------------------------------

 うーん、これは……子供が地面にべたりと寝ころんで、時にはさらに手足を
じたばたとし、強引に駄々をこねまくるという、あのよく見る光景ですねぇ。
 昔はそんなことをしようものなら、ますますこっっっっっっぴどく叱られた
ものですが(苦笑)、最近は「怒り方がわからなくて途方に暮れている親」と
か、「全く気にもとめず平然としている親」とかがセットになっていることが
多いですよねえ。
 かといって、人前で子供を厳しく叱りつけたら、「虐待だ!」とか言われか
ねない世の中。
 はてさてこれでいいのか日本!

 ん? あれれ??
 さっき、"carabiniere" が両手広げて立っただけで道をすっかりふさげるほ
ど狭い道だと言っていたのに、一体全体どうやって人垣なんて作ったんだ?
 なぞだ……

 "chi..., chi..." は「ある者は……、またある者は……」という熟語。
 "una" や "altra" の後ろにはきっと "cosa"(もの、こと) が略されている
のでしょう。


----------------------------------------------------------------------
- Povero burattino! - dicevano alcuni, - ha ragione a non voler
tornare a casa! Chi lo sa come lo picchierebbe quell'omaccio di
Geppetto!...

「かわいそうな人形!」何人かが言いました。「家に帰りたくないのも無理も
ない。そのこわもてのジェッペットにどんなにひっぱたかれるか知っている者
なら誰でもそうさ!」
----------------------------------------------------------------------

 "avere ragione a 〜" はよく見る熟語。「〜に道理がある」から転じて、
「正しい」とか「もっともだ」とかいう意味で、とてもよく使われます。覚え
よー。

 "chi" は、文頭にあって、疑問文っぽくなくて、でも "chi" を主語とみな
しても対応する動詞がない場合、「〜する者(なら誰でも)」という解釈にな
ることがあるので、注意。というか、最初わからなくてウンウン悩んだのは他
ならぬワタクシでございます……



----------------------------------------------------------------------
E gli altri soggiungevano malignamente:

- Quel Geppetto pare un galantuomo! ma e` un vero tiranno coi ragazzi!
Se gli lasciano quel povero burattino fra le mani, e` capacissimo di
farlo a pezzi!...

 そして他の者も意地悪に付け加えました。
「あのジェッペットは優しそうに見えるけど、しかし子供に対しては紛れもな
い暴君だよ! もしあのかわいそうな人形を奴の手のうちに残しておこうもの
なら、間違いなくばらばらにされてしまうね……!」
----------------------------------------------------------------------

 "tiranno" の派生語には、かの有名な "Tyrannosaurus"(ティラノサウルス)
があります。これでもー覚えたぞー。


----------------------------------------------------------------------
Insomma, tanto dissero e tanto fecero, che il carabiniere rimise in
liberta` Pinocchio e condusse in prigione quel pover'uomo di Geppetto.
Il quale, non avendo parole li` per li` per difendersi, piangeva come
un vitellino, e nell'avviarsi verso il carcere, balbettava
singhiozzando:

 みんながいろいろ言ったりしたりし、結局、お巡りさんはピノッキオを自由
にし、哀れなジェッペットの方を牢屋へと引っ張っていきました。
 ジェッペットはすぐには弁解の言葉も思い浮かばず、子牛のように涙を流し、
そして牢屋に向かうなか、泣きじゃくりながらぼそぼそとつぶやきました。
----------------------------------------------------------------------

 なんと!
 悪さをしたピノッキオではなく、ジェッペットじいさんのほうが捕まってし
まいましたぞ……
 ついさっき「人前で子供を叱ったら、虐待と言われかねない」なんて書いた
ばかりなのに、それが現実のものになってしまいました(って、物語の中のお
話だってば)。
「ピノッキオ」では、この章に限らず、警察や裁判所が目を疑うほど理不尽な
判断や判決を出すというモチーフが何回か登場します。このあたり、時代背景
を移した風刺でもあるのでしょうね。

 しかし「子牛のように涙を流し」ながらって……中谷は『ドナドナ』を思い
浮かべてしまいましたよ。う〜ん、ジェッペットじいさん売られていく、わけ
じゃないけど(苦笑)。


 3行目、"li` per li`" は「すぐに」という熟語ですね。この "li` per
li`"、あんまり熟語っぽくないので、いつもわからなくてずいぶん悩んじゃう
んですよねぇ。


----------------------------------------------------------------------
- Sciagurato figliuolo! E pensare che ho penato tanto a farlo un
burattino per bene! Ma mi sta il dovere! Dovevo pensarci prima!...

Quello che accadde dopo, e` una storia da non potersi credere, e ve la
raccontero in quest'altri capitoli.

「手に負えん息子め! きちんと躾のできた人形にしてやろうとずいぶん骨を
折ってやったのに! しかしわしにはその義務があるんじゃ! これくらいの
ことは最初に考えておかねばならんかった……!」
 これから起こることは信じられないような物語です。このほかの章であなた
たちに詳しく語ってあげましょう。
----------------------------------------------------------------------

 あしかけ3ヶ月もかかってしまいましたが、これでようやく第3章もおしま
いです。ほっ。

 最近のこのコーナー、文法とかの記述が多いなあとちょっと反省。少し先祖
返りして、単語にこだわった内容を多くしてみたのですが、いかがだったでし
ょう??


◆ ◆ ◆


 今号の「中学伊単語テスト!」の解答です。

| 日本語 | italiano
--+------------------------+--------------------
1| 今や;すでに |[oramai;ormai;gia` ]
2|[ 導く;指導する ]| condurre
3|[ サッカー ]| calcio
4| 家 |[ casa ]
5|[ 鈍い ]| tardo
--+------------------------+--------------------
6| 値する;価値がある |[ meritare ]
7| それに引き替え;反対に |[ invece ]
8| 逃げる |[ fuggire;scappare ]
9| 地域;区域;面積 |[ area ]
10| 動かす;移動させる |[ muovere ]
--+------------------------+--------------------
11| 歩く |[ camminare ]
12|[ 走る ]| correre
13| 通り抜ける;差し入れる |[ infilare ]
14|[ 追いつく ]| raggiungere
15| 通り |[ strada ]
--+------------------------+--------------------
16|[ 田舎の ]| contadino
17| 着く |[ arrivare ]
18|[ 〜するまで;の限り ]| finche'
19| 跳ぶ;ジャンプする |[ saltare ]
20|[ 対;ペア ]| paio
--+------------------------+--------------------
21|[ 知っている;〜できる ]| sapere
22|[ 単数形 ]| singolare
23| [場所]の後ろに |[ dietro ]
24|[ 終える;使い尽くす ]| finire
25| きみ |[ tu ]
--+------------------------+--------------------
26| 第1の |[ primo ]
27| ドア;門 |[ porta;sportello ]
28|[ 床 ]| pavimento
29| 返す |[ rendere ]
30| ウサギ |[ coniglio;lepre ]


◆ ◆ ◆


 ちょっと今回は、いろいろ時間がなくて、いつものたらたらした駄文とかな
いのですが、ピノッキオの本文が十分おもしろいのでそれで勘弁してやってく
ださい。

 で、次号なのですが……
 当分この調子で忙しいままなので……
 とりあえず次の発行予定日である5月9日はお休みにさせていただきたいと
思います。その次の5月30日……この頃なら多分なんとかなるんじゃないか
と思われる(思いたい?)ので、第83号は5月30日発行予定ということに
いたしましょう。
 ピノッキオが間に合わなくても、せめて「タイピング★イタリアーノ」(最
近ほったらかしだなあ……)の最新情報くらいはお届けできるようしたいと思
っております。

 それでは次の号で無事お会いできるよう祈っていてくださいまし……。


2014年07月14日18:00イタリア語メルマガ「突撃!★中学伊単語」バックナンバー 第81号 (2002/3/7 発行)
PermalinkComments(0)TrackBack(0) 突撃!★中学伊単語 

 前号にて「タイピング★イタリアーノ」の公開をお知らせしましたところ、
大変たくさんの方が遊びに来てくださいました。しかも、「本当にゲームで単
語が覚えられる!」と好評までいただいて、感謝感激。
 ほんと、ありがとうございます〜。


 さてさて。
 この「タイピング★イタリアーノ」。
 実は簡単に単語リストを交換できる仕組みになっております。

 となれば!
 多言語展開を推し進めないなんて手はありませんよね!!
 いやいや、決して単語入れ替えただけの手抜きで2匹目のどじょうを狙おう
なんて、そんな厚かましいことはちょっとしか考えていません(笑)。

 こうして第2外国語にフランス語をとっている弟の協力により(感謝)、登
場したのが「タイピング★フランセ」!!(そのまんまやなー)

 もちろんフランス語を知らない人でも、ゲームで遊んでいるうちに仏単語が
覚えられてしまう、なんてところは「タイピング★イタリアーノ」と一緒!
 今はまだちょっと収録単語数が少ないところは申し訳ないのですが……おい
おい増やしていきますので、しばらくお待ちくださいまし。

 さて、そんな「タイピング★フランセ」は下記の中谷のサイトで公開中です。

「木曜日が足りない男」
http://www.giovedi.net/

 これで「木曜日が足りない男」もメジャー言語に進出(笑)。

◆ ◆ ◆

 このメールマガジンは仮にも(?)イタリア語を学ぶためのものですから、
フランス語にも興味のある人はさすがにそんなにたくさんはいないと思うので
すが(というより、「タイピング★イタリアーノ」公開の時よりアクセス多か
ったら泣くかも(苦笑))、フランス語を勉強しているお友達とかに教えてい
ただけると嬉しいですね〜。

 また、イタリア語とフランス語って同じラテン語系の言語ですから、綴りの
似ている単語ってなかなか多いんですよねえ(発音は結構違うんですが……)。
というわけで、試しに遊んでみるとそのことが実感できて楽しかったりするか
も?


 ただ、目下の悩みは「タイピング★フランセ」って、なんだか語呂が悪いん
ですよねえ。いっそ「タイピング★フランチェーゼ」とイタリア語で呼んでし
まおうかと思ったほど。しかしそれだとフランス語の人に怒られそうだしなあ。
 うーん……



┏┓中学伊単語テスト!
┗┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


 前回は伊単語を紹介しませんでしたので、これまでの伊単語帳全体からのテ
ストです。等幅フォントでご覧下さい。

| 日本語 | italiano
--+----------------------+-------------------
1| 答え;返答 |
2| ハト |
3| | ottimo
4| タンポポ |
5| ベッド |
--+----------------------+-------------------
6| 商業 |
7| 正義;公平 |
8| 雨 |
9| | Londra
10| 男性 |
--+----------------------+-------------------
11| 権威 |
12| 昨日 |
13| 日記 |
14| | ospedale
15| ほうれん草 |
--+----------------------+-------------------
16| 働き;作用;活動;手術 |
17| 舞台;場面 |
18| | cinese
19| | piacere
20| 太った |
--+----------------------+-------------------
21| | finale
22| あまりに;〜すぎる |
23| フクロウ |
24| | meraviglioso
25| 青銅 |
--+----------------------+-------------------
26| 屋根 |
27| 卵 |
28| 難しい |
29| アメリカ |
30| 言語 |



┏┓中学伊単語帳( "Pinocchio" でも読もうか!)
┗┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


 今回は "Pinocchio" 第3章の中盤です。
 まずはいつものように初登場単語のご紹介。


|日本語 |English |italiano
--+-----------------------+-----------------+-------------------
1|家 |house |casa
2|床 |floor |pavimento
3|ドア;門 |door;gate |porta;sportello
4|通り |road |strada
5|サッカー |succer |calcio
--+-----------------------+-----------------+-------------------
6|ウサギ |rabbit |coniglio;lepre
7|対;ペア |pear |paio
8|第1の |first |primo
9|鈍い |dull |tardo
10|田舎の |provincial |contadino
--+-----------------------+-----------------+-------------------
11|それに引き替え;反対に |in exchange for |invece
12|〜するまで;の限り |- |finche'
13|知っている;〜できる |can |sapere
14|着く |arrive |arrivare
15|歩く |walk |camminare
--+-----------------------+-----------------+-------------------
16|走る |run |correre
17|終える;使い尽くす |finish |finire
18|逃げる |escape |fuggire;scappare
19|動かす;移動させる |move |muovere
20|返す |return |rendere
--+-----------------------+-----------------+-------------------
21|跳ぶ;ジャンプする |jump |saltare
22|導く;指導する |conduct |condurre
23|追いつく |catch up with |raggiungere
24|値する;価値がある |merit |meritare
25|通り抜ける;差し入れる |pass through |infilare
--+-----------------------+-----------------+-------------------
26|今や;すでに |already |oramai;ormai;gia`
27|[場所]の後ろに |after |dietro


 相変わらず半分以上はこの中学伊単語帳で紹介済みの単語ですね。
 動詞が多いですが、"sapere"(知っている)、"arrivare"(着く)、
"camminare"(歩く)、"correre"(走る)、"finire"(終える) なんて基本中の基
本単語ですんで、ぜひぜひ覚えておきたい今日この頃。

◆ ◆ ◆

 はてさて、1回あいてしまいましたから、前回までのお話を覚えていない方
も多いかもしれませんね……

 だいたい「ジェッペットじいさんは、サクランボ親方からもらってきた木ぎ
れで踊ったり飛び跳ねたりできる人形を作り始めました。しかし、目を作れば
じっとこちらを見つめ、鼻を作ればどこまでも伸び続け、口を作ればジェッペ
ットじいさんを笑いからかうのです。ジェッペットじいさんはそれにかまわず、
首、肩、手と作り続けました……」と、こんなお話でした。

 さぁて、ピノッキオの「いたずらぶり」はますますエスカレートしていきま
す……


----------------------------------------------------------------------
Appena finite le mani, Geppetto senti portarsi via la parrucca dal
capo. Si volto` in su, e che cosa vide? Vide la sua parrucca gialla in
mano del burattino.

- Pinocchio!... rendimi subito la mia parrucca!

 手を作り終わるやいなや、ジェッペットは頭からかつらが持っていかれるの
を感じました。上に目をやると、何を見たかって? 人形の手がじいさんの黄
色いかつらをつかんでいるのが見えたのです。
「ピノッキオ! ……すぐにわしのかつらを返しなさい!」
----------------------------------------------------------------------

 そうそう、ジェッペットじいさんはかつらをかぶっているのでしたね。第2
章ではそのかつらの黄色さから「ポレンタ(とうもろこしの粉で作った「すい
とん」のような食べ物)」と呼び予備からかわれてもいたんでした。


 文章的には、一番最初の "Appena finite le mani" がちょっとおもしろい。

 "appena" はすでにこの "Pinocchio" でも何回も登場している、「〜すると
すぐに」「〜するやいなや」という意味の副詞&接続詞。
 それから77号で説明したように、過去分詞は単独で「〜すると」「〜した
ので」という意味合いで使うことができるのでしたね。
 というわけで "appena" と過去分詞は相性が良く、例えば "finire"(終わ
る)の過去分詞 "finito" を持ってきて、"appena finito" で「終わるやいな
や」という感じに、とてもよく使われる組み合わせになるのです。

 まあそれだけならイタリア語のごく普通の文法なのですが、ここで "finire"
の過去分詞が "finite" という形になっている。なぜか?
 もちろん "finite" は "finito" の女性複数形ですから、なにか女性複数名
詞を「主語」として奉っているわけですが……
 と見ると、すぐ後ろに "le mani"。"mano"(手)はほとんどたった一つとい
ってもいい例外中の例外、「まるっきり男性名詞のような活用をする女性名詞」
でしたね。他にも -o で終わる女性名詞として "foto"(写真)とか "biro"
(ボールペン)とかありますけど、それらは何かの略だとかいう特別な理由を
持っていて、かつ全く活用しません。
 ともかく、近くに転がっている女性複数名詞はこれしかないので主語はきっ
とこの "le mani" に違いありません。というわけで訳すと「手が終わるとす
ぐに」となっちゃいます。

 いや、日本語としては全然違和感ないんですけどね。
 でもこの部分、「終わっている」のは正確には「手」ではなく、「手を作る
こと」のはず。
 昔々のその昔、英作文のテストとかでこういうような文章を出されて、馬鹿
正直に「手が終わる」を直訳し、×を食らった苦い記憶がよみがえります(苦
笑)。
 それがどうでしょう、イタリア語ではちゃんと(?)「手が終わってる」じ
ゃあないですか!!
 まあ "Pinocchio" が子供向けの文章であるということも一つの要因ではあ
るのでしょうけれど、また日本語と距離の近いところを見つけたような気がし
て、なんだかますます親近感を抱いてしまいますよね(笑)。


----------------------------------------------------------------------
E Pinocchio, invece di rendergli la parrucca, se la messe in capo per
se', rimanendovi sotto mezzo affogato.

A quel garbo insolente e derisorio, Geppetto si fece triste e
melanconico, come non era stato mai in vita sua, e voltandosi verso
Pinocchio, gli disse:

- Birba d'un figliuolo! Non sei ancora finito di fare, e gia` cominci
a mancar di rispetto a tuo padre! Male, ragazzo mio, male!

E si rasciugo` una lacrima.

 するとピノッキオはかつらを返す代わりに、自分の頭の上に置きました。か
つらの下にいて、半分息が詰まってしました。
 その無礼で馬鹿にした物腰に、ジェッペットは人生で一度もなかったほど、
悲しく憂鬱になりました。そしてピノッキオに向きなおり言いました。
「悪ガキ坊主が! まだ作り終えないうちからすでに、父親を敬う気持ちを欠
き始めとるとは! ああ、息子よ、なってこった!」
 そういって涙を拭きました。
----------------------------------------------------------------------

 ジェッペットじいさん、かわいそう……
 文法的には特筆することは特にないので、気になる続きを読み進めましょう。


----------------------------------------------------------------------
Restavano sempre da fare le gambe e i piedi.

Quando Geppetto ebbe finito di fargli i piedi, senti` arrivarsi un
calcio sulla punta del naso.

- Me lo merito! - disse allora fra se'. - Dovevo pensarci prima! Ormai
e` tardi!

 でもやっぱり脚から先を作ることをやめませんでした。
 ジェッペットが人形の足を作り終えると、鼻の頭に蹴っとばされた衝撃を感
じました。
「自業自得じゃわい!」そして心の中で言いました。「最初からこうなること
を考えておかねばならなかったのじゃ! もう遅い!」
----------------------------------------------------------------------

 ここは直訳だと、も〜〜わけわかんないです。

 一段落目はそのままだと「やっぱり脚と足を作ることから残りました」。
 この文脈で「やっぱり」と続けるには、日本語では逆接だから「でも」をつ
けて……
 日本語では「足」(足首から先)と「脚」(太股から足首まで)をあんまり
明確には区別しないので、"le gambe e i piedi" を「足と脚」と訳しちゃうと
よくわからないから、「脚から先」に替え……
 そしてもちろん「作ることから残りました」は「やめなかった」ということ。
使われている "da" の雰囲気を残すなら、「作ることから逃げなかった」と訳
しても良かったかな?
 これでやっと日本語らしくなりましたね。ふう。

 二段落目後半も「鼻の頭にキックが着くのを感じました」。うーん、わかる
けど。きっと鼻を強く打ったときの、あの「きな臭さ」を味わわされたのでし
ょうね(ほろり)。
 "calcio" はもっぱら「サッカー」という意味だけど、「キック」「蹴り」
の意味でも使います。

 そしてそして三段落目冒頭、"Me lo merito!" も「私はそれに値する!」で
すからねえ。「自業自得」という言葉をひねりだすのにずいぶん時間がかかり
ましたよう!
 "Me lo merito!" だけだと「自業自得」までの意味合いはないのですが、
「考えておかねばならなかった(のに考えていなかった)」と続きますので、
そのあたりを勘案するとこう訳すのが適切かと。



 さて。
 笑いからかわれ、かつらを奪われ、そして鼻をけっ飛ばされながらも、とに
かくなんとかかんとかピノッキオが完成しました!
 しかし、我らがピノッキオのいたずらはとどまるところを知りません……

----------------------------------------------------------------------
Poi prese il burattino sotto le braccia e lo poso` in terra, sul
pavimento della stanza, per farlo camminare.

Pinocchio aveva le gambe aggranchite e non sapeva muoversi, e Geppetto
lo conduceva per la mano per insegnargli a mettere un passo dietro
l'altro.

 それからその人形をかかえて、歩かせるために地べた、つまり部屋の床の上
に置きました。
 ピノッキオは足がしびれていて、動かし方がわかりませんでした。そこでジ
ェッペットは足を交互に進めるのだということを教えるため、手で導いてあげ
ました。
----------------------------------------------------------------------

 ジェッペットじいさん、優しいです(ほろり)。
 あんな目に遭わされながらも、文字通り手取り足取り歩き方を教えているの
です。
 第2章でアホだのバカだの罵りながらサクランボ親方とつかみ合いのけんか
をしていた誰かさんと、とてもとても同一人物だとは思われません(笑)。


 二段落目後半、"mettere un passo dietro l'altro" をちょっとだけ見てお
きましょう。
 最後の "altro" は「別の」「もう一つの」。
 そう、すぐ前にある "passo"(歩み、一歩)を受けているわけですね。とい
うわけで「一歩の後にもう一歩を置く」=「交互に歩を進める」という感じに
なります。


----------------------------------------------------------------------
Quando le gambe gli si furono sgranchite, Pinocchio comincio` a
camminare da se' e a correre per la stanza; finche', infilata la porta
di casa, salto` nella strada e si dette a scappare.

E il povero Geppetto a corrergli dietro senza poterlo raggiungere,
perche' quel birichino di Pinocchio andava a salti come una lepre, e
battendo i suoi piedi di legno sul lastrico della strada, faceva un
fracasso, come venti paia di zoccoli da contadini.

 足のしびれがなおると、ピノッキオは自ら歩き始め、そして部屋の中を走り
だしました。しまいには、家のドアのすきまをすり抜けて、通りへ飛びだし、
逃げだしたのです。
 そこで哀れなジェッペットはピノッキオを追いかけて走りだしましたが、追
いつくことができません。だって、あの腕白小僧のピノッキオはうさぎのよう
に飛びはねて行ったのですから。ピノッキオの木の足は道の石畳を叩き、もの
すごい音を立てていました。まるで田舎風の木靴が20足もあるかのようです。
----------------------------------------------------------------------

 歩けるようになったとたん、ピノッキオは逃げ出してしまいました!

 2段落目の "E il povero Geppetto a corrergli dietro senza poterlo
raggiungere" は、正直よくわかりません……だって「述語」がないんですも
ん(苦笑)。
 途方に暮れて小学館伊和中辞典をめくりめくり見ていたら、"a" の項の最後
の最後に次の記述を発見!

(過去の出来事の叙述に)
E i bambini a piangere.
そこで子供たちはわっと泣き出した。

 うん、問題の文章とそっくりです。白水社の「現代イタリア文法」に対応す
る記述を見つけられず、なんでそんな解釈になるのかわからないあたり、若干
不安ではありますが、ともかくもこれを採用。



 さあて、逃げ出したピノッキオと追いかけるジェッペットじいさんがこれか
らどうなるのか……って、あれ? 続きがない?
 そう、今回はここまでで終わりなのです。ごめんなさいっ。
 続きは次号までおあずけ〜。


◆ ◆ ◆

 今号の「中学伊単語テスト!」の解答です。

| 日本語 | italiano
--+----------------------+-------------------
1| 答え;返答 |[ risposta ]
2| ハト |[colombo;piccione ]
3|[ 最良の;最高の ]| ottimo
4| タンポポ |[ soffione ]
5| ベッド |[ letto ]
--+----------------------+-------------------
6| 商業 |[ commercio ]
7| 正義;公平 |[ giustizia ]
8| 雨 |[ pioggia ]
9|[ ロンドン ]| Londra
10| 男性 |[ uomo ]
--+----------------------+-------------------
11| 権威 |[ autorita` ]
12| 昨日 |[ ieri ]
13| 日記 |[ diario ]
14|[ 病院 ]| ospedale
15| ほうれん草 |[ spinacio ]
--+----------------------+-------------------
16| 働き;作用;活動;手術 |[ operazione ]
17| 舞台;場面 |[ scena ]
18|[ 中国人 ]| cinese
19|[ 楽しみ ]| piacere
20| 太った |[ grasso ]
--+----------------------+-------------------
21|[ 決勝戦 ]| finale
22| あまりに;〜すぎる |[ troppo ]
23| フクロウ |[ civetta ]
24|[驚くべき;素晴らしい ]| meraviglioso
25| 青銅 |[ bronzo ]
--+----------------------+-------------------
26| 屋根 |[ tetto ]
27| 卵 |[ uovo ]
28| 難しい |[ difficile ]
29| アメリカ |[ America ]
30| 言語 |[ linguaggio ]

◆ ◆ ◆

 先日、ホームページ「木曜日が足りない男」がめでたく! 3万アクセスを
迎えましたが、実はこの「突撃!★中学伊単語」も今回の81号でさらにめで
たく!!!!

 読者数2500名を突破しました〜(嬉泣)。
 2000名突破が一昨年の11月なので、実に1年4ヶ月もかかってしまい
ました……(感慨深)。

 ずいぶん時間がかかったかのようですが、「メールマガジン発行部数ランキ
ング」( http://pro.que.ne.jp/magzine/mag2/ ) という、発行者からすると
ある意味怖いサイト(笑)でいろいろ検索してみたらば、実は「突撃!★中学
伊単語」って結構健闘している方だったり。
 イタリア語って実にニッチな分野なのに、読者さんを減らしたりすることな
く常にじわりじわりと部数を伸ばしていますから、これってちょっとは誇って
もいいことなのかも(笑)。
 どこまで続けられるかわかりませんが、今しばらくよろしくお願いします。


 それでは第82号(3月28日発行)で……と言いたいところですが、これ
から忙しくなるので、その日に発行するのはもしかしたら難しいかも……
 努力目標ということでご勘弁くださいまし。
 ではまたお会いしましょう。


2014年07月14日15:00イタリア語メルマガ「突撃!★中学伊単語」バックナンバー 第80号 (2002/2/14 発行)
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 先週もイタリア語のレッスンにのこのこ行ってきました。
 最近は1時間半のレッスンのうち、半分くらいは雑談に費やされるようにな
ってきました。もちろんイタリア語で、です。
 といっても中谷がぺらぺらとイタリア語をしゃべっているわけではなく、先
生がゆっくりしゃべってくれ、かつ中谷のめちゃくちゃなイタリア語に根気よ
くつきあってくださり、さらに先生は日本語が相当わかってしまうので、どう
しても通じないときは日本語に逃げることができるから、かろうじて成立して
いるんですけどね。
 しかしながら、テキストの内容をおっかけるよりも、むしろこういった「実
践」の方がなんだか得るものが多いような気もしていたりします。

 さて、先週のレッスンでも全く同様にいろんなお話をいたしました。風邪が
流行ってるねとか、最近何かおもしろことあった? とか……
 そんな中、先生がおっしゃったのです。


「秀洋さんは『息子のエアー』知ってる?」
(『』内はそのまま日本語、あとはイタリア語)


 息子のエアー? なんだろう。聞いたことないなあ。見当もつかない。
 わかんないや。け・こーぜぇ?(何ですか?)
 なになに、il film italiano? ……


「あ!(ひざぽん) お・かぴーと!(わかった!) 『息子の部屋』か!!」


 そう、今現在上映中のイタリア映画『息子の部屋』のことだったのですねえ。

 あれだけ日本語達者にしゃべれても、やっぱりイタリア人は「ハ行の発音」
が苦手なんだなあ、いやいや、イタリア語モードになっているので、“h”の
発音が自然と落ちたと言った方がいいのかな、などとしみじみ感じたひととき
でした。



┏┓中学伊単語テスト!
┗┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


 前回までの伊単語帳からのテストです。等幅フォントでご覧下さい。

| 日本語 | italiano
--+----------------------+--------------------------
1| アクセント |
2| 続く;継続する |
3| | lungo
4| 鍋 |
5| | fortuna;sorte
--+----------------------+--------------------------
6| 底;奥 |
7| 煙;湯気 |
8| からかう;馬鹿にする |
9| 用具;工具 |
10| | impertinente
--+----------------------+--------------------------
11| メダル;勲章 |
12| 送る |
13| (形)どんな〜もない |
14| | fronte
15| 脅しの |
--+----------------------+--------------------------
16| | nube;nuvola
17| 胃 |
18| 装う;ふりをする |
19| | urlare
20| | crescere
--+----------------------+--------------------------
21| 髪 |
22| 近くに;側に |
23| 沸く;煮える;炊ける |
24| 施し;寄進 |
25| 本当に;実際 |
--+----------------------+--------------------------
26| | fisso
27| | famiglia
28| 描く |
29| 悪い |
30| 気づく |



┏┓中学伊単語帳( "Pinocchio" はお休み!)
┗┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


 さて……
 本当なら "Pinocchio" の中盤をご紹介するはずだったのですが……
 すいません、間に合いませんでした(ぺこり)。


 といっても、遊んでいたわけではありませぬ。
 なんと! イタリア語の単語を覚えるゲームを作っていたのです。


 その名も「タイピング★イタリアーノ」!


 名前の通り、イタリア語の単語を使ったタイピングゲームです。
 ジャンルを選んでゲームスタートをクリックすると、上から単語が降ってき
ますので、その綴りを入力するのが基本的な遊び方になります。

 ただ、ここでポイントは「最初は日本語の意味だけが表示されていて、イタ
リア語の綴りは出ていない」ということ!
 ある程度まで単語が降りてくると、イタリア語の綴りも表示されるようにな
りますので、もちろん単語を覚えていない人でも遊べます。が……
 オレンジのラインまで単語が降りてきてしまうとゲームオーバーなので、覚
えていないと非常に不利。しかも、表示される前に入力しないと点数も低いの
です。

 というわけで、ゲームを遊び終わったときには否が応でもいくつかの単語を
覚えてしまっているわけですね!

◆ ◆ ◆

 ま、ゲームの話なので、これ以上文字で語ってもしょーがない。
「タイピング★イタリアーノ」はお馴染み、中谷のホームページにて遊んでい
ただけます。


『木曜日が足りない男』
http://www.giovedi.net/


 Flash を使って作りましたので、ブラウザ上でそのまま遊ぶことができます。
 ゲームの実行には Flash 5 プラグインが必要になりますが、それさえあれ
ば、Windows でも Mac でも Linux でも動く……ことを期待していますが、
Windows でしか動作確認してませぬ。

 ゲームの難易度はいろいろと調整中ですので、簡単すぎたり難しすぎたりす
るかもしれませんが、おいおい最適化していきますんでご勘弁を。
 難易度の調整が済んだら、ハイスコアとか付けていこうと思っていますが、
他にもご意見・ご要望などありましたら是非是非お知らせくださいまし。

◆ ◆ ◆

 今号の「中学伊単語テスト!」の解答です。

| 日本語 | italiano
--+----------------------+--------------------------
1| アクセント |[ accento ]
2| 続く;継続する |[ continuare ]
3|[ 長い ]| lungo
4| 鍋 |[ pentola ]
5|[ 運;幸運 ]| fortuna;sorte
--+----------------------+--------------------------
6| 底;奥 |[ fondo ]
7| 煙;湯気 |[ fumo ]
8| からかう;馬鹿にする |[ canzonare ]
9| 用具;工具 |[ arnese ]
10|[ 生意気な;無礼な ]| impertinente
--+----------------------+--------------------------
11| メダル;勲章 |[ medaglia ]
12| 送る |[mandare;spedire;inviare ]
13| (形)どんな〜もない |[ nessuno ]
14|[ 額 ]| fronte
15| 脅しの |[ minaccioso ]
--+----------------------+--------------------------
16|[ 雲 ]| nube;nuvola
17| 胃 |[ stomaco ]
18| 装う;ふりをする |[ fingere ]
19|[ 吠える;うなる ]| urlare
20|[ 成長する ]| crescere
--+----------------------+--------------------------
21| 髪 |[ capello ]
22| 近くに;側に |[ accanto ]
23| 沸く;煮える;炊ける |[ bollire ]
24| 施し;寄進 |[ elemosina ]
25| 本当に;実際 |[ davvero ]
--+----------------------+--------------------------
26|[ 固定された ]| fisso
27|[ 家族 ]| famiglia
28| 描く |[ dipingere ]
29| 悪い |[ cattivo ]
30| 気づく |[ accorgersi;avvedersi ]


◆ ◆ ◆


 今回お届けした『タイピング★イタリアーノ』は、エンドーレーコさんの
『単語を「神経衰弱」で覚える!』に刺激を受けて作り始めました。

エンドーレーコのイタリア語マニア
http://isweb37.infoseek.co.jp/school/reiko-e/
( "Un piatto d'italiano" のページの中にあります)

 エンドーさん自身の発行されている教科書 "Un piatto d'italiano" からイ
ラストを抜き出し、単語と合わせてめくっていく神経衰弱に仕立てられたもの
です。
 イラストがかわいくて、こちらもとっても楽しいので、是非遊んでみてくだ
さい。


 ずいぶん以前から、それこそ「突撃!★中学伊単語」を創刊したときから、
何かイタリア語に絡んだゲームのようなものを作ってみたいなあなどと思い続
けてはいたのです。
 でも、どういう環境を選べば作りやすく、かつ多くの人に遊んでもらえるか
なぁ、とか余計なことをいろいろ考えてしまい、なかなか前に進めずにいまし
た……

 ところがそんな中谷を尻目に、エンドーさんは神経衰弱(最初は JavaScript
でした)を作って、ホームページで公開。
 そのエンドーさんから「JavaScript はうまく動いたり動かなかったりする
し、動作も重いから、何か他にいいプログラム環境なーい?」と相談されたの
で、まだ使ったこともないのに Flash をお勧めして見ちゃったところ、なん
と! すぐさま Flash 版の神経衰弱も作ってしまわれたではないですか!

 こうなったら負けてはおれません(?)。
 中谷だって何か作らなくては!(義務)
 というわけで、苦節×週間、Flash の「わけわからなさ」にたいそう苦しめ
られながらも、なんとか遊んでいただけるものができました。
 これも一重に中谷の負けず嫌いに火を付けてくださったエンドーレーコさん
のお陰(笑)。

 というわけで、この「タイピング★イタリアーノ」は「勝手に連動企画★ゲ
ームでイタリア語を覚えよう 第2弾」だったりするわけですねぇ。
 第3弾(誰かに抜かされなければ)もアイデア構想中ですが、しばらくは
「タイピング★イタリアーノ」の完成度をあげていくとしましょう。
 単語数もまだ300語程度と少ないので、もっともっとたくさん入れたいで
すしね。


 それでは第81号(3/7発行)で、今度はちゃんと "Pinocchio" で(苦
笑)お会いしましょう。


2014年07月14日12:00イタリア語メルマガ「突撃!★中学伊単語」バックナンバー 第79号 (2002/1/24 発行)
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 前号にて「それでは第79号(1/23発行)でまたお会いしましょう」と
書いてしまいましたが、23日は水曜日でしたねー。
 というわけで、今日24日(木)が正しい79号発行日でございますです。
 バックナンバーは……内容の誤りじゃないから、直さなくてもいいよね。

◆ ◆ ◆

 うちの会社にアメリカ人のデザイナーが入社したので、このまえやっと話す
機会を見つけて、異文化コミュニケーション(笑)してみました。彼はまだ日
本語が上手ではないので、英語9割、日本語1割くらいで。
 なあに、とりとめもない世間話ですから、「通じなかったら、それはそれで
別にいいや」くらいの気持ちで望めば、英語くらいなんとでもなるものです
(仕事のシビアな話をしろ、と言われたらさすがに臆します……)。
 実際、思っていた以上に会話が成立していたりなどしました。まあ、酒をし
こたま飲みながらだったので、もしかしたら通じていた気分になってただけか
もしれませんが。

 と、これで終わったら、イタリア語の話がどこにも出てきませんねえ。

 以前お話していましたように、中谷は週1でイタリア語の会話を習っておっ
たりもしています。
 いや〜、やっぱり週に1回、わずか1時間半程度でもイタリア語を話す機会
と努力を得ているというのは偉いものですね。英語でしゃべっていても、つい
つい "Si`!" と言ってしまう。それも何回も何回も何回も……
 しまいには「スペイン人みたいだ」と笑われてしまいました(苦笑)。

 中途半端な英語と中途半端なイタリア語をしゃべる関西人の一丁あがり! 
というわけですね。とほほ。



┏┓中学伊単語テスト!
┗┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


 前回は単語の紹介はありませんでしたので、前々回までの伊単語帳からのテ
ストです。等幅フォントでご覧下さい。


| 日本語 | italiano
--+--------------------+------------------
1| かぼちゃ |
2| | passaporto
3| 生きる;暮らす |
4| 機会;チャンス |
5| 美;美人 |
--+--------------------+------------------
6| 知性 |
7| 計算 |
8| 現在(の) |
9| 第10の |
10| 皿 |
--+--------------------+------------------
11| 両親 |
12| チョコレート |
13| 旅人 |
14| 酔った |
15| | esame
--+--------------------+------------------
16| 人間の;人間らしい |
17| 善 |
18| | terzo
19| 可能性;能力 |
20| | grano
--+--------------------+------------------
21| | miliardo
22| 鳥 |
23| 姉妹 |
24| | mese
25| | aereo;aeroplano
--+--------------------+------------------
26| 芸術;美術 |
27| ペンギン |
28| はさみ |
29| 年金 |
30| キリン |



┏┓中学伊単語帳( "Pinocchio" でも読もうか!)
┗┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


 さて、今回から第3章に入ります。
 第1、2章よりもちょっと長いので3回に分けて見ていくことにしましょう。
 いよいよピノッキオも出てきますよ! って、今回はまだ作りかけの状態で
すが(笑)。

 まずは、今回のパートで初めて出てきた単語をどーぞ。


|日本語 |English |italiano
--+---------------------+---------------+-------------------------
1|家族 |family |famiglia
2|髪 |hair |capello
3|額 |brow;forehead |fronte
4|胃 |stomach |stomaco
5|雲 |cloud |nube;nuvola
--+---------------------+---------------+-------------------------
6|煙;湯気 |smoke |fumo
7|鍋 |pan;pot |pentola
8|用具;工具 |tool |arnese
9|施し;寄進 |charity |elemosina
10|アクセント |accent |accento
--+---------------------+---------------+-------------------------
11|運;幸運 |luck;fortune |fortuna;sorte
12|底;奥 |bottom |fondo
13|気づく |notice |accorgersi;avvedersi
14|沸く;煮える;炊ける |boil |bollire
15|からかう;馬鹿にする |make fun of |canzonare
--+---------------------+---------------+-------------------------
16|続く;継続する |continue |continuare
17|成長する |grow |crescere
18|描く |draw |dipingere
19|装う;ふりをする |pretend |fingere
20|送る |send |mandare;spedire;inviare
--+---------------------+---------------+-------------------------
21|吠える;うなる |roar |urlare
22|悪い |bad |cattivo
23|固定された |fixed |fisso
24|生意気な;無礼な |rude |impertinente
25|長い |long |lungo
--+---------------------+---------------+-------------------------
26|脅しの |threatening |minaccioso
27|(形)どんな〜もない |no |nessuno
28|近くに;側に |by;beside |accanto
29|本当に;実際 |really |davvero


 相変わらず30個近くありますが、これは前回までより基準をかなり緩め、
"Pinocchio" 全編を通して4、5回出てきているような単語なら紹介してしま
っているからだったりします。
「見たことない単語」はどんどん減りつつあるってことですね。

◆ ◆ ◆

 最初はいつものように章題です。

----------------------------------------------------------------------
Geppetto, tornato a casa, comincia subito a fabbricarsi il burattino e
gli mette il nome di Pinocchio. prime monellerie del burattino.

ジェッペットは家に帰ると、すぐに人形を作り始める。そしてその人形にピノ
ッキオと名づける。人形の初めてのいたずら。
----------------------------------------------------------------------

 やりました! やっとピノッキオのお出ましです。
 ここまで、変な爺い達がカツラを奪い合って喧嘩するという、「ピノキオ」
に夢を見ていた人にとっては、とても正視し得ない(笑)光景が繰り広げられ
てきましたが、あの愛らしい「ピノキオ」の登場で、やっと安心が出来そうで
す。
 それにしても早速いたずらをやらかすようですよ。一体どんないたずらだと
いうのでしょうね?(ふふふ)


 その "monelleria"(いたずら)ですが、イタリア語の原文では複数形にな
っていることにご注意あれ。
 日本語には複数形がないので、ただの「いたずら」になっちゃうんですが、
それだと「最初から2つも3つもいたずら!?」というニュアンスが伝わらな
いのが残念。「いきなり、いたずらし放題」というくらい意訳してしまったほ
うがいいのかもしれませんね。


----------------------------------------------------------------------
La casa di Geppetto era una stanzina terrena, che pigliava luce da un
sottoscala. La mobilia non poteva essere piu` semplice: una seggiola
cattiva, un letto poco buono e un tavolino tutto rovinato. Nella
parete di fondo si vedeva un caminetto col fuoco acceso; ma il fuoco
era dipinto, e accanto al fuoco c'era dipinta una pentola che bolliva
allegramente e mandava fuori una nuvola di fumo, che pareva fumo
davvero.

 ジェッペットの家は小さな地下の一室であり、明かりは階段下から取ってい
ました。家具は、作りの悪い椅子、あまり良くないベッド、すっかり壊れた机
しかなく、これ以上減らしようがありませんでした。
 奥の壁には火が燃え盛った暖炉が見えるのですが、その「火」は絵で描かれ
たものでした。「火」のそばには、威勢よく沸騰し、蒸気の雲を吹き出してい
るなべも描かれていました。それは本物の煙のように見えました。
----------------------------------------------------------------------

 ……のっけから、貧乏です。貧乏すぎます(涙)。
 なんか文章の説明なんかどうでもいいくらい貧乏ですが、まあ気を取り直し
てみてやりましょう。

 ずいぶん長い段落ですが、たった3文で構成されています。
 でも、接続詞も関係代名詞も非常に筋のいい素直な文章になっているし、単
語も特に変なものはないので、見た目の印象ほど読みにくくはありません。
 そして例によって例のごとく、関係代名詞を関係代名詞らしく訳すことは放
棄し、できるだけ「ぶったぎって」訳していますから、余計に簡単でわかりや
すいです。



----------------------------------------------------------------------
Appena entrato in casa, Geppetto prese subito gli arnesi e si pose a
intagliare e a fabbricare il suo burattino.

 家に入るやいなや、ジェッペットはすぐに工具を手に取り、人形を彫って作
り始めました。
----------------------------------------------------------------------

 "appena+過去分詞" は「〜すると間もなく」「たった今〜したばかり」と
いう意味になります。この場合、続く文章に "subito"(すぐに)が入ってい
るから、よっぽど待ちきれなかったのでしょうね。


----------------------------------------------------------------------
- Che nome gli mettero`? - disse fra se' e se'. - Lo voglio chiamar
Pinocchio. Questo nome gli portera fortuna. Ho conosciuto una famiglia
intera di Pinocchi: Pinocchio il padre, Pinocchia la madre e Pinocchi
i ragazzi, e tutti se la passavano bene. Il piu` ricco di loro
chiedeva l'elemosina.

「名前はなんにしようかの?」ジェッペットは内心でつぶやきました。
「“ピノッキオ”にしよう。この名前は幸運をもたらしてくれるじゃろう。ピ
ノッキオ父さん、ピノッキア母さん、そして子供のピノッキたち、ピノッキの
一家はみんなみんな幸せに過ごしとるのを知ってるんじゃ。連中の中で一番金
持ちなものは施しを恵んでもらっておったのう」
----------------------------------------------------------------------

 最後の1文は「オチ」なんでしょうか? 晴れあるピノッキオの名前登場シ
ーンだというのに、なんと貧乏なオチなんでしょう。も〜、盛り上げようがあ
りません(しくしく)。

 1行目、"fra se' e se'" は「内心で」という熟語です。直訳は「自分と自
分の間」ですから、雰囲気は出ていますよね。



----------------------------------------------------------------------
Quando ebbe trovato il nome al suo burattino, allora comincio` a
lavorare a buono, e gli fece subito i capelli, poi la fronte, poi gli
occhi.

 人形の名前を思いつくと、よろしく仕事にとりかかり、すぐに髪の毛、額、
そして目を作りました。
----------------------------------------------------------------------

 えーと、 "ebbe" って何だ? ……(辞書を引き中)…… "avere" の三人
称単数遠過去形……(めげているところ)……。

 というように、辞書を引かなくてもいいような単語を一生懸命探したりなど
すると、時間の浪費、勉強意欲の減退などなど、いいところは一つもないので、
代表的な遠過去形はさっさと覚えてしまうのが吉です。
 これには「うれしい話」と「うれしくない話」がそれぞれ一つずつあります。


【うれしい話】
 遠過去は「小説の過去形」と言われていて、基本的に小説の地の分でしか使
いません。そんな特徴を持ってはいますが、それ以外はごくごく普通の「過去
形」です。
 ところで小説というのは、会話文を除けば、まずだいたい三人称しか出てき
ません。私小説だと主語は「私」になりますが、数がものすごく少ないので、
ここでは気にしなくていいでしょ(そもそもイタリア語の私小説って遠過去で
書くのか!?)。
 というわけで、「遠過去はほとんど全て三人称」という定理が成り立ってし
まいます。しかも! 複数形よりも単数形のほうが当然使用頻度が断然高い。
 だから三人称単数さえ覚えてしまえば、遠過去の変化の8割くらいは抑えら
れたと言えてしまいます。なんてカンタンなんだ!

【あまりうれしくない話】
 しかしその遠過去、過去分詞と並んで「動詞変化中、最も不規則度の高い変
化形」なのですねえ。
 辞書の後ろについている動詞変化表をつらつら見ていただければ、遠過去が
不規則変化していない動詞なんて片手で数えられるくらいしかないことに気づ
かされることでしょう。
 さらにさらに、ちょうど最初にあげた "ebbe" のように、いつもよく使うよ
うな「字数の少ない動詞」が元の形を想像できないほどの変化をすることも珍
しくなかったり。
 お陰で引かなくてもいい辞書を引いて、落ち込まされるわけです……


 これで勇気が出るか、挫折が脳裏を掠めるかはわかりませんが、どちらにし
ても覚えるしかないってんだから、代表的な変化をさっさと頭に叩き込んでし
まいましょう。

日本語 |italiano |passato remoto(遠過去)
---------------+---------------+----------------------
だ、である |essere |fu
持つ |avere |ebbe
作る、する |fare |fece
来る |venire |venne
ある、いる |stare |stette
与える |dare |diede
知る |sapere |seppe
言う |dire |disse
置く |mettere |mise
---------------+---------------+----------------------
笑う |ridere |rise
取る |prendere |prese
失う |perdere |perse
泣く |piangere |pianse

 げ!? "dare" とか "stare" とか "sapere" とかの遠過去形、全然覚えて
なかったぞ。やばいなあ、またまた辞書引いちゃうやん。

 さて、この中で最後の4つだけ分けているのは、これらが「規則的な不規則
変化」だからです。え? よくわからん?

 イタリア語の小説を読んでいて、動詞っぽい場所に並んでいて、"perse" の
ように "-se" で終わる単語があったら、それはおそらく遠過去! しかも
"-se" を "-(n)dere" か "-(n)gere" に置き換えたものが原型(不定詞)であ
る可能性大なのです。
 このことがピンときてから、ずいぶん読み進めるのが楽になりました。実際、
ここまでの "Pinocchio" にも、このパターンの遠過去がたっぷり登場してい
ますよ。


 ちなみに "andare"(行く)は珍しく規則変化して "ando`" になります。
 そう、以前(72号)で3種類の過去形について大雑把な説明をしたときに、
"〜o`" で終わったら三人称単数遠過去だと思っていい、と書きましたね。あ
れです。



----------------------------------------------------------------------
Fatti gli occhi, figuratevi la sua maraviglia quando si accorse che
gli occhi si muovevano e che lo guardavano fisso fisso.

 目を作ったら、その目が動いて、じぃーっとジェッペットを見ていることに
気づいたときの、その驚きを想像してください。
----------------------------------------------------------------------

 おっと、ちょっと珍しい構文ですね。
 "figuratevi" は "figurarsi"(想像する)の二人称複数命令形。ところで、
この "Pinocchio" では、"vi" が二人称の敬称(あなた)として使われている
という話はしましたね?
 だからここでは、そうそこで読んでいるあなた! あなたのような読者に対
してお願いする(命令する)文章になっているわけです。



----------------------------------------------------------------------
Geppetto, vedendosi guardare da quei due occhi di legno, se n'ebbe
quasi per male, e disse con accento risentito:

- Occhiacci di legno, perche' mi guardate?

Nessuno rispose.

 ジェッペットは木切れのその二つの目が自分を見ていることに気づくと、気
を悪くした様子で、脅かす口調で言いました。
「木切れの目んたまが、なぜわしを見るんじゃ?」
 返事はありませんでした。
----------------------------------------------------------------------

 おやおや、まだまだ作り始めたばかりだと言うのに、早速元気に活動を始め
たようですねえ。

 ところで。
 さっきの遠過去 "ebbe", "disse" が早速登場しています。
 それから最後の "rispose" も「規則的な不規則動詞」。"-se" を "-ndere"
に置き換えた "rispondere"(答える)が原型なんですねー。



----------------------------------------------------------------------
Allora, dopo gli occhi, gli fece il naso; ma il naso, appena fatto,
comincio` a crescere: e cresci, cresci, cresci divento` in pochi
minuti un nasone che non finiva mai.

Il povero Geppetto si affaticava a ritagliarlo; ma piu` lo
ritagliava e lo scorciva, e piu` quel naso impertinente diventava
lungo.

 そこで、目の次に、鼻を作りました。しかしその鼻は、作るやいなや、ぐん
ぐん伸びて伸びて成長し始めました。瞬く間に、どこまでも続く大きな鼻にな
りました。
 哀れなジェッペットは鼻を切りなおすのにくたくたになってしまいました。
しかし切り直して短くすればするほど、その生意気な鼻は長くなるのです。
----------------------------------------------------------------------

 ここは熟語の紹介にとどめましょう。

in pochi minuti 瞬く間に、あっという間に
piu` A piu` B AであればあるほどBである



----------------------------------------------------------------------
Dopo il naso, gli fece la bocca.

La bocca non era ancora finita di fare, che comincio` subito a ridere
e a canzonarlo.

 鼻の次は、口を作りました。
 口は作り終わらないうちから、すぐに笑い、からかい始めました。
----------------------------------------------------------------------

 "canzonare" のことを、てっきり「歌う」っていう動詞かと思い(だって
"canzone" は「歌」じゃあないか!)、最初「笑い歌い始めた」と訳してしま
いました。これでも別に文章的にはおかしくないもんねぇ。
 でも、手元の辞書データに単語を載せるために辞書をめくってみらたらば、
なんと! 「馬鹿にする」とか「からかう」って意味だと書いてある……危な
い危ない、もう少しで大嘘書いちゃうとこだったよー。
 そういえば本当の「歌う」は "cantare" でしたよね。紛らわしいなあ。



----------------------------------------------------------------------
- Smetti di ridere! - disse Geppetto impermalito; ma fu come dire al
muro.

- Smetti di ridere, ti ripeto! - urlo` con voce minacciosa.

Allora la bocca smesse di ridere, ma caccio` fuori tutta la lingua.

「笑うのをやめんか!」ジェッペットは怒って言いました。しかしそれは壁に
向かって言うようなものでした。
「笑うのをやめんか、二度と言わせるな!」脅すような声で吠えました。
 するとその口は笑うのをやめましたが、でも舌をすっかり外に出してました。
----------------------------------------------------------------------


 "cacciare" は「狩りをする」という動詞なのですが、さすがにここではそ
ういう意味のわけがありません。
 で、辞書を引くと、そのほかにも「押し出す」と「押し込む」と「取り出す」
という3つの意味があると書いてあり……え? 「押し出す」と「押し込む」
と「取り出す」??
 この文章の場合は "fuori"(外に) がついているので、迷わず「押し出す」
が正解なのですが、それにしても意味バラバラですがな。

 辞書を引くと、たいがいの単語には複数の意味が書いてあるわけですが、ほ
とんどの場合、そのなかのどれが中心的な意味で、後のはここから派生してい
ったんだろうなあ、というようなことが想像できてしまうのです。
 ところが!
 さすがに「狩りをする」と「押し出す」と「押し込む」と「取り出す」が同
じ単語の4種類の意味だというのは、非常に納得しがたいものがあります。
 小学館の伊和中辞典によれば、"cacciare" の語源はラテン語の "prendere"
(取る) にあたる言葉だとのこと。ということで「取る」→「取り出す」→
「押し出す」、そして「獲る」→「狩りをする」というあたりはこじつけられ
ますが、さすがに「押し込む」は出てこないですねえ。

 そもそも「押し出す」と「押し込む」って、かなり意味反対なんですけど〜、
などとどこかにいるかもしれないイタリア語の神様に文句言いたくなってしま
ったり。



----------------------------------------------------------------------
Geppetto, per non guastare i fatti suoi, finse di non avvedersene, e
continuo` a lavorare.

Dopo la bocca, gli fece il mento, poi il collo, le spalle, lo stomaco,
le braccia e le mani.

 ジェッペットは仕事を台無しにしないため、それに気づかないふりをして、
仕事を続けました。
 口の後、あご、それから首、肩、おなか、腕と手を作りました。
----------------------------------------------------------------------


 "stomaco" は「胃」なんですが……さすがに「胃を作った」なんてわけはな
いでしょうから、ここは広い意味での「内臓」=「おなか」ということですね。

 そうそう、1行目の "finse" はやっぱり "fingere"(〜のふりをする)の
三人称単数遠過去形ですよね。
 ほんと、不規則動詞の癖に規則的でしょう??


 ピノッキオはまだ作りかけの状態ですが、今回はここまで!


◆ ◆ ◆

 今号の「中学伊単語テスト!」の解答です。

| 日本語 | italiano
--+--------------------+------------------
1| かぼちゃ |[ zucca ]
2|[ パスポート ]| passaporto
3| 生きる;暮らす |[ vivere ]
4| 機会;チャンス |[ occasione ]
5| 美;美人 |[ bellezza ]
--+--------------------+------------------
6| 知性 |[ intelligenza ]
7| 計算 |[ calcolo ]
8| 現在(の) |[ presente ]
9| 第10の |[ decimo ]
10| 皿 |[ piatto ]
--+--------------------+------------------
11| 両親 |[ genitori ]
12| チョコレート |[ cioccolata ]
13| 旅人 |[ viaggiatore ]
14| 酔った |[ ubriaco ]
15|[ 試験 ]| esame
--+--------------------+------------------
16| 人間の;人間らしい |[ umano ]
17| 善 |[ bene ]
18|[ 第3の ]| terzo
19| 可能性;能力 |[ possibilita` ]
20|[ 小麦 ]| grano
--+--------------------+------------------
21|[ 10億 ]| miliardo
22| 鳥 |[ uccello ]
23| 姉妹 |[ sorella ]
24|[ 月(がつ) ]| mese
25|[ 飛行機 ]| aereo;aeroplano
--+--------------------+------------------
26| 芸術;美術 |[ arte ]
27| ペンギン |[ pinguino ]
28| はさみ |[ forbici ]
29| 年金 |[ pensione ]
30| キリン |[ giraffa ]

◆ ◆ ◆

「CiaoNihao学園」というイタリア語&中国語のお勉強をするメール
マガジンを購読していたのですが……昨年の夏ごろからパッタリ届かなくなっ
てしまい、ホームページのほうも更新が止まって、このまま自然消滅かなあと
心配しておりました。
 すると! 年明けにホームページを訪れるとすっかりリニューアルされてい
て、あれあれぇ、と思っていたらメールマガジンも復活。

 嬉しいので、ここで紹介してしまいましょう。

Ciao Nihao World
http://www5b.biglobe.ne.jp/~ciao/ciaonihao/

 Angelina さん(イタリア語担当)と Pippi さん(中国語担当)のお二人が
作られている、かわいくて楽しいホームページ&メールマガジンです。塗り絵
でイタリア語の「色」を覚えるとか、イタリアのトランプを印刷して作れるよ
うになっているとか、本当にいろいろな工夫がしてあっておもしろいです(ま
だ改装中みたいで、クリックできないところも多いのですが……)。

 またこちらのページでは、短いながらもディズニーの「ピノキオ」イタリア
語版を見ることができちゃう点は、「突撃!★中学伊単語」の読者として見逃
せないところでしょう!(要 Real Player)
 今回のパートを読んで、そしてこの「ピノキオ」を見たら(言葉がわからな
くても内容はわかります。まあでも、せめて "Buona notte" くらいは聞き取
りたいですね)、ディズニーの「ピノキオ」と "Pinocchio" が正真正銘別物
だということが、本当によっっっっくわかります(苦笑)。


 それでは第80号(2/14発行)でまたお会いしましょう。


2014年07月14日09:00イタリア語メルマガ「突撃!★中学伊単語」バックナンバー 第78号 (2001/12/27 発行)
PermalinkComments(0)TrackBack(0) 突撃!★中学伊単語 

 いよいよ 2001 年も終わりですね〜。
 というわけで年末恒例、「神戸ルミナリエ」に行って参りました!
 年々、お客の誘導がシステム化されてきて、今年は本当に流れ作業のベルト
コンベアに乗っているかのような気分でした……
 あれだけの人数の群衆を大きな事故無くさばかなければならないのだから、
ガチガチに管理しなければならないのは頭ではわかるんですが、初期の頃には
漂っていた「お祭りっぽい無秩序さ」がどんどんなくなっていくのは、ちょっ
とさみしい感じです。
 もちろん光のデザインはきれいでしたよ〜。でも、昨年の方がかなり好みか
な。

 今年はルミナリエに行くためにわざわざ関西に戻りましたが、来年からはそ
れはちょっと難しいかも……
 その代わりになるかどうかわかりませんが、「神戸ルミナリエ」のパチ……
ぢゃなくてソックリさんの「東京ミレナリオ」ってもんもありますよね。3年
前から東京は丸の内にて実施されておりまする。
 あまりにもそっくりそのままなので、「これは震災復興のイベントなんだか
ら真似すんな!」と神戸が東京に文句付けたりなんてこともありましたが、そ
れを言ったらルミナリエだってイタリアのお祭りの真似っこやん! と誰かが
突っ込みを入れたせいか、その後の顛末は全然聞こえてこず。
 ともあれ。
 その東京ミレナリオ、ちょうど今まさに開催されているので、冷やかしに行
けたら行ってやろうと思っていたのですが、どうもその暇はなさそうな感じ。
残念。

 しかしこの「ミレナリオ」という名前、一昨年、昨年、今年は2000年を
はさんでいるということでなんとか耐えていますが、来年からはさすがにおか
しいから、どーすんだろーと興味津々だったりします。
 だって "millenario" とは、名前からも想像付くとおり「千年祭」、千年に
一度のお祭りって意味ですからねえ。それを毎年やるってのは、10回も「最
後のファンタジー( Final Fantasy )」をやるのと同じくらい格好悪いです
もん。



┏┓中学伊単語テスト!
┗┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


 前回までの伊単語帳からのテストです。等幅フォントでご覧下さい。

| 日本語 | italiano
--+--------------------+----------------------------
1| | colpa
2| [場所]の間に |
3| 汚い |
4| ロバ |
5| | combattimento
--+--------------------+----------------------------
6| | sacco
7| ていねい;上品 |
8| だいたい;約 |
9| | modo
10| 平和 |
--+--------------------+----------------------------
11| 帽子 |
12| 再び取る;回復する |
13| | colpire;battere;picchiare
14| | contento
15| もっと〜;より多く |
--+--------------------+----------------------------
16| 跡;記号 |
17| 努力 |
18| やり直す;修理する |
19| 命 |
20| 傷つける;侮辱する |
--+--------------------+----------------------------
21| | stringere
22| ボタン |
23| メロン |
24| | amore
25| サル |
--+--------------------+----------------------------
26| | mordere
27| | lume
28| 建てる;製造する |
29| | giurare
30| 語;単語 |



┏┓中学伊単語帳( "Pinocchio" でも読もうか!)
┗┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


 さあて、第2章の最後までやっつけましょう。
 使っている単語は、前回に全部紹介済みなので、伊単語帳は省略!


 アントニオ親方(サクランボ親方)とジェッペット爺さんがけんか始めちゃ
ったけど、やっぱり仲直りして、ジェッペット爺さんが「人形を作るための木
切れをもらえないか?」と言ったところまで進みましたね。

----------------------------------------------------------------------
Mastr'Antonio, tutto contento, ando` subito a prendere sul banco quel
pezzo di legno che era stato cagione a lui di tante paure. Ma quando
fu li` per consegnarlo all'amico, il pezzo di legno dette uno scossone
e sgusciandogli violentemente dalle mani, ando a battere con forza
negli stinchi impresciuttiti del povero Geppetto.

 すっかり喜んだアントニオ親方はすぐに、ベンチの上にあった、あんなに怖
がっていたあの木切れを取りに行きました。しかし友達のジェッペットにそれ
を手渡しにいったそのとき、木切れは強くひと震えすると、両手から激しく飛
び出し、あわれなジェッペットの痩せた向こうずねへと力いっぱいぶつかって
行きました。
----------------------------------------------------------------------

 1行目から2行目にかけての "quel pezzo di legno che era stato
cagione a lui di tante paure" は「彼にとって、たくさんの恐怖の原因だっ
たあの木切れ」。
 この中の "era stato" は「大過去」という時制ですね。「近過去や半過去
や遠過去などといった『普通の過去形』で語られている出来事より、も一つ前
の出来事を表現する時制」だったりします。
 文章の中の「今現在」は、ジェッペット爺さんに木切れをあげようとしてい
るわけですが、親方がどこからともなく聞こえてくる小声におびえていたのは
それよりも前の話だから、ここではそれを大過去時制を使って表現しているわ
けですね。
 しかし、日本語にはそういう「過去の過去」を表す時制はありません(文脈
や修飾語で判断)ので、普通に過去形で訳すほかありませんね。

 ここでは一応「あんなに怖がっていた」という表現にすることで、このシー
ンよりも前に起きたことを指しているとも言えます。が、まあさすがにそこま
でいちいち考えて書いているわけではなく、ここはごく自然な日本語にしたら
こうなった、という感じでしょう。
 逆に言えば、そういう「明確に書かれているわけではないが、実は『過去の
過去』」な日本語の文章をイタリア語に翻訳するとき、忘れずに大過去にして
あげるというのが難しそうですよね。
 こういう場合、大過去にしないと絶対通じないというわけではなく、一応そ
れなりにわかってもらえるのですが、イタリア人から見たら「少し手を抜いた
文章」に見えるようです。



----------------------------------------------------------------------
- Ah! gli e` con questo bel garbo, mastr'Antonio, che voi regalate la
vostra roba? M'avete quasi azzoppito!...

- Vi giuro che non sono stato io!

- Allora saro` stato io!...

- La colpa e` tutta di questo legno...

- Lo so che e` del legno: ma siete voi che me l'avete tirato nelle
gambe!

- Io non ve l'ho tirato!

「あいたっ! ずいぶんお上品なことをしてくれるじゃないか、アントニオ親
方よ、これがあんたの物の贈り方なのか? おかげで足が痛いじゃないか!」
「誓って、わしがやったんじゃあない!」
「それじゃあ、わしが自分でやったとでも!?」
「悪いのは全てこの木切れなんじゃ……」
「木切れでやったことはわかっとる。それを足に投げつけたのはあんたじゃな
いか!」
「わしは投げつけてなんかない!」
----------------------------------------------------------------------

 おやおや、またまたきな臭くなってきました……

 内容ではなくイタリア語に目を向けると、なかなかくだけた口語表現が盛り
だくさん!
 どういうことが書いてあるかは読んでパッとわかっちゃうんですが、「ちゃ
んと訳せ!」と言われると困ってしまいますよね、こういうの。ええ、苦労し
ましたとも(涙)。

 1文目から、もういきなりです。
 "gli e` con questo bel garbo" が述語、"mastr'Antonio" という呼びかけ
をはさんで、"che voi regalate la vostra roba" が主語だってんですから。
 最初、この文章の後半が "che" で始まって "?" で終わっているから、疑
問詞を使った疑問文かと思って、ずいぶん頭を抱えましたよー。
 直訳は「あなたがあなたの物を贈ることは(=主語!)、この良い上品さで
もって行われることなのか?」です。

 5文目の "ma siete voi che me l'avete tirato nelle gambe!" も同様に
"che 〜" から後が主語。
 ということで「しかし、それを私の足に投げつけたことは(=主語!)、あ
なたのしたことだ」です。



----------------------------------------------------------------------
- Bugiardo!

- Geppetto, non mi offendete; se no vi chiamo Polendina!...

- Asino!

- Polendina!

- Somaro!

- Polendina!

- Brutto scimmiotto!

- Polendina!

「うそつき!」
「ジェッペットよ、あんまりわしを怒らせんでくれ。さもないと『ポレンタじ
じい』と呼んでやるぞ!」
「ばか!」
「ポレンタじじい!」
「あほ!」
「ポレンタじじい!」
「うす汚い猿め!」
「ポレンタじじい!」
----------------------------------------------------------------------

 親方の勝ち(笑)。
 ジェッペット爺さんは毎回違う罵声を工夫しているってのに、同じ言葉を繰
り返している親方の方が、どう見ても大きいダメージを与えてそうですもんね。

 ともあれ。
 1文目の "se no" は「さもなければ」。"se" は「もしも〜ならば」という
意味なので、「もしも no ならば」=「さもなければ」ということで、とって
もわかりやすいですね。

 ロバ君には申し訳ないですが、悪口として使われている "asino", "somaro"
は両方とも「ロバ」。
 日本でも「サル」とか「ナス」とか「ピーマン」とか「モモンガ」とかって
言葉は、本来の生き物から離れて罵詈雑言として使われますよね。ああいう感
じです。

 上の訳では「あほ」と「ばか」と訳してしまいましたが(だって日本語の
「ロバ」には悪口の意味はほとんどないので。ロバって日本人にはあんまり馴
染みのない動物だからね〜)、

・同じ動物を表す違う言葉である
・どちらも悪口として使われる

 という2点を重視するなら「サル!」「エテ公!!」とでも訳した方が良か
ったかもしれませんね。


 ん? 「サル」とか「ナス」は悪口として使われるのわかるけど、「モモン
ガ」はわからんって?
 えー、そうですか〜? 中谷が子供の頃は「アホ、ボケ、ナス、カス、ピー
マン、モモンガ」で1セットの悪口(ここでは読点で区切ってますが、実際に
は間をあけずに流れるようにまくしたてる)だったんですけどもー。
 って汚い言葉ばかり並べちゃってスイマセン。上の文句、本当はもうちょっ
と続くんですが、さすがにこれ以上は公序良俗に反するので……(苦笑)。



----------------------------------------------------------------------
A sentirsi chiamar Polendina per la terza volta, Geppetto perse il
lume degli occhi, si avvento sul falegname; e li` se ne dettero un
sacco e una sporta.

 3回「ポレンタじじい」と呼ぶのを聞くと、ジェッペットはカッとなって、
親方の上に飛びかかり、山のようにたくさん罵りあいました。
----------------------------------------------------------------------

 "perdere il lume degli occhi" は「目の色を失う」ですが、これで「かっ
となる」とか「頭に血が上る」ということになります。
「目の色が変わる」とは“似て非なる物”ですので、ご注意を。

 同じく "un sacco e una sporta" は「1つの袋と1つの買い物かご」。こ
れで「いっぱい山盛り」「大量に」という意味に。



----------------------------------------------------------------------
A battaglia finita, mastr'Antonio si trovo due graffi di piu sul naso,
e quell'altro due bottoni di meno al giubbetto. Pareggiati in questo
modo i loro conti, si strinsero la mano e giurarono di rimanere buoni
amici per tutta la vita.

 戦いが済んでみると、アントニオ親方は鼻の上に2つの引っかき傷を見つけ、
お相手は上着のボタンが2つなくなっていました。このように引き分けだった
ので、握手をし、一生の間いい友達のままでいることを誓いました。
----------------------------------------------------------------------

 なんかどこかで見たことのある文章だなぁ……と思ったら、前号で紹介した
文章そっくりそのまま!
 この2人はここまでに一体何回「一生の間いい友達のままでいることを誓」
っちゃってるんでしょうねえ(笑)。「二度あることは三度ある」の法則に従
えば……と、期待してしまうのですが、なんと! アントニオ親方の出番はこ
こまで!! これ以降、二度と親方が出てくることはありません。
 さみしいねえ。

 ともかく。
 "quell'altro" は「もう一方」、"in questo modo" は「このように」「こ
んな様子で」です。



----------------------------------------------------------------------
Intanto Geppetto prese con se il suo bravo pezzo di legno, e
ringraziato mastr'Antonio, se ne torno` zoppicando a casa.

 そうしてジェッペットはあの素晴らしい木切れをもらい、アントニオ親方に
お礼を言うと、びっこを引きながら家に戻りました。
----------------------------------------------------------------------

 びっこを引いているのは、きっと木切れで足をひっぱたかれたからですね。

 ここは普通の文章。特に書くことは無い感じかな。
 というわけで、第2章、完!

◆ ◆ ◆

 今号の「中学伊単語テスト!」の解答です。

| 日本語 | italiano
--+--------------------+----------------------------
1|[ 罪;過ち ]| colpa
2| [場所]の間に |[ tra;fra ]
3| 汚い |[ brutto;sporco ]
4| ロバ |[ asino;somaro ]
5|[ 戦い;競技 ]| combattimento
--+--------------------+----------------------------
6|[ 袋;ズック ]| sacco
7| ていねい;上品 |[ garbo ]
8| だいたい;約 |[ quasi;circa ]
9|[ 様式;手段;習慣 ]| modo
10| 平和 |[ pace ]
--+--------------------+----------------------------
11| 帽子 |[ cappello ]
12| 再び取る;回復する |[ riprendere ]
13|[ 打つ;叩く;殴る ]| colpire;battere;picchiare
14|[ 満足した;嬉しい ]| contento
15| もっと〜;より多く |[ piu` ]
--+--------------------+----------------------------
16| 跡;記号 |[ segno ]
17| 努力 |[ sforzo ]
18| やり直す;修理する |[ rifare ]
19| 命 |[ vita ]
20| 傷つける;侮辱する |[ ferire;offendere ]
--+--------------------+----------------------------
21|[ 結ぶ;握りしめる ]| stringere
22| ボタン |[ bottone ]
23| メロン |[ melone ]
24|[ 愛情;恋愛 ]| amore
25| サル |[ scimmia ]
--+--------------------+----------------------------
26|[ 噛む;食い込む ]| mordere
27|[ 灯り;ランプ ]| lume
28| 建てる;製造する |[ fabbricare ]
29|[ 誓う ]| giurare
30| 語;単語 |[ parola ]


◆ ◆ ◆


 このメルマガ「突撃!★中学伊単語」も、この年末で2周年を迎えました。
 Auguri! って誰も言ってくれないので自分で言う奴。

 第1号を出した頃のことは、つい最近のような気もするし、ずいぶん遠い昔
のような気もします。
 発刊時の第1目標である「1500語紹介」をクリアしてしまい、また近頃
はちょいと発行作業が厳しくなってきて、くじけそうになることも結構珍しく
なく……と、「まだまだ当分続けます」とはなかなか言いにくくなってきまし
た(苦笑)。
 でも、とりあえずピノッキオがおもしろくなるのが第3章からなので、それ
までは辞められんなー、と必死でカリカリやっています。
 3周年は迎えられるかなー、ちょっと厳しいかなあ。


 次号はお正月をはさむということで、少し発行予定日を延ばして、4週後の
お届けを予定しております。
 それでは第79号(1/23発行)でまたお会いしましょう。

 Buon Natale e Buon Anno! よいお年を!


2014年07月14日00:54イタリア語メルマガ「突撃!★中学伊単語」バックナンバー 第77号 (2001/12/6 発行)
PermalinkComments(0)TrackBack(0) 突撃!★中学伊単語 

 予定では、今号で第2章の紹介がおわるはずだったのですが、どーにもこー
にも仕事が忙しくて……○△×……とっても書く時間が無く、間に合いません
でした。ごめんなさい。
 かといって、来週も再来週も、当分ずっと忙しいままであることがわかって
いるので、発行を来週に延ばしたところで事態は変わらず……

 というわけで、まずこの77号では、第2章後半で使われている伊単語帳と
今回紹介できるところまでをやっつけ、次号で残りを掲載することにいたしま
す。
 せっかくペースよく行けるかと思っていたのに、残念。

◆ ◆ ◆

 先日、人混み嫌い&行列嫌いのくせに、ななんと! はるばる東京ディズニ
ーシーまで行って参りました(忙しいんと違ったんかい!)。

 アトラクションには最初から特に期待もせず(1時間も2時間も並ぶんじゃ
あねぇ……)。やっぱり注目点はイタリアはフィレンツェやヴェネツィアを模し
たという、その街並みでしょう。
 果たしてそこにあったのは、ポンテ・ヴェッキオ! ……って、小さいなー、
お前。ヴァザーリの回廊無いし。
 それからヴェネツィアのゴンドラ! ……なんかずいぶんと幅広になっちゃ
って。20人くらい乗れるんですけど。
 あ、あれ? あそこにある、申し訳程度にちょこんと出ている小さい丸い屋
根、あれはもももももしかして、フィレンツェのドゥオーモの丸天井!? い
やー、あやうく見逃すところだったよー。会話のレッスンしてくれているイタ
リア人に写真を見せたら、"Che piccolo!" って言ってたし(笑)。

 ……と、文句たらたらしてみましたが、限られたスペースにイタリアを押し
込んでいる上、ディズニーランド(シー)は意識的に街並みを小さく小さく作
ろうとするから、本物より小さいのは当然必然(その割にはクリスマスツリー
は大きすぎて、かわいくない〜)。
 それよりもやっぱり、歩いていて気持ちいいかどうかが最重要問題!
 しかーし。この点についても残念ながらいまいちな感じでした。
 イタリア街の中で歩けるところがあまりにも少なすぎるんですよねー。ちょ
っと行くとすぐアメリカになっちゃうし。残りもマーメイドがちょっと、アラ
ジンがちょっと、インディージョンズがちょっと、海底二万マイルがちょっと、
という感じで、どこもここも不満足。
 肝心のミッキーマウス(イタリア語では "Topolino"。「ねずみちゃん」で
すな)も、昼過ぎには街中ではあんまり見かけなくなっちゃうしねえ。

 唯一いい感じだったのは、中央にあるお城。
 アトラクションが何もないので、せっかくディズニーシーに来ても立ち寄っ
たこともない人、通路として通り抜けただけの人がほとんどではないかと思い
ますが、実はかなり入り組んだ通路が縦横に走っていて、見かけよりずいぶん
歩き回れるようになっています。
 しかも! あっちこっちに細かい仕掛けがたくさんしてあって、「たたずん
でいるだけで楽しい」場所になっているのです。
 そーだよー、こーゆーのがいいってわかっているなら、どーしてイタリア街
も同じように作ってくれなかったのかねえ。


 そうそう、「にせポンテ・ヴェッキオ」の写真は、ただいまホームページに
飾っております(「にせ」って言うなって?(笑))。
 実際に目にしたときは「似てないなー」と正直思ったのですが、小さな写真
にして質感が失われてみると、案外それっぽく見えてきたような気もするので
すが……気のせい?。



┏┓中学伊単語テスト!
┗┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


 前回までの伊単語帳からのテストです。等幅フォントでご覧下さい。

| 日本語 | italiano
--+---------------------+---------------------
1| 体力;力;強さ |
2| ひざ |
3| 動機;モチーフ |
4| 点;点数 |
5| (ドアを)ノックする |
--+---------------------+---------------------
6| 教える |
7| | mondo
8| | chiedere
9| 繰り返す |
10| どちら;どれ |
--+---------------------+---------------------
11| 通る |
12| パン |
13| 雨が降る |
14| とはいえ;どうぞ |
15| 黄色の |
--+---------------------+---------------------
16| | bicchiere
17| | buono
18| 考える |
19| 赤の |
20| 獣;動物 |
--+---------------------+---------------------
21| 似ている |
22| | ragazzo
23| | cervello
24| 考え;アイデア |
25| 贈る |
--+---------------------+---------------------
26| 踊る |
27| の方に;の近くで |
28| | portare
29| 指人形;棒人形 |
30| 物 |



┏┓中学伊単語帳( "Pinocchio" でも読もうか!)
┗┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


 ではでは、"Pinocchio" 短縮版。

 まずはいつものように伊単語帳ですが、第2章後半まるまるが対象になって
いるので、今回対訳を紹介する範囲には出てこない単語もたくさん入っちゃっ
てます。
 ご勘弁のほどを。


|日本語 |English |italiano
--+-------------------+-----------------+---------------------------
1|サル |monkey |scimmia
2|ロバ |donkey |asino;somaro
3|ボタン |button |bottone
4|袋;ズック |sack;bag |sacco
5|灯り;ランプ |lamp |lume
--+-------------------+-----------------+---------------------------
6|戦い;競技 |combat;fight |combattimento
7|跡;記号 |sign |segno
8|ていねい;上品 |polite |garbo
9|罪;過ち |crime |colpa
10|様式;手段;習慣 |mode |modo
--+-------------------+-----------------+---------------------------
11|語;単語 |word |parola
12|命 |life |vita
13|平和 |peace |pace
14|打つ;叩く;殴る |hit |colpire;battere;picchiare
15|建てる;製造する |build;construct |fabbricare
--+-------------------+-----------------+---------------------------
16|傷つける;侮辱する |wound |ferire;offendere
17|誓う |swear |giurare
18|噛む;食い込む |bite;chew |mordere
19|やり直す;修理する |repair |rifare
20|再び取る;回復する |recover |riprendere
--+-------------------+-----------------+---------------------------
21|結ぶ;握りしめる |tie |stringere
22|満足した;嬉しい |content |contento
23|汚い |dirty |brutto;sporco
24|[場所]の間に |between |tra;fra
25|もっと〜;より多く |more |piu`
--+-------------------+-----------------+---------------------------
26|だいたい;約 |about |quasi;circa


 "asino", "somaro" (ともに「ロバ」)と、"scimmia"(サル)という2つ
の動物が登場しているのですが、実はどちらも悪口として使われてしまってい
ます……やでやで、かわいそうに。

 2章の後ろ半分から新出単語を拾ってきているのに(もちろん "Pinocchio"
全体でほとんど使われていない単語は削っているとは言え)、30語の枠を使
い切らないで済むようになってしまいました。
 今回を入れても、"Pinocchio" に関する紹介済み単語はまだ200語に達し
ていないわけですが、文章で使われている単語がいかに偏っているかがすっき
りわかってしまいますよねー。

◆ ◆ ◆

 さあて、前回までのお話を覚えてらっしゃいます?


----------------------------------------------------------------------
 サクランボ親方がちょうどいい木切れを見つけたので、テーブルの足に使お
うと斧を振り下ろそうとしたり、かんなで削ったりしてみました。しかしその
たびにどこからともなく声が聞こえてきてきて、サクランボ親方はすっかり怖
くなり、床に座り込んでしまいました。
 そこへ友達のジェッペット爺さんがやってきて、踊ったりとんぼ返りを打っ
たりする人形を作る話を始めました。するとまた、どこからか「すごいや、ポ
レンタじーちゃん!」と呼ぶ声が聞こえたのです。ジェッペット爺さんは怒り
だし、サクランボ親方と罵りあいになってしまいました……
----------------------------------------------------------------------


 そうそう、こんなお話でしたねぇ。
 あの優しいはずだった「ゼペットおじいさん」が、口汚く罵りあっていると
ころでお話が終わっていたのでした(苦笑)。

 続きが気になりますので、早速見てみましょう。


----------------------------------------------------------------------
E riscaldandosi sempre piu`, vennero dalle parole ai fatti, e
acciuffatisi fra di loro, si graffiarono, si morsero e si
sbertucciarono.

Finito il combattimento, mastr'Antonio si trovo` fra le mani la
parrucca gialla di Geppetto, e Geppetto si accorse di avere in bocca
la parrucca brizzolata del falegname.

 そしてしだいにカッカとしてなってゆき、言葉から実力行使へと達してしま
いました。2人の間で取っ組み合い、引っ掻きあい、噛みつきあい、そしてく
しゃくしゃにしあったのです。
 ケンカが済むと、アントニオ親方は両手の間にジェッペットの黄色いかつら
を見つけました。ジェッペットは口に親方の白髪混じりのかつらをくわえてい
ることに気付きました。
----------------------------------------------------------------------

 なんとも、ひどいケンカです……(笑)。

 それはともかく、この2文の対比はなかなかうまくできていますよ。
 と、それを説明する前に、まずは熟語の紹介。

sempre piu` いっそう、しだいに

 "sempre" って「いつも」という意味ですから、最初、「いつもよりも」
「いつも以上に」とかいう意味かと思い、「わかる気もするけど、なんか文脈
的に変だなあ」と首を傾げてしまいました。
 そうではなく「絶えず、より大きく」=「だんだん(大きく)」ということ
なのですね。納得。
 他にも

sempre meglio ますます良く
sempre peggio ますます悪く

 という表現もあります。"meglio" は "buono" の比較級で「より良い」、
"peggio" は "male" の比較級で「より悪い」ですよん。



 1文目の "riscaldandosi" は、"riscaldare"(暖める、熱くする) の現在分
詞+ 再帰代名詞 "si"。
 そして2文目の一番最初の "finito" は "finire"(終わる)の過去分詞だ
ったりします。

 分詞って、他の補助動詞と一緒に使って初めて動詞(述語)になったり、形
容詞的な用法で登場することが比較的多いのですが、ここでのように単独で用
いると、現在分詞の場合は「〜しながら」、過去分詞の場合は「〜すると」
「〜したので」という意味を表すことが出来ます。

 だから1文目は「しだいに熱くなり『ながら』、言い合いからケンカへ」と
いう意味がちゃんと現在分詞で表せていますし、一方の2文目は過去分詞の活
躍で「喧嘩が終わる『と』、カツラを握ってたことに気付いた」と訳せてしま
うことがわかりますよね。



 "vennero dalle parole ai fatti" は「言葉(parola)から行動(fatto)へ達
した(venire)」、つまり「言い合いからケンカへと発展した」ということです
よね。
 が、そこまで意訳すると原文の雰囲気から離れてしまうかと思い、「行動」
を「実力行使」に変えるにとどめてみました。どんなもんでしょ?



----------------------------------------------------------------------
- Rendimi la mia parrucca! - grido` mastr'Antonio.

- E tu rendimi la mia, e rifacciamo la pace.

「わしのかつらを返してくれ!」アントニオ親方が叫びました。
「あんたこそ、わしのを返してくれよ、そして仲直りしよう」
----------------------------------------------------------------------

 "rifacciamo la pace" は「平和を取り戻そう」ですが、さすがにそのまま
書くわけにはいきませんわな。



----------------------------------------------------------------------
I due vecchietti, dopo aver ripreso ognuno di loro la propria parrucca,
si strinsero la mano e giurarono di rimanere buoni amici per tutta la
vita.

 2人のおじいさんたちは、めいめい自分のかつらを直した後、握手をし、一
生の間いい友達のままでいることを誓いました。
----------------------------------------------------------------------

 いやー、良い光景ですねえ(しみじみ)。仲良きことは善きことかな。

「……んー、いやー、これはなんか『滑稽感』がただよってんぞ〜……」と感
じた方、鋭い(苦笑)。
 この文章は伏線(?)ですので、頭の片隅に書き留めておいてくださいね。


 "per tutta la vita" は、そのまま直訳で「一生の間」。ちょっとした言い
回しとして使えそう。覚えとこーっと。



----------------------------------------------------------------------
- Dunque, compar Geppetto, - disse il falegname in segno di pace fatta,
- qual e` il piacere che volete da me?

- Vorrei un po' di legno per fabbricare il mio burattino; me lo date?

「それで、ジェッペット爺さんや」仲直りの印として親方は言いました。「わ
しに何をして欲しいんじゃ?」
「わしの人形を作るために木切れが欲しいんじゃよ。わけてくれんかの?」
----------------------------------------------------------------------

 "in segno di 〜" は「〜の印として」「〜の証として」。
 例えば "in segno di amicizia" で「友情の証として」となっちゃいます。


 "qual e` il piacere che volete da me?" は、直訳では「私に望む親切は
どれだ?」。どれって言われても困っちゃいますので、「何をして欲しい」に
変わってます。

◆ ◆ ◆

 さて、短いですが続きは次回! ごめんなさい〜。

 というわけで、今号の「中学伊単語テスト!」の解答です。

| 日本語 | italiano
--+---------------------+---------------------
1| 体力;力;強さ |[ forza ]
2| ひざ |[ ginocchio ]
3| 動機;モチーフ |[ motivo ]
4| 点;点数 |[ punto ]
5| (ドアを)ノックする |[ bussare ]
--+---------------------+---------------------
6| 教える |[ insegnare ]
7|[ 世界 ]| mondo
8|[尋ねる;頼む;求める ]| chiedere
9| 繰り返す |[ripetere;replicare ]
10| どちら;どれ |[ quale ]
--+---------------------+---------------------
11| 通る |[ passare ]
12| パン |[ pane ]
13| 雨が降る |[ piovere ]
14| とはいえ;どうぞ |[ pure ]
15| 黄色の |[ giallo ]
--+---------------------+---------------------
16|[ グラス ]| bicchiere
17|[ 良い;親切な ]| buono
18| 考える |[ pensare ]
19| 赤の |[ rosso ]
20| 獣;動物 |[ bestia ]
--+---------------------+---------------------
21| 似ている |[ somigliare ]
22|[ 少年 ]| ragazzo
23|[ 脳;知性 ]| cervello
24| 考え;アイデア |[ idea ]
25| 贈る |[ regalare ]
--+---------------------+---------------------
26| 踊る |[ ballare ]
27| の方に;の近くで |[ verso ]
28|[ 運ぶ ]| portare
29| 指人形;棒人形 |[ burattino ]
30| 物 |[ cosa;roba ]


◆ ◆ ◆


「文系・理系の定義」というのがありまして……「ディズニーランドに行って、
そのファンタジーや物語に素直に『すごいねー』と感動すれば、文系。『うわ
ー、あれはどうやって実現しているんだろー』と感動すれば、理系」だそうで
……
 ということは、歩いていても全くとぎれることなく聞こえてくる音楽に辺り
を見回し、道の両側、3mおきにさりげなく設置されているスピーカーの数を
数えて「すごいなー」となどと感心していた中谷は「くされ理系道」まっしぐ
ら?(涙笑)



 ところで。
 ホームページが開設2周年を迎えました。最初は1日5アクセス(うち中谷
が3アクセス)だったのが、なんとか2年で2万6千アクセスへとたどり着き
ました。訪問してくださった皆様、ありがとうございます(ぺこり)。
 とゆーことは、このメールマガジンも今月末、つまり次回発行で2周年! 
読者数2500人……にはちょびっと届かなそうですが、発行回数を減らした
現在でも着実に増え続けていますので、いずれ越えてくれることでしょう。読
み続けてくださった皆様、ありがとうございます(ぺこり)。

 それでは第78号(12/27発行)でまたお会いしましょう。


2014年07月13日21:00イタリア語メルマガ「突撃!★中学伊単語」バックナンバー 第76号 (2001/11/15 発行)
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 このまえ、たまたまお昼のNHKの番組に、テレビのイタリア語講座でお馴
染みのダリオさんが出ているのを見ました。といっても番組も終わりの方、視
聴者からの質問に答えているところをちらりと見ることが出来ただけなんです
が。
 その中で「日本で一番印象に残っているところはどこですか?」(一番好き
なところは? だったかも〜)かいう質問に、「日光です。とってもミステリ
アスで、大好き」なんて感じで答えてらしているのを聞いて、びっくり。
 中谷がイタリア語の会話を習っているイタリア人の人も、「このまえ日光に
行って来ました! 逆柱とか眠り猫とかがミステリアスで、いいところでした
よ〜」などとおっしゃっていたものですから。
 日光には何かイタリア人の心の琴線に触れる物があるのかもしれませんね。
って、たまたま同じ意見のイタリア人が2人いたってだけで、そんなこと決め
つけちゃ駄目か(笑)。

 中谷はまだ日光には行ったことがないんですよね〜。是非一度行ってみたい
のですが、はてさて……



┏┓中学伊単語テスト!
┗┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


 前回までの伊単語帳からのテストです。等幅フォントでご覧下さい。

| 日本語 | italiano
--+--------------------------+-----------------------
1| 壁 |
2| 大きい |
3| 分 |
4| 地球;大地 |
5| | coraggio
--+--------------------------+-----------------------
6| | parte
7| | cosi`
8| | entrare
9| 〜する間;〜しているとき |
10| も無く |
--+--------------------------+-----------------------
11| 身につけて;とりつかれて |
12| | faccia;viso
13| いくつかの |
14| 嘆く;悔やむ |
15| 貧乏な;かわいそうな |
--+--------------------------+-----------------------
16| のように見える |
17| | mano
18| | tentare;provare
19| なる |
20| 座る |
--+--------------------------+-----------------------
21| | carita`
22| | contro
23| 後で |
24| | intanto
25| 落ちる |
--+--------------------------+-----------------------
26| 置く |
27| | nulla
28| やめる;中止する |
29| | carne;corpo
30| | aspettare;attendere


 29 の "carne" は、今「狂牛病」で話題の「肉」という意味が第一義ですが、
ここで問題として出されているような意味も持っています。



┏┓中学伊単語帳( "Pinocchio" でも読もうか!)
┗┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


 今回から "Pinocchio" の第2章に入ります。
 いつもならここで今日読むパートがズドンと入るのですが、なにしろ第2章
を一気に半分やっつけちゃおうってんで、それが結構長いのです。
 一応、下の対訳で全文掲載されているわけでもあり、紙数的に厳しいことも
あって、原文の一挙掲載は今回以降省略することにいたしました。ご了承くだ
さい。


 それでは原文を一覧したい人はどーすればいいのか?

(1)"Pinocchio" の全文が掲載されているページに行く。
 中谷もこのページから "Pinocchio" のテキストを参照させていただいてい
ます。

Italian literature in HTML
http://www.crs4.it/HTML/Literature.html


(2)ホームページに新設した「対訳!★ "Pinocchio"」のコーナーに行く
 この「突撃!★中学伊単語」にて行っております対訳をまとめたページを作
りました。原文だけでなく、訳文も通して読みたいという方にもお勧め。
 現在はまだ第1章しか収められておらず、原文と訳文がただ並んでいるだけ
ですが、近々今回訳した第2章の内容や、文化的・背景的な記述を中心とした
注釈なども反映させていく予定です。

『木曜日が足りない男』
http://www.giovedi.net/


◆ ◆ ◆

 ということで、今回のパートの初出単語紹介から始まることになります。
 例によって30語に無理して絞っているので、ここまでに紹介された単語を
全て押さえれば "Pinocchio" の原文が読めるというわけではありませぬ。念
のため。
 でも、本文の長さが前回までの倍になったのに、初出単語の実際の数はそれ
ほど増えてはいません。
 早くも、よく使われる単語が片づき始めているということでしょうね。


|日本語 |English |italiano
--+--------------------+------------+--------------------
1|尋ねる;頼む;求める |ask |chiedere
2|踊る |dance |ballare
3|獣;動物 |beast |bestia
4|グラス |glass |bicchiere
5|良い;親切な |good |buono
--+--------------------+------------+--------------------
6|指人形;棒人形 |puppet |burattino
7|(ドアを)ノックする |knock |bussare
8|脳;知性 |brain |cervello
9|物 |thing |cosa;roba
10|黄色の |yellow |giallo
--+--------------------+------------+--------------------
11|ひざ |knee |ginocchio
12|考え;アイデア |idea |idea
13|教える |teach |insegnare
14|世界 |world |mondo
15|動機;モチーフ |motivation |motivo
--+--------------------+------------+--------------------
16|パン |bread |pane
17|通る |pass |passare
18|考える |think |pensare
19|雨が降る |rain |piovere
20|運ぶ |carry |portare
--+--------------------+------------+--------------------
21|点;点数 |point |punto
22|とはいえ;どうぞ |though |pure
23|どちら;どれ |which |quale
24|少年 |boy |ragazzo
25|贈る |present |regalare
--+--------------------+------------+--------------------
26|繰り返す |repeat |ripetere;replicare
27|赤の |red |rosso
28|似ている |be similar |somigliare
29|の方に;の近くで |near |verso
30|体力;力;強さ |strength |forza


 さて、それでは第2章へと入っていきましょう。
 この長さになると一つ一つ全部見るのは無理なので、ポイントを絞って紹介
していくことにいたします。


 まずは第2章のタイトル。
 他の地の文は全部過去形(ほとんど遠過去または半過去)であるのに対し、
タイトルは必ず現在形であることにご注意あれ。

----------------------------------------------------------------------
[2] Maestro Ciliegia regala il pezzo di legno al suo amico Geppetto,
il quale lo prende per fabbricarsi un burattino maraviglioso che
sappia ballare, tirar di scherma e fare i salti mortali.

[2] サクランボ親方は木切れを友達のジェッペットに贈ります。ジェッペット
は踊ったり、チャンバラをしたり、とんぼ返りを打ったりできる驚くべき人形
を作るために、その木切れをもらいます。
----------------------------------------------------------------------

 ああ、そうだった、そうだった!
 ゼペット(ジェッペット)爺さんだよ、ピノキオに出てくるのは〜。
 第1章で「サクランボ親方」なんてのしか出てこないから、あれれ〜、ピノ
キオの話を覚え違いしているのかと思っちゃったよ〜。良かった(ほっ)。
 ……と、安心していられるのも今のうち(にやり)。

 ともあれ、多くの方におなじみの「ゼペット爺さん」がようやく登場しまし
たが、ここでは原音に近い「ジェッペット」という表記を用いることにします。


 訳の上では特に難しいところはありませんが、熟語が一つあるので紹介して
おきましょう。

salto mortale とんぼ返り;宙返り

 "salto" は「ムーンサルト(月面宙返り)」の「サルト」ですね。
 これを熟語だとわからずに "mortale" を辞書で引くと「致命的な」と書い
てあって、ギョッ! っとするのでお気をつけて(笑)。
 ちなみにそれは "morto" (死の) という形容詞の派生語。 "essere morto
di fame" (死ぬほどおなかがすいている) などという表現で結構よく使うので、
覚えておくと吉。



----------------------------------------------------------------------
In quel punto fu bussato alla porta.

- Passate pure, - disse il falegname, senza aver la forza di rizzarsi
in piedi.

 その時、ドアがノックされました。
「どうぞ入んな」大工は立ち上がる力もなく言いました。
----------------------------------------------------------------------

 ここもややこしいところはないですね。
 "In quel punto" の "punto" は「点」ではなく「瞬間」。
 "pure" は「どうぞ」の意味で、会話でもそこそこ使われますから、覚えて
おこー。



----------------------------------------------------------------------
Allora entro` in bottega un vecchietto tutto arzillo, il quale aveva
nome Geppetto; ma i ragazzi del vicinato, quando lo volevano far
montare su tutte le furie, lo chiamavano col soprannome di Polendina,
a motivo della sua parrucca gialla che somigliava moltissimo alla
polendina di granturco.

Geppetto era bizzosissimo. Guai a chiamarlo Polendina! Diventava
subito una bestia e non c'era piu` verso di tenerlo.

 すると、とっても威勢のいいおじいさんが店に入ってきました。そのおじい
さんはジェッペットさんといいます。しかし近所の子供達は、ジェッペット爺
さんを最高に怒らせたいときには、「ポレンタじーさん」というあだ名で呼ん
でいました。おじいさんのかつらが、トウモロコシのポレンタにものすごくよ
く似た黄色をしていたからです。
 ジェッペット爺さんはとっても身勝手でした。「ポレンタじーさん」と呼ば
れようものなら、もう堪忍なりません! すぐにも野獣になり、もう引きとめ
ることはできませんでした。
----------------------------------------------------------------------

 え?
「ひっっどい訳やなあ。あの優しいジェッペット爺さんがこんな人なわけない
やん!」って?
 なんてこと言うんですか!!
 そりゃ表現の選び方をもっと良いものにする余地はあるだろうとは思います
けど、内容そのものは本当にこれこの通り書いてあるんですってば!!!
 も〜、そんなに信じてくれないなら、「問題の箇所」をちゃんと訳してお見
せましょう!

  ・Geppetto era bizzosissimo.
"bizzoso" は「わがままな、自分勝手な」という形容詞。
"-issimo" がつくことで「最上級」になります。といっても、イタリ
ア語の最上級は「一番の」「最も」という意味ではなく、「とても」
とか「すごく」という強めの意味しかありません(「一番の」を言い
たいときは "il piu` 〜" などを使いますが、こちらはいずれ機会の
あるときに)。
"era" は "essere"(〜です)の半過去なので、「ジェッペットはわ
がままだった」という意味になります。

  ・Guai a chiamarlo Polendina!
"guai a 〜" で「〜を承知しない、ただでは済まさない」という脅し
の意味になります(こわ〜い)。
"chiamarlo = chiamare + lo" は「彼を〜と呼ぶ」。彼とはもちろん
ジェッペット爺さんですね。
したがって『彼』を主語にして「ポレンタじーさんと呼ばれることを
承知しない」となります( "Polendina" については後述)。

  ・Diventava subito una bestia
"diventava" は "diventare"(〜になる)の半過去、"subito" は
「すぐ」(よく使う!)、"bestia" は「獣」。
というわけでそのまま「すぐに獣になった」。

  ・e non c'era piu` verso di tenerlo.
これは熟語ですね。"non c'e` verso di 〜" で「〜する方向はない
=〜するのは不可能だ」という意味になります。"piu`"(より〜、も
っと〜)が入っているので、ちょっと強める感じ。
"tenerlo = tenere + lo" は「彼を引きとめる」。
よって「そして彼を引きとめることはもう不可能だった」となるので
す。

 ほら! ちゃんと訳してあるでしょ!!
 も〜誰ですか、「ゼペット爺さんはそんな人じゃない〜〜」と頭を抱えてい
るのは。

◆ ◆ ◆

 ところで。
 "Polendina" ってなんでしょう? そんな単語、聞いたことないなあ。
 これが辞書を引いても載っていないんですねえ。困りました!

 こういうときは、すがる気持ちで Garzanti 社の伊伊辞典を引くんです。す
るとちゃんと "polenta" の縮小辞だということが載っているんです! さす
が、たいしたものですねぇ〜。
 "polenta" なら日本の辞典にも載っています。

polenta : ポレンタ(トウモロコシの粉に水またはスープを加えて
火にかけ、練り上げた料理)

 ……そんな馴染みのない食べ物を「あだ名」にされても、ちょっと困ってし
まいますよね……せめて一度見てみないと、なんとも。
 というわけで、いつものようにインターネットで検索! 素晴らしいページ
が2つも見つかってしまいました。

 まずは「ポレンタの作り方」。

イタリアのゲレ食(ゲレンデでの食い物)
http://www.geocities.co.jp/SilkRoad/6957/polenta.html

 トウモロコシの粉を溶いてどろどろにしただけのものかと思いきや、案外奥
の深い食べ物のようです。トウモロコシの粉ってデンプンですから、片栗粉と
同じような性質があるはずですよね(それの白いのがコーンスターチですし)。
 すると……それほど大量のトウモロコシの粉を水に溶くというだけでも、あ
あそれはかなり大変そうだなあという気がしてきます。同時に、「う〜ん、そ
れは本当においしいのか〜??」という気もしちゃいますが(苦笑)。


 続いて「ポレンタの文化的側面」。

トリノのしあわせごはん (4)
「生粋のポレントーネを見た」
http://www.ict-ict.com/essay/essay104.html

 どうやらトリノあたりを中心としたイタリア北部でもっぱら食べられている
料理で、イタリアの暮らしに深く深く根ざした食べ物であると言えるでしょう。
なるほど、たかがポレンタ、されどポレンタということですね!

 さて、これくらい知識を得て改めて考えてみると、"Polendina" は「ポレン
タじーさん」(縮小辞なので、ちょっぴりかわいらしくしてみました(笑))
とでも訳しておけばひとまず良さそうな感じです。


 しかし、しかし!
 日本にない食べ物をあだ名なんかに使って、日本語訳と言えるのか!?
 やっぱり日本的な別の食べ物を持ってきて、それをあだ名とする方が中谷的
には好みです。
 そこで満たされるべき条件を考えてみました。

(1) 黄色
(2) 日本的な食べ物
(3) どろどろ、ぽてぽて系

 3つとも満たすとなると……溶き卵? うーん、ちょっといまいち。って、
そもそも別に日本的じゃないやん。
 では (3) をはずして、せめて (1) と (2) を満たす範囲で考えれば……た
くあん!? 「たくあんじーさん」とか「たくあん頭」とか、なかなかいい感
じじゃないですか。
 他にもっと良い名前を思いつかれた方は、ぜひお教えくださいましまし。


 ……とはいえ、ここではイタリア語の勉強がそもそもの目標なので、本文の
方では「ポレンタじーさん」で訳しておくことにします。
「たくあんじーさん」という名前を気に入っていただけた方は、頭の中でそっ
ちに読み替えてやってください。



----------------------------------------------------------------------
- Buon giorno, mastr'Antonio, - disse Geppetto. - Che cosa fate costi`
per terra?

- Insegno l'abbaco alle formicole.

- Buon pro vi faccia!

- Chi vi ha portato da me, compar Geppetto?

- Le gambe. Sappiate, mastr'Antonio, che son venuto da voi, per
chiedervi un favore.

- Eccomi qui, pronto a servirvi, - replico` il falegname, rizzandosi
su i ginocchi.

「こんにちは、アントニオ親方」ジェペットは言いました。「そんな地べたな
んかで何をしとるんじゃ?」
「アリに算数を教えとるんじゃよ」
「好きにすりゃええさ」
「誰があんたを私のところにつれてきたんだね、ジェペットくんよ」
「両足じゃよ。なあ、アントニオ親方、一つお願いがあってあんたのところに
来たんだが」
「ほう、お安い御用さ」親方はひざをついて立ち上がりながら答えました。
----------------------------------------------------------------------

 なんなんでしょー、この意気地の悪い、ひねくれまくった会話は。
 アントニオ親方が、なぜ地面に座っているかと聞かれて「アリに算数教えて
る」と答えたかと思えば、ジェッペット爺さんはなんで来たのか尋ねられたの
に対し、「足」で歩いて来たのさ、とかなんとか言い合っているんですからね
え。子供の喧嘩やないかー。
 でも、最終的には "chiedervi un favore"「あなたに親切を求める=お願い
がある」というジェッペットじいさんに、サクランボ親方は "Eccomi qui,
pronto a servirvi"「ほらここにサービスの準備がある=お願いを聞いてあげ
る」と答えてるんですから、この2人はきっととびきり仲がいいのでしょうね。


 さて、今書いた文章の中に、そしてそれ以外の文章にも "vi" とか "voi"
という単語が何回か出ていますね。これらは「君達、あなた達」、つまり本来
は二人称複数の代名詞です。
 しかしこのシーンにはジェッペット爺さんとアントニオ親方の2人しかいな
いのに「あなた達」って一体誰だ……??

 最初はさっぱりわからなかったのですが、小学館「伊和中辞典」の "voi"
の項に答えが書いてありました。すなわち「古くは、敬語として目下から目上
への話しかけで、lei の代わりに用いられた」とのこと。
 そうか〜。"Pinocchio" は100年前に書かれたお話だから、これがあては
まるんですねぇ。納得。
 というわけで、"vi" や "voi" は複数形なのに単数の「あなた」、ここでは
年寄り同士の会話ということで「あんた」と訳すことになります。


 "falegname" は本来「大工」の意味なのですが、この章ではサクランボ親方
を指す単なる「三人称」として使われています。
 和訳でも、「親方」と書いたり「大工」と書いたりして、原文と同じように
表現に幅を持たせてもいいのでしょうが、それだとちょっと混乱してしまう人
もいるかもしれませんので、ここでは "falegname" も全て「親方」と訳すこ
とにします。


 あと、そのほかのポイントを抜き出すと……

 2文目の "abbaco" は「算数」という意味があるので、そのままそれを使い
ましたが、どちらかというと「そろばんを教えとる」「数の数え方を教えとる」
と訳したいかも。

 5文目には熟語あり。

sappiate che 〜 君たちに知っておいて欲しい
→「ねえ」「おい」という感じの前置き

 "sapere" はこういう感じで「何気なく使う熟語」が多いですね。


◆ ◆ ◆

 最終行の文章に出てきている "ginocchio" は「ひざ」。長くて覚えにくそ
うですねえ……
 ……あれ? でもなんかどこかで聞いたことのあるような単語だなあ。
 ginocchio ……ジノッキオ……あ! 他ならぬ "Pinocchio" と1字違いじ
ゃあないですか!!!
 いやあ、途端にとっっても覚えやすくなってしまいましたねえ。ありがたや
ありがたや。

 いやいや、「ひじ」じゃなくて「ひざ」ですからね。
 ん? イタリア語以前に、そもそも手と足のどっちが「ひじ」でどっちが
「ひざ」だったかわかんないよって? そんなあんた……そこまでは面倒見ら
れませんよー。

 ちなみに「ひじ」は "gomito"。「ひじでゴミ取る」と覚えましょー。って、
これエンドーレーコさんとこの「イタリア語で言ったりーや!」
( http://web10.freecom.ne.jp/~r-endo/gioco/index.html )に投稿できるや
ん! と思って見に行ったら、ほとんどそっくりそのもののネタがすでに投稿
されていました……ちぇ。



----------------------------------------------------------------------
- Stamani m'e` piovuta nel cervello un'idea.

- Sentiamola.

- Ho pensato di fabbricarmi da me un bel burattino di legno; ma un
burattino maraviglioso, che sappia ballare, tirare di scherma e fare
i salti mortali. Con questo burattino voglio girare il mondo, per
buscarmi un tozzo di pane e un bicchier di vino; che ve ne pare?

- Bravo Polendina! - grido` la solita vocina, che non si capiva di
dove uscisse.

「今朝、頭の中にある考えが降ってきたんじゃよ」
「聞こうじゃないか」
「美しい木の人形を作ろうと思うんじゃ。踊ったり、ちゃんばらしたり、とん
ぼ返りを打ったりできる驚くべき人形だよ。この人形と一緒に世界中を回って、
パン切れとワイン1杯を稼ぐんじゃ。どう思う?」
「すごいや、ポレンタじーちゃん!」どこから出ているのかわからない例の声
が叫びました。
----------------------------------------------------------------------

 ここは比較的素直な文章で、ほっと一息。
 2行目、"Sentiamola = Sentiamo + la" は「 "la(=一行目の idea)" を私
たちが聞きましょう」となりますが、どちらかというと何の気なしに口にする
相づちの言葉として、まあまあよく使われます表現なのです。
 だから「ほう、どんな考え?」くらいの気持ちで読んでもらって欲しいとこ
ろだったりします。



 さて、ようやく最後の段落。

----------------------------------------------------------------------
A sentirsi chiamar Polendina, compar Geppetto divento` rosso come un
peperone dalla bizza, e voltandosi verso il falegname, gli disse
imbestialito:

- Perche' mi offendete?

- Chi vi offende?

- Mi avete detto Polendina!...

- Non sono stato io.

- Sta un po' a vedere che saro` stato io! Io dico che siete stato voi.

- No!

- Si!

- No!

- Si!

「ポレンタじーさん」と呼ぶのを聞いて、ジェッペット爺さんは腹立ちからパ
プリカのように赤くなりました。そして親方の方へ向きながら、怒り狂って言
いました。
「なんでわしを侮辱するんじゃ?」
「侮辱? 誰がそんなことするんだね?」
「わしに『ポレンタじーさん』と言ったじゃないか!」
「わしはそんなこと言わんよ」
「きっとわしだったのだろうってことか! わしはあんたが言ったと断言する
ぞ!!」
「違う!」
「そうだ!!」
「違う!!!」
「そうだ!!!!」
----------------------------------------------------------------------

 また子供の喧嘩です……困ったじーさん達ですね(苦笑)。

 この文章の中でのポイントは、真ん中あたりにあるジェッペット爺さんの台
詞。

"Sta un po' a vedere che saro` stato io!"
"Io dico che siete stato voi."

 全部知っている単語なのに訳せない、訳しにくいという初心者泣かせの文章
です。しくしく。

 一文目はまず熟語で始まります。

sta a verede che 〜 (疑いを表して)きっと〜だろう

 直訳では「〜という見方がある」くらいかな。"un po'" が入っているので、
少し弱めに。
 "saro` stato" は "essere"(〜である)の「先立未来形」。一体なんだそ
れは!? 白水社の「現代イタリア文法」には「過去のことで確信が持てずに
推測・想像の範囲にとどまるものを表す」とあり。
 ふむ、先の熟語「(疑いを表して)きっと〜だろう」を受ける文章として、そ
ういう形になることが義務づけられる様子。和訳する範囲では、普通の日本語
で記述すれば良さそう。
 これで「たぶんわたしだったのだろう(って、あなたは言いたいのか)!」
となります。

 2文目。
 "Io dico che 〜" はそのまま「私は〜と言う」。わざわざ "io" が入って
いるので、ちょっと強め。
 "siete stati" はこれまた "essere" の近過去形。1文目の「私だった」は
それが事実ではないと言いたかったので先立未来でしたが、今度の「あなただ
った」は事実(とジェッペットは思っている)なのですから、普通に近過去に
なるんですね。
 というわけで「あなただったと私は言う」ですね。

 文脈としては、サクランボ親方が自分じゃないと言い張ると、この場にはも
うあとジェッペット爺さんしかいないわけで、「あんたじゃないとしたら、わ
しが自分で言ったとでも言うのか!? いいや、あんたが言ったに決まっとる
じゃろうが!」という意味合いなのですよね。だから本当はそこまで訳してあ
げた方がいいかも。

◆ ◆ ◆

 今号の「中学伊単語テスト!」の解答です。

| 日本語 | italiano
--+--------------------------+-----------------------
1| 壁 |[ muro;parete ]
2| 大きい |[ grande;grosso ]
3| 分 |[ minuto ]
4| 地球;大地 |[ terra ]
5|[ 勇気 ]| coraggio
--+--------------------------+-----------------------
6|[ 部分 ]| parte
7|[ そんな;そのような ]| cosi`
8|[ 入る ]| entrare
9| 〜する間;〜しているとき |[ mentre ]
10| も無く |[ senza ]
--+--------------------------+-----------------------
11| 身につけて;とりつかれて |[ addosso ]
12|[ 顔 ]| faccia;viso
13| いくつかの |[ qualche ]
14| 嘆く;悔やむ |[ lamentare ]
15| 貧乏な;かわいそうな |[ povero ]
--+--------------------------+-----------------------
16| のように見える |[ parere;sembrare ]
17|[ 手 ]| mano
18|[ 試す ]| tentare;provare
19| なる |[ diventare ]
20| 座る |[ sedere ]
--+--------------------------+-----------------------
21|[ 慈愛;チャリティー ]| carita`
22|[ に逆らって ]| contro
23| 後で |[ poi ]
24|[ その間に;ともかく ]| intanto
25| 落ちる |[ cascare;cadere ]
--+--------------------------+-----------------------
26| 置く |[mettere;porre;posare ]
27|[ 何物も……でない ]| nulla
28| やめる;中止する |[ smettere ]
29|[ 体 ]| carne;corpo
30|[ 待つ ]| aspettare;attendere


◆ ◆ ◆

 今回は時間がなくて厳しかった……!!
 もっともっと書き込みたいことはいっぱいあったのですが、断念。とほほ。

 次は本来の発行日(11月29日)に、と考えていたのですが、このペース
だとちょっと無理っぽい……! というわけで、その次の12月6日とさせて
ください。
 それでは第77号でまたお会いしましょう。できれば遅れずに……


2014年07月13日18:00イタリア語メルマガ「突撃!★中学伊単語」バックナンバー 第75号 (2001/10/18 発行)
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 前号の冒頭でつらつら書きましたとおり、目下、イタリア語会話特訓中!

 これまではもっぱら「イタリア語を読む」ことに力を入れておりましたから、
相手のいない「話す」はともかく、「聞く」の方ですら放ったらかし。時々、
NHKCDブックの「ドクトル・ダリウスの事件簿」を流し聞きしたり、イン
ターネットでイタリア語のラジオを聴いて「うお〜、イタリア語だ〜、早すぎ
てわからん〜」とつぶやいてみたり、と実に怠慢な有様だったのです。

 しかし! ここで会話を学ぶチャンスが巡ってきました!
 ここで俄然やる気を出さなくては、一体何のためにイタリア語を学んできた
というのでしょう!(あれ? イタロ・カルヴィーノの小説を原文で読むため
だったっけ?)
 先ほどあげた「ドクトル・ダリウス」やインターネット・ラジオは、実力の
ない中谷には早すぎて、もーさっぱり。猫に小判。
 幸いにも、最近のイタリア語学習書籍はむしろCDの付いていないものの方
が珍しく、そしてそのCDの多くはネイティブよりもずいぶんゆっくりとしゃ
べってくれてます。
 これなら中谷でもわかりそーだ。そう思ってCDをかけます。
 しかし……

A: Domani a…… alla ……?
B: Davvero? …… la ……!
A: Che ……. E` …… che …….
B: …………, ………….

 う。
 わ、わからん……ところどころ知っている単語が聞こえてくるような気はす
るのだが……

 まあ、短い短い文章ならなんとかわかるのですが、長い文章になるともうす
っかり駄目です。
 普通に通しで聴くのでは、一つ目の文章を聞いて頭の中にイメージができる、
その前にもう2つ目の文章が始まっているのだから、どーしよーもない。
 それでも根気よく聞き続ければいつかは耳が慣れてくるのでしょうが、もし
できるなら1つ目の文章ならそれだけを徹底的に繰り返し聞き、それがわかる
ようになったら2つ目の文章に、というやり方のほうが効率の良いような気が
してしまいます。

 つまり、中谷の希望としては、

A: Domani a…… alla ……?
A: Domani a…… alla ……?
A: Domani a…… alla ……?
A: Domani a…… alla ……?
A: Domani a…… alla ……?

B: Davvero? …… la ……!
B: Davvero? …… la ……!
B: Davvero? …… la ……!


 というように、まずは1行目の文章を5回ほど繰り返してもらって、まずは
この文章を頭に入れる。そしてまた次の文章を5回、次を5回、という調子で
続ける。当たり前ですが、通しで5回聴くのと必要な時間はほぼ同じです。
 人間えらいもので、ヒアリングの能力が低くても短い間隔で連続して聴けば、
これが結構聴けてしまったりします。
 このセットを何回か繰り返し、各文章が聞こえるようになってから、元に戻
って通しで聴いてみると、あら不思議! ちゃんとわかってしまうんですよ〜、
これが〜。
 どうです、なかなか良さげな方法でしょ?

 しかし、最大にしてかつ致命的な問題は「そんな都合の良い教材は、無い」。
 もしCDでそんな教材を作ったら、収録できる会話例が5分の1以下になっ
てしまいます。
 ラジカセを駆使して、既存のCD教材からテープやMDにそういう教材を作
ることは理屈の上では不可能ではありませんが、現実的にははっきり言って不
可能。1回分くらいなら作れるかもしれませんが、カンニングペーパーと一緒
で、きっと作っている間にその会話が頭に入ってしまい、完成した頃には無用
の長物となっていることでしょう。ま、ある意味それならそれでOKだったり
するかもしれませんが(笑)。

 コンピュータは「万能の道具」って言われてんのんやから(迷信ですが
(笑))、なんかそーゆーことを簡単にやることはできひんのかいなー。例え
ば「CD1トラック目の10秒目から14秒目までを5回繰り返し再生。次に、
同じ1トラック目の14秒目から17秒目を5回再生。次に……」なんてこと
がもし出来たら、『理想の教材』が作れるんやけどなあ…………

 え? 出来るの??

◆ ◆ ◆

 "SMIL"(スマイル)という、ちょっとかわいらしい名前の技術(規格)があ
ります。「マルチメディアコンテンツを統合するマークアップ言語。XML 規格
の一つ」なのですが、そーゆーややこしい話はここでは関係ありません。

 大事なのは2点。
 "SMIL" では「音声ファイルの何秒目から何秒目を再生」という命令がテキ
ストで書けるということ、それから実は Real Player でその "SMIL" を再生
できるということです。

 つまり!
 CDのトラック1を "track1.mp3" という MP3 ファイルに変換しておいて、

----------------------------------------------------------------------




----------------------------------------------------------------------

 こういうファイルをテキストエディタで作り、"track1.mp3" があるのと同
じフォルダに "kyozai.smi" というファイル名で保存。
 後はその "kyozai.smi" をダブルクリックすれば、そこに『理想の教材』が
ある、という寸法です! 大感激ですね!!!
(ここは技術系メルマガではないので、「xml 宣言が無いじゃないか!」とか
いった類の突っ込みはご勘弁を(苦笑))


 ……と、もうここで次なる問題点が露わになっておりますが、正直に申し上
げて「誰にでも簡単にできる」わけではありません。次の3つの条件をクリア
していることが前提となります。

(1) Real Player がインストールされている
(2) CDから MP3 ファイル(Real Audio でも可)を作ることが出来る
(3) 上のようなテキストファイルを作ることが出来る

 (1) は楽勝ですが、(2) と (3) の敷居が高い。
 しかもこれ以上説明を続けると、一転「突撃!★中学パソコン塾」になっち
ゃいますんで、そろそろまずい。

 というわけで (1)〜(3) を満たす方、あるいは満たしてないかもしれないが
おもしろそう! という方向けに説明を書いてホームページに載せておきまし
たので、ご興味のある方はお立ち寄りくださいまし。

『木曜日が足りない男』
http://www.giovedi.net/

 いつもの「突撃!★中学伊単語」のコーナーに「付録CDから「理想の教材」
を作っちゃおう!」という記事が増えていますので、その中にひょろひょろと
書き記しております。

 あ、あと中谷は Mac を持っていなければほとんど触ったこともないので、
Mac 版の Real Player が "SMIL" を再生できるかどうか、ここに書いた方法
でうまくいくかどうか(おそらく大丈夫だと思うんですが……)は保証の限り
ではありませぬ。ごめんなさい。



┏┓中学伊単語テスト!
┗┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


 前回の伊単語帳からのテストです。等幅フォントでご覧下さい。

| 日本語 | italiano
--+---------------------+---------------------------
1| しかしながら |
2| 働く |
3| 偶然;場合 |
4| あご |
5| 下に;下で |
--+---------------------+---------------------------
6| ここ |
7| かつら |
8| 悪 |
9| 他の |
10| | lingua
--+---------------------+---------------------------
11| 噴水;泉 |
12| 投げる |
13| 口 |
14| の外に |
15| ある人 |
--+---------------------+---------------------------
16| | gridare
17| 習う;覚える |
18| とどまる;残る |
19| | fino
20| ほらここに〜がある |
--+---------------------+---------------------------
21| その時;それでは |
22| | figurarsi
23| | peggio
24| 頭 |
25| いつもの |
--+---------------------+---------------------------
26| 理解する;わかる |
27| 隠す |
28| | paura;terrore
29| 引く |
30| | colpo



┏┓中学伊単語帳( "Pinocchio" でも読もうか!)
┗┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


 さて、ずいぶん長くかかりましたが、いよいよ "Pinocchio" も第一章が今
回で終わります。
 全部で36章もあるのに、一体どうなることやらと思わないでもないですが、
次回以降はきっとスピードアップしますので……

 ではでは、今回のパートをご紹介しましょう。

----------------------------------------------------------------------
E cosi` dicendo, agguanto` con tutt'e due le mani quel povero pezzo di
legno e si pose a sbatacchiarlo senza carita` contro le pareti della
stanza.

Poi si messe in ascolto, per sentire se c'era qualche vocina che si
lamentasse. Aspetto` due minuti, e nulla; cinque minuti, e nulla;
dieci minuti, e nulla!

- Ho capito, - disse allora sforzandosi di ridere e arruffandosi la
parrucca, - si vede che quella vocina che ha detto ohi, me la sono
figurata io! Rimettiamoci a lavorare.

E perche' gli era entrata addosso una gran paura, si provo` a
canterellare per farsi un po' di coraggio.

Intanto, posata da una parte l'ascia, prese in mano la pialla, per
piallare e tirare a pulimento il pezzo di legno; ma nel mentre che lo
piallava in su e in giu`, senti la solita vocina che gli disse ridendo:

- Smetti! tu mi fai il pizzicorino sul corpo!

Questa volta il povero maestro Ciliegia cadde giu` come fulminato.
Quando riapri` gli occhi, si trovo` seduto per terra.

Il suo viso pareva trasfigurato, e perfino la punta del naso, di
paonazza come era quasi sempre, gli era diventata turchina dalla gran
paura.
----------------------------------------------------------------------


 そして例によって、この中で使われている初出単語を伊単語帳に書き出して
みました。


|日本語 |English |italiano
--+-------------------------+-----------+----------------------
1|地球;大地 |earth |terra
2|分 |minute |minuto
3|体 |body |carne;corpo
4|顔 |face |faccia;viso
5|手 |hand |mano
--+-------------------------+-----------+----------------------
6|部分 |part |parte
7|壁 |wall |muro;parete
8|勇気 |courage |coraggio
9|慈愛;チャリティー |charity |carita`
10|何物も……でない |none |nulla
--+-------------------------+-----------+----------------------
11|置く |put |mettere;porre;posare
12|座る |sit |sedere
13|試す |try |tentare;provare
14|なる |become |diventare
15|入る |enter |entrare
--+-------------------------+-----------+----------------------
16|待つ |wait |aspettare;attendere
17|落ちる |fall |cascare;cadere
18|のように見える |seem |parere;sembrare
19|やめる;中止する |cancel |smettere
20|嘆く;悔やむ |regret |lamentare
--+-------------------------+-----------+----------------------
21|大きい |big;large |grande;grosso
22|貧乏な;かわいそうな |poor |povero
23|いくつかの |some |qualche
24|身につけて;とりつかれて |(holded) |addosso
25|その間に;ともかく |meanwhile |intanto
--+-------------------------+-----------+----------------------
26|後で |after |poi
27|そんな;そのような |so |cosi`
28|に逆らって |against |contro
29|も無く |without |senza
30|〜する間;〜しているとき |while |mentre


 あいかわらず過去の伊単語帳に出てきた単語が多いです。
 ちゃんと「網羅すべき、よく使われる単語」をしっかりと紹介できていたと
いうことですから、ちょっぴり嬉しいですね

◆ ◆ ◆

 さて、1行目から見ていきましょう。

----------------------------------------------------------------------
E cosi` dicendo, agguanto` con tutt'e due le mani quel povero pezzo di
legno e si pose a sbatacchiarlo senza carita` contro le pareti della
stanza.

 そんな風に言うと、両の手でそのかわいそうな木切れをひっつかみ、容赦な
くあちこち部屋の壁に当てまわり始めました。
----------------------------------------------------------------------


 文法的に特筆することはないので、単語をちょびっと見ておきます。


 "tutto" は「全ての」。英語の "all" に当たります。
 普通の形容詞なら名詞の後ろに付くところが、前に前に出たがるちょっと特
殊な性格の形容詞で、なんと定冠詞まで飛び越してその前に付くのでしたね。

i libri spessi 厚い本
tutti i libri 全ての本

 さて、この "tutto" は他にもおもしろい使い方があったりします。

 それがこの文章の1行目。
 "tutt'e(=tutte e) due le mani" のように "tutto + e + 数 + 定冠詞 +
名詞" という形は「[名詞]を〜個とも」という意味になります。その点を頭に
入れると、上の文章は「手を2本とも使って(木切れを)つかんだ」と直訳で
きます。

 そう、言いたいことは単に「両手で」ということなんですが、それをわざわ
ざ強調していますから、そのあたりを反映して「両の手で」としてみました。


 2行目の "pareti" は "parete"(壁) の複数形。
 頭に "se-" を付けると "separete"→"separate" となって、英語の「セパ
レート」つまり「分けるもの」になる、とは突撃の20号でもご紹介したとお
り。ともあれ、このように考えれば簡単に覚えれられる? 実際、語源も同じ
ですしね。


 あ! そうそう。
 "povero" は英語の "poor"、つまり「貧乏な」という意味を持つ形容詞です
が、だからといって "quel povero pezzo di legno" を「あの『貧乏な』木切
れ」なんて訳したら意味不明ですからね!!
 "povero" も "poor" もどちらも同様に、「乏しい」とか「哀れな」という
意味も持っていますから、ちゃんと思い出してあげてくださいね。



----------------------------------------------------------------------
Poi si messe in ascolto, per sentire se c'era qualche vocina che si
lamentasse. Aspetto` due minuti, e nulla; cinque minuti, e nulla;
dieci minuti, e nulla!

 それから、じっと耳をすませました。何か嘆く声でもしないかと、聞くため
です。2分待っても何もありません。5分待っても何もなく。そして10分経
っても何も聞こえませんでした!
----------------------------------------------------------------------


 ここも文法的にはだいたい既出のことばかり。


 "vocina" はもう何度も登場していますが、紙数の関係で無視していたので
フォローしておきましょう。
 これは "voce"(声) の縮小辞。ちょっと小さいとか、ちょっとかわいらしい
という気持ちが含まれている単語になります。
 だからそのあたりをちゃんと考えに入れたら、「小声」とでも訳すべきなの
でしょう。が、例えば今回の場合に当てはめると「何か嘆く小声でもしないか
と……」となってしまい、ちょっと変。
 こういう場合は無理に使わない方がいいんで、だいたい全て「声」で訳して
います。

 改めて考えてみると、日本語で「小声」という言葉がぴったり使える場面っ
て、案外少ないんだなあと気付きます。「小声でひそひそと話す」なんて書い
たら、同じ意味の繰り返しになっちゃいますしねえ。


----------------------------------------------------------------------
- Ho capito, - disse allora sforzandosi di ridere e arruffandosi la
parrucca, - si vede che quella vocina che ha detto ohi, me la sono
figurata io! Rimettiamoci a lavorare.

「わかった」
 それから無理に笑い、かつらをくしゃくしゃにしながら言いました。
「あの『おい』という声はわしの空耳だったようだな! さあ仕事に戻ろうじ
ゃあないか」
----------------------------------------------------------------------


 ここは、前号にてだいたいそのままそっくりの文章を訳し済みですよね。
 というわけで本来なら繰り返しの滑稽さを味わうところなわけですが……間
が3週間あいちゃったら台無しですわな。ごめんなさい〜。


----------------------------------------------------------------------
E perche' gli era entrata addosso una gran paura, si provo` a
canterellare per farsi un po' di coraggio.

 そして親方は大きな恐怖にとりつかれていたので、少し元気を出そうとして、
思い切って鼻歌を歌ってみました。
----------------------------------------------------------------------

 "gli" は「彼に」。
 というわけで1行目、"gli era entrata addosso una gran paura" は、直
訳すると「大きな恐怖が彼の身に入れられていた」とかなっちゃいます(え? 
受動態、説明してないじゃないかって?? えーとえーと、それはいつかその
うちにっ……)。
 しかし、まさかこのまま通してしまっては、あまりにも日本語らしくありま
せんので、またまた頭をひねらされてしまいました。
 イタリア語にはこういう言い回し多いですよね〜。中谷のホームページの名
前「木曜日が足りない男」の元となった表現、"A quell'uomo manca qualche
giovedi`." も「あの人にいくらかの木曜日が足りない」ですもん。


 そうそう。
 日本語らしくないと言えば、この「彼」という『代名詞』のことに触れない
わけにはいきません。

 上の文章では "gli" を使っているんですから、「そして『彼』は大きな恐
怖にとりつかれていたので……」と訳すのが『本筋』というものですよね。
 しかし。

(1) そして彼は大きな恐怖にとりつかれていたので、……
(2) そして親方は大きな恐怖にとりつかれていたので、……

 と書き並べてみれば、どっちがより日本語らしいかなんて一目瞭然……だと
思いたいのですが、こればっかりは主観的な判断なので、中谷が思い描いてい
るより票が分かれるかもしれません。中谷の期待する答えは、「どちらがいい
かと言われたら (2) かな。(1) は何か英語の教科書みたい」というものなの
ですが、はてさて。

「彼」という単語は、「彼の(かの)」とか「彼岸(ひがん、あっちの岸)」
という言葉からもわかるように、本来は「あれ」とか「あの」とか「あっち」
という意味、イタリア語の "quello" に当たるものです。つまり「彼」なんて
いう三人称の代名詞は日本語にはそもそも存在しない言葉だったのです。
 それが例によって例のごとく、明治の文明開化のおり、英語の "he" に「ぴ
ったり適した日本語」がなかったため「彼」の字を当てたのです。当然、一般
的な言葉では全くありませんから、特別な場合(特殊な翻訳やハイカラを気取
った文章)以外では使われることなどありませんでした。話し言葉となると、
原則的にはもう当然出てくるはずもありません。
 しかし! 実に悲しいことに、中学高校の英語教育からの「贈り物」なので
しょう。最近では日常会話でも三人称単数代名詞としての「彼」「彼女」とい
う言葉を聞くことが珍しくなくなってきました。
 中谷なんかは保守的な人間だからか、そういう表現を目にする分にはまだ我
慢の余地がありますが、耳にしようものなら虫唾が走っちゃったり(苦笑)。
でも、中高英語で「鍛えられた」人にとっては特に違和感なかったりするのも
仕方ないのかもしれませんね……
(恋人の意味で使う「彼氏」「彼女」は『代名詞』ではありませんので、混同
されませんように)

 翻訳家の方々はそれぞれの言語のプロである前にそもそも日本語のプロです
から、例え原文に "he"(英語) とか "lui"(イタリア語) なんてのが登場して
いたとしても、工夫無く「彼」と訳すことなんてまずありえません。その指す
人の名前を入れたり、呼称を入れたり、「あの人」とか「あいつ」とかにして
みたり、いっそ明記しなかったりと、涙ぐましい努力を傾けます。

 逆に言えば、特に理由もないのに「彼」なんて言葉を平気で使っている文章
なんかあったりしたら、その本は「プロ」が訳していません。だから、読むの
が苦痛なほどひどい文章だったり、原文を読む方がまだ何が書いてあるのかわ
かったりしてしまうなんて羽目に陥るのが高い確率で推測されてしまいます。
 もしも「『……』と、彼は言った」なんて1行でも書いてあったら、もう読
み終わる前に捨てちゃったって構いません(笑)。

 ……などなどと熱く語ってみましたが、言葉なんて時代とともに変わるもの。
 いくらもともとの意味はこうなんだからとか、本来日本語では使っていない
言葉なんだからとか、そんなこといくら言ったところで、「彼」という三人称
単数を使う人が増えてきているのは抗いようのない事実。
 第一、原義と違うとか間違ってるとかいう理由で言葉の使用を禁じたら、現
在の日本語の半分くらいは利用不可になってしまいまする。例えば「当たり前」
という言葉。これって「当然」の「然」を、音から間違えて「前」と書き、そ
れをさらに間違えて訓読みしてできちゃった言葉だっただなんて、知ってた?


 うむ、久しぶりに調子よく脱線してしまいました。本文に戻りましょう。


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Intanto, posata da una parte l'ascia, prese in mano la pialla, per
piallare e tirare a pulimento il pezzo di legno; ma nel mentre che lo
piallava in su e in giu`, senti la solita vocina che gli disse ridendo:

 そうしている間に親方は斧を脇に置き、その木切れをかんな掛けしてきれい
にするために、手にかんなを持ちました。しかし上に下にと木切れをかんなが
けしていると、例の声が笑いながらこう言うのが聞こえました。
----------------------------------------------------------------------

 ちょっと熟語がありますね。チェック!

da parte 脇に

 本文では "da una parte" となってますね。「かたわきに」くらいで訳して
おいた方がいいのかな?

nel mentre che 〜の時に

 "nel" は "in + il(定冠詞)" の合体形でしたね。
 "mentre" は、この言葉単独でも "〜している間に" という意味を持ちます。
頻出です!


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- Smetti! tu mi fai il pizzicorino sul corpo!

「やめてよ! あんた、くすぐったいじゃない!」

Questa volta il povero maestro Ciliegia cadde giu` come fulminato.
Quando riapri` gli occhi, si trovo` seduto per terra.

 今度は、かわいそうなサクランボ親方は雷に打たれたように崩れ落ちてしま
いました。目を再び見開いた時に、地べたに座りこんでしまっている自分に気
付きました。
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 1段目、ポイントは "tu"。
 動詞が "fai" ("fare" の2人称単数) なので、主語が "tu" (君、お前、親
しい間柄の2人称) であることは分かり切っています。それなのに書いてある
ということは、"tu" をちょっぴり強調しているわけですね。
 よって、訳文でも忘れずにちょっとだけ強調してみました。


 2段目の最後の "si trovo` seduto per terra." は、直訳では「地べたに
座り込んでいる自分を見つけました」なんてなっちゃいます。
 あんまり日本語ではしない表現なので、く、苦しい……。
 本当は「……地べたに座りこんでしまっている自分にようやく気付くような
有様でした」くらいにして、やっと自然な日本語になりますが、さすがに意訳
しすぎの感がありますしねえ。


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Il suo viso pareva trasfigurato, e perfino la punta del naso, di
paonazza come era quasi sempre, gli era diventata turchina dalla gran
paura.

 親方の顔もまるで一変してしまったかようです。だいたいいつもなら赤黒い
鼻の頭までも、あまりの恐さからトルコ石のように真っ青になっていたのです。
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 さあ、いよいよ第1章、最後の文章です!


 "quasi" は「ほぼ、約、だいたい」、"sempre" は「いつも、常に」。どち
らも重要単語!
 したがって "quasi sempre" はそのまま「だいたいいつも」となります。
 いいですねえ、この微妙にあいまいな表現! 日本語でもよく聞くし、よく
言いますよ、これは!!
 イタリア語の日常会話でも使いたくなります。覚えとこー。


 "turchina" は「トルコ石」。
 ちなみに「トルコ」のイタリア語は "Turchia"、「トルコ人」は "turchino"。
そして「石」は "pietra"。
 だから本当にそのまま「トルコ石」( pietra turchina ) なんですね。

 さらに「ちなみついで」に言えば、「トルコ石」を英語では "turquoise"
と書きます。「トルコ石」ではわからずとも、「ターコイス」と言えば聞き覚
えのある方もいらっしゃるのでは。しかしこれだけ音が変化していると、「タ
ーコイス」≒「トルコ」とはちょっとなかなか気付かないですよねえ。

 ま、それはともかく。
 もとのイタリア語の文章は "gli era diventata turchina dalla gran
paura." 「(彼の鼻は)大きな恐怖によってトルコ石にされていた」というも
の(また受動態か……)。
「は、鼻が石にっ!! ままま魔法か!?」なぁんてわけではもちろんなく、
これは「トルコ石のようになった」という隠喩ですよね。
 しかしそんなこと言われても、中谷みたいな "un uomo povero"(苦笑)に
は、トルコ石だなんてピンと来ません。そもそもソイツは何色なんだ??

 そう、困ったときには百科事典! ……では皆さんにお見せすることができ
ませんから、インターネット!
 検索してみたらば、ウィスコンシン大学マディソン校の "The Department
of Geology and Geophysics" というサイト ( http://www.geology.wisc.edu/ )
にて、それはそれはきれいなトルコ石(の原石)の写真を見つけました。
 こちら。

http://www.geology.wisc.edu/~jill/jpeg/l16sj77.jpeg
(多分大丈夫だと思いますが、リンク切れしてたらごめんなさい)

 ほほーー。こりゃまたきれいな「青」ですなぁ。
 って、お鼻がこんな色になっとったら危ないって!!!
 親方、病院行った方がいいぞ、マジで。
 それにしてもホント〜〜〜に、サクランボ親方って恐がりですねえ(苦笑)。


 そして。
 やっっっと、第1章が終わりました。ふうー。
 え? 思っていた話となんか全然違うからおもしろくない!?
 まあまあ、そう言わずに。第3章以降は「思っていた話と全然違う〜、こん
なにおもしろくていいの!!?」になりますから、もうしばらくのご辛抱を。
 第2章はスピードアップ! 76号・77号の2回で終わる予定です。


◆ ◆ ◆

 今号の「中学伊単語テスト!」の解答です。

| 日本語 | italiano
--+---------------------+---------------------------
1| しかしながら |[ eppure ]
2| 働く |[ lavorare ]
3| 偶然;場合 |[ caso ]
4| あご |[ mento ]
5| 下に;下で |[ giu` ]
--+---------------------+---------------------------
6| ここ |[ qui ]
7| かつら |[ parrucca ]
8| 悪 |[ male ]
9| 他の |[ altro ]
10|[ 舌 ]| lingua
--+---------------------+---------------------------
11| 噴水;泉 |[ fontana ]
12| 投げる |[gettare;lanciare;buttare ]
13| 口 |[ bocca ]
14| の外に |[ fuori ]
15| ある人 |[ qualcuno ]
--+---------------------+---------------------------
16|[ 叫ぶ ]| gridare
17| 習う;覚える |[ imparare ]
18| とどまる;残る |[ restare ]
19|[ 〜まで[時・場所] ]| fino
20| ほらここに〜がある |[ ecco ]
--+---------------------+---------------------------
21| その時;それでは |[ allora ]
22|[ 想像する ]| figurarsi
23|[ より悪く;より悪い ]| peggio
24| 頭 |[ testa;capo ]
25| いつもの |[ solito ]
--+---------------------+---------------------------
26| 理解する;わかる |[ capire ]
27| 隠す |[ nascondere ]
28|[ 恐怖 ]| paura;terrore
29| 引く |[ tirare;trarre ]
30|[ 打撃;打つこと ]| colpo



◆ ◆ ◆


 今号の冒頭でお話しした「理想の教材」、言わずもがなの話でしょうが、こ
いつはあくまで「中谷にとっての理想」です。

 こういうものって結局のところ「あうか、あわないか」なので、今の中谷に
とって良い方法だったからといって、他の方にも適しているかどうか断言はで
きません。
 ただ間違いなく言えるのは、今まではそういう教材を作るのが難しかったの
で(きっと)存在していなかったということ、そして、教材を加工する「新し
い手段」を手に入れたということです。

 つまり中谷のやり方が気に入らなければ、 "SMIL" を使って「自分の理想の
教材」を自由に勝手に作っちゃえばいいんですよ! あ、いや、中谷の教材も
結構なかなか悪くないと思うんですけどね。
 もちろんイタリア語だけではなく、英語やフランス語など他の言語でも可能
ですんで、ぜひともお試しあれ!

 それでは第76号(11月8日発行)でまたお会いしましょう。