2014年07月14日12:00イタリア語メルマガ「突撃!★中学伊単語」バックナンバー 第79号 (2002/1/24 発行)
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 前号にて「それでは第79号(1/23発行)でまたお会いしましょう」と
書いてしまいましたが、23日は水曜日でしたねー。
 というわけで、今日24日(木)が正しい79号発行日でございますです。
 バックナンバーは……内容の誤りじゃないから、直さなくてもいいよね。

◆ ◆ ◆

 うちの会社にアメリカ人のデザイナーが入社したので、このまえやっと話す
機会を見つけて、異文化コミュニケーション(笑)してみました。彼はまだ日
本語が上手ではないので、英語9割、日本語1割くらいで。
 なあに、とりとめもない世間話ですから、「通じなかったら、それはそれで
別にいいや」くらいの気持ちで望めば、英語くらいなんとでもなるものです
(仕事のシビアな話をしろ、と言われたらさすがに臆します……)。
 実際、思っていた以上に会話が成立していたりなどしました。まあ、酒をし
こたま飲みながらだったので、もしかしたら通じていた気分になってただけか
もしれませんが。

 と、これで終わったら、イタリア語の話がどこにも出てきませんねえ。

 以前お話していましたように、中谷は週1でイタリア語の会話を習っておっ
たりもしています。
 いや〜、やっぱり週に1回、わずか1時間半程度でもイタリア語を話す機会
と努力を得ているというのは偉いものですね。英語でしゃべっていても、つい
つい "Si`!" と言ってしまう。それも何回も何回も何回も……
 しまいには「スペイン人みたいだ」と笑われてしまいました(苦笑)。

 中途半端な英語と中途半端なイタリア語をしゃべる関西人の一丁あがり! 
というわけですね。とほほ。



┏┓中学伊単語テスト!
┗┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


 前回は単語の紹介はありませんでしたので、前々回までの伊単語帳からのテ
ストです。等幅フォントでご覧下さい。


| 日本語 | italiano
--+--------------------+------------------
1| かぼちゃ |
2| | passaporto
3| 生きる;暮らす |
4| 機会;チャンス |
5| 美;美人 |
--+--------------------+------------------
6| 知性 |
7| 計算 |
8| 現在(の) |
9| 第10の |
10| 皿 |
--+--------------------+------------------
11| 両親 |
12| チョコレート |
13| 旅人 |
14| 酔った |
15| | esame
--+--------------------+------------------
16| 人間の;人間らしい |
17| 善 |
18| | terzo
19| 可能性;能力 |
20| | grano
--+--------------------+------------------
21| | miliardo
22| 鳥 |
23| 姉妹 |
24| | mese
25| | aereo;aeroplano
--+--------------------+------------------
26| 芸術;美術 |
27| ペンギン |
28| はさみ |
29| 年金 |
30| キリン |



┏┓中学伊単語帳( "Pinocchio" でも読もうか!)
┗┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


 さて、今回から第3章に入ります。
 第1、2章よりもちょっと長いので3回に分けて見ていくことにしましょう。
 いよいよピノッキオも出てきますよ! って、今回はまだ作りかけの状態で
すが(笑)。

 まずは、今回のパートで初めて出てきた単語をどーぞ。


|日本語 |English |italiano
--+---------------------+---------------+-------------------------
1|家族 |family |famiglia
2|髪 |hair |capello
3|額 |brow;forehead |fronte
4|胃 |stomach |stomaco
5|雲 |cloud |nube;nuvola
--+---------------------+---------------+-------------------------
6|煙;湯気 |smoke |fumo
7|鍋 |pan;pot |pentola
8|用具;工具 |tool |arnese
9|施し;寄進 |charity |elemosina
10|アクセント |accent |accento
--+---------------------+---------------+-------------------------
11|運;幸運 |luck;fortune |fortuna;sorte
12|底;奥 |bottom |fondo
13|気づく |notice |accorgersi;avvedersi
14|沸く;煮える;炊ける |boil |bollire
15|からかう;馬鹿にする |make fun of |canzonare
--+---------------------+---------------+-------------------------
16|続く;継続する |continue |continuare
17|成長する |grow |crescere
18|描く |draw |dipingere
19|装う;ふりをする |pretend |fingere
20|送る |send |mandare;spedire;inviare
--+---------------------+---------------+-------------------------
21|吠える;うなる |roar |urlare
22|悪い |bad |cattivo
23|固定された |fixed |fisso
24|生意気な;無礼な |rude |impertinente
25|長い |long |lungo
--+---------------------+---------------+-------------------------
26|脅しの |threatening |minaccioso
27|(形)どんな〜もない |no |nessuno
28|近くに;側に |by;beside |accanto
29|本当に;実際 |really |davvero


 相変わらず30個近くありますが、これは前回までより基準をかなり緩め、
"Pinocchio" 全編を通して4、5回出てきているような単語なら紹介してしま
っているからだったりします。
「見たことない単語」はどんどん減りつつあるってことですね。

◆ ◆ ◆

 最初はいつものように章題です。

----------------------------------------------------------------------
Geppetto, tornato a casa, comincia subito a fabbricarsi il burattino e
gli mette il nome di Pinocchio. prime monellerie del burattino.

ジェッペットは家に帰ると、すぐに人形を作り始める。そしてその人形にピノ
ッキオと名づける。人形の初めてのいたずら。
----------------------------------------------------------------------

 やりました! やっとピノッキオのお出ましです。
 ここまで、変な爺い達がカツラを奪い合って喧嘩するという、「ピノキオ」
に夢を見ていた人にとっては、とても正視し得ない(笑)光景が繰り広げられ
てきましたが、あの愛らしい「ピノキオ」の登場で、やっと安心が出来そうで
す。
 それにしても早速いたずらをやらかすようですよ。一体どんないたずらだと
いうのでしょうね?(ふふふ)


 その "monelleria"(いたずら)ですが、イタリア語の原文では複数形にな
っていることにご注意あれ。
 日本語には複数形がないので、ただの「いたずら」になっちゃうんですが、
それだと「最初から2つも3つもいたずら!?」というニュアンスが伝わらな
いのが残念。「いきなり、いたずらし放題」というくらい意訳してしまったほ
うがいいのかもしれませんね。


----------------------------------------------------------------------
La casa di Geppetto era una stanzina terrena, che pigliava luce da un
sottoscala. La mobilia non poteva essere piu` semplice: una seggiola
cattiva, un letto poco buono e un tavolino tutto rovinato. Nella
parete di fondo si vedeva un caminetto col fuoco acceso; ma il fuoco
era dipinto, e accanto al fuoco c'era dipinta una pentola che bolliva
allegramente e mandava fuori una nuvola di fumo, che pareva fumo
davvero.

 ジェッペットの家は小さな地下の一室であり、明かりは階段下から取ってい
ました。家具は、作りの悪い椅子、あまり良くないベッド、すっかり壊れた机
しかなく、これ以上減らしようがありませんでした。
 奥の壁には火が燃え盛った暖炉が見えるのですが、その「火」は絵で描かれ
たものでした。「火」のそばには、威勢よく沸騰し、蒸気の雲を吹き出してい
るなべも描かれていました。それは本物の煙のように見えました。
----------------------------------------------------------------------

 ……のっけから、貧乏です。貧乏すぎます(涙)。
 なんか文章の説明なんかどうでもいいくらい貧乏ですが、まあ気を取り直し
てみてやりましょう。

 ずいぶん長い段落ですが、たった3文で構成されています。
 でも、接続詞も関係代名詞も非常に筋のいい素直な文章になっているし、単
語も特に変なものはないので、見た目の印象ほど読みにくくはありません。
 そして例によって例のごとく、関係代名詞を関係代名詞らしく訳すことは放
棄し、できるだけ「ぶったぎって」訳していますから、余計に簡単でわかりや
すいです。



----------------------------------------------------------------------
Appena entrato in casa, Geppetto prese subito gli arnesi e si pose a
intagliare e a fabbricare il suo burattino.

 家に入るやいなや、ジェッペットはすぐに工具を手に取り、人形を彫って作
り始めました。
----------------------------------------------------------------------

 "appena+過去分詞" は「〜すると間もなく」「たった今〜したばかり」と
いう意味になります。この場合、続く文章に "subito"(すぐに)が入ってい
るから、よっぽど待ちきれなかったのでしょうね。


----------------------------------------------------------------------
- Che nome gli mettero`? - disse fra se' e se'. - Lo voglio chiamar
Pinocchio. Questo nome gli portera fortuna. Ho conosciuto una famiglia
intera di Pinocchi: Pinocchio il padre, Pinocchia la madre e Pinocchi
i ragazzi, e tutti se la passavano bene. Il piu` ricco di loro
chiedeva l'elemosina.

「名前はなんにしようかの?」ジェッペットは内心でつぶやきました。
「“ピノッキオ”にしよう。この名前は幸運をもたらしてくれるじゃろう。ピ
ノッキオ父さん、ピノッキア母さん、そして子供のピノッキたち、ピノッキの
一家はみんなみんな幸せに過ごしとるのを知ってるんじゃ。連中の中で一番金
持ちなものは施しを恵んでもらっておったのう」
----------------------------------------------------------------------

 最後の1文は「オチ」なんでしょうか? 晴れあるピノッキオの名前登場シ
ーンだというのに、なんと貧乏なオチなんでしょう。も〜、盛り上げようがあ
りません(しくしく)。

 1行目、"fra se' e se'" は「内心で」という熟語です。直訳は「自分と自
分の間」ですから、雰囲気は出ていますよね。



----------------------------------------------------------------------
Quando ebbe trovato il nome al suo burattino, allora comincio` a
lavorare a buono, e gli fece subito i capelli, poi la fronte, poi gli
occhi.

 人形の名前を思いつくと、よろしく仕事にとりかかり、すぐに髪の毛、額、
そして目を作りました。
----------------------------------------------------------------------

 えーと、 "ebbe" って何だ? ……(辞書を引き中)…… "avere" の三人
称単数遠過去形……(めげているところ)……。

 というように、辞書を引かなくてもいいような単語を一生懸命探したりなど
すると、時間の浪費、勉強意欲の減退などなど、いいところは一つもないので、
代表的な遠過去形はさっさと覚えてしまうのが吉です。
 これには「うれしい話」と「うれしくない話」がそれぞれ一つずつあります。


【うれしい話】
 遠過去は「小説の過去形」と言われていて、基本的に小説の地の分でしか使
いません。そんな特徴を持ってはいますが、それ以外はごくごく普通の「過去
形」です。
 ところで小説というのは、会話文を除けば、まずだいたい三人称しか出てき
ません。私小説だと主語は「私」になりますが、数がものすごく少ないので、
ここでは気にしなくていいでしょ(そもそもイタリア語の私小説って遠過去で
書くのか!?)。
 というわけで、「遠過去はほとんど全て三人称」という定理が成り立ってし
まいます。しかも! 複数形よりも単数形のほうが当然使用頻度が断然高い。
 だから三人称単数さえ覚えてしまえば、遠過去の変化の8割くらいは抑えら
れたと言えてしまいます。なんてカンタンなんだ!

【あまりうれしくない話】
 しかしその遠過去、過去分詞と並んで「動詞変化中、最も不規則度の高い変
化形」なのですねえ。
 辞書の後ろについている動詞変化表をつらつら見ていただければ、遠過去が
不規則変化していない動詞なんて片手で数えられるくらいしかないことに気づ
かされることでしょう。
 さらにさらに、ちょうど最初にあげた "ebbe" のように、いつもよく使うよ
うな「字数の少ない動詞」が元の形を想像できないほどの変化をすることも珍
しくなかったり。
 お陰で引かなくてもいい辞書を引いて、落ち込まされるわけです……


 これで勇気が出るか、挫折が脳裏を掠めるかはわかりませんが、どちらにし
ても覚えるしかないってんだから、代表的な変化をさっさと頭に叩き込んでし
まいましょう。

日本語 |italiano |passato remoto(遠過去)
---------------+---------------+----------------------
だ、である |essere |fu
持つ |avere |ebbe
作る、する |fare |fece
来る |venire |venne
ある、いる |stare |stette
与える |dare |diede
知る |sapere |seppe
言う |dire |disse
置く |mettere |mise
---------------+---------------+----------------------
笑う |ridere |rise
取る |prendere |prese
失う |perdere |perse
泣く |piangere |pianse

 げ!? "dare" とか "stare" とか "sapere" とかの遠過去形、全然覚えて
なかったぞ。やばいなあ、またまた辞書引いちゃうやん。

 さて、この中で最後の4つだけ分けているのは、これらが「規則的な不規則
変化」だからです。え? よくわからん?

 イタリア語の小説を読んでいて、動詞っぽい場所に並んでいて、"perse" の
ように "-se" で終わる単語があったら、それはおそらく遠過去! しかも
"-se" を "-(n)dere" か "-(n)gere" に置き換えたものが原型(不定詞)であ
る可能性大なのです。
 このことがピンときてから、ずいぶん読み進めるのが楽になりました。実際、
ここまでの "Pinocchio" にも、このパターンの遠過去がたっぷり登場してい
ますよ。


 ちなみに "andare"(行く)は珍しく規則変化して "ando`" になります。
 そう、以前(72号)で3種類の過去形について大雑把な説明をしたときに、
"〜o`" で終わったら三人称単数遠過去だと思っていい、と書きましたね。あ
れです。



----------------------------------------------------------------------
Fatti gli occhi, figuratevi la sua maraviglia quando si accorse che
gli occhi si muovevano e che lo guardavano fisso fisso.

 目を作ったら、その目が動いて、じぃーっとジェッペットを見ていることに
気づいたときの、その驚きを想像してください。
----------------------------------------------------------------------

 おっと、ちょっと珍しい構文ですね。
 "figuratevi" は "figurarsi"(想像する)の二人称複数命令形。ところで、
この "Pinocchio" では、"vi" が二人称の敬称(あなた)として使われている
という話はしましたね?
 だからここでは、そうそこで読んでいるあなた! あなたのような読者に対
してお願いする(命令する)文章になっているわけです。



----------------------------------------------------------------------
Geppetto, vedendosi guardare da quei due occhi di legno, se n'ebbe
quasi per male, e disse con accento risentito:

- Occhiacci di legno, perche' mi guardate?

Nessuno rispose.

 ジェッペットは木切れのその二つの目が自分を見ていることに気づくと、気
を悪くした様子で、脅かす口調で言いました。
「木切れの目んたまが、なぜわしを見るんじゃ?」
 返事はありませんでした。
----------------------------------------------------------------------

 おやおや、まだまだ作り始めたばかりだと言うのに、早速元気に活動を始め
たようですねえ。

 ところで。
 さっきの遠過去 "ebbe", "disse" が早速登場しています。
 それから最後の "rispose" も「規則的な不規則動詞」。"-se" を "-ndere"
に置き換えた "rispondere"(答える)が原型なんですねー。



----------------------------------------------------------------------
Allora, dopo gli occhi, gli fece il naso; ma il naso, appena fatto,
comincio` a crescere: e cresci, cresci, cresci divento` in pochi
minuti un nasone che non finiva mai.

Il povero Geppetto si affaticava a ritagliarlo; ma piu` lo
ritagliava e lo scorciva, e piu` quel naso impertinente diventava
lungo.

 そこで、目の次に、鼻を作りました。しかしその鼻は、作るやいなや、ぐん
ぐん伸びて伸びて成長し始めました。瞬く間に、どこまでも続く大きな鼻にな
りました。
 哀れなジェッペットは鼻を切りなおすのにくたくたになってしまいました。
しかし切り直して短くすればするほど、その生意気な鼻は長くなるのです。
----------------------------------------------------------------------

 ここは熟語の紹介にとどめましょう。

in pochi minuti 瞬く間に、あっという間に
piu` A piu` B AであればあるほどBである



----------------------------------------------------------------------
Dopo il naso, gli fece la bocca.

La bocca non era ancora finita di fare, che comincio` subito a ridere
e a canzonarlo.

 鼻の次は、口を作りました。
 口は作り終わらないうちから、すぐに笑い、からかい始めました。
----------------------------------------------------------------------

 "canzonare" のことを、てっきり「歌う」っていう動詞かと思い(だって
"canzone" は「歌」じゃあないか!)、最初「笑い歌い始めた」と訳してしま
いました。これでも別に文章的にはおかしくないもんねぇ。
 でも、手元の辞書データに単語を載せるために辞書をめくってみらたらば、
なんと! 「馬鹿にする」とか「からかう」って意味だと書いてある……危な
い危ない、もう少しで大嘘書いちゃうとこだったよー。
 そういえば本当の「歌う」は "cantare" でしたよね。紛らわしいなあ。



----------------------------------------------------------------------
- Smetti di ridere! - disse Geppetto impermalito; ma fu come dire al
muro.

- Smetti di ridere, ti ripeto! - urlo` con voce minacciosa.

Allora la bocca smesse di ridere, ma caccio` fuori tutta la lingua.

「笑うのをやめんか!」ジェッペットは怒って言いました。しかしそれは壁に
向かって言うようなものでした。
「笑うのをやめんか、二度と言わせるな!」脅すような声で吠えました。
 するとその口は笑うのをやめましたが、でも舌をすっかり外に出してました。
----------------------------------------------------------------------


 "cacciare" は「狩りをする」という動詞なのですが、さすがにここではそ
ういう意味のわけがありません。
 で、辞書を引くと、そのほかにも「押し出す」と「押し込む」と「取り出す」
という3つの意味があると書いてあり……え? 「押し出す」と「押し込む」
と「取り出す」??
 この文章の場合は "fuori"(外に) がついているので、迷わず「押し出す」
が正解なのですが、それにしても意味バラバラですがな。

 辞書を引くと、たいがいの単語には複数の意味が書いてあるわけですが、ほ
とんどの場合、そのなかのどれが中心的な意味で、後のはここから派生してい
ったんだろうなあ、というようなことが想像できてしまうのです。
 ところが!
 さすがに「狩りをする」と「押し出す」と「押し込む」と「取り出す」が同
じ単語の4種類の意味だというのは、非常に納得しがたいものがあります。
 小学館の伊和中辞典によれば、"cacciare" の語源はラテン語の "prendere"
(取る) にあたる言葉だとのこと。ということで「取る」→「取り出す」→
「押し出す」、そして「獲る」→「狩りをする」というあたりはこじつけられ
ますが、さすがに「押し込む」は出てこないですねえ。

 そもそも「押し出す」と「押し込む」って、かなり意味反対なんですけど〜、
などとどこかにいるかもしれないイタリア語の神様に文句言いたくなってしま
ったり。



----------------------------------------------------------------------
Geppetto, per non guastare i fatti suoi, finse di non avvedersene, e
continuo` a lavorare.

Dopo la bocca, gli fece il mento, poi il collo, le spalle, lo stomaco,
le braccia e le mani.

 ジェッペットは仕事を台無しにしないため、それに気づかないふりをして、
仕事を続けました。
 口の後、あご、それから首、肩、おなか、腕と手を作りました。
----------------------------------------------------------------------


 "stomaco" は「胃」なんですが……さすがに「胃を作った」なんてわけはな
いでしょうから、ここは広い意味での「内臓」=「おなか」ということですね。

 そうそう、1行目の "finse" はやっぱり "fingere"(〜のふりをする)の
三人称単数遠過去形ですよね。
 ほんと、不規則動詞の癖に規則的でしょう??


 ピノッキオはまだ作りかけの状態ですが、今回はここまで!


◆ ◆ ◆

 今号の「中学伊単語テスト!」の解答です。

| 日本語 | italiano
--+--------------------+------------------
1| かぼちゃ |[ zucca ]
2|[ パスポート ]| passaporto
3| 生きる;暮らす |[ vivere ]
4| 機会;チャンス |[ occasione ]
5| 美;美人 |[ bellezza ]
--+--------------------+------------------
6| 知性 |[ intelligenza ]
7| 計算 |[ calcolo ]
8| 現在(の) |[ presente ]
9| 第10の |[ decimo ]
10| 皿 |[ piatto ]
--+--------------------+------------------
11| 両親 |[ genitori ]
12| チョコレート |[ cioccolata ]
13| 旅人 |[ viaggiatore ]
14| 酔った |[ ubriaco ]
15|[ 試験 ]| esame
--+--------------------+------------------
16| 人間の;人間らしい |[ umano ]
17| 善 |[ bene ]
18|[ 第3の ]| terzo
19| 可能性;能力 |[ possibilita` ]
20|[ 小麦 ]| grano
--+--------------------+------------------
21|[ 10億 ]| miliardo
22| 鳥 |[ uccello ]
23| 姉妹 |[ sorella ]
24|[ 月(がつ) ]| mese
25|[ 飛行機 ]| aereo;aeroplano
--+--------------------+------------------
26| 芸術;美術 |[ arte ]
27| ペンギン |[ pinguino ]
28| はさみ |[ forbici ]
29| 年金 |[ pensione ]
30| キリン |[ giraffa ]

◆ ◆ ◆

「CiaoNihao学園」というイタリア語&中国語のお勉強をするメール
マガジンを購読していたのですが……昨年の夏ごろからパッタリ届かなくなっ
てしまい、ホームページのほうも更新が止まって、このまま自然消滅かなあと
心配しておりました。
 すると! 年明けにホームページを訪れるとすっかりリニューアルされてい
て、あれあれぇ、と思っていたらメールマガジンも復活。

 嬉しいので、ここで紹介してしまいましょう。

Ciao Nihao World
http://www5b.biglobe.ne.jp/~ciao/ciaonihao/

 Angelina さん(イタリア語担当)と Pippi さん(中国語担当)のお二人が
作られている、かわいくて楽しいホームページ&メールマガジンです。塗り絵
でイタリア語の「色」を覚えるとか、イタリアのトランプを印刷して作れるよ
うになっているとか、本当にいろいろな工夫がしてあっておもしろいです(ま
だ改装中みたいで、クリックできないところも多いのですが……)。

 またこちらのページでは、短いながらもディズニーの「ピノキオ」イタリア
語版を見ることができちゃう点は、「突撃!★中学伊単語」の読者として見逃
せないところでしょう!(要 Real Player)
 今回のパートを読んで、そしてこの「ピノキオ」を見たら(言葉がわからな
くても内容はわかります。まあでも、せめて "Buona notte" くらいは聞き取
りたいですね)、ディズニーの「ピノキオ」と "Pinocchio" が正真正銘別物
だということが、本当によっっっっくわかります(苦笑)。


 それでは第80号(2/14発行)でまたお会いしましょう。


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