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「最近、蝶々は……」
2014年5月10日(土曜)
から23日(金曜)
ヒューマントラストシネマ渋谷
二週間レイトショー
●舞台挨拶
10(土曜)後藤理沙・内田春菊・友松直之
16(金曜)黒木歩・希咲あや・倖田李梨・衣緒菜・友松直之
23(金曜)黒木歩・希咲あや・あん・若林美保・友松直之
「最近、蝶々は…」公式サイト
ヒューマントラスト渋谷公開情報
 

●あらすじ
 三十歳を前に恋人との結婚が破談になった篠崎瑠可(演・後藤理沙)には、勤務する会社の同僚たちには言えない秘密があった。毎朝目が覚めたときに、股間に精液としか思えない特有の臭いを放つ液体が滴るのだ。一回の量とは思えない大量のこともある。長らくセックスなどしておらず、恋人との行為の際でも必ず避妊具を使用していた。身体のあちこちに覚えのないキスマークのようにも見えるアザまである。まさか毎晩眠っている間に集団レイプされているとでもいうのだろうか。同僚たちが回し読む女性誌の「毎晩幽霊に犯される私」というトンデモ記事を笑い飛ばすことができない瑠可だった。
 その頁の担当記者、萩本の次の取材は「蝶憑き女」だった。街を徘徊して「私の二匹の蝶を見たくない?」と男を誘い、スカートをまくり上げる女の噂があるのだ。あまりにも信憑性に欠け、記事にすることを断念しかけていた萩本だが、雑誌社に瑠可から相談の電話があったのは、ちょうどそんな折だった。
 萩本は取材も兼ねて、瑠可の相談に乗ることを約束して待ち合わせる。瑠可の異変はその面談中に起きた。おどおどと怯えた様子が一変して余裕のある微笑みを見せ、身体にあるアザを見てほしい、と萩本をホテルに誘う。
 躊躇することもなくホテルの一室で服を脱ぐ瑠可の太腿の付け根には、蝶憑き女の噂にある、蝶の形のアザがあった。瑠可こそが蝶憑き女なのだろうか。
 多重人格? 悪霊憑依? 混乱の末に瑠可が自殺した後も、タクシー運転手、克子(演・内田春菊)に宿主を替えて、瑠可の姿で街を徘徊して男を誘う蝶憑き女。
 夜ごとの蝶があなたを眠らせない……

●出演/役

後藤理沙/篠塚留可(28)OL、身に覚えのないセックス痕に悩む

内田春菊/高原克子(50)タクシー運転手、夫とはセックスレス

徳元裕矢/萩本征幸(30)出版社社員記者、オカルト記事を担当
黒木歩/野本佳子(32)留可の同僚OL
川又シュウキ/間宮和也(35)留可の同僚、既婚
希咲あや/越川樹里(30)萩本の同僚、出版社契約社員
金子弘幸/土間(30)バーテン、通称ドマックス

朝霧涼/針谷(30)精神科医、萩本の学生時代からの友人
あん/コマ子(16)克子の娘、高校生
稲葉凌一/高原(45)克子の夫
若林美保/山田(35)女性セラピスト
衣緒菜/看護師
倖田李梨/留可の同僚OL
文月/同
冨田じゅん/萩本の同僚、出版社社員
青山真希/レポーター
ホリケン。/弁護士

●スタッフ
脚本・監督 友松直之
原作 内田春菊
ラインプロデューサー 石川二郎
撮影 田宮健彦
録音 井手一郎
助監督 大西裕
音楽 シトー
特殊造型 石野大雅 ゼライ直井
特殊効果 近藤佳徳
編集 西村絵美
CG合成 新里猛

●解説
 漫画家、作家、女優、歌手、タレント、コメンテーター、映画監督と様々な仕事をこなす内田春菊氏であるが、今を遡ること二十七年前、その作画アシスタントを務めさせていただいた(というか務まらずに逃げ出した)俺友松は結局漫画家の道をあきらめて、いつしか映画でメシを食ったり食えなかったりするようになり、「STACY」をはじめ「レイプゾンビ LUST OF THE DEAD」「泡姫陰陽師」に出演していただいたり、「Kiss me or kill me 届かなくても愛してる」をプロデュースしていただいたり、氏の監督作品である「お前の母ちゃんBitch!」に出演させていただいたり「アイム、カミング!」を手伝わせていただいたり、いまだになにかとお世話になっている。ああ、ありがたやありがたや。原作をお預かりして監督するのは「闇のまにまに」「吸血少女対少女フランケン」「出逢いが足りない私たち」に続いて今回の「最近、蝶々は…」が四作目になる。しかも今回は、がっつり出演もしていただき、現場にほぼずっと原作者であり師匠様がおいでになるというのは、おわかりいただけると思うのだが俺としては非常にやりにくいのである。ご尊顔の目前で、畏れ多くも畏くもこの台詞の意図はとかこの場面の狙いはとか説明しなければならんのである。ふん友松は原作をそういうふうに理解したか、などと冷笑が聞こえてきそうではないか。いや、まあ、それはあくまで俺の幻聴であって、実際にはそんなことも全然なく思い通り好き勝手にやらせていただきましたとも。原作に寄り添いながらも三割増しのエロエログログロに展開するのは言うまでもなく俺の趣味であったりする。多くの映画監督が映画化を望んでいたと伝え聞くサイコホラーの名作「最近、蝶々は…」を俺ごときに預けていただけたのは僥倖というより他にない。この先十年は世田谷方面に足を向けて眠るまいと誓う俺友松なのであった。