常夏モスクワ

ももクロのことを延々と語るだけの場所

希望の賛歌「モノクロデッサン」そして百田夏菜子 27歳の誕生日によせて


2021年7月
日本は新型コロナウィルスの蔓延によって
実に4度目の「緊急事態宣言」が発令される運びとなった

昨年の同日に書いた記事も
ほとんど同じような状況を説明する書きだしだった

依然として閉塞感が漂い
そして不信感が高まっていく中で
13周年を迎えたももクロは「モノクロデッサン」のZZバージョンをリリースした

ももクロと密接に関わり合う「色」を題材にした曲であったため
有安の脱退後、それをそのものとして披露することが難しくなった曲だ
「Z伝説」がそうであったように
彩られたキャンパスから「色の除去」が行われていく

僕らは日々、もがきながら見えない何かと戦いつづけてる

と夏菜子ちゃんの静かな歌いだしが
この曲が発表された当時よりもはるかに
彼女たちの道程と世相を色濃く表現している

情熱の赤
希望の黄色

僕らは人生(パレット)の上でいろんな色と出会いながら
真っ白な人生(パレット)を埋め尽くしてく
いろんな想い願い込めて僕ら
夢を描いてゆく
この星の大空の真下で

この歌詞を改めて見ると
(「アマランサス」の構成上)幼児期から様々な社会との出会いによって
人生が彩られていくことを描きながらも
ファンがももクロと出会って、人生が色づいていくことを指しているように感じる

この星の
と歌っている場所は星光る夜
それはペンライトで埋め尽くされたライブ会場の光景なのかもしれない

「勝手に君に」のように
僕らはその手に握ったペンライトという絵筆に
たくさんの願いを、想いを、期待をのせているのだ


そして、色と色の組み合わせが新たな色を生んでいく
情熱に涙を足して紫色ができる
情熱に光が差してピンクの色ができる

以前のバージョンではもちろん緑があり
希望に涙を足して緑の色ができる
と歌われていた

色の仕組み上の問題なのだが
「希望」が涙にぬれることがなくなったことは
勝手に物語が味方をするももクロらしい
ももクロは希望を失わせない

同じくライブ自粛期間中に配信された「PLAY!」では
ねぇ、ちゃんと見てる?
そこ 離れていてもわかるから
と「仮想ディストピア」と同じように
瓦礫の下にいるような絶望にも強烈な希望の光を差し込んでいく
PLAY!のMVのラストでは、字幕表示にすると「いつだって1つ!!!!」と表示される
感嘆符4つで〆られているのも象徴的だ
絶望と一番遠い位置にももクロはあろうとするのだ


さて、涙が青であり、光=白であることは色の仕組みからわかるが
白はどこから来たものなのだろう(青は言うまでもない)
というのは、そもそもこの曲の中では
真っ白な人生(パレット)」と
何も描かれていない空間を「白」としているので
根拠なく白という色が2つの意味で使われることに違和感を覚えたからだ

そこで、光の色を、一旦フラットに考えると
白も考えうるけれど、日光や星明りを思うと黄色のイメージもある
日光なら赤外線や紫外線と、赤や紫も混じる
光が持っている色のイメージは必ずしも一つではない

更に、先に述べたように
ライブ会場のペンライトの光が色であるならば
光の三原色もその要素ではないか
それは、赤と青、そして緑だ

そう考えると唐突に情景として描かれる「涙拭い桜並木」は
出会いと別れの季節を意味する春というだけでなく
有安のライブタイトルである「サクライブ」を暗示している、というのは考えすぎだろうか

いずれにせよ、様々な色の光を混ぜ合わせると白になる
先に述べたような「色の除去」が行われたのではない
どの色が欠けてもこの夢の続きは描けない
今まで出会ったたくさんの色、その全ての出会いがあってこそ
新しい夢は描かれていくのだ

歌の後半では
ももクロが世界にいろんな色落としてく
と歌う

ここはいささか唐突だ
最初に聴いたときは、どっからどう聴いても、ももクロしか歌えない曲で
あえて「ももクロが」と歌うことに違和感があった
一聴するとももクロのオハコである「決意」や「覚悟」を歌うフレーズであるが
そのパートを歌う玉井さんの声はあまりに優しく穏やかに響くことも要因だった

13周年を迎えたももクロが歌うのはきっと覚悟や決意ではない
もっとおおらかな、包み込むような愛だと思う

これまでの13年で何万人の心を救ってきたももクロだ
ももクロは逆境に咲く花だ、と何度か書いたことがある
サルトルは「飢餓に苦しむ人の前で、果たして文学は何の役に立つのか」と問いを発した
生存そのものに関わらない世界に携わる人たちの背にはレゾンデートルが大きな重しとしてのっかる

ももクロが世界にいろんな色落としてく

逆境に立たされる今、誰もが苦しむ、終わりのない迷路にさまよう今
誰でもない「ももクロが」いるから大丈夫だよ
と語り掛けているのではないだろうか

思えば先に引いた「PLAY!」にしても
ねぇ、ちゃんと見てる?
そこ 離れていてもわかるから
が「仮想ディストピア」と同じ気持ちを歌っていると言いながら
もっとずっとおおらかに構えている

どこにいても光は差す
どこにいたって見つけるよ、今までもそうだったでしょ
と言っているようにすら思う

自信に満ちて、事実を述べるような歌詞は
もちろん自分に言い聞かせる部分もあるだろう
だからきっと「決意」も「覚悟」も含んでいる
それを表に出さないのが、今のももクロなのだろう

さて、モノクロデッサンが発表されてすぐに
4人が一本のマイクを中心に
手をつなぎながら歌っている様子は
酸いも甘いも乗り越えた4人の戦士たちのそれとはとても思えない

だけれど、何度観ても
ああ、これが、これでこそももクロだよな、と涙が滲んでくる

どの色が欠けてもこの夢の続き描けてないから
いろいろあったけどめげずにゆくのさ
とわずか2文字を変えて全部の過去を肯定していく

全部の過去があって今の自分たちが成り立っていることを心から理解し
出会った様々な色を愛おしく見つめながら
この先の大空に想いを馳せていく

わずか28秒の動画で、表情すら見えないメンバーもいるけれど
きっと幸せそうに笑っているだろうということは容易に想像がつく
つないだ手を大きく振る姿は少女のようで、
そして、風になびく4つ葉のクローバーのようで
私たちも涙に耐えながら、思わず顔をほころばせてしまう
13年経っているとは思えない光景でありながら
13年経ったから作れる光景であるなとしみじみと思う

13年、いろんな色をたくさんの人の心に落としてきて
僕たちの前に28秒間現れたももクロという一枚絵は
全ての色との出会いを肯定し、慈愛に満ちた希望を描いた絵であった

よく見たら、歌う4人の服装もほとんど「モノクロ」じゃないか
ももクロという絵は、まだまだ続いていくのだな




改めて13周年おめでとうございます

そして、百田夏菜子さん
27歳の誕生日おめでとうございます

麻雀のトッププロである近藤誠一さんという方が書かれた
「麻雀 理論と直感の使い方」という本を読んでいたところ
左利きの打ち手である近藤さんと脳内科医との対談が載っていました

直感をつかさどる右脳では「言語化できない思考」が行われていると脳内科医の方は言い
左利きの人は右脳が活発なので、理論(左脳)だけでは説明のつかない物を生み出す
と続けます

それを読んで、なるほど百田夏菜子さんの魅力の一端に触れたような気になりました

ずっと前(2013頃)に「百田夏菜子の非言語世界」について偉そうに書いたのですが
その頃に比べると、成長にともなって言葉ひとつひとつに重みが出て
いろんな言葉を巧みに扱えるようになりつつも
ときおりファンタジスタっぷりを発揮する「ガチャガチャ感」に納得がいったような気がします

ボクはあなたが一番「考える人」だと思っています
それが仮に言葉にならなくてもいいと思います
言葉にならない、直感であってもいいんです

あのモノクロデッサンの動画のように
それに涙を流すたくさんのモノノフたちのように
たくさんのライブ会場で目にした、何万の光につつまれた光景のように
あなたが思い浮かべる絵が、きっと正しい未来の姿なのだと思います

20代も後半になりましたね
まっすぐ前、だけでない曲がりくねった道も楽しめる年齢ですね
ここからですよ、楽しいのは

あなたが歩く一歩一歩を
次にあなたがキャンパスに落とす色を
ボクたちも一緒に楽しみます

この一年も健やかに穏やかに
「百田夏菜子である一年」になることを心よりお祈りしています

映画「すくってごらん」感想文(超ネタバレ超含む)

2021年3月12日
我らが百田夏菜子が初ヒロインを務める映画「すくってごらん」が公開となった

映画の情報を見るたび
初ヒロイン……? あの「幕が上がる」は泡沫の夢……? とか
いや、このくすんだ日常において彼女たちはいつだってヒロインやで! とか思うけど
映画の初ヒロインっていうとなんか特別な定義(相手役の男性が必要的な?)があるんすかね

さておき、今挙げた「幕が上がる」からいつの間にやら6年が経った
女子高生として演劇に青春をささげ、夏服でケラケラと笑っていた少女は
紅色の浴衣に身を包んで、ミステリアスで妖艶な現代のかぐや姫となった

一方で6年経ってもかわりばえのないボクではあるが
かわりばえなく、まるっと6年ぶりの感想文を書こうと思う

なお、タイトルのとおり、超ネタバレを超含んだ超感想文であり
ゴリッゴリのモノノフとしての視点で書くので注意してください。
あと、別に映画に詳しいわけじゃないので
女子中学生が頑張って書いたんじゃないかと妄想して優しく見てね。



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百田夏菜子 26歳の誕生日によせて

2020年7月、世界は未曽有の苦境に立たされている

新型コロナウィルスの世界的な蔓延によって
我々の日常は非日常であったものに成り代わった

別の何かにガラっと変わったならまだやりようがあるかもしれない
しかし、歪んでしまった日常に
簡単には変えがたい100年単位のダイナミクスで出来上がった社会と経済という「かつての日常」を
強引に当てはめようとすることで一層日常は湾曲していく

多くの人が違和感と不安を覚えながらも
その濁流にへし流されている
まずい、ヤバイと言いながら、個人で出来ることはあまりに少ない


世界は逆境である


その苦境の中で5月17日、ももクロは12周年を迎え13年目に突入した
画面越しに1つ彼女たちも歳を重ねた

今まで何度も何度も、ももクロは個々の世界を救ってきた
「逆境こそがチャンス」と彼女たちが笑うことで
いくつの心を救ってきただろう

だから私たちは
ももクロが世界を救うヒロインであることを
あまりに自然に受け入れてしまう
ももクロならなんとかしてくれるだろうと期待してしまう

どこよりも早くリモートに対応した動きを見せた
日本医師会への募金を積極的に呼び掛けた
医療従事者への感謝と世界への祈りを述べたコメントの最後に書かれた
「週末ヒロインももいろクローバーZ」という署名にモノノフたちは胸がアツくなっただろう


しかし、ももクロにとっても、これはやはり逆境だ

ライブは中止となり、行われても無観客となる
「できるときがきたら」「会える時には」
不透明な現状にそんな言葉ばかりが空転していく

アクリル板で区切られたGYAOでのライブは
たくさんの工夫と施策と双方の協力があってもなお
どうしても本来の熱とは異なったものとなってしまっていた


「ももクロである」という枷が彼女たちにはある
私たちも自然とその檻に彼女たちを閉じ込めてしまう
彼女たちが眩しければ眩しいほど強固になっていく檻を
私たちは宝石箱だと信じ込んでしまう

世界を救うヒロインであるという檻
全力少女であるという檻
逆境に咲く花であるという檻
常識に縛られないアイドルを超越したアイドルであるという檻

それは時に自縄自縛として彼女たちを縛る
それは彼女たちの誇りであるだろうし
同時に私たちの過剰な期待ともなる
ミューコミ+に夏菜子ちゃんがゲスト出演したとき
吉田さんが熱っぽく語りかけていた姿は、モノノフの姿そのものだった

「俺たちのももクロなら」
彼女たちがその期待の重さに
あたかも歪んでいく日常のように沈み込んでいかないかと心から案じてしまう

そんなわけないじゃないか
見くびらないで
安心して
彼女たちならそう言うかもしれない

でも、冬の辛さに耐えられるのは春遠からじと知っているからだ
いつ終わるともしれない苦しみに、彼女たちもすり減っていないだろうか

体力の少ないアイドルたちが、ファンに会うこともできないまま解散・卒業していく
劇団員やミュージシャンの嘆きを毎日のように見る

誰しも自分を中心とした、波紋のように広がる同心円を持っているが
中心点が生活や生存の根本で、お金も当然そこにかけられていく
エンタメは、娯楽は最も外側で、一番最初に削られていく場所だ

会社勤めをしている多くの人からは想像し難い苦しみがあるだろう
生存そのものに関わらない産業である不安定さ、寒々しさが
彼女たち自身を取り巻いているとも言えるだろう


私たちが彼女たちにできることはなんなのだろう
そんなものはほとんどないのかもしれない
今書いたように、自分の身辺で精いっぱいの人がたくさんいるだろう


見逃し配信で、遅まきながらGYAOのライブを見た
『クローバーとダイヤモンド』ではこう歌う
見えないゴール
不安な日もある
めげずに前に進んでく
愛のスコール
鳴りやまぬアンコール
声を聞かせてよ!


最後の『笑一笑』では
会いにいくよ きっと会いにいく
にっこりしてる 表情がうかぶ
と歌っていた

もともと好きな歌であることも手伝って
映像配信である距離感でいつものように滂沱の、とはいかないが
涙が出そうになった
胸が熱くなった
やっぱももクロだなって思った

それが真実だと思う
ももクロは心を救うものだ
エンタメは、と置き換えてもいいだろう
生存に関わらないように見えるが
エンタメのおかげで、心が死なないでいられるのだ
エンタメは私たちの心の生存に直接関わっている


だからこれまでどおり
ももクロに過度に期待をするだろう
拠り所として日常の支えであってくれることを願うだろう

そしてその分
彼女たちを檻に閉じ込める責任を思う
閉じ込めてしまっているという枷が、自分自身にも必要だ

共依存でも共犯意識でもない
彼女たちをもっと自由にするために
私たちの気持ち一つ一つがきっと
星のない大空で 路を示すダイヤモンドとなるはずだ




12周年おめでとうございます
そして、百田夏菜子さん
26歳の誕生日おめでとうございます

不安になることがたくさんあるかもしれません

それでもあなたが進んだ道を
あなたが選んだ答えを
わたしたちが全て正解とします

星が無ければ灯台となります
今までと同じように、とはいかないかもしれないけれど
だったら、むしろ今までよりもステキな未来に変えられるかもしれませんよね

26歳の一年が、あなたのままで幸せな日々となることを
そして、一つの空間で出会える「いつか」がちゃんとやってくることを
心より祈っています



5thアルバム『MOMOIRO CLOVER Z』について そして百田夏菜子 25歳の誕生日によせて

2019年5月17日
11周年の結成日を迎えたこの日
ももクロが5枚目のアルバムをリリースした

前回の『AMARANTHUS』『白金の夜明け』から早3年であ…え、マジかよ、3年も経ったのかよ、え、ウソ

さておき、アルバム購入者特典で
リリース日に東京キネマ倶楽部で行われたライブ映像がフルで視聴できるので
既に視た人もたくさんいるだろうが
これがとにかく素晴らしい

アルバムのテーマは「show」であるが
これが日本が誇るShowの最高到達点なのではないかと思えるようなステージが
1000人に満たない空間で披露されていたってのがすごい
50000人のスタジアムでも余裕で成立しそうなエンタメの頂上ではあるんだけれど
このサイズ感だから完成しているとも思える

いずれにせよ、1000人弱の会場規模で頑張ってるアイドルたちにしてみれば
圧倒的な壁であって、この規模でこんなことまで出来るのかという理想でもあるよなと思えた
相変わらず容赦がないぜ、ももクロさん

さて、アルバムについてアレコレ書きます
んでも、全部じゃないです
何曲か、心のおしっこを漏らした曲について書きます
当たり前みたいに言ってるけど、当たり前の言葉ではありませんので外では言わないようにしましょう


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百田夏菜子 24歳の誕生日によせて

年明け早々に訪れた激震の日々からはや半年が
そして四人のももクロとして迎えた東京ドーム公演から二ヶ月が経とうとしている

彼女たちにとっては毎年がアドベンチャーで
安穏としていた一年などないことはわかっているけれど
ここまで激動だった半年はさすがにないのかもしれない

10周年という節目にふさわしく
そして国民的アイドルにふさわしく
メディアへの露出、タイアップも爆発的に増えた
れにちゃんとあーりんはソロコンを、詩織ちゃんは舞台を
そして夏菜子ちゃんはレギュラー番組のMCやドラマの主演まで

精力的に彼女たちはももクロを再構築し
同時にそれぞれが個の力を高めるべく活動していく
どの彼女たちもキラキラと美しく、そしてたくましい

艱難汝を玉にす、だろうか
いや、ももクロ的には逆境こそがチャンスだな

だけれど、結局それをチャンスにできるかは個人の資質の問題だ
かつて「壁を作ってくれる悪い大人」と話していたが
運営が無理難題をメンバーに課していたことは周知だ
それはアイドルらしからぬ、と言われていた時期もそうだし
その立ち位置を確立してからも同じだった
ももクロを全国区に押し上げた運営の手腕はもちろん評価できる

だが、それらの無理難題を、彼女たちが飛び越えてきたからこそ、それが評価に値するというのも言うまでもないことだ
「ももクロはすごい」は百も承知だ
なのに私たちはついつい忘れてしまう
なぜなら目の前には飛び越えていく姿ばかりが現れるからだ
ももクロがすごい、のは、何があっても壁を越える跳躍力という部分もあるだろう

有安卒業後、フォーメーションの変更は
彼女たちから言い出したものだったという
これに舌を巻くのは、かつて「壁を与えていた大人たち」だった

本能的に、経験的に
彼女たちは逆境への立ち向かいかたを体得していた
そう、国立で夏菜子ちゃんが話した「壁を作ってくれる悪い大人はもういない」けれど
彼女ら自身が大人になっていくなかで
彼女ら自身が壁を作る大人になっているのだ

大人というのは年齢ではなくて
彼女たちは見た目以上にずっと幼い部分もありながら
激動の川に圧されてきた日々によって
見た目以上にずっと大人になった

東京ドーム公演の最後の挨拶の夏菜子ちゃんの話し方は以前とは比べ物にならないほど大人びていた
意図的に声のトーンを落としているのかもしれないけれど
会場全体を見渡しながら、微笑みながら、ひとつひとつを丁寧に捧げていく
語られる言葉が、夏菜子ちゃんらしく芯の通った素直なものであるからなおさらに
まるで一人一人の胸に一輪ずつ花が手渡されていくようだった

赤は情熱の色であって
ほとばしる激情と身体が一つとなってパフォーマンスに翻訳されていた
もちろん今も焼かれるような熱を帯びる夏菜子ちゃんもいる
だけれど、今はすこし違うのかもしれない

メラメラ燃えたぎる 紅く 熱い 太陽の戦士
と新Z伝説では歌われるけれど
きっとその熱は、体のずっと奥で内燃機関として閉じ込められている

反面、依然として太陽である
慈しみ深い微笑みで世界を照らす様は、全てが凍える冬に
命を与える太陽のようだった

芸能界最速で成長と変化を続けるももいろクローバーZの中で
この苛烈なる日々が彼女を磨いていく
思慮深く冷静に物事をとらえる、彼女の真摯で妥協のない姿勢が
ギラギラと輝いていた百田夏菜子というダイヤモンドの光を深くしていくのだ


「ももクロだけが全力ではない」なんて言葉は
今更すぎて口に出すのも恥ずかしい
全力だとか、努力とか、苦しみだとか、そういったものを誰かと比べるのは愚かしい
誰もが傷つき、悲しみ、努力している
だが、その中から立ち上がっていく者たちが先に行く

誰かと、あるいは何かと比べるのではなく
ただひたすら、私たちがももクロを誇るのは
立ち上がり、立ち向かうことを選び続けている姿だ
ももいろクローバーZを続ける
10年のその先がある未来を見せようとしてくれたこと

いつだってももクロには感謝をしているけれど
それだっていつの間にか「当たり前」になっていた
でも、今だからなおさら僕はもう一度、その気持ちを再確認する


百田夏菜子さん
お誕生日おめでとうございます
生まれてきてくれてありがとう
私たちの前に現れてくれてありがとう
ももクロになってくれてありがとう
そして、ももクロを続けてくれてありがとう

君の選んだ未来が百色に変わっていきますように


東京ドーム公演参戦記 10周年にまつわるワレワレのモロモロ

「遅筆は作家の恥辱である  太宰治」
書きあがるのに1週間かかってしまった…
まぁいいか

5/23
「ももいろクローバーZ 10th Anniversary The Diamond Four -in 桃響導夢-」
に行ってきた
東京ドーム公演2日目ですね
いや、両日行きたかったのはもちろんそうだけど
2日目が本公演だからね!初参戦も横アリ2Daysの二日目だし!
むしろ原点回帰的な!あと平日じゃ!

ベストアルバムも22日に届いたからね
ちゃんと新録を聴いて準備できたのでカンペキ
ライブが22日だったらこうはいかなかった
きっとあせりすぎて黒塗りの車に追突してた
セーフ 完全にセーフ

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有安杏果卒業と新しいももクロと

有安杏果 卒業

2018年1月15日

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「七番勝負」そして 百田夏菜子 23歳の誕生日に寄せて

ちょうど一年ぶりの更新でございます

いろいろと予定が嚙み合わず
昨年のももクリ以来、ももクロを観にいけていなかったのだけれど
7/6、まさに降ってわいたように組まれた七番勝負に
これまた偶然時間が合い(合わせ)有安回と百田回だけ参加することができた

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百田夏菜子 22歳の誕生日によせて

昨年は映画に舞台
今年は音楽性の高いアルバムを2枚同時にリリースした
そして、この秋から百田夏菜子は朝ドラにレギュラー出演する

昨年の今日、ボクはブログに、初期のももクロを
「アイドルらしからぬ」という看板をほしいままにし
と書いた

確かに最初はそうだった
だが、東西に千差万別のアイドルが跋扈する今、
「らしからぬ」もの自体がほとんど無くなっている

そして、いつの間にか
「らしからぬ」ものを全て包括すること
それこそがアイドルの到達点になっているように思う

ソロコンの有安を見て「アーティスト」のように感じた人もいるかもしれない
MCとして活躍する詩織ちゃんを見て、司会業の可能性を見ている人もいるだろう
そして、夏菜子ちゃんは「女優」として大きく踏み出す

ここから、更にももクロは個として成長していくだろう
残念ながら、一人一人が「マルチタレント」のように何でも出来るほど器用ではないかもしれない
だけれど、いや、だからこそ、
ももいろクローバーZという軸足があることは強みだ

最新の日経エンタで川上さんが
百田も朝ドラをやりながら、ももクロも何ら問題なくやっていく。
それができるのが彼女たちが目指すアイドルの姿だと思いますので。

と言っている

これは、活動の枠としては正しいのだろうけれど
精神においては違うのだろう

夏菜子ちゃんが「ももクロ」と「女優」を分けているとは思えない
オン・オフのスイッチで切り替えられるのではなくて
きっと「ももクロであり女優」なのだと思う
土台に「ももクロであり」があるから、独りで戦っていける

そう「戦う」のだ

昨年の「幕が上がる」が公開されるとき
同級生で女優の松岡茉優の出演映画も同日公開だった
松岡が夏菜子ちゃんに「負けないよ」といったメールをしたら
「どっちも愛される映画になるといいね」と返信された
というエピソードを話していた

夏菜子ちゃんは、そして夏菜子ちゃんを中心に置くももクロは
誰かと敵対して戦うことをしてこなかった
戦うことと味方にすることが同義であるももクロにおいて
常に敵は自分でしかなかった

それが、先に挙げた日経エンタでオーディションについて
嫌でも戦わないといけない状況に置かれた
とインタビューに答えている

それは彼女にとってはツラいことなのかもしれない
外から順位をつけられることは耐えがたいのかもしれない

だから、「ももクロであり」という軸が、常に彼女の背中を支えている

それは結局、「戦いたくない」という自分との戦いである

そしてそれを支えるのは、やはりももクロだ


4月のチャリティライブのスタートは
Z伝説、ゴリラパンチ、Chai Maxx ZERO
だった

彼女たちが選んだ復興、応援、支える、とは「戦う」ことだった

そしてラストは
「白金の夜明け」で「ムリして笑わなくていい」と歌った直後に
「笑顔百景」で「ムリして笑おう」と歌う

矛盾をその体内に宿すからこそ老若男女に響いていく

インファイトで、時にヒットアンドアウェーで
いずれにしても剛腕でもって、前を向かせる
ザ・ももクロともいうべきセットリストだった

そんなセットリストを、自分たちで選んだのだという
ならば彼女たちは分かっているはずだ

自分たちが戦うことが、誰かの支えとなっていく


きっと夏菜子ちゃんは、この朝ドラの長い長い「自分との戦い」の中で
今よりももっと深く、強く、「ももクロになっていく」のだと思う

そこを経て、きっと百田夏菜子は更に輝いていく

そんなことを考えていると
夏菜子ちゃんがメインとなった「デモンストレーション」は
まるでこうなることを予見しているような歌詞だ

自分との戦いに負けたくないんだよ
君は君のままでいいんだよ
さあ始めようほら 私だって 飛び立てるんだ
嵐でも 吹雪でも 逃げたくない 避けたくない


そして

まぎれもなく信じられること 確かなものを
一つずつ一つずつ この手で見つけていくの つかみ取るの


百田夏菜子さん、22歳の誕生日おめでとうございます
戦うあなたが開く未来に、希望しかありません

百田夏菜子らしく、君は君のままで
重力を越えて飛び立つ姿を、地上から見守っています

この一年、ケガなく、健やかに、美しく、
ただただ最高に「百田夏菜子であること」を、心からお祈りいたします



有安杏果ソロコンを祝して「feel a heartbeat」を読み解く

有安さんのソロコンがいよいよだ

ソロコンに先がけて有安が作詞・作曲した
『feel a heartbeat』が先行配信された
ついにももクロメンバー初の作詞・作曲だ

ヘッドホンで聴いていると
本当に楽しそうに、弾むように歌う有安の表情がありありと目に浮かぶ

その歌詞は「あまりにも」等身大だ
その真っすぐさも、その拙さも、輝きも
身長148cm、21歳の有安杏果の、その人となりを一ミリだって外していないように思える

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