気づいたらクソ暑い時期になってきましたね。最近は週に一回の採集すら気力が持たなかったり時間がなかったりでないがしろになってます。これは良くない。というわけで、もうそろそろいけるだろ!って感じでネキを採りによっしぃと共に奥多摩へと向かいました。
2018年7月9日
いつも通り始発で奥多摩へ。途中でよっしぃと合流し今日の予定やネキの採り方を教わりながら向かいます。なんとかバスへと乗り込み登山口へ。足早に登山開始です。
クッソつらい(いつもの)
平坦な土地の民である千葉県民には登山は厳しいのではないだろうか(暴論)。空気も薄く感じます。ていうかまず登山口の時点で千葉のどこよりも高い。
というわけで(私がくたばってしまうので)少しずつ休息を取りながら登ることに。よっしぃに聞くとなんと彼はまだ5割も体力を食っていないという。こいつやっぱりおかしいんじゃねぇのか さすがとしか言いようがないです。
しばらく他愛ない話をしながら登り、私が死にそうになっているとどこからともなくよっしぃが何かを持ってきました。なんか青い。なんだルリボシか…ってでけぇ。
チョットマッテクレヨォ…でけぇ…私が見たことがあるルリボシのどれよりもでかい…
しかもよっしぃ曰く奥多摩ではこのサイズが普通とのことです。恐るべし奥多摩。
と、ここで時計を忘れたことに気付き急遽携帯の時刻読み上げアプリを使うことに。結果からいうとかなり使いやすかったです。時間が時計を見なくてもわかるので採集時間の目安や登山ペースの確認がとても楽で次からも採用を決めました。
さて、また他愛もない話をしながら登山を続行しているとよっしぃが昨年オダイ(ヒゲジロホソコバネカミキリ)を採集した場所にたどり着きました。時間もちょうどよかったのでしばらくオダイを狙うことに。よっしぃがガッツリ探している中疲労で倒れそうになるわてくし。
地面に座り込んで少しでも体力を回復させようとしていると突然チクッとした痛みが腕に走りました。とっさに腕を見るとゴマフアブ。そして周囲を飛び交う大量の虫。
アブ…てめぇ…
パッと見た感じアカウシアブやらヤマトアブやら混じっているようです。これ以上吸われたら困る。何より痛いのは嫌です。目につく限りネットで掬って毒瓶に放り込んでやろうと思ったのですが
速さについていけず全く掬えない
なおも個体数と勢いを増すアブにイライラしていると突然腕に激痛。アカウシアブにやられたようです。温厚な私ですがさすがに耐え兼ねました。刺しやがったアブを叩いて落とし踏み潰し顔を上げると目の前にフワフワと何かが飛んでいる。ネットを拾うため目を離してもう一度探してもなお飛び続けてるサムシングにネットを一振り。期待もせず中を覗くとなんとネキの姿が。なんか触角白いけどまさかね…と思い
「なんかネキ採れたよ~」
とよっしぃを呼びました。駆け寄ってくるよっしぃ。そしてネキを見せると
「オダイ!!!!!」
……………は!?
オダイ採っちまった。
いや私ネキ狙った採集今回が初めてだぞ…
ソリダ拾ったことはあったけどちゃんと狙ったネキ採集で初めて採ったネキがオダイって…えぇ…
とりあえずよっしぃに飛来した時の状況を詳しく話、飛来してきた付近を探すことに。しかし様々な虫が飛来します。オバボタルの仲間、コメツキの仲間。他にもハチや時にはガなんかも通り抜けることも。とここでまたさっきと同じような虫が目の前に出てきたのでネットイン。
オダイ2頭目、採集。
この後時々フワフワと飛来する白っぽい部分がある虫を追い回すとよっしぃも採集。さらに直後よっしぃがもう一頭。
こんなに採れる虫だっけ、都産オダイ
これだけ採れればもう十分です。時間もいい感じなのでソリダ(オオホソコバネカミキリ)を採りにポイントを移動することに。
途中エゾハルゼミをいくつか見掛けたので採集。全ての個体が♀でした。
ほっそりとした体型に美しい緑色の体色。最高ですね。
さて、そうこうしているうちにソリダのポイントに到着。さっそくよっしぃはカンボウトラカミキリを採集したよう。私も負けじと立ち枯れを見上げるとそれっぽい虫が歩いているのが見えました。ネットに落とそうとするとその虫は異空間へ。さらに20分後、またそれっぽいのがいたので今度はよっしぃが狙うもまた異空間へ消えていきました。これか!?と思ったやつがネットに入り手繰り寄せると
カンボウトラ「残念だったな、トリックだよ」
クッソ!!!!!!!!!!!!!
といった感じで煮え湯を飲まされなんとソリダは採れず。撤退するか…なんて話しているとよっしぃの顔の横をオレンジ色の虫が飛んでいるのが見えたのでよっしぃに言ったところ、よっしぃが華麗にネットイン。そしてよっしぃ叫ぶ。
というわけで季節外れにも程があるクロサワヘリグロハナカミキリを採集し天気が崩れ始めたので足早に下山。
途中よっしぃがタンナサワフタギを見に行ったと思ったら叫び声。どうやらフォルモサ(トガリバホソコバネカミキリ)がいたものの逃げられてしまったようです。
最後の最後に早足でオダイがいたポイントを確認するとなんと一頭追加。オダイ祭りか今日は。
この後途中にわか雨に降られたりしながらなんとか下山することができました。そして下山して数分後、大粒のどしゃ降りと雷鳴。危なかった…
というわけで一日でネキを三種確認することができました。しかしオダイしか採れないとはこれいかに。普通逆なのでは。
久々にとても楽しい採集でした。次はソリダも採れればいいな…
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